| 【発明の名称】 |
発光素子モジュールの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】川端 穣
【氏名】三島 圭太
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、複雑な形状の灯体内面に沿って配設し得るようにすると共に、容易に製造され得るようにした、発光素子モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】金属薄板から、互いに平行に並んでいて且つ少なくとも二箇所で連結部23,24により互いに連結された複数対のバスバー21,22を成形する第一の段階と、各対のバスバー間の複数の所定箇所にて、それぞれ発光素子25を対応するバスバーに対してカシメ等により並列に組み付ける第二の段階と、各バスバーの間の連結部を切断する第三の段階と、を含むように、発光素子モジュールの製造方法を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属薄板から、互いに平行に並んでいて且つ少なくとも二箇所で連結部により互いに連結された複数対のバスバーを成形する第一の段階と、各対のバスバー間の複数の所定箇所にて、それぞれ発光素子を対応するバスバーに対してカシメ等により並列に組み付ける第二の段階と、各バスバーの間の連結部を切断する第三の段階と、を含んでいることを特徴とする、発光素子モジュールの製造方法。 【請求項2】 各バスバーを装着する自動車のランプ装置の灯体内面に対応した形状に折曲げ加工する第四の段階を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子モジュールの製造方法。 【請求項3】 上記第四の段階が、第二の段階と第三の段階の間に行なわれることを特徴とする、請求項2に記載の発光素子モジュールの製造方法。 【請求項4】 上記第四の段階が、第三の段階の後に行なわれることを特徴とする、請求項2に記載の発光素子モジュールの製造方法。 【請求項5】 上記第一の段階で形成された各バスバーが、少なくとも一端に接続端子を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子モジュールの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のテールランプ、ストップランプ等の光源として使用される発光素子モジュールとその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、自動車のテールランプ、ストップランプ等の光源として、複数個の発光ダイオード等の発光素子から成る発光素子モジュールが使用されている。このような発光素子モジュールは、例えば図9に示すように構成されている。図9において、発光素子モジュール1は、対となるように互いに平行に配設された二つのバスバー、即ちアノードバスバー2及びカソードバスバー3と、これらのバスバーの間に所定間隔で備えられた複数個の発光ダイオード4、とから構成されている。 【0003】上記アノードバスバー2及びカソードバスバー3は、それぞれリードフレーム等の金属板を加工することにより形成されており、各発光ダイオード4の接続リードがそれぞれ固定される固定部2a,3aを備えている。上記発光ダイオード4は、公知の構成であって、接続リード間に駆動電圧を印加することにより、所定周波数の光を出射するように構成されており、その接続リードが対応するバスバー2,3の固定部2a,3aに対してカシメ等により固定されることにより、電気的に接続され得る。 【0004】このような構成の発光素子モジュール1によれば、対となる二つのバスバー2,3間に駆動電圧を印加することにより、各発光ダイオード4の接続リードを介して、各発光ダイオード4に駆動電圧が供給され、各発光ダイオード4が発光するようになっている。 【0005】ここで、上記発光素子モジュール1は、例えば自動車のテールランプ装置に実装される場合には、ランプ部を構成する灯体の内面に沿って、例えば横方向に複数列に並んで配設されている。この場合、上記灯体の内面が曲面である場合には、各バスバー2,3自体が可撓性を有していることから、発光素子モジュール1は、灯体内部の曲面に沿って配設され得るようになっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のテールランプ装置のランプ部が異型であって、複雑な形状を有している場合には、灯体の内面は複雑な曲面として形成されることになる。このような灯体内面に発光素子モジュール1を組み込む場合、各バスバー2,3がリードフレーム等の比較的厚い金属板から構成されていることから、灯体の内面に対応してバスバー2,3を屈曲させることは困難である。 【0007】例えば、各発光ダイオード4を光照射方向に向かって整列させるように、灯体の内面に段部がある場合、バスバー2,3自体を段部に対応して屈曲させる必要があるが、バスバー2,3をこのような屈曲した形状に加工することは、ある程度までは対応可能であるが、正確に段部に対応させることは困難である。 【0008】さらに、上述した段差が縦横に複数個ある場合、これらの段差が縦横共に等間隔に整列していれば、バスバー2,3の折曲加工によりある程度は対応できるが、縦方向の行または横方向の列毎に段差の位置が異なる場合には、各列毎にバスバー2,3の折曲箇所を変更しなければ、適正位置に発光ダイオードを配設することができない。 【0009】また、上述した発光素子モジュールは、それぞれ別個に形成されたバスバー2,3を平行に配置した状態で、これらの間に発光ダイオード4を配置し、その接続リードをバスバー2,3の固定部にカシメ等により固定するようにしているので、組立作業が複雑であり、組立効率が低く、コストが高くなってしまう。 【0010】本発明は、以上の点から、複雑な形状の灯体内面に沿って配設し得るようにすると共に、容易に製造され得るようにした、発光素子モジュール及びその製造方法を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の第一の態様によれば、金属薄板から、互いに平行に並んでいて且つ少なくとも二箇所で連結部により互いに連結された複数対のバスバーを成形する第一の段階と、各対のバスバー間の複数の所定箇所にて、それぞれ発光素子を対応するバスバーに対してカシメ等により並列に組み付ける第二の段階と、各バスバーの間の連結部を切断する第三の段階と、を含んでいることを特徴とする、発光素子モジュールの製造方法により、達成される。 【0012】この第一の態様では、第一の段階において、複数対のバスバーが一回の打ち抜き加工等によって形成されると共に、形成された各バスバーが互いに連結部を介して連結されている。これにより、第二の段階において、各対のバスバー間に発光素子を組み付ける際に、各対のバスバーの相互の位置合わせが不要になると共に、連結部によって互いに一体に連結された複数対のバスバーに対して、順次にあるいは並行して発光素子を組み付けることができる。従って、第二の段階における発光素子組み付け作業の効率が向上し、組立コストが低減され得る。さらに、第三の段階において、各連結部を切断することによって、各対のバスバーが互いに容易に分離され得ることになる。 【0013】本発明の第二の態様による製造方法は、前記第一の態様による製造方法において、各バスバーを装着する自動車のランプ装置の灯体内面に対応した形状に折曲げ加工する第四の段階を含んでいる。 【0014】この第二の態様では、第四の段階において、複数対のバスバーが、自動車のランプ装置の灯体内面に対応した形状に折曲げ加工されるが、この場合バスバーが金属薄板から構成されていることから、折曲げ加工が容易に且つ正確に行なわれ得ることになる。 【0015】本発明の第三の態様による製造方法は、前記第二の態様による製造方法において、上記第四の段階が、第二の段階と第三の段階の間に行なわれる。 【0016】この第三の態様では、各バスバーの折曲げ加工が、第三の段階での連結部の切断前に行なわれるので、連結部を介して一体に連結された複数対のバスバーが同時に折曲げ加工され得ることになり、生産効率が向上することになる。 【0017】本発明の第四の態様による製造方法は、前記第二の態様による製造方法において、上記第四の段階が、第三の段階の後に行なわれる。 【0018】この第四の態様では、各バスバーの折曲げ加工が、第三の段階での連結部の切断後に行なわれるので、各対のバスバーの折曲げ位置が任意に選定され得る。従って、自動車のランプ装置の灯体が複雑な曲面形状を有している場合であっても、各対のバスバーが適宜の折曲げ位置で折曲げられることにより、上記灯体の内面形状に対応した発光素子モジュールが構成され得ることになる。 【0019】本発明の第五の態様による製造方法は、前記第二の態様による製造方法において、第一の段階で形成された各バスバーが、少なくとも一端に接続端子を備えている。 【0020】この第五の態様では、各バスバーが少なくとも一端に接続端子を備えているので、各発光素子に対する給電のためのバスバーに対する電源コードの接続が容易に行なわれ得る。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。 【0022】図1は、本発明により製造された発光素子モジュールを自動車のランプ装置の灯体に組み付ける状態を示している。図1において、自動車のランプ装置10は、灯体11と、灯体11の内面に沿って組み込まれる発光素子モジュール12と、から構成されている。尚、図1において、発光素子モジュール12は、一つのみが示されているが、実際には、灯体11の内面の形状に対応して、複数個の発光素子モジュール12が横方向に延びるように互いに並行に配設されている。 【0023】上記灯体11は、ランプ表面が異型に形成されており、この異型の表面に対応して内面が段部11aを有する複雑な形状に形成されている。発光素子モジュール12は、後述する方法で製造されており、互いに並行に延びる一対のバスバー12a,12bと、各バスバー12a,12b間の所定位置に組み付けられた複数個の発光素子としての発光ダイオード13と、から構成されている。ここで、発光ダイオード13は、公知の構成であって、バスバー12a,12b間に印加される駆動電圧により所定波長の光を出射するようになっている。尚、発光ダイオード13の代わりに、他の発光素子が使用されてもよい。 【0024】さらに、上記発光素子モジュール12は、各バスバー12a,12bが上述した灯体11の段部11aを有する内面に対応して折曲げられており、灯体11の各段部11aに対して、ネジ14により取り付けられると共に、各段部11aに対して、それぞれ発光ダイオード13が対向するように配設されている。 【0025】ここで、上記発光素子モジュール12は、図7のフローチャートに示す第一の実施形態に基づいて、以下のように製造される。先づ、ステップST1にて、図2に示すように、金属薄板20、例えばニッケルメッキを施したリン青銅板を使用して、打抜き加工等により、複数対のバスバー21,22を形成する。この場合、各バスバー21,22は、それぞれ少なくとも二箇所(図示の場合、両端)で連結部23,24により互いに一体に連結されている。さらに、各バスバー21,22は、それぞれ少なくとも一方の端部(図示の場合、左端)に、接続端子21a,22aを有している。 【0026】次に、ステップST2にて、図3に示すように、各対のバスバー21,22間にて、所定位置に、それぞれ発光ダイオード25が組み付けられる。この場合、発光ダイオード25は、例えば図4に示すように、上面から光を上方に向かって光を照射するようになっており、その底面から両側に向かって突出した接続リード25a,25bを備えている。従って、各発光ダイオード25は、図5に示すように、バスバー21,22の対応する所定位置に対して、例えばカシメ加工等により、組み付けられるようになっている。これにより、各発光ダイオード25は、バスバー21,22に対して機械的に取り付けられると共に、電気的に接続される。 【0027】続いて、ステップST3にて、図6に示すように、各バスバー21,22が、自動車のランプ装置の灯体内面の形状に対応して階段状の段部を有するように、図3にて一点鎖線で示す折曲げ線Aに沿って例えば折曲げ加工等により折曲げられる。 【0028】最後に、ステップST4にて、図3にて二点鎖線Bで示す切断線に沿って、連結部23,24が切断されることにより、各バスバー21,22が分離され、複数個の発光素子モジュール12が製造され得る。この場合、対となるバスバー21,22は、それぞれ発光ダイオード25により連結されているので、互いに分離されることはない。 【0029】この第一の実施形態により製造された発光素子モジュール12そしてこの発光素子モジュールを実装した自動車のランプ装置10においては、ステップST3にて各バスバー21,22の折曲げ加工が行なわれた後に、ステップST4にて各バスバー21,22が連結部23,24から分離されるので、複数対のバスバー21,22の折曲げ加工が一度で完了することになり、加工効率が向上することになる。 【0030】また、バスバー21,22が金属薄板20から構成されているので、折曲げ加工が容易に行なわれることになり、自動車のランプ装置の灯体の内面が複雑な形状であっても、灯体の内面形状に正確に対応して折曲げが行なわれ得る。 【0031】さらに、上記発光素子モジュール12は、その対のバスバー12a,12b(21,22)の一端に、バスバー21,22と一体に成形された接続端子21a,22aを備えているので、自動車のランプ装置の灯体内に実装する際、発光素子モジュール12への駆動電圧を印加するための電源コードの接続が容易に行なわれ得ることになる。 【0032】図8は、本発明による発光素子モジュールの製造方法の第二の実施形態のフローチャートを示している。図8においては、ステップST11及びステップST12は、前述した第一の実施形態のフローチャート(図7参照)におけるステップST1及びステップST2と同じであり、その説明は省略する。 【0033】そして、ステップST13にて、図3にて二点鎖線Bで示す切断線に沿って、連結部23,24が切断されることにより、各バスバー21,22が分離される。この場合、対となるバスバー21,22は、それぞれ発光ダイオード25により連結されているので、互いに分離されることはない。 【0034】その後、ステップST14にて、各対のバスバー21,22が、それぞれ自動車のランプ装置の灯体内面の形状に対応して階段状の段部を有するように、図3にて一点鎖線で示す折曲げ線Aに沿って、あるいは異型のランプ装置の灯体内面の複雑な形状に対応して、それぞれ異なる位置にて、例えば折曲げ加工等により折曲げられ、複数個の発光素子モジュール12が製造され得る。 【0035】この第二の実施形態により製造された発光素子モジュール12そしてこの発光素子モジュールを実装した自動車のランプ装置10においては、ステップST13にて各バスバー21,22が連結部23,24から分離された後に、ステップST14にて各バスバー21,22の折曲げ加工が行なわれるので、複数対のバスバー21,22の折曲げ加工における折曲げ位置がそれぞれ異なる位置に設定することによって、複雑な曲面からなる表面形状のランプ装置の灯体内面の形状に対応させることができ、各対のバスバー21,22がそれぞれ灯体の内面形状に正確に対応して折曲げ加工され得ることになる。 【0036】上述した実施形態においては、発光素子として発光ダイオード25を使用しているが、これに限らず、他の形式の発光素子であってもよい。また、上述した実施形態においては、発光ダイオード25は、二つの接続端子25a,25bを備えているが、図9の従来例で使用されている三つの接続端子を有する発光素子が使用されてもよい。さらに、上述した実施形態においては、バスバー12a,12b,21,22を構成する金属薄板として、ニッケルメッキを施したリン青銅板が使用されているが、これに限らず、導電性であって且つ折曲げ加工が容易であれば、他の金属薄板が使用されてもよいことは明らかである。また、上述した実施形態においては、発光素子モジュール12は、自動車のランプ装置の光源として灯体内に実装されるようになっているが、これに限らず、他の種類の光源として使用することも可能である。 【0037】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第一の段階において、複数対のバスバーが一回の打ち抜き加工等によって形成されると共に、形成された各バスバーが互いに連結部を介して連結されている。これにより、第二の段階において、各対のバスバー間に発光素子を組み付ける際に、各対のバスバーの相互の位置合わせが不要になると共に、連結部によって互いに一体に連結された複数対のバスバーに対して、順次にあるいは並行して発光素子を組み付けることができる。従って、第二の段階における発光素子組み付け作業の効率が向上し、組立コストが低減され得る。さらに、第三の段階において、各連結部を切断することによって、各対のバスバーが互いに容易に分離され得ることになる。このようにして、本発明によれば、複雑な形状の灯体内面に沿って配設し得るようにすると共に、容易に製造され得るようにした、極めて優れた発光素子モジュール及びその製造方法が提供され得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月9日(1999.3.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−260206(P2000−260206A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−61953 |
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