| 【発明の名称】 |
車両のランプ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】徳永 賢
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| 【要約】 |
【課題】構成が簡単で、組み立て作業が容易にできる車両のランプ装置を提供する。
【解決手段】車体2側からその外方に向って開口する開口部10を車体2に形成する。開口部10に嵌入されて上記外方を照射可能とするランプ17を設ける。このランプ17の外殻を構成するハウジング18と上記開口部10の開口縁部11との間の隙間27を覆うリム28を設ける。このリム28の一部を上記ハウジング18に締結させる締結具35を設ける。上記車体2に上記ランプ17とリム28とを取り付ける取付手段37を設ける。上記取付手段37が、上記締結具35の近傍で上記開口縁部11の一部に成形された係合部38と、上記ハウジング18の一部に一体成形されて上記係合部38に係脱自在に係合される被係合部39と、上記開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の各他部を互いに共締め状に締結させる他の締結具41とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体側からその外方に向って開口する開口部をこの車体に形成し、上記開口部に嵌入されて上記外方を照射可能とするランプを設け、このランプの外殻を構成するハウジングと上記開口部の開口縁部との間の隙間を上記外方から覆うリムを設け、このリムの一部を上記ハウジングに締結させる締結具を設けると共に、上記車体に上記ランプとリムとを取り付ける取付手段を設けた車両のランプ装置において、上記取付手段が、上記締結具の近傍で上記開口縁部の一部に成形された係合部と、上記ハウジングの一部に一体成形されて上記係合部に係脱自在に係合される被係合部と、上記開口縁部、ハウジング、およびリムの各他部を互いに共締め状に締結させる他の締結具とを備えた車両のランプ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、車体に対しランプと、このランプの外縁部を縁取るように設けられるリムとを取付手段により取り付けるようにした車両のランプ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記車両のランプ装置には、従来、実開平6‐8083号公報で示されるものがあり、この公報のものによれば、車体側からその外方に向って開口する開口部がこの車体に形成され、上記開口部に嵌入されて上記外方を照射可能とするランプが設けられると共に、このランプを上記車体に取り付けるための取付手段が設けられている。 【0003】また、上記構成において、従来、ランプの外殻を構成するハウジングと上記開口部の開口縁との間の隙間を上記外方から覆うリムを設けると共に、このリムを上記ランプのハウジングに取り付ける締結具を設け、前記取付手段によって上記リムを車体に取り付けることにより、このリムを介してランプを車体に取り付けるようにしたものがある。そして、上記リムが上記隙間を覆うことにより、ランプ周りの見栄えが向上させられるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の技術では、車体に対しリムを介してランプを取り付けるようにしているため、このランプの取付強度を十分に確保させる必要上、上記取付手段は、ランプとリムを互いに取り付けさせるための締結具を複数備えている。 【0005】このため、上記ランプ装置の部品点数が増えて、その構成が複雑になっている。また、締結具に対する捻回作業は煩雑なものであるため、上記のように締結具が複数設けられると、その分、上記ランプ装置の組み立て作業が煩雑となる。 【0006】しかも、上記したように、ランプは車体に対しリムを介して取り付けられているため、このリム自体の強度も十分に確保する必要があり、これにより、上記ランプ装置の構成が更に複雑になるおそれがある。 【0007】本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、構成が簡単で、組み立て作業が容易にできる車両のランプ装置の提供を課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の車両のランプ装置は、車体2側からその外方に向って開口する開口部10をこの車体2に形成し、上記開口部10に嵌入されて上記外方を照射可能とするランプ17を設け、このランプ17の外殻を構成するハウジング18と上記開口部10の開口縁部11との間の隙間27を上記外方から覆うリム28を設け、このリム28の一部を上記ハウジング18に締結させる締結具35を設けると共に、上記車体2に上記ランプ17とリム28とを取り付ける取付手段37を設けた車両のランプ装置において、【0009】上記取付手段37が、上記締結具35の近傍で上記開口縁部11の一部に成形された係合部38と、上記ハウジング18の一部に一体成形されて上記係合部38に係脱自在に係合される被係合部39と、上記開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の各他部を互いに共締め状に締結させる他の締結具41とを備えたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。 【0011】図において、符号1は自動車である車両であり、矢印Frはこの車両1の進行方向前方を示している。 【0012】上記車両1の車体2は前、後車輪3によって走行路面4上に支持されている。上記車体2の前後方向の端部のうち、いずれか一方である前端部は、その左右各側部を構成する板金製のフロントフェンダである車体本体6と、左右車体本体6の間に設けられる樹脂製のバンパ7と、上記車体2の幅方向における上記各車体本体6の内端部とこの内端部に対応する上記バンパ7の各外端部とを締結させる締結具8とを備えている。 【0013】上記車体2の前端部にランプ装置9が設けられており、以下、このランプ装置9につき説明する。 【0014】上記バンパ7の各外端部にそれぞれ開口部10が形成され、これら各開口部10は上記車体2側から前後方向の外方(前方)に向って開口するよう形成されている。上記開口部10を上記外方から車体2の前後方向に向う視線でみたとき(車体2の正面視で)、上記開口部10は左右に長いほぼ長方形とされ、これにより、この開口部10の開口縁部11はほぼ長方形の枠形状とされている。また、この開口縁部11には、上記開口部10の内部に少し入り込んだところで内向きフランジ12が一体成形されている。 【0015】上記車体2の内部側に樹脂製の箱体14が配設され、この箱体14の一面に形成された開口部15の開口縁部は上記内向きフランジ12の内縁部に一体的に結合させられている。上記箱体14の内部は上記各開口部10,15を通して車体2側からその外方(前方)に向って連通し、開放させられている。 【0016】上記車体2の外方から開口部10,15と箱体14の内部とに順次嵌入されて、上記外方を照射可能とするランプ17が設けられ、このランプ17はクリアランス、ターンシグナル、パーキングなどとされる。 【0017】上記ランプ17はその外殻を構成する樹脂製のハウジング18と、このハウジング18内に収容されるバルブ19と、このバルブ19から車体2における電源に向って延びる電線20とを備えている。 【0018】また、上記ハウジング18は、上記開口部10,15と箱体14の内部とに嵌入されて上記外方に向って開口する半円球殻形状のハウジング本体22と、このハウジング本体22の開口縁部に一体成形される外向きフランジ23と、上記ハウジング本体22の開口を開閉自在に閉じる透明のレンズ24と、上記ハウジング本体22側に上記レンズ24を着脱自在に固着させる固着手段25とを備えている。上記車体2の正面視における上記ハウジング本体22のほぼ中央部で、このハウジング本体22の内底部に上記バルブ19が着脱自在に取り付けられて、このバルブ19の照射光が上記レンズ24を透過して上記外方を照射するようになっている。 【0019】上記車体2の正面視で、上記ランプ17のハウジング18の外周面と上記開口部10の開口縁部11との間には長方形状で枠形状の隙間27が生じており、この隙間27および上記開口縁部11を上記外方から覆う長方形状で枠形状の樹脂製リム28が設けられている。 【0020】上記リム28は、上記した枠形状をなしてその外面にメッキが施されかつ上記したように隙間27と開口縁部11とを覆うリム本体29と、このリム本体29の内縁部から上記隙間27を通り開口部10側から車体2の内部側に向って一体的に延出する筒状体30と、この筒状体30の延出端部に一体成形されて上記ハウジング18の外向きフランジ23における車体2の内部側の面(後面)に接合する内向きフランジ31と、この内向きフランジ31の一部から車体2の内部側である箱体14の内部に向って一体的に延出する延出片32とを備えている。 【0021】上記リム28の一部である延出片32を上記ハウジング18に着脱自在に締結させる締結具35が設けられ、この締結具35は上記開口部10,15よりも車体2の内部側で、上記箱体14の内部に配設されている。 【0022】上記車体2の開口部10の開口縁部11に上記ランプ17とリム28とを一体的に着脱自在に取り付ける取付手段37が設けられている。 【0023】特に、図1,3,4において、上記取付手段37は、上記締結具35の近傍で上記開口部10の開口縁部11の一部に形成される係合孔である係合部38と、上記ハウジング18のハウジング本体22の一部に一体成形されて上記係合部38に係脱自在に係合(嵌入)させられる係合突起である被係合部39と、上記車体2の正面視で、上記バルブ19をほぼ基準として上記開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の上記した各一部とは反対側のこれら開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の各他部を互いに共締め状に着脱自在に締結させる他の締結具41とを備えている。 【0024】上記他の締結具41は、上記開口縁部11の他部(開口縁部11における内向きフランジ12の部分)に取り付けられるナット42と、上記ハウジング18とリム28の各他部を貫通して上記ナット42に螺合されるボルト43とを備えている。 【0025】特に、図3,7において、上記開口縁部11の内面に複数のリブ45が一体成形され、上記開口縁部11にランプ17が取付手段37により取り付けられたとき、上記各リブ45にリム28が圧接し、かつ、このリム28に上記ランプ17のハウジング18の外向きフランジ23が圧接し、かつ、互いに係合する上記係合部38の内面と被係合部39とが互いに圧接し、もって、上記ランプ17が車体2に強固に、がたつきなく安定して支持されている。 【0026】また、上記開口縁部11と、リム28のリム本体29との間を閉じてシールするシール体46が設けられている。 【0027】図1,3,4において、前記固着手段25は、前記締結具35の近傍で上記ハウジング本体22に形成された外向きフランジ23の一部に形成される係合孔である係合部48と、上記レンズ24の外縁部の一部に一体成形されて上記係合部48に係脱自在に係合(嵌入)させられる係合突起である被係合部49と、上記車体2の正面視で、上記バルブ19をほぼ基準として上記ハウジング本体22およびレンズ24の各一部とは反対側のこれらハウジング本体22およびレンズ24の各他部を互いに締結させる締結具とを備え、この締結具は上記他の締結具41により構成されている。つまり、この他の締結具41により、上記ハウジング本体22とレンズ24とは上記開口縁部11とリム28とに共締めされている。 【0028】図4,5において、上記リム28の一部には、上記開口部10側から車体2の内部に向って突出するガイド体50が一体成形されている。また、図6において、上記箱体14の底部には水抜き孔51が形成されている。 【0029】特に、図1,4において、上記ランプ装置9を組み立てようとして、車体2にランプ17を取り付けようとする場合には、まず、車体2の外部で、ランプ17のハウジング18に締結具35によりリム28を取り付ける。次に、上記車体2の外方から、図1,4中二点鎖線で示すように、上記ガイド体50を利用して上記取付手段37の係合部38に被係合部39を円滑に案内させて係合させ、これら係合部38と被係合部39の互いの係合部を中心として上記ランプ17とリム28とを開口部10,15側に向って回動させ、上記ランプ17のハウジング18のハウジング本体22側を上記開口部10,15に嵌入させる。次に、上記開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の各他部を上記他の締結具41により互いに共締め状に締結させれば、上記ランプ装置9の組み立て作業が完了する。なお、上記車体2からランプ17を取り外そうとする場合には、上記と逆の手順によればよい。 【0030】また、上記ランプ17のバルブ19を新しいものに交換しようとする場合には、上記他の締結具41を締めて、上記係合部48と被係合部49との係合部を中心として上記レンズ24を上記車体2の外方に回動させ、次に、上記係合部48に対する被係合部49の係合を解除させればよい。これにより、上記ハウジング本体22の開口が車体2の外方に向って開放され、上記バルブ19の交換ができる。なお、上記ハウジング本体22の開口を上記レンズ24で閉じようとする場合には、上記と逆の手順によればよい。 【0031】上記構成によれば、取付手段37は、上記締結具35の近傍で上記開口縁部11の一部に成形された係合部38と、上記ハウジング18の一部に一体成形されて上記係合部38に係脱自在に係合される被係合部39と、上記開口縁部11、ハウジング18、およびリム28の各他部を互いに共締め状に締結させる他の締結具41を備えている。 【0032】このため、上記したように開口縁部11、ハウジング18、およびリム28を共締めさせた分、上記ハウジング18とリム28とを互いに締結させるだけに設けられる締結具の数は少なくさせることができる。 【0033】よって、その分、ランプ装置9の部品点数が少なくなって、その構成が簡単になる。また、締結具が少なくて足りる分、締結具への煩雑な捻回作業も少なくて済み、このため、ランプ装置9の組み立て作業が容易となる。 【0034】しかも、上記開口縁部11にランプ17のハウジング18が他の締結具41により、より直接的に締結されるため、上記開口縁部11に対するランプ17の取り付けは上記リム28を介さないでなされる。 【0035】よって、リム28には、ランプ17を取り付けさせるための強度が要求されることはなく、ランプ17の周りの見栄えを向上させるという本来の機能を果たすことで足り、このため、リム28を介し開口縁部11にランプ17を支持させていた従来の技術に比べて、ランプ装置9の構成が簡単になる。 【0036】また、上記ランプ17のハウジング18の固着手段25に、このランプ17を開口縁部11に取り付けるための上記他の締結具41が兼用されたため、上記固着手段25の構成が簡単となり、つまり、ランプ17の構成が簡単になる。 【0037】なお、以上は図示の例によるが、上記ランプ17はヘッドランプに適用してもよい。また、車体2の後端部に取り付けられるランプに適用してもよく、この場合の車体2の外方とは後方に相当する。 【0038】 【発明の効果】本発明によれば、車体側からその外方に向って開口する開口部をこの車体に形成し、上記開口部に嵌入されて上記外方を照射可能とするランプを設け、このランプの外殻を構成するハウジングと上記開口部の開口縁部との間の隙間を上記外方から覆うリムを設け、このリムの一部を上記ハウジングに締結させる締結具を設けると共に、上記車体に上記ランプとリムとを取り付ける取付手段を設けた車両のランプ装置において、【0039】上記取付手段が、上記締結具の近傍で上記開口縁部の一部に成形された係合部と、上記ハウジングの一部に一体成形されて上記係合部に係脱自在に係合される被係合部と、上記開口縁部、ハウジング、およびリムの各他部を互いに共締め状に締結させる他の締結具とを備えている。 【0040】このため、上記したように開口縁部、ハウジング、およびリムを共締めさせた分、上記ハウジングとリムとを互いに締結させるだけに設けられる締結具の数は少なくさせることができる。 【0041】よって、その分、ランプ装置の部品点数が少なくなって、その構成が簡単になる。また、締結具が少なくて足りる分、締結具への煩雑な捻回作業も少なくて済み、このため、ランプ装置の組み立て作業が容易となる。 【0042】しかも、上記開口縁部にランプのハウジングが他の締結具により締結されるため、上記開口縁部に対するランプの取り付けは上記リムを介さないでなされる。 【0043】よって、リムには、ランプを取り付けさせるための強度が要求されることはなく、ランプの周りの見栄えを向上させるという本来の機能を果たすことで足り、このため、リムを介し開口縁部にランプを支持させていて、リム自体に大きい強度が要求された従来の技術に比べて、ランプ装置の構成が簡単になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002967 【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月25日(1999.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084272 【弁理士】 【氏名又は名称】澤田 忠雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−251509(P2000−251509A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月14日(2000.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−49136 |
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