| 【発明の名称】 |
換気マスクを有するヘッドライト |
| 【発明者】 |
【氏名】モーリス モンテ
【氏名】ジャン・リュク メイルノー
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| 【要約】 |
【課題】望ましくない光がマスクを通過できないようにし、かつマスクの換気を改善する。
【解決手段】この自動車用ヘッドライトは、光源(150)と、リフレクタ(100)と、掩蔽マスク(300、400)とを備えている。本発明によれば、2つが1組になってそれぞれ向き合う面を設け、それらの面の間に、光源から離れる方向に延在してマスクを貫通する通路を形成する1組のエレメント(420)を設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源(150、155)と、リフレクタ(100)と、マスク(200、300、400)とを備える自動車用ヘッドライトであって、2つが1組になってそれぞれ向き合う面を設け、光源から離れる方向に延在して前記マスク(200、300、400)を貫通する通路(425)を、前記向き合う面の間に形成する1組のエレメント(220、420)を、前記マスク(200、300、400)に設けたことを特徴とするヘッドライト。 【請求項2】 前記通路(425)の少なくとも一部は、光源から出て前記通路(425)に到達する光線が前記向き合う面で、少なくとも2回反射されることなく、前記通路(425)を通り抜けることができないようにする向きとされていることを特徴とする請求項1記載のヘッドライト。 【請求項3】 前記マスクエレメント(220、420)は、両側部で対応する前記通路(425)の面を定める薄い部材であることを特徴とする請求項1または2記載のヘッドライト。 【請求項4】 前記エレメント組の前記マスクエレメント(220、420)は、ほぼ平坦であって、互いにほぼ平行をなしていることを特徴とする請求項3記載のヘッドライト。 【請求項5】 前記通路(425)は、互いに平行な平面上に位置してることを特徴とする請求項4記載のヘッドライト。 【請求項6】 前記マスクエレメント(220、420)は、光軸とほぼ直交していることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項7】 前記マスクエレメント(220、420)は、光軸(X)と実質的に平行な軸線を有する環状リングの形をしていることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項8】 前記環状リング(610)の各々には、光源(C)の方に向いて、前記環状リング(610)の断面を、前記マスクの後部から前部に向かう方向に見た時に、光軸(X)に接近していく表面を有することを特徴とする請求項7記載のヘッドライト。 【請求項9】 前記環状リング(610)は、光源(C)の方を向く層(610)で構成されており、この層の各々は、光源の方を向く凹面を有することを特徴とする請求項7または8記載のヘッドライト。 【請求項10】 前記マスクエレメント(220、420)は、光軸(X)と実質的に平行な平面上に位置していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項11】 前記マスクエレメント(220、420)の隣接縁部が協働して幾何学的形状を定めていることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項12】 前記隣接縁部は、光源(150)に最も近い縁部であることを特徴とする請求項11記載のヘッドライト。 【請求項13】 前記隣接縁部は、光源から最も離れた縁部であることを特徴とする請求項11または12記載のヘッドライト。 【請求項14】 前記隣接縁部は、前記エレメントの前縁部であることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項15】 前記マスク(200、300、400)は、底壁(260)を有し、前記エレメント(220、420)は、底壁に結合された基部を有することを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項16】 前記マスク(200、300、400)は、ランプの消灯時に、選択色の範囲内だけで光を反射する内壁を有することを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項17】 前記マスク(200、300、400)は、リフレクタ(100)を貫通することができる2つの固定ブランチ(212、214)と、それぞれ前記マスク(200、300、400)の前記ブランチ(212、214)の端部に配置された2つの支持エレメント(216、218)と協働することができる線ばね(270)とを有し、この線ばね(270)は、リフレクタ(100)の底部内に配置されたランプ(150)の底部の後面に係合することができるようになっていることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項18】 前記マスク(200、300、400)は、ヘッドライトの後部に固定されるラグを備えるとともに、リフレクタ(100)の底部開口の直径より小さい外径を有する第1部材(300)と、リフレクタ(100)の底部開口の直径より大径の第2部材(400)とで構成されており、かつ前記マスク(200、300、400)は、前記第2部材(400)を前記第1部材(300)上に固定する手段(320、455、500)を含むことを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項19】 前記マスク(200、300、400)は、2つの部材(300、400)と、これら2つの部材(300、400)間のばね(500)とで構成されており、このばねは、前記2部材を互いに離れる方向に押しつけており、かつ前記2部材(300、400)は、それぞれ、互いに協働して、前記部材を互いに固定状態に保持するとともに、その間に、前記ばね(500)を圧縮するエレメント(320、455)を備えていることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項20】 前記ばね(500)は、全体的に、平均平面と直交する波形を有する環状リングの形をしていることを特徴とする請求項19記載のヘッドライト。 【請求項21】 前記マスクは、油圧モールド段階に続いて切断段階を含む処理によって形成されていることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項22】 向き合う面を形成する前記組のマスクエレメント(220、420)は、支持構造体上に重ねられた1組の環状リングからなることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載のヘッドライト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ヘッドライト、特に、ヘッドライトのランプ、すなわち光源の前方に、光源から受け取った光のマスキング、または掩蔽を行うマスクを有するヘッドライトに関する。 【0002】 【従来の技術】光源(ランプ)から直接的に送られた放射光の一部で、最初に、ヘッドライトのカバーガラスに向けられ、次に、リフレクタの光学的効果のない部分の方へ送られる光を捕捉するこの種類のオキュレータすなわちマスクは公知である。 【0003】このようなマスクの1つが、フランス国特許願第96 02387号明細書に記載されている。これは、前面と、上下面および側面とを有し、これらが協働して、ヘッドライトのランプの前部分を覆っており、また、側部に換気窓が設けられている。 【0004】これらの換気窓は、マスクを形成している板金を切り込み、マスクの外に突出するように、材料を外向きに変形することによって形成されている。このような開口は、マスクの内部、およびマスクの壁に必要な量の換気を与えることができるような広い通路を構成しない。また、このような開口は、ランプからの光線の一部を通過させる。 【0005】換気を改善するために、これらの窓または開口の数を単純に増加させれば、さらに多くの光が、マスクを通り抜けてリフレクタの非光学部分に達し、これによって、ヘッドライトの効率が低下することとなる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マスクが、光学的に望ましくない光の漏れの原因になることなく、大量の空気を通過させることができる自動車用ヘッドライトを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、光源と、リフレクタと、マスクとを備える自動車用ヘッドライトであって、2つが1組になってそれぞれ向き合う面を設け、光源から離れる方向に延在して、マスクを貫通する通路を、それらの面の間に形成する1組のエレメントをマスクに設けていることを特徴としている。 【0008】本発明の範囲を決して制限することなく、本発明は無限定的に以下の特徴を含み、そのいずれも、実際的であるか、適切であるか、所望されるかにより、他のいずれの1つまたは複数の特徴とも組み合わせることができる。 ・通路の少なくとも一部は、光源から出て通路に到達する光線が向き合う面で、少なくとも2回反射されることなく、通路を通り抜けることができないようにする向きとされている。 ・マスクエレメントは、両側部で対応する通路の面を定める薄い部材である。 ・エレメント組のマスクエレメントは、ほぼ平坦であって、互いにほぼ平行をなしている。 ・通路は、互いに平行な平面上に位置している。 ・マスクエレメントは、ヘッドライトの光軸とほぼ直交している。 ・マスクエレメントは、光軸と実質的に平行な軸線を有する環状リングの形をしている。 ・環状リングの各々には、光源の方に向いて、環状リングの断面を、マスクの後部から前部に向かう方向に見た時に、光軸に接近していく表面を有する。 ・環状リングは、光源の方を向く層で構成されており、この層の各々は、光源の方に向いた凹面を有する。 ・マスクエレメントは、ヘッドライトの光軸と実質的に平行な平面上に位置している。 ・マスクエレメントの隣接縁部が協働して、幾何学的形状を定めている。 ・これらの隣接縁部は、光源に最も近い縁部である。 ・これらの隣接縁部は、光源から最も離れた縁部である。 ・これらの隣接縁部は、エレメントの前縁部である。 ・マスクは底壁を有し、エレメントはこの底壁に結合された基部を有する。 ・マスクは、ランプの消灯時に、選択色の範囲内だけで光を反射する内壁を有する。 ・マスクは、リフレクタを貫通することができる2つの固定ブランチと、それぞれマスクのブランチの端部に配置された2つの支持エレメントと協働することができる線ばねとを有し、この線ばねは、リフレクタの底部内に配置されたランプの底部の後面に係合することができる。 ・マスクは、ヘッドライトの後部に固定されるラグを備えるとともに、リフレクタの底部開口の直径より小さい外径を有する第1部材と、リフレクタの底部開口の直径より大径の第2部材とで構成されており、かつマスクは、第2部材を第1部材上に固定する手段を含む。 ・マスクは、2つの部材と、これらの2部材間のばねとで構成されており、これら2つのばねは、2部材を互いに離れる方向に押しつけており、2部材は、それぞれ、互いに協働して、それらの部材を互いに固定状態に保持するとともに、その間にばねを圧縮するエレメントを備えている。 ・ばねは、全体的に、平均平面と直交する波形を有する環状リングの形をしている。 ・マスクは、油圧モールド段階に続いて切断段階を含む処理によって形成されている。 ・向き合う面を形成するマスクエレメント組は、支持構造体上に重ねられた1組の環状リングからなる。 【0009】本発明のさらなる特徴および利点は、非制限的な例としてあげた添付図面に示す本発明の幾つかの好適な実施形態の以下の詳細な説明を読めば明らかになると思う。 【0010】 【発明の実施の形態】図1〜図6は、リフレクタ100の底部内に取り付けられた本発明に従った掩蔽マスク、すなわちオキュレータ200を示している。マスク200は、2つの主要部材で構成されており、それらを、第1および第2主要部材と呼ぶ。 【0011】第1主要部材は、U字形アーチ210の形をしており、そのブランチの端部は、リフレクタ100の底部に挿入され、U字形の底部は、ヘッドライトのランプ150の前方を横切っている。アーチ210は、ランプ150の長手方向主軸線Xを通る垂直面上に位置している。 【0012】マスク200のこの第1主部材は、さらに、底壁により閉鎖されて、アーチ210のブランチ間に配置された円筒形シェルピース260を含み、アーチのブランチは、シェルピース260の円筒形の側壁に沿って、その円筒形の主軸線に平行に延在している。 【0013】シェルピースはまた、アーチ210の底部において、底壁の直径の1つが、アーチ210によって形成されたU字形の底部と整合するように配置されている。シェルピース260の、アーチを横切る方向の直径は、アーチの2つのブランチ間の間隔に等しい。 【0014】マスク200の第2主部材は、それぞれがほぼ矩形である1組の層、すなわちフィン220で構成されており、これらのフィンは、X方向に整合している。フィン220は互いに平行であり、それぞれ1つのフィン220の厚さと同一の幅のギャップを置いて分離した水平面上に位置している。フィンは、また水平方向に互いにずれて、軸線Xを通る横断面で見た時のフィンの中心が、ランプ150を中心とする平均円上に位置している。そのため、フィンは、軸線がXであって、ランプ150の前部分を包囲する円筒壁を構成している。 【0015】フィン220は、軸線Xと直交する方向に共通幅を有しているため、長手方向内側縁部を通る表面が、ランプを取り囲む円筒形を形成している。同じことが、それの長手方向外側縁部を通る表面にも当てはまる。 【0016】円筒形のシェルピース260は、フィンによって形成されたこの円筒壁の内側の前部分に位置して、それの底部を構成し、かつ、前部分の側壁を形成している。したがって、この前部分では、フィンはシェルピース260の外表面に沿って延在し、長手方向内側縁部でその外表面に結合している。 【0017】図3は、シェルピース260の底壁がディスク形であり、その半径が、フィン220で定められる平均円筒壁の半径より小さいことを示している。フィンは、シェルピース260の後縁部の延長として後方に向かって延出している。従って、フィン組全体で、ランプの前部分を包囲する円筒を形成しており、ランプは、円筒形のシェルピース260を含むマスクの前部分の内部に位置し、マスクの後部分は自由状態にある。 【0018】フィンは、シェルピース260の後縁部を越えて、マスク内での高さに応じて異なる長さに延出している。この延出長さは、アーチのブランチに最も近いフィンの場合に、シェルピース260の長さより大きい値である。 【0019】放射によってシェルピース260に伝達された熱は、それに固定されたフィン内での熱伝導によって伝播される。フィンは冷却フィンを構成しており、ヘッドライト内に存在する空気と熱交換するマスク表面を増加させている。 【0020】以上に記載したフィンは、マスクの熱交換表面を増加させるこの機能を有するだけではない。特に、シェルピース260の後部に位置する部分のフィンは、シェルピース260などの連続壁と組み合わせる必要がないほど、充分に効果的な光学バリヤをフィン組自体で構成できるような幾何学的構造を有している。 【0021】図5は、図2に示されているものと同一のマスクの、シェルピース260の側壁と交差しない程度まで後方に離れた位置の垂直面B−Bに沿った断面図である。図5は、点Cで白熱ランプ150のフィラメントの位置を示している。 【0022】図5には、フィラメントCから放出されて、フィン220間のギャップに入る光線の経路が示されている。この場合、フィンは薄く、平行面を有する。フィン間のギャップは、互いに向き合ったフィン表面によって定められる平面上に位置している、すなわち、互いに平行に向き合う関係にある。ギャップを形成するこれらの面は、点Cからそのギャップに到達する入射光線の方向に対して斜めの方向に延在している。したがって、このような光線は、マスク内に開いているギャップの開口に進入し、中心Cの方を向くギャップの側面に必ず衝突するはずである。 【0023】本発明の好適な構造では、ギャップは、ランプから離れる方向に、光線が第1側面で反射した後に、ギャップの第2側面に必ず衝突するようにする充分な長さの距離にわたって延在している。そのため、ギャップは、フィラメントから放出された光線のいずれも、そのギャップの側面で少なくとも2回反射されないでギャップを横切るができないようにする向き、厚さおよび長さを有している。 【0024】このように2回反射した後には、光波の強度が幾分減少する。したがって、ギャップを通ってマスクを通過する光の輝度は、特にギャップ内を通過することによって弱くなる。この弱められは、フィンによって定められる隙間内の壁を光学的観点から平坦な壁として見なすことができるようにする。熱的観点から言うと、2つのフィン間のギャップは、それぞれ、マスクによって定められるエンベロープを貫通して、空気がマスクの内側と外側との間を循環できるようにする開口を提供している。 【0025】したがって、本発明のマスクでは、マスクのエンベロープの大部分が開放しているが、同時に迷惑にならない程度に、弱い輝度の光だけがそれを横切って逃げることができる。 【0026】図5に示されている実施形態では、マスクの中間高さに位置するフィン228と、これらの中央フィン228にすぐ隣接するフィンとが、ほぼ半径方向に延出している。中央フィン228にすぐ隣接するフィンの外縁部からは、中央フィン228の方に突出するフランジ225が延出している。このフランジ225は、主方向に近い方向でギャップに進入する光線をすべて停止させる。 【0027】そのため、半径方向に近い方向に延在するギャップの場合、中心Cの方に向いた側面に、このようなフランジを設けることによって、中心Cの方を向くギャップの内側表面積が増加する。フランジ225は、ランプからそれに到達する光線とほぼ直交して、その光線を完全に遮断するような向きとされている。 【0028】好都合な構造では、中央フィン228の場合、図5に示されているように、フィンがマスクの内部に向かって開いたキャビティを形成していてもよい。このようにして、適切な換気を行う能力と、マスクの内部容積とが増加する。 【0029】本発明にしたがう好適な構造では、モールドによって、表面、特にフィンの表面に細かいざらつきを付けるか、モールド後に凹凸を付けることによって、寄生光線に対する部材の反射防止特性を高めることができる。 【0030】この場合、開口は細長い形であり、このことは、空気流が開口を通過できるようにするのに特に適している。 【0031】上記の場合、開口の側面が平坦であり、互いに平行である。しかし、本発明はそのような形状に限定されない。さらに一般的に言えば、本発明は、開口(すなわち層間のギャップ)が、半径方向に対して実質的に斜めに延在し、光学エンベロープ内を通る隙間、すなわち通路が様々な形状をとることができることを提案している。 【0032】図8には、本発明の別の実施形態が示されている。この場合、フィンによって形成された円筒壁220が、いずれの場所でも連続内部エンベロープと組み合わされていない。この形態では、フィンが、たとえばアーチ210に固定されており、最上および最下端位置のフィンは、その長手方向縁部全体に沿って固定されているのに対して、これらの端位置のフィンの間に位置するフィンは、その前端部を除いてアーチ210に固定されていない。 【0033】この構造のフィンは、アーチに固定された点から、まずはアーチ210に対して直角にアーチ210の主平面から離れる方向に延びてから、ヘッドライトの後方に延びて、ランプの前部の周囲に、前端部が閉じた円筒壁を形成している。 【0034】図8に示されている実施形態では、マスクは、ランプの前方を横切る方向に設けられた壁222を構成する1組のフィンを有している。この壁は、前述のフィンによって形成される側壁と同様の構造を有し、光学的に、それらの側壁と同様に作用する。それらは、光線がギャップ内で少なくとも1回、好ましくは2回反射した後にだけ、隙間すなわちギャップを通り抜けることができるようにする形状を有している。 【0035】本発明の1つの特定例では、図6の縦断面図で示されているように、着色反射エレメント40が、マスクの底部内に配置されている。このような着色反射エレメント40は、それに入射する光線を反射する一方、それの色を光線に伝える。このように配置された反射エレメントは、ライトの消灯後に、ヘッドライトのリフレクタに色付き外観を与えるのに特に有効である。このように、反射エレメント40の色は、光学的に悪影響がない一部分だけに限定されるが、リフレクタが反射エレメントの特定色を有することができる充分な広がりがあるリフレクタ領域に伝えられる。 【0036】複合ファセット表面を有するリフレクタの場合、ランプを消灯した時、多数の拡散反射の効果が、反射エレメントの色付きで得られる。ランプを点灯した時、反射エレメントの色は、光ビームに捕捉されないため、この光学アセンブリは法規に合っている。 【0037】水平層を有する構造が提案されている。しかし、本発明では、層をランプに対して同心状分布に配置するか、垂直配置するか、さらに一般化すれば、層を型からうまく離すことができるものであればいずれの形にも配置でき、互いに平行でも斜めでもよい。 【0038】上記マスクはまた、装飾物も構成している。この場合、その特定形状は、光沢のある外観を得るために研磨できる前面を含むか、特定の美的結果を達成できる特定種類の塗装を施すことができる。 【0039】ここに記載されているマスクは、フィンに高い熱伝導性を与えるように、金属材料の単一モールド部品として形成されており、したがってそれは、特に効果的な熱交換器を構成する。モールドによって得られたそのようなマスクの場合、光学プロフィル、すなわちリフレクタのマスク領域を定めるマスクの形状が、直接的にモールドによって得られる。しかし、ここに記載されているマスクは、部分的に切り欠くか、穿孔することもできる部品である。 【0040】全般的に、ここに記載されているマスクは、単一部材か、内部着色カプセルまたは反射エレメントを含むマスクの場合には、2つの部材で構成されているので、製造が特に簡単である。このようなマスクは、継ぎ目や変形作業を必要としないで製造される。本発明によって特に効果的な換気が得られるため、ランプで構成される熱源を、できるだけ遠くに離して置く必要がなくなる。 【0041】マスクの内側に反射防止層を付着させる必要がなくなる。しかし、もちろんそのような層を付着させることもできるが、この被膜が、従来の反射防止層に加わるような高温に耐えることができるようにする必要はない。 【0042】次に、図1〜図5を参照して、以上に説明したマスクの好適な固定方法を、もっと細かく図9を参照しながら説明する。 【0043】マスク200は、2つの固定ブランチ212および214を有し、それらは、後方に延出してリフレクタ100を貫通している。上側ブランチ212の端部領域に、ブランチの側方に突出する2つの肩部分213(図10)が設けられている。これらの2つの肩部分213は、上側ブランチ212をリフレクタ100に貫設された通路110に挿入する時、通路110の縁部に当接する。 【0044】上側ブランチ212の端部と肩部分213との間に、2つのブランチ212および214の共通平面上に突出する、だぼ215(図10)が設けられている。下側ブランチ214の端部にも、同様のだぼが、中央軸線Xに関して、上側ブランチのだぼ215と対称的に設けられている。 【0045】通路110の縦寸法は、マスクを後方に押し戻した時に、ブランチの弾性によって、ブランチおよびだぼを圧縮できる大きさである。 【0046】上側ブランチ212の端部付近に、楕円形の貫通孔216が設けられている。下側ブランチ214については、その端部分の軸線Xと反対側に面する側部にノッチ218が設けられている。貫通孔216およびノッチ218が協働して、ランプ150を固定するための線ばね270用の固定部を構成している。このばね270は、U字形クリップの形をしており、U字形の底部が穴216を通り、2つのアームがランプ150の後部に係合している。 【0047】一方のアーム274は、この係合部を越えて延出して、ノッチ218にはまっている。そのため、線ばね270は、ブランチ212の貫通孔216の内部でヒンジを構成している。他方のアームは、直線的であり、貫通孔216から、ランプの底部の中間高さの位置に係合する点までにわたって延在している。 【0048】アーム274は、端部でマスクのブランチに対して直角に折り返されている。ブランチ214の端部に形成されたノッチは、線ばねクリップ270のアーム274の折り返し部分用の傾斜摺動坂路を構成している。線ばねクリップ270をランプの底部に押し付けることによって、アーム274のこの湾曲端部分は、傾斜坂路上を摺動し、やがてその坂路の頂部の上を通って、ノッチ218内にロックされる。 【0049】好ましくは、マスク200の2つの固定アーム212および214の断面は、中心軸線Xに向かって狭くなる台形であり、断面の側部は、図11に示すように軸線Xを中心にして角度αをなしている。そのため、この側部はランプの中心に位置合わせされ、ブランチは、ランプの方に向いて光線を捕らえるストップ表面を有しているが、これは可能な限り小さい。 【0050】マスクのブランチ212および214の両方が、前述したように、1対の肩部分213を有する一方、リフレクタ100は、これらの肩部分213を収容する対応のキャビティを有している。上側および下側肩部分213は、形状が異なっており、上側および下側収容キャビティも、互いに異なっているため、リフレクタ100内で、誤って2つのブランチの位置を逆にしてマスク200を取り付けることはあり得ない。 【0051】リフレクタと同様に、マスクは、それらを取り付けようとする側に、特有の肩部分および対応のキャビティの形状を有しているため、一方側用のマスクを他方側用のリフレクタに取り付けることは不可能である。 【0052】固定アーム212および214は、リフレクタ100を貫通してリフレクタの後部から突出し、それによって、マスクおよびヘッドライトの後部間の熱伝導路が形成されている。 【0053】以上に記載したものと異なる別の実施形態とすることもできる。図7の例では、アーチ210を省略し、代わりに、2本のバーを使用しており、この場合マスクの前表面は、前方に突出するエレメントを有していない。 【0054】次に図12〜図17を参照する。これらの図面に示されている本発明に従ったマスクの変更形態では、マスクが、2つの部材、すなわち後部材300および前部材400からなり、その各々が、ランプ150を包囲するマスキングバリヤを構成している。後部材300は、ランプ150の軸線Xと一致する軸線を有する円筒表面に内接しており、この円筒表面は、ランプの前端部分を取り囲むスカートを形成している。このスカートは、リフレクタの後部に固定するためのラグを備えている。 【0055】この後部材300すなわち円筒壁は、前方が開放して、ランプ150の長手方向軸線Xに直交する平面に含まれるほぼ円形の前縁部310を形成している。互いに対向関係の位置にある2つのノッチ320が、この円形縁部310に開いている。これらのノッチ320は、縁部310の平面に直交する方向に延びるほぼ直線状の第1部分を含んでいる。この第1部分からX方向に直交する方向に、第2部分が続いている。この第2部分は、縁部310に近接した位置に前縁部を有する。この前縁部は、スカート300の前部に向けて丸められており、これによって、スカートの前向きノッチの補強が行われている。 【0056】スカート300の外径は、リフレクタの底部の孔の直径より小さい。そのため、スカートは、この孔から、ヘッドライトの後部に通される。 【0057】図12〜図17に示すマスクアセンブリは、前部が底壁で閉鎖されたほぼ円筒形のキャップ400を含んでいる。この円筒キャップ400の側壁は、円筒壁に内接して、中心が軸線X上に位置する1組の環状エレメント420で構成されている。 【0058】環状エレメント420は、軸線Xに沿って、互いの間に環状エレメント420とほぼ同一厚さのギャップ425を置いて配置されている。図5の場合と同様に、環状エレメント420は互いに向き合う関係で表面を設けることによってギャップを形成しているので、各ギャップ425は1つの平面上に位置している。 【0059】ギャップの垂直面は光放出領域を通っていない。本例の場合、ランプ150は放電ランプであり、その主放出領域は、ランプの中間位置にあり、155で示されたランプの膨出部分を形成している。この領域155から出てギャップ425に到着した光線は、ギャップが延在するいずれの方向に関しても大きく傾斜しているため、反射しないでギャップ425を通り抜けることはできない。 【0060】したがって、これらの光線は、領域155の方を向くギャップ425の1つの側面に入射角度を付けて到達するため、光線は、反射後に再びギャップの平面に関して大きく傾斜し、ギャップの他方の側面に向かい、マスクの外へ向けられない。 【0061】環状エレメント420は、軸線Xに平行な4つの取り付け部材429に固定されている。これらの取り付け部材429は、さらに前端部に軸線Xを横切る中実壁を支持している。この壁は、わずかに前方に湾曲している。 【0062】環状エレメント420の断面は、軸線Xに直交する方向に相当に長いほぼ矩形である。 【0063】キャップ400は、ほぼ円筒形の内部キャビティを形成しており、キャップの開放した後端部の位置におけるキャビティの内径は、スカート300の外径と等しい。 【0064】そのため、キャップ400のこの開放後端部に、スカート300の前縁部を収容できるように構成されている。キャップ400の内部を後部から前部に向かって進む時、リング427が、それと後開口との間に位置する環状エレメントより内側に深く延出しているため、内径が急激に小さくなる。 【0065】したがって、キャップ400は、マスク300を収容する円筒形後壁を構成しており、前部が内側きに突出する環状エレメントで形成されている。 【0066】図12〜図17の構造はまた、前縁部310とリング427との間に挟まれるように配置されたばね500を含んでいる。 【0067】ばね500は、ねじれて全体的に環状リングの形状を有する板ばねからなり、この板ばねは、リング上のすべての点でリングの回転軸線に直交している。板ばねは、この環状リング500に沿って環状リングの平均平面と直交する方向の波形を形成している。本例の場合、板ばね500は、環状リングに沿って5つの完全な波形、すなわち、それぞれが上向き曲線に下向き曲線が続いて構成された5つの波形を形成している。環状リング500の直径は、スカート300の縁部310の直径と等しい。 【0068】そのため、板ばね500は、5つの下向き曲線の頂部で縁部310と係合し、5つの上向き曲線の頂部で、環状リング427の後面と係合している。 【0069】環状リング500が板ばねで構成されているため、縁部310によって定められる線と直交する方向において、縁部310上に係合幅が与えられ、これによって、環状リングが縁部上で滑ってスカート300に入ることが防止される。しかし、本発明の別の形式として、環状リング500を線材で構成してもよい。 【0070】このように、前縁部310と環状リング427との間に挟まれた時、環状リング500の波形がわずかに平坦になり、その波形の弾性反動によって、スカート300およびキャップ400に推力を加えてそれらを押し離す。 【0071】ばね500は、軸線Xの周りに均一に分布する一連の波形を有するため、それが縁部310および環状リング427に加える圧力は、軸線Xの周りに均一に分散される。 【0072】キャップ400には、その内表面から突出して、キャップの内部に向かって延出する2つのフィンガ455が設けられている。2つのフィンガ455は、キャップ400の内部で直径方向に向き合い、キャップの後開口に非常に近い位置にあって、スカートのノッチ320の前方に対応関係に置き、環状リング500の弾性反力に逆らって、スカート300およびキャップ400を互いに接近させることにより、これらのノッチ320に挿入することができる。 【0073】したがって、スカートをヘッドライトの底部内に取り付けた後、キャップ400をヘッドライトの前部からスカート300上に容易に配置することができる。 【0074】フィンガ455をスカートのノッチ320にはめ込むためには、キャップ400をスカートに押しつけてから、キャップ400を旋回させて、フィンガ455を、各ノッチ320の横方向前縁部に係合させるだけでよい。 【0075】ばね500によってキャップ400およびスカート300に加えられる弾性推力は、軸線Xの周りで適正に釣り合うため、キャップ400は、スカート300と同軸的位置をとる。キャップ400が最終位置にある時、スカート300はキャップの後方に突出し、その後、ノッチでリフレクタの形状に対応するマスクアセンブリの光学プロフィルを定める。 【0076】好ましくは、ばね500に半径方向外側ラグ520を設け、ばねの弾性によって、これを環状リング427と環状リング427のすぐ後の環状リングとの間に挿入することにより、アセンブリの作動中にばね500がキャップ400から離脱することを防止する。このような構造とすると、大きすぎてリフレクタ100の後開口を通過することができない装飾物を、ヘッドライトの前方からはめ込むことが容易となる。 【0077】別の形態では、ばね500の代わりに、スカート300の縁部310によって形成された可撓性部分を利用してもよい。 【0078】上記形式の構造は、アークランプの場合に特に好都合であり、アークランプの底部は台座が小径であるため、アークランプをリフレクタにはめ込むための後開口が小径である一方、アークランプの底部の前方が比較的大きい。したがって、アークランプの場合、リフレクタの後開口を通過することができない大径のマスクまたは装飾物を使用する必要がある。 【0079】次に、本発明の第5実施形態を示す図18および図19を参照して説明する。図18では、フィンの層がマスクの光軸Xに対して直角に延在する環状リングの形をとっている。さらに正確に言うと、横断面で見たこれらのフィンは細長い横断面を有する薄層の形をとり、これらの層によって、主方向Xに対して傾斜して、フィンの断面をマスクの後部から前部に見た時にランプに接近する経路が形成されている。 【0080】このため、図18および図19に610で示されている各フィンは、光源を取り囲んでおり、主軸線Xから離れた位置でマスクの後部に向かって拡散している。 【0081】フィンは、ランプの中心軸線から離れた位置にあり、凹面が光源の方に向くように、わずかに湾曲した形状である。したがって、各フィン610は、球体の直径と球体のその直径および極間の高さとの間で定められた球体部分の形をしている。本例の場合、光源Cがフィン組610のわずかに後方に位置しているので、光源Cから放出された光線は、フィンに対して斜めに、実質的にフィンに対して直角をなしてフィンに到着する。 【0082】また、フィンは、光源の主軸線Xに沿って一定インクリメントに従って配置されており、本例のインクリメントは、各フィンの後端部がそのすぐ後のフィンの前端部と同一高さに位置するようにして選択されている。そのため、光源Cから出た光は、フィンの1つにも衝突しないで、フィンの間を通り抜けることはできない。したがって、フィン610は光源Cに対して、降雨の主方向に関連させて瓦を屋根に配置する方法と同様にして配置される。 【0083】しかし、瓦の配置と異なって、フィンは互いに分離して、マスクの内部の効果的な換気を行うことができるようにするギャップが、フィン610間に設けられている。 【0084】図18および図19のマスクは、球体の一部分の形をとったキャップ620で前端部が覆われている。 【0085】この形態では、フィン組610がマスクの前部分を形成しており、マスクの後部分は、連続円筒スカート630によって設けられている。しかし、変更例として、マスク全体をフィンだけで構成することもできる。 【0086】次に、本発明に従ったマスクの第6の実施形態を示す図20および図21を参照する。図20に示されている形態のマスクが、図18および図19図に示されているマスクと異なる点は、各フィン610が、光軸Xに対して斜めの方向に延在し、前の実施形態の場合よりも、外側に大きく開いていることである。言い換えると、環状リングエレメントの形のフィン610の層は、縦断面において、軸線Xに対して、前の実施形態の場合よりも大きい角度をなす。 【0087】軸線Xに対するフィンの一般的角度が、図18および図19に示されている場合は約20゜であるのに対して、図20および図21の場合は、約45゜である。そのため、フィン610間のギャップが広くなる。しかし、本例でも、光源Cから出た光線がそれらの1つにも衝突しないで、フィン組を通り抜けることはできない。本例では、光線がフィン610にほぼ直角に衝突するので、光束の減衰が特に効果的である一方、マスクの内部が充分に換気される。 【0088】図21の実施形態では、マスクの後スカート630が、フィン組610からなるマスクの前部分より相当に小径である。 【0089】さらに別の変更例として、骨組みに環状部材を重ねて設けて、フィンを形成することにより、マスクを製造してもよい、好ましくは、図18〜図21のフィン620のような端部材を設けて、2つの平行なアームをこの端部材に固定する。このような構造では、フィンおよび端部材の幾何学的形状を、非常に高精度にすることができる。 【0090】次に図22〜図25は、板金から一体部材として形成された円筒形スリーブ700の形の加工物から、マスクを製造する態様を示している。環状キャビティを有する型にスリーブ700を入れて、液体を加圧状態でスリーブに注入する。それにより、スリーブ700は変形して、ベローズの波形のような環状外側膨出部分710が形成される。 【0091】次に、これらの膨出部分710を、たとえばレーザ切断で切断して、各膨出部分から下側面を取り除く。残りの凹状部分710を連結する連結トング720を、2つの下側固定アーム730と共に残す。レーザ切断作業の反復により、下側スカートの光学プロフィルを調節することができる。このようにして製造されたマスクは、一体部材であるため特に強い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成12年2月24日(2000.2.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−251507(P2000−251507A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月14日(2000.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−47239(P2000−47239) |
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