| 【発明の名称】 |
排煙機能を備えた太陽光採光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 和三
【氏名】宮本 哲雄
【氏名】小平 隆志
【氏名】小林 清人
【氏名】道明 和夫
【氏名】府川 隆一
【氏名】青木 宏憲
【氏名】太田 政幸
【氏名】加藤 英樹
【氏名】戸田 一也
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| 【要約】 |
【課題】排煙部の昇降装置の昇降機構の結露を予防する排煙機能を備えた太陽光採光装置を提供する。
【解決手段】採光口に入射する太陽光を採光する採光部と、採光部を駆動する駆動装置と、採光部を太陽の位置に応じた適正な位置となるように駆動装置を制御する制御装置とを具備した太陽光採光装置本体70と、この太陽光採光装置本体70を設置する上枠92と、採光口に取り付けられる下枠94と、上枠92の昇降を行う昇降装置90とからなる排煙機能を備えた太陽光採光装置10において、太陽光採光装置本体70の下部に取り付けられる配光板74と、昇降機構91を収容する内枠82との間隙に結露防止用のパッキン20を取り付けることにより、昇降装置90の昇降機構91を防湿構造とするようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 採光口に入射する太陽光を採光する採光部と、前記採光部を駆動する駆動装置と、前記採光部を太陽の位置に応じた適正な位置となるように前記駆動装置を制御する制御装置とを具備した太陽光採光装置本体と、この太陽光採光装置本体を設置する上枠と、採光口に取り付けられる下枠と、前記上枠の昇降を行う昇降装置とからなる排煙機能を備えた太陽光採光装置において、上記昇降装置の昇降機構を防湿構造とするようにしたことを特徴とする排煙機能を備えた太陽光採光装置。 【請求項2】 採光口に入射する太陽光を採光する採光部と、前記採光部を駆動する駆動装置と、前記採光部を太陽の位置に応じた適正な位置となるように前記駆動装置を制御する制御装置とを具備した太陽光採光装置本体と、この太陽光採光装置本体を設置する上枠と、採光口に取り付けられる下枠と、前記上枠の昇降を行う昇降装置とからなる排煙機能を備えた太陽光採光装置において、前記太陽光採光装置本体の下部に取り付けられる配光板と、前記昇降機構を収容する内枠との間隙に結露防止用のパッキンを取り付けることにより、前記昇降装置の昇降機構を防湿構造とするようにしたことを特徴とする排煙機能を備えた太陽光採光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根等に取り付け、通常時は、太陽光を採光し、好適な角度で太陽光を室内に導くようにし、火災時には、室内で発生した煙を速やかに室外に排出するようにした排煙機能を備えた太陽光採光装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】平常時では、太陽の位置に応じて太陽光を採光する採光プリズムの位置を制御して、太陽光を常時好適な角度で採光でき、火災時では有毒な煙を速やかに室外に排出できるようにした排煙機能を備えた太陽光採光装置(以下簡単に「太陽光採光装置」とのみいう場合がある。)が実用に供されている。以下、この従来の太陽光採光装置について、図2乃至図4を用いて説明する。 【0003】図2は、従来の排煙機能を備えた太陽光採光装置100の全体構成を示す斜視図である。同図に示すように、この従来の太陽光採光装置100は、太陽光を常時好適な角度で採光する機能を有する太陽光採光装置本体70と、この太陽光採光装置本体70を固定支持する上枠92と、建物の屋根等に設けられる採光口に取り付けられる下枠94と、上枠92に固定された太陽光採光装置本体70を上枠92ごと昇降する昇降装置90を備えた構成である。 【0004】以下、太陽光採光装置本体70の機能と、昇降装置90について夫々順次説明を行うものとする。先ず、太陽光採光装置本体70について、図3及び図4を用いて詳細に説明する。図3は太陽光採光装置本体70の概略構成を示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)は縦断側面図である。また、図4は、排煙機能を備えた太陽光採光装置100を採光口58に取り付け、実際に太陽光採光装置本体70により室内に太陽光を採光する状態を示す縦断側面図である。 【0005】先ず、図3(A)、(B)を用いて、この太陽光採光装置本体70の具体的構成を説明する。図3(A)、(B)において、72a、72bは、採光プリズムで、76は採光プリズム72a、72bの、例えばステッピングモータ等からなる駆動装置である。また、78は採光プリズム72a、72bを保持すると共に採光プリズム72a、72bを回転させるための回転リング、74は配光板、82は内枠、84は外枠、86は太陽電池である。なお、図3(A)、(B)は、太陽光採光装置本体70を外枠84に収容した状態を示している。 【0006】図3(B)に示すドーム状のカバー(以下「ドームカバー」という。)52を透過し、所定の間隔をおいて配置された2枚の採光プリズム72a、72bに照射された太陽光は、これらの採光プリズム72a、72bの屈折作用により、好適な角度に屈折され配光板74を介して建物室内方向に誘導される。 【0007】一方、採光プリズム72a、72bの駆動装置76は、図示は省略したが、駆動ギアを含むギア機構と、電動機と、この電動機を制御する制御装置と、この制御装置に制御指令を与える設定装置等とを内蔵しており、先ず、太陽の高度・方位等の状態を検出する太陽光状態検出装置(図示せず)からの検出出力が設定装置に与えられる。 【0008】次に、設定装置の駆動指令を受けて、制御装置の制御信号により、電動機及びギア機構を介して、採光プリズム72a、72bを回転させ、それらの回転位置が常に太陽光を好適な角度で採光できる位置となるように調整される。この時、電動機を駆動するための電力の供給源となるのが、太陽電池86である。また、採光プリズム72a、72bは、回転リング78を介して複数個の支承ローラ88a〜88fにより回転支持される。 【0009】以上の構成で、従来の排煙装置を備えた太陽光採光装置100により太陽光Lを常時好適な角度で室内に採光する方法を図4を用いて説明する。図4は、太陽光採光装置本体70を上枠92に取り付け、太陽光Lの採光口58に、外枠84を介して下枠94を固定することにより、太陽光採光装置100を建物の屋根40に設置した状態を示している。 【0010】なお、図4において、64は太陽光Lを室内に導くための導光路で、周囲を導光壁66で囲むことにより形成される。導光壁の壁面66aは、白色のクロス張り、又は白色に塗装されて光反射面とされているか、或いは、鏡面的な光反射面とされている。また、42は天井、44は太陽光採光装置100を設置するための架台、60は太陽光Lの出射口である。ところで、太陽光採光装置本体70を単独で使用する場合は、出射口60に拡散板を取り付けて、太陽光Lの指向性と、ギラギラ感を緩和する工夫がされるが、この排煙機能を備えた太陽光採光装置100を設置した場合は、後述するように、導光路64が、火災時における排煙通路となるために、出射口60には光拡散板を取り付けない構成になっている。 【0011】図4においてS1に示すように、太陽高度が低い場合は、太陽光Lが低い入射角度で上段の採光プリズム72aに入射し、採光プリズム72aの屈折作用により太陽光採光装置100の出射口60方向に曲げられて、下段の採光プリズム72bにより、更に出射口60方向に曲げられ、室内に照射される。 【0012】一方、S2に示すように太陽高度が高い場合も、太陽光Lが高い入射角度で上段及び下段の採光プリズム72a、72bに入射し、出射口60方向に曲げられて、室内に照射される。このため、太陽光採光装置100を用いた場合は、一般居住用住宅では、昼間は常時好適な角度で太陽光Lを採光でき、照明器具が不要或いは弱い照明で充分となり、省エネルギーに寄与する。一方、自然光を常時植物に好適な角度で照射できるため、植物プラントへの応用も試みられ、成長促進或いは食味の向上等の一定の成果を挙げている。 【0013】次に、排煙機能を備えた太陽光採光装置100の昇降装置90について図2を用いて説明する。図2には、昇降装置90の主要構成である上枠92、下枠94と、そして、上枠92、下枠94の内側の2つの長辺に取り付けられ、上枠92と下枠94とを連結する4対のX字状のアーム96A、96B、96D、96E、2つの短辺に取り付けられた2対のX字状のアーム96C、96F(但し、96Fは図示を省略した。)合計6対のアーム96A〜96F、及び、昇降用モータ98が示されている。また、同図において、98aは昇降用モータ98の駆動力を伝達するためのシャフト、99は昇降用モータ98の駆動力を伝達する伝達機構である。 【0014】以上の構成で、昇降装置90の基本動作を図2を用いて説明する。昇降用モータ98の駆動が始まると、先ず、昇降用モータ98に隣接したアーム96Bに駆動力が伝達され、これが、アーム96Bの垂直方向の交差角度を狭める方向に作用することから、昇降用モータ98の駆動力は、上枠92を上昇させる方向の力に変換される。また、昇降用モータ98の駆動力は、伝達機構99を介してアーム96Aに伝達され、同様の原理により、上枠92を上昇させる方向の力に変換される。更に、同じように、シャフト98aを介して、昇降用モータ98の駆動力は他のアーム96C〜Fに伝達され、上枠92を上昇させる方向の力に変換され、結果的に昇降用モータ98の駆動力は、上枠92を均等に上昇させる方向の力に変換される。また、上枠92を降下させる場合も、昇降用モータ98が逆方向に回転することにより、昇降用モータ98の駆動力は上枠92を均等に下降させる方向の力に変換される。 【0015】従って、この従来の排煙機能を備えた太陽光採光装置100を用いると、通常時は、上枠92と下枠94は接触して室内の空気が外気に遮断されると共に、好適な角度で太陽光Lを採光できる。一方、火災時では、太陽光採光装置本体70を取り付けた上枠92が上昇し、採光口58が開放され、室内に発生した有毒ガス等の煙を速やかに屋外に排出できるようになっている。このため、自然光の利用が好まれる美術館等の公共機関への普及が予定されている。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】ところで、太陽光採光装置本体を採光の目的のみで単独で用いる場合は、上述したように、導光路の出射口に、光を透過拡散する拡散板を取り付けて、採光した太陽光の指向性を緩和して柔らかな光を得るようにしている。また、この拡散板は、室内の空気と導光路内の空気と隔絶して、太陽光採光装置本体の駆動系、制御系の結露を防止する役割を果たしていた。 【0017】しかし、排煙機能を備えた太陽光採光装置では、火災時には、導光路が排煙用の通路の役割を果たすために、導光路の出射口に拡散板を取り付けることができない。これによって生じる不都合を図5を用いて説明する。図5は、図2に示す昇降用モータ98の近辺を拡大して示した縦断側面図である。図5に示すように、昇降装置90の昇降用モータ98を含む昇降機構91を格納している排煙部93は、金属製の上枠92、下枠94を介して外気に接触しており、また、太陽光採光装置本体70の下方に設けた配光板74の隙間を隔てて室内の空気と繋がっている。このため、冬期等で、室内と屋外とで温度差がある場合は、排煙部93内部に設けた昇降装置90の昇降機構91に結露し、昇降装置90の正常な作動に悪影響を及ぼしたり、昇降装置90の寿命を短くするという問題を抱えていた。 【0018】本発明は、上記課題(問題点)を解決し、排煙部の昇降装置の昇降機構の結露を予防する排煙機能を備えた太陽光採光装置を提供することを目的とするものである。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明の排煙機能を備えた太陽光採光装置は、上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、採光口に入射する太陽光を採光する採光部と、前記採光部を駆動する駆動装置と、前記採光部を太陽の位置に応じた適正な位置となるように前記駆動装置を制御する制御装置とを具備した太陽光採光装置本体と、この太陽光採光装置本体を設置する上枠と、採光口に取り付けられる下枠と、前記上枠の昇降を行う昇降装置とからなる排煙機能を備えた太陽光採光装置において、上記昇降装置の昇降機構を防湿構造とするように構成した。このように構成すると、排煙部に設けられた昇降装置の結露が防止できるので、昇降装置の正常な作動が阻害されたり、昇降装置の寿命が短くなるといった問題が発生するのを防止することができる。 【0020】請求項2に記載の排煙機能を備えた太陽光採光装置は、採光口に入射する太陽光を採光する採光部と、前記採光部を駆動する駆動装置と、前記採光部を太陽の位置に応じた適正な位置となるように前記駆動装置を制御する制御装置とを具備した太陽光採光装置本体と、この太陽光採光装置本体を設置する上枠と、採光口に取り付けられる下枠と、前記上枠の昇降を行う昇降装置とからなる排煙機能を備えた太陽光採光装置において、前記太陽光採光装置本体の下部に取り付けられる配光板と、前記昇降機構を収容する内枠との間隙に結露防止用のパッキンを取り付けることにより、前記昇降装置の昇降機構を防湿構造とするようにした構成とした。昇降装置を防湿構造とするには、具体的にはこのような構成とすると好適であると共に、排煙機能の作動を阻害することがない。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明の排煙機能を備えた太陽光採光装置の一実施の形態について、図1を用いて説明を行う。図1は、本発明の排煙機能を備えた太陽光採光装置(以下単に「太陽光採光装置」という場合がある。)10の一実施の形態を説明するために、図2に示す昇降用モータ98付近の要部拡大縦断側面図である。 【0022】本発明の排煙機能を備えた太陽光採光装置10の基本構成である太陽光採光装置本体70と昇降装置90は、図2に示す従来の太陽光採光装置100と同一であるが、本発明の太陽光採光装置10は、図1に示すように、太陽光採光装置本体70の下方に取り付けた配光板74と昇降装置90の昇降機構91を収納している内枠82の間隙に、導光路(図示せず)上部の採光口(図示せず)の周囲を取り囲むように防湿用のパッキン20を取り付けるようにした点に構成上の特徴を有する。 【0023】このようにすると、通常時においては、太陽光採光装置本体70を取り付けた上枠92と、下枠94とが接触し合った状態であり、この時、太陽光採光装置本体70及び上枠の自重により、太陽光採光装置本体70の配光板74と内枠82に挟まれたパッキン20が所定距離押しつぶされて、排煙部93内の昇降装置90の主要構成である昇降機構91を室内の空気と完全に遮断することができるようになる。従って、外気と室内の空気とに大きな温度差があっても、昇降機構91は室内の空気と接触しないために、昇降機構91に結露することがなくなり、結露による昇降機構91に不具合が生じることや、昇降装置90の寿命が短くなる事態を防止することができる。 【0024】また、このように防湿用のパッキン20を取り付けると、排煙時は、上枠92が昇降装置90により従来の太陽光採光装置100と同様に、均等に上昇して行くのに何ら阻害せずに、速やかな排煙機能を保持することができる。 【0025】 【発明の効果】本発明の排煙機能を備えた太陽光採光装置は、上述のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載したような構成すると、排煙部に設けられた昇降装置の結露が防止できるので、昇降装置の正常な作動が阻害されたり、昇降装置の寿命が短くなるといった問題が発生するのを防止することができる。 (2)具体的には請求項2に記載したようにすると、好適に、昇降装置を防湿構造とすることができると共に、排煙機能の作動を阻害することがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【識別番号】390025313 【氏名又は名称】株式会社菱晃 【識別番号】000210986 【氏名又は名称】中央発條株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月22日(1999.2.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075797 【弁理士】 【氏名又は名称】斎藤 春弥 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−243114(P2000−243114A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−43274 |
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