| 【発明の名称】 |
警光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】橋本 正博
|
| 【要約】 |
【課題】設置空間を大きく必要とせず、所定方向のみ回転光を出し得る警光装置を提供する。
【解決手段】平板状の警光灯11と、この警光灯11を駆動する点灯情報を記憶するメモリを含む点灯駆動部12からなり、点灯駆動部12よりの点灯情報を少なくとも一方端から1個あるいは複数個の灯部を同時に点灯し、時間の経過とともに順次、中央部の灯部に移動させて複数個点灯し、順次点灯部を他方端に移動してゆくものであり、同時に点灯する個数が一方端から中央部に向けて多くなり、中央部から他方に向けて少なくなるものであり、点灯部の両端の軌跡がサインカーブとなるようにした。さらに、立体感を持たせるために、点灯位置中央付近の輝度を高くし、回転表現を強調した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数個の灯部が少なくとも一列に所定方向に配列された板状の警光灯と、この警光灯に時間順次に点灯情報を与え、かつこの点灯情報は少なくとも一方端から1個あるいは複数個の灯部を同時に点灯し、時間の経過とともに順次、中央部の灯部に移動させて複数個点灯し、順次点灯部を他方端に移動してゆくものであり、同時に点灯する個数が一方端から中央部に向けて多くなり、中央部から他方に向けて少なくなるものであるようにした点灯駆動部と、からなる警光装置。 【請求項2】前記点灯情報による点灯部の一方端と他方端の点灯軌跡がサインカーブであることを特徴とする請求項1記載の警光装置。 【請求項3】前記警光灯の灯部は、発光位置が中央に位置した時が両端部に位置する時よりも輝度を大とするようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の警光装置。 【請求項4】前記警光灯の灯部はLEDであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の警光装置。 【請求項5】前記警光灯の灯部は電球であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の警光装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、パトカー、救急車、その他の緊急車両に搭載して有用な警光装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パトカー等に使用されている警光灯は、円筒型の回転灯が使用されている。この種の回転灯は図6に示すように、ケース体1の中で光源2を集光する反射器3が回転して、発光部が回転するものである。光源2からの光は反射器3で集光され指向性4を持つが、反射器3が回転すると発光部分も回転するので、360°方向から回転点灯を見ることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の警光灯は、立体的な略円筒型回転機構を用いたものであるから、設置空間を必要とする上、設置場所も限られるという問題があった。また、360°全方向に回転光が投射されるので、特定方向のみに回転光を出したい場合に不都合であるという問題もあった。 【0004】この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、設置空間を大きく必要とせず、また所定方向にのみ回転光を出し得る警光装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明の警光装置は、複数個の灯部が少なくとも一列に所定方向に配列された板状の警光灯と、この警光灯に時間順次に点灯情報を与え、かつこの点灯情報は少なくとも一方端から1個あるいは複数個の灯部を同時に点灯し、時間の経過とともに順次、中央部の灯部に移動させて複数個点灯し、順次点灯部を他方端に移動してゆくものであり、同時に点灯する個数が一方端から中央部に向けて多くなり、中央部から他方に向けて少なくなるものであるようにした点灯駆動部と、からなる構成されている。 【0006】この警光装置では、点灯駆動部より警光灯に点灯情報が順次与えられると、最初は警光灯の一方端が少し点灯し、点灯部が幅を広げながら中央部に移動し、中央部より他方端に向けて点灯幅が小さくなり、その後消灯し、次にまた一方端から他方端への点灯移動が繰り返される。少し離れたところから見ると、平面状の警光灯であっても、回転点灯している如く見える。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態警光装置の概略構成を示す図である。この実施形態警光装置は警光板(警光灯)11と、この警光板11を点灯する点灯駆動部12から構成されている。警光板11は基板13にm行n列のLED14が配列されている。LED14の発光色は、赤、青、緑、黄色等、警光装置の用途に応じて適宜、選定すればよい。 【0008】点灯駆動部12は、ドライバ回路15とメモリ16とからなり、ドライバ回路15はn列のLEDを各列個別に駆動する。メモリ16は各列のLEDを点灯するための点灯情報を記憶しており、時間順次にメモリ16から点灯情報が読み出され、点灯情報に対応した点灯列が駆動され、点灯される。次に、この実施形態警光装置の点灯方式の採用原理を図2により説明する。図2において、(a)は従来の回転灯の略式平面図を示しており、斜線を施した部分が発光部分(目視部分)である。図2の(b)は図2の(a)を側面視したものであり、図2の(c)は図2の(b)の正面から見た場合の図2の(a)のA点、B点の回転による移動軌跡を示したものである。なお、図2は発光部分は1回転で2箇所あるが、1回転で1箇所のみのものもある。 【0009】今、図2の(a)の左部の状態にあると、正面より両端の発光部分がわずかに見え、図2の(b)の左側の斜線部が点灯目視できる。この場合、左側の発光部分に着目すると、A点は発光部の右端なので目視できるが、B点は左端なので隠れている。発光部分が90°回転して、図2の(a)の右側となると、図2の(b)の右部に示すように、A点、B点とも目視でき、発光部分が正面に幅広く目視できる。したがって、A点とB点の軌跡を図2の(c)のように、上下方向が時間軸、横方向が点灯部位として示すと、横方向のA点の軌跡とB点の軌跡の間を点灯し、時系列的に表示してゆけば平面表示盤でも回転発光が可能となる。 【0010】この実施形態警光装置は、この原理を用いたものであり、メモリ16の図2の片方の発光部分に対応する点灯情報は図3の斜線部分が点灯部であり、その他の部分は消灯部となる。今、図3の(a)のメモリの点灯情報を0番地よりn列分読み出して、順次点灯してゆく。例えばアドレスP1 の点灯情報が読み出されるタイミングで、図3の(b)で点灯情報の斜線が点灯ビットであり、図3の(c)はそれに対応したn列の点灯、消灯状態を示している。0番地からP番地までの点灯情報を順次読み出し、警光板12を点灯すると、警光板12の点灯を離れたところから目視すると、あたかも回転光と同様に目視できる。 【0011】なお、図4に示すように、警光板12の正対位置(中央部分)を両端部よりも輝度が大きくなるようにドライバ15を設定しておけば、立体感があり、めりはりのある回転光を得ることができる。なお、上記実施形態では灯部としてLEDを使用したが、用途、大きさ等により、電球を使用してもよい。また、素子数は必ずしもm行n列である必要がなく、m=1であってもよい。この場合、灯部の形状自体を図5に示すように、棒状にしたものを用いてもよい。 【0012】 【発明の効果】この発明によれば、板状の警光板に回転移動の表示をなすものであるから、設置空間を必要としないので、移動車の場合、どの側面にも設置できるし、また工事現場や道路標識のように静止場所にも設置できる。また、必要とする方向と逆の方向には、回転光を出すことがないので、夜間の静止場所表示には有効である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】594092407 【氏名又は名称】京都特殊機器株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年1月25日(1999.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084962 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 茂信
|
| 【公開番号】 |
特開2000−215702(P2000−215702A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月4日(2000.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願平11−15166 |
|