| 【発明の名称】 |
自動車用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】塚田 博之
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| 【要約】 |
【課題】互いに重合させた脚部の見映えを向上させることができる自動車用灯具を提供する。
【解決手段】第1レンズA1の第1脚部A2には、ローレットRを形成するが、該第1脚部A2の側面部と重合する第2脚部B2の側面部は、ローレットを形成せずに素通し状態とする。従って、第2レンズB1を通して第1脚部A2と第2脚部B2の重合部を見ても、第1脚部A2のローレットRしか見えないため、見た人は、本来設定されていない第2脚部B2の方にあたかもローレットRが施されているように見え、ローレット形成による本来の見映え向上効果を奏することができる。また、第2脚部B2のローレット形成を省略することができるため、第2レンズB1の成形が容易になり、コストの面でも有利となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1灯具の車幅方向外側に第2灯具を隣接させ、第1灯具及び第2灯具における第1レンズ及び第2レンズの各周縁部からハウジングの開口部に取付ける第1脚部及び第2脚部を各々形成した自動車用灯具であって、前記第1脚部には、ローレットを形成すると共に、該第1脚部の側面部と重合する第2脚部の側面部は、ローレットを形成せずに素通し状態としたことを特徴とする自動車用灯具。 【請求項2】 請求項1記載の自動車用灯具であって、第2レンズの方が、第1レンズよりも後傾角度が大きいことを特徴とする自動車用灯具。 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車用灯具であって、第2脚部の方が、第1脚部よりも短いことを特徴とする自動車用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用灯具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車の前面(又は後面)に取付けられる灯具は、ハウジングの開口にレンズが取付けられ、内部にバルブを備えた構造になっている。レンズの周縁には、フランジ状の脚部が形成され、該脚部の先端がハウジングの開口に取付けられている。このレンズの脚部には、一般に断面V溝状又はカマボコ状のローレットが施されている。このローレットは、脚部の型抜き方向に沿って形成されており、脚部から灯具の内部が透視されるのを防止して見映えを高めるために形成されているものである(類似技術として、実開平5−83904号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような灯具を車幅方向に沿って2つ隣接状態で並べる場合、互いのレンズの脚部の側面部同士が重合状態になるが、その重合状態となった脚部に形成されるローレットの向きが互いに相違して、レンズを通してその脚部を見た際の見映えを低下させることがある。すなわち、車幅方向内側にある灯具に比べて、車幅方向外側にある灯具は、車体前部のスラントデザインに応じてレンズが大きく後側に傾くことがある。そのような場合、レンズの傾きに応じて脚部の角度も水平でなく下側を向いた斜め状態で形成される。これに対し、車幅方向内側のレンズは、外側のレンズほど後傾角度が大きくないため、脚部は、水平に形成される。このように外側と内側との灯具では、脚部の形成角度が相違するため、そこに形成されるローレットの向きも相違し、レンズを通して見た場合に違和感を受ける。 【0004】この発明は、このような従来の技術に着目したものであって、互いに重合させた脚部の見映えを向上させることができる自動車用灯具を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1灯具の車幅方向外側に第2灯具を隣接させ、第1灯具及び第2灯具における第1レンズ及び第2レンズの各周縁部からハウジングの開口部に取付ける第1脚部及び第2脚部を各々形成した自動車用灯具であって、前記第1脚部には、ローレットを形成すると共に、該第1脚部の側面部と重合する第2脚部の側面部は、ローレットを形成せずに素通し状態とした。 【0006】請求項1記載の発明によれば、車幅方向内側の第1脚部には、ローレットが形成されているが、車幅方向外側の第2脚部には、ローレットが形成されておらず素通し状態になっているため、第2レンズを通して第1脚部と第2脚部の重合部を見ても、第1脚部のローレットしか見えない。従って、見た人は、本来設定されていない第2脚部の方にあたかもローレットが施されているように見え、ローレット形成による本来の見映え向上効果を奏することができる。また、第2脚部のローレット形成を省略することができるため、第2レンズの成形が容易になり、コストの面でも有利となる。 【0007】請求項2記載の発明は、第2レンズの方が第1レンズよりも後傾角度が大きい。 【0008】請求項2記載の発明によれば、第2レンズの後傾角度が第1レンズより大きくても、その第2脚部には、ローレットを形成しないため、第2レンズを車体のスラントデザインに応じて十分に後側に倒し込むことができる。 【0009】請求項3記載の発明は、第2脚部の方が第1脚部よりも短い。 【0010】請求項3記載の発明によれば、第2脚部の方が第1脚部よりも短いため、第2レンズ側から見て、第1灯具側のハウジングが見えず、見映えが良い。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、自動車の車体前面を示しており、その車幅方向両側には、それぞれ、車幅方向内側に位置するヘッドランプである第1灯具Aと、車幅方向外側に位置するターンシグナルランプである第2灯具Bが互いに隣接した状態で取付けられている。第2灯具Bは、車体の側面まで回り込んでいる。 【0012】第1灯具A及び第2灯具Bは、共に前面に第1レンズA1及び第2レンズB1を有している。そして、この第1レンズA1及び第2レンズB1の周縁には、フランジ状の第1脚部A2及び第2脚部B2が一体的に形成されている。第1脚部A2と第2脚部B2とでは、第1脚部A2の方が長く形成されており、第1脚部A2と第2脚部B2の先端は、それぞれハウジングA3、B3の開口部A4、B4に対して取付けられている。 【0013】第1レンズA1と第2レンズB1とでは、図3に示すように、第2レンズB1の後傾角度βの方が、第1レンズA1の後傾角度αよりも大きく形成されている。これは、車体前部が流線形のスラント形状になっているためである。そのため、後傾角度αの小さい第1レンズA1は第1脚部A2が水平に形成されているが、後傾角度βの大きい第2レンズB1は第2レンズB1に対して直角、すなわち下側を向いた斜め状態で形成されている。尚、図3中のX、Yは、それぞれ型抜き方向を示している。 【0014】そして、第1灯具Aと第2灯具Bとは、互いに隣接状態になっているため、その第1脚部A2と第2脚部B2の側面部同士は、互いに僅かな隙間を介して対面した重合状態となる。また、この第1脚部A2と第2脚部B2のうち、第1脚部A2には、型抜き方向Xに沿ったローレットRが水平に形成されている。一方、第2脚部B2には、ローレットが形成されておらず、また塗装等も一切施されていない素通し状態になっている。 【0015】従って、車幅方向外側から第2レンズB1を通して第1脚部A2と第2脚部B2の重合部を見ても、第1脚部A2のローレットRしか見えないため、見た人は、本来設定されていない第2脚部B2の方にあたかもローレットRが施されているように見え、ローレットRの形成による本来の見映え向上効果を奏することができる。 【0016】また、車幅方向外側から第2レンズB1を通して見た場合は、第2脚部B2の方が第1脚部A2よりも短いため、第1灯具A側のハウジングA3が見えず、更に見映えが良い。尚、車幅方向内側から第1レンズA1を通して第1脚部A2と第2脚部B2の重合部を見た場合は、本来ある第1脚部A2のローレットがそのまま見えるため、この方向からの見映えも良い。更に、第2レンズB1を製造する場合に、第2脚部B2のローレット形成を省略することができるため、第2レンズB1の成形が容易になり、コストの面でも有利となる。 【0017】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車幅方向内側の第1脚部には、ローレットが形成されているが、車幅方向外側の第2脚部には、ローレットが形成されておらず素通し状態になっているため、第2レンズを通して第1脚部と第2脚部の重合部を見ても、第1脚部のローレットしか見えない。従って、見た人は、本来設定されていない第2脚部の方にあたかもローレットが施されているように見え、ローレット形成による本来の見映え向上効果を奏することができる。また、第2脚部のローレット形成を省略することができるため、第2レンズの成形が容易になり、コストの面でも有利となる。 【0018】請求項2記載の発明によれば、第2レンズの後傾角度が第1レンズより大きくても、その第2脚部には、ローレットを形成しないため、第2レンズを車体のスラントデザインに応じて十分に後側に倒し込むことができる。 【0019】請求項3記載の発明によれば、第2脚部の方が第1脚部よりも短いため、第2レンズ側から見て、第1灯具側のハウジングが見えず、見映えが良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月11日(1999.1.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−207910(P2000−207910A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−4438 |
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