| 【発明の名称】 |
投影原理に基づく、車両のための前照灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】エルンスト−オラフ ローゼンハーン
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| 【要約】 |
【課題】前照灯の効率を改善する。
【解決手段】遮蔽装置26が少なくとも部分的に光を反射するように形成されており、少なくとも1つの付加反射鏡30が設けられており、付加反射鏡上に、反射鏡10から反射された光が、遮蔽装置26によって向けられ、少なくとも1つの付加反射鏡30によって、光がレンズ18の傍らを通過して、車両前方の近傍領域の中央ゾーンに反射され、付加的に少なくとも1つの別の領域にも反射されるようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源(14)を備えた、投影原理に基づく、車両のための前照灯であって、反射鏡(10)が設けられており、該反射鏡によって、光源(14)から送り出された光が収束形の光束として反射されるようになっており、光射出方向(16)で反射鏡(10)の後方にレンズ(18)が配置されており、該レンズを、反射鏡(10)から反射された光が貫通するようになっており、該反射鏡(10)とレンズ(18)との間の、光軸(11)のほぼ下方にシェード(22)が配置されており、該シェードによって、レンズ(18)を貫通する光束の上側の明暗境界(83,84)が生ぜしめられるようになっており、さらに、反射鏡(10)とレンズ(18)との間の、光軸(11)のほぼ上側に遮蔽装置(26;36;46)が配置されており、該遮蔽装置によって、反射鏡(10)から反射された光の、車両前方の近傍領域の中央ゾーンを照明することになっている少なくとも一部が遮蔽可能である形式のものにおいて、遮蔽装置(26;36;46)が少なくとも部分的に光を反射するように形成されており、少なくとも1つの付加反射鏡(30)が設けられており、付加反射鏡上に、反射鏡(10)から反射された光が、遮蔽装置(26;36;46)によって向けられ、少なくとも1つの付加反射鏡(30)によって、光がレンズ(18)の傍らを通過して、車両前方の近傍領域の中央ゾーン(86)に反射され、付加的に少なくとも1つの別の領域(88;90)にも反射されるようになっていることを特徴とする、投影原理に基づく、車両のための前照灯。 【請求項2】 少なくとも1つの付加反射鏡(30)によって、光が車両前方の少なくとも1つの側方の領域(88)に反射されるようになっている、請求項1記載の前照灯。 【請求項3】 少なくとも1つの付加反射鏡(30)によって、明暗境界(83,84)の下方に延びる、水平方向に散乱させられる光束が反射され、該光束によって、反射鏡(10)から反射される光束よりも小さな照度が生ぜしめられるようになっている、請求項1または2記載の前照灯。 【請求項4】 少なくとも1つの付加反射鏡(30)によって、光が、レンズ(18)を貫通する光束の明暗境界(83,84)の上方の領域(90)に反射されるようになっている、請求項1から3までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項5】 遮蔽装置(26;36;46)の下縁部(27)が光軸(11)の方向で見て、少なくともほぼシェード(22)の領域に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項6】 遮蔽装置(26;36;46)が、該遮蔽装置が光射出方向(16)で光軸(11)から上方に向かって遠ざかるように、光軸(11)に対して傾斜されて配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項7】 少なくとも1つの付加反射鏡(30)が、反射鏡(10)の上側の周面領域内で、反射鏡の、光射出方向(16)に向いた前縁部の近くに配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項8】 遮蔽装置(36)が反射鏡(10)から反射された光の光路内に種々異なる大きさで突入し、反射鏡(10)から反射されて車両前方の近傍領域の中央ゾーン(86)を照明することになっている光のうちの種々異なる比率を占める光部分を遮蔽するように、遮蔽装置(36)が運動可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項9】 遮蔽装置(36)が軸線(38)を中心にして旋回可能である、請求項8記載の前照灯。 【請求項10】 遮蔽装置(36)の運動が、車両前方の走行路の状態に応じて、かつ/または、対向車および/または先行車に応じて自動的に行われるようになっており、走行路が濡れている場合、かつ/または、対向車および/または先行車が存在する場合には、遮蔽装置(36)によって、反射鏡(10)から反射されて車両前方の近傍領域の中央ゾーン(86)を照明する光が少なくとも部分的に遮蔽されるようになっている、請求項8または9記載の前照灯。 【請求項11】 遮蔽装置(46)が、該遮蔽装置が光のうちの比較的大きな比率を占める光部分を反射して光のうちの比較的僅かな比率を占める光部分を透過させる少なくとも1つの第1の状態と、遮蔽装置(46)が光のうちの比較的大きな比率を占める光部分を透過させ光のうちの比較的僅かな比率を占める光部分を反射する少なくとも1つの第2の状態との間で切り換え可能であるように、遮蔽装置(46)が形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の前照灯。 【請求項12】 遮蔽装置(36)の状態が、車両前方の走行路の状態に応じて、かつ/または、対向車および/または先行車に応じて自動的に生じるようになっており、走行路が濡れている場合、かつ/または、対向車および/または先行車が存在する場合には、遮蔽装置(36)によって、反射鏡(10)から反射されて車両前方の近傍領域の中央ゾーン(86)を照明する光が少なくとも部分的に遮蔽されるようになっている、請求項11記載の前照灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光源を備えた、投影原理に基づく、車両のための前照灯であって、反射鏡が設けられており、該反射鏡によって、光源から送り出された光が収束形の光束として反射されるようになっており、光射出方向で反射鏡の後方にレンズが配置されており、該レンズを、反射鏡から反射された光が貫通するようになっており、該反射鏡とレンズとの間の、光軸のほぼ下方にシェードが配置されており、該シェードによって、レンズを貫通する光束の上側の明暗境界が生ぜしめられるようになっており、さらに、反射鏡とレンズとの間の、光軸のほぼ上側に遮蔽装置が配置されており、該遮蔽装置によって、反射鏡から反射された光の、車両前方の近傍領域の中央ゾーンを照明することになっている少なくとも一部が遮蔽可能である形式のものに関する。 【0002】 【従来の技術】このような形式の前照灯はドイツ連邦共和国特許出願公開第3339879号明細書に基づき公知である。このような前照灯は光源と反射鏡とを有している。この反射鏡によって光源から送出された光が収束形の光束として反射される。光射出方向において反射鏡の後方にはレンズが配置されている。このレンズを、反射鏡から反射された光が貫通する。反射鏡とレンズとの間には、ほぼ光軸の下方にシェードが配置されている。このシェードによって、前照灯から射出した光束の上側の明暗境界が生ぜしめられる。さらに、反射鏡とレンズとの間には、遮蔽装置が別のシェードの形で、ほぼ光軸の上方に配置されている。この別のシェードによって、反射鏡から反射されて車両前方の近傍領域を照明するはずの光の少なくとも一部が遮蔽される。車両前方の近傍領域の照明の弱化は道路が濡れている場合には有利である。これにより、対向車を眩惑したり、先行車をそのバックミラーを介して眩惑することを阻止するか、または軽減することができる。遮蔽装置によって遮蔽された光は他には利用することができないので、前照灯の効率は悪い。それというのは、反射鏡から反射された光の大部分が前照灯から射出することができないからである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記欠点を取り除き、前照灯の効率を改善することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の構成では、遮蔽装置が少なくとも部分的に光を反射するように形成されており、少なくとも1つの付加反射鏡が設けられており、付加反射鏡上に、反射鏡から反射された光が、遮蔽装置によって向けられ、少なくとも1つの付加反射鏡によって、光がレンズの傍らを通過して、車両前方の近傍領域の中央ゾーンに反射され、付加的に少なくとも1つの別の領域にも反射されるようになっているようにした。 【0005】 【発明の効果】本発明による、投影原理に基づく前照灯は、遮蔽装置によって遮蔽された光が少なくとも部分的に、車両前方の少なくとも1つの別の領域を照明するために活用され、ひいては前照灯の効率が改善されるという利点を有している。 【0006】請求項2以下には本発明による前照灯の有利な構成が記載されている。請求項2に記載された構成は、車両運転者にとって良好な方向感覚を可能にする。請求項4に記載の構成によれば、車両前方に高く配置された物体、例えば交通標識を十分に照明することができる。請求項5に記載された構成によれば、遮蔽装置の下縁部のシャープな結像が可能になる。請求項8に記載された別の構成によれば、車両前方の近傍領域の照明を可変に弱めることができるので、前照灯を、一方の位置に遮蔽装置を備えた状態で、近傍領域を照明する従来の前照灯として使用するか、または、他方の位置に遮蔽装置を備えた状態で雨のための前照灯として使用することができる。請求項11に記載された構成は、請求項8に記載された構成と同一の利点をもたらすが、しかし、この遮蔽装置は運動可能である必要はない。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明を図面に示した実施の形態について説明する。 【0008】図1および図2に示された車両、特に自動車のための前照灯は投影原理に基づいて構成されている。この前照灯は、ロービームまたはフォグランプを生ぜしめるために使用される。この前照灯は、凹面状に湾曲された反射鏡10を有している。この反射鏡10には反射鏡の頂点領域に形成された開口12に、白熱ランプまたはガス放電ランプの形の光源14が挿入されている。反射鏡10は、この反射鏡によって光源14から送り出された光が収束形の光束として反射され、この光束が反射鏡10の光軸11と交差するように成形されている。反射鏡10は少なくともほぼ楕円形または数値的に規定された任意の形状を有していてよい。反射鏡10は金属またはプラスチックから成っていてよい。 【0009】反射鏡10の後方の光射出方向16にはレンズ18が配置されている。このレンズは収束レンズとして形成されている。このレンズ18は例えば平凸レンズとして形成されていてよい。この平凸レンズは、光射出方向16とは反対側に向いた平らな側19と、光射出方向16に向いた凸面状に湾曲された側20とを有している。この湾曲された側20は球面状または非球面状を有している。レンズ18によって、反射鏡10から反射された光は、このレンズを貫通する時に光軸11に向かって屈折される。レンズ18はガラスまたはプラスチックから成っていてよい。 【0010】反射鏡10とレンズ18との間には、ほぼ光軸11の下方に延びるシェード22が配置されている。このシェード22は例えば少なくともほぼ、光射出方向16に向いた、反射鏡10の前縁部の平面内に配置されていてよい。このシェード22によって反射鏡10から反射された光束の一部が遮蔽されるので、シェード22の傍らを通過する光束が、シェード22の上縁部23の位置と形状とに相応して明暗境界を得る。この上縁部は、レンズ18への貫通時に、前照灯から射出した光束の上側の明暗境界として結像される。 【0011】さらに、反射鏡10とレンズ18との間には、遮蔽装置26が配置されている。この遮蔽装置はほぼ光軸11の上方に延びている。水平方向においては、遮蔽装置26は図2に示したように、反射鏡10から反射された光の光路の一部にわたってだけ延びている。遮蔽装置26は光軸11の両側のゾーンにわたって延びていると有利である。遮蔽装置26は例えばほぼ台形状に形成されている。この場合、遮蔽装置の幅はその上縁部に向かって増大する。この遮蔽装置26は光軸11を含む、反射鏡10の鉛直方向の中央平面に対して対称的または非対称的に形成されていてよい。遮蔽装置26は例えば図1に示したように、少なくともほぼ平らに形成されているか、または、選択的に凹面状に湾曲されていてよい。遮蔽装置26は、この遮蔽装置26の下縁部27が少なくともほぼシェード22の平面内に位置していて、遮蔽装置26がこの下縁部27を起点として、光射出方向16に、上方に向かって光軸から離れるように延び、レンズ18の手前で終わるように配置されている。この遮蔽装置26は光軸11に対して例えばほぼ45°の角度を成して傾斜して配置されている。遮蔽装置26は少なくとも光射出方向16とは反対方向に、反射鏡10に向いた側で、少なくとも所定の領域で少なくとも部分的に光を反射するように形成されている。このことのために遮蔽装置26は、光射出方向16とは反対方向に向いた側に、光を反射する被覆体28を備えていてよい。この遮蔽装置26は反射鏡10、シェード22またはレンズ18を保持する支持エレメントに保持されていてよい。遮蔽装置26の下縁部27がほぼシェード22の平面内に配置されることによって、この下縁部27はレンズ18によってシャープに結像される。光軸11の方向で見て遮蔽装置26の下縁部27がずらされて配置されることにより、この遮蔽装置の下縁部はあまりシャープには結像されなくなる。遮蔽装置26の下縁部27とシェード22の上縁部23との間には開口が残されている。この開口を通して、反射鏡10から反射された光が貫通することができる。 【0012】遮蔽装置26の上方には、少なくとも1つの付加反射鏡30が配置されている。この付加反射鏡30は、有利には反射鏡10と一体的に形成されており、反射鏡10の上側の周面領域にわたって延びている。この付加反射鏡30は平らに形成されているか、または図1に示したように、凹面状に湾曲されて形成されていてよい。遮蔽装置26と付加反射鏡30とは互いに調和されて、反射鏡10から反射されて遮蔽装置26上に当たった光が、この遮蔽装置26によって付加反射鏡30に向けられるようになっている。付加反射鏡30によって、光は、この光がレンズ18の傍らを通過して、車両の前方の少なくとも1つの領域を照明するように反射される。この照明される領域とは、光が前照灯から付加反射鏡30なしで射出する場合に、反射鏡10から反射されて遮蔽装置26によって変向された光によって照明される領域とは別の領域である。遮蔽装置26は、反射鏡10から反射された光の、レンズ18貫通後に車両前方の近傍領域の中央ゾーンを照明するはずの一部が遮蔽されるように配置されていると有利である。 【0013】光源12ならびにレンズ18、シェード22および遮蔽装置26とを備えた反射鏡10は1つのケーシング32内に配置することができる。このケーシング32の光射出開口は光透過性の板33でカバーされている。この板33はほぼ平滑に形成されて、このような板によって光がほとんど影響されることなく貫通するようになっている。選択的に板33は少なくとも部分的に光学的なプロフィール34つまり成形材を有していてもよい。このプロフィールを貫通する光は変向および/または散乱させられる。 【0014】図3には、前照灯の前方に所定の間隔を置いて配置された測定スクリーン80が示されている。この測定スクリーンは、前照灯から送り出された光によって照明される。測定スクリーン80の水平方向の中央平面は符号HHで示されており、鉛直方向の中央平面は符号VVで示されている。水平方向の中央平面HHと鉛直方向の中央平面VVとは互いに点HVで交差している。この実施例による前照灯は右側通行のために構成され、ロービームの非対称的な光束を生ぜしめるために役立つ。光束が反射鏡10から反射されてシェード22の傍らを通過し、レンズ18ならびに板33を貫通することにより、測定スクリーン80の領域82が照明される。この領域82は上方に向かって明暗境界によって仕切られている。この明暗境界は測定スクリーン80の左側である対面車通行側に水平区分83を有しており、測定スクリーン80の右側の自車通行側には水平区分83を起点にして上昇する上昇区分84とを有している。この明暗境界83,84は、シェード22の上縁部23によって形成される。領域82内の照度の分布は、同一の照度を有する複数の線、いわゆるルクス等値線(Isoluxlinien)85によって示されている。領域82において、水平方向の中央平面HHの下方で所定の間隔を置いて鉛直平面VVの両側に形成された中央ゾーン86は僅かな照度しか有していない。この中央ゾーン86は車両の近傍領域の中央のゾーンに相当する。従ってこの中央ゾーン86は、僅かな照度だけで照明される。この中央ゾーン86は、走行路上では車両前方の最大20メートルで約4メートルの幅にわたって延びている。この中央ゾーン86は鉛直方向の中央平面VVに対して対称的または非対称的に配置されていてよい。水平区分83および上昇区分84つまり明暗境界83,84のすぐ下方では、領域82は中央のゾーン内でも、反射鏡10から反射された光により、高い照度で照明される。この光は、遮蔽装置26の下縁部27とシェード22の上縁部23との間の開口を貫通する。 【0015】領域82の中央ゾーン86内の照度の減少は遮蔽装置26によって達成される。この遮蔽装置は、反射鏡10から反射されてレンズ18ならびに板33を貫通した後に中央ゾーン86を照明するはずの光を少なくとも部分的に遮蔽する。中央ゾーン86の縁部は遮蔽装置26の相応の形状および配置によって、特に遮蔽装置26とレンズ18との間隔によって影響を与えることができる。完全に光非透過性の遮蔽装置26を使用した場合には、中央ゾーン86は全く照明されなくなってしまう。この場合に発生する中央ゾーン86の「黒い穴(schwarzer Loch)」によって、照明の印象または快適性が車両運転者にとって著しく悪くなってしまう。このような不都合な印象を回避するために、遮蔽装置26によって光が付加反射鏡30に向けられ、この光は付加反射鏡によって、光が少なくとも中央ゾーン86だけではなく他の領域をも照明するように反射される。 【0016】付加反射鏡30によって反射された光は、レンズ18の傍らを通過し、つまりレンズ18を貫通せずに、板33を通って前照灯から射出する。付加反射鏡30から反射された光により、少なくとも領域82の中央ゾーン86だけでなく、少なくとも測定スクリーン80の別の領域も照明される。例えば、付加反射鏡30から反射された光により、少なくとも1つの領域88を照明することができる。この領域88は領域82の明暗境界83,84の下方にあり、上方に向かって水平方向の明暗境界によって仕切られていてよい。領域88は有利には少なくとも一方の側方方向で領域82を超えて突出しており、領域82よりも小さな鉛直方向の長さを有している。付加反射鏡30から反射された光により生ぜしめられた、測定スクリーン80上の領域88における照度は、反射鏡10から反射された光により生ぜしめられた、領域82における照度よりも小さい。これにより中央ゾーン86は、付加反射鏡30から反射された光だけにより、比較的小さな照度で照明される。中央ゾーン86以外にも、付加反射鏡30から反射された光により照明された領域88が部分的に領域82にオーバラップし、側方で領域82を超えて突出するので、車両前方の路肩または路肩を側方に超えた領域が照明される。 【0017】選択的にまたは付加的に、付加反射鏡30から反射された光束によって、領域82の明暗境界83,84の上方の領域90を照明することができる。この上方の領域90は、明暗境界83,84の上方に所定の間隔を置いて配置されているので、領域82,90相互間には、照明されたゾーンは全く残っていないか、またはあっても弱くしか残っていない。付加反射鏡30から反射された光により領域90を照明することによって、車両前方の特に高く配置された物体、例えば交通標識または案内標識が十分に照明される。 【0018】付加反射鏡30は、この付加反射鏡30によって反射された光が既に、必要な方向と分布とを備えているような形状を有していてもよい。これにより、それぞれの領域88または90を必要な形式で照明することができる。選択的に、板33が、付加反射鏡30から反射された光が貫通する領域に、光学的なプロフィール34を有していてもよい。このプロフィールによって、光はそれぞれの領域88または90を必要な形式で照明するように、変向されかつ/または散乱させられる。複数の付加反射鏡30が設けられていてもよい。これらの付加反射鏡によって、遮蔽装置26から付加反射鏡に向けられた光が、種々異なる領域を照明するように反射される。 【0019】図4には第2の実施例に基づく前照灯が示されている。この実施例の場合、基本的な構造は第1の実施例におけるものと同じである。しかしながら遮蔽装置に変更が加えられている。第2の実施例に基づく遮蔽装置36は、この遮蔽装置が反射鏡10から反射された光の光路内に突入しこの光路を部分的に遮蔽して付加反射鏡30に向ける少なくとも1つの位置と、遮蔽装置が反射鏡10から反射された光の光路内に少なくともさほど大きくは突入しておらず、したがって光の比較的僅かな部分を遮蔽して付加反射鏡30に向ける少なくとも1つの別の位置との間で運動可能である。遮蔽装置36は例えば、この遮蔽装置の上側の縁部領域の近くでほぼ水平方向に延びる旋回軸線38を中心にして旋回可能である。この旋回軸線38は図4に示したものとは異なり、レンズ18の上方に延びていてもよい。さらに旋回軸線38は、図4に示したものとは異なり、光射出方向16とは反対方向に向いた、遮蔽装置36の縁部領域に延びていてもよい。遮蔽装置36は例えば側方で支承されていてよい。これにより遮蔽装置を、旋回軸線38を中心にして旋回可能に支承することができる。遮蔽装置36は、破線で示された位置に位置している場合には、この遮蔽装置36は第1の実施例の場合と同様に、光軸11に対して傾斜されて配置されており、この遮蔽装置によって、反射鏡10から反射されてこの遮蔽装置に当たった光は付加反射鏡30に達する。遮蔽装置が他方の位置に位置している場合には、遮蔽装置36は図4では実線で示されており、光軸11に対してほぼ平行に配置されているので、遮蔽装置36によって、反射鏡10から反射された光は全く遮蔽されないか、または僅かしか遮蔽されない。光軸11に対して傾斜された、遮蔽装置36の他方の位置において遮蔽装置によって遮蔽された光は、遮蔽装置36の、光軸11に対して平行な位置においては前照灯から射出することができ、領域82のルクス等値線によって示されたゾーン85が標準的な照度で照明される。 【0020】この遮蔽装置36には調節エレメント40が作用する。この調節エレメントによって遮蔽装置36は軸線38を中心にして旋回可能である。調節エレメント40は例えば電動モータまたは電磁石を駆動装置として有している。遮蔽装置36は、図4において破線で示した、光軸11に対して傾斜した位置と、図4において実線で示した光軸11に対してほぼ平行な位置との間の1つまたは複数の中間位置にも旋回可能である。これにより、照度と測定スクリーン80の中央ゾーン86の大きさを変えることができる。少なくとも1つのセンサ装置が設けられていれば、遮蔽装置36の旋回は自動的に制御することができる。このセンサ装置によって、車両前方の走行路が濡れているかまたは乾いているかが検出され、かつ/または、対向車または僅かな間隔を置いて先行車が存在するかどうかが検出される。走行路の濡れを検出するためのセンサ装置としては例えば雨センサを利用することができる。この雨センサによって、車両のウィンドウワイパ装置の作動も、雨の強さに応じて制御される。遮蔽装置36の旋回は、車両のウィンドウワイパ装置の作動に応じて行われてもよい。対向車または先行車を検出するためには、例えばビデオカメラを使用することができる。 【0021】1つまたは複数のセンサ装置によって、走行路が濡れており、対向車および/または先行車がいることが検出されると、遮蔽装置36が図4において破線で示された、光軸11に対して傾斜された位置に旋回させられるので、測定スクリーン80の中央ゾーン86における照度が減じられ、側方の領域88が増強されて照明される。1つまたは複数のセンサ装置により、走行路が濡れておらず、もしくは対向車および/または先行車がいないことが検出されると、遮蔽装置36は図4において実線で示した、光軸11に対してほぼ平行な位置に旋回させられるので、測定スクリーン80の中央ゾーン86は減じられていない照度で照明される。 【0022】図5には第3の実施例に基づく、遮蔽装置46を備えた前照灯が示されている。遮蔽装置46は、その形状および配置関係から、第1の実施例と同様に形成されている。遮蔽装置46は可変の光透過性を有している。この場合、遮蔽装置46は、この遮蔽装置に当たった光のうちの、大きな比率を占める光部分を反射し、この遮蔽装置に当たった光のうちの、僅かな比率を占める光部分のためにしか透過性を有しない少なくとも第1の状態と、遮蔽装置が、遮蔽装置に当たった光のうちの、大きな比率を占める光部分のために光透過性を有し、遮蔽装置に当たった光のうちの、僅かな比率を占める光部分しか反射しない少なくとも1つの第2の状態との間にある。このことのために、遮蔽装置46は光透過性を有する基体から成っていてよい。この基体には、この基体の、光射出方向16とは反対に向いた側にエレクトロクロミック材料から成る被覆体48が被着されている。この材料は、電圧の影響を受けて、前に説明したように、反射状態と光透過状態との間でその特性を変える。走行路が濡れている場合には、遮蔽装置46は、より強く光を反射しかつより小さな光透過性を有する第1の状態に位置し、走行路が乾いている場合には、遮蔽装置46はより大きな光透過性を有しかつより僅かに光を反射する第2の状態に位置する。遮蔽装置46の第1の状態と第2の状態との間の遮蔽装置46の切換は、段階的にもまたは連続的にも行うことができるので、この遮蔽装置は、第1の状態から出発して徐々に反射の強さが弱まり、より大きな規模で光透過性を有するようになる。これにより、測定スクリーン80の中央ゾーン86の照度を任意に変化させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390023711 【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
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| 【出願日】 |
平成11年12月22日(1999.12.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061815 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−195311(P2000−195311A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−365141 |
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