| 【発明の名称】 |
スポットライト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】麻奥 正城
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| 【要約】 |
【課題】灯体の傾斜角度の変更やレンズ,光源の移動等によるバランスの崩れに対応でき、灯体が所望角度に傾斜した状態を容易に維持出来るスポットライト装置を提供する。
【解決手段】灯体1の重心が移動しバランスの崩れが生じたとしても、第一バランスウエイト5が重心の移動に追随して摺動してバランスを保ち、灯体1が所望角度に傾斜した状態を維持する。レンズ9の移動による重心の移動に伴い第二バランスウエイト8が適所に移動して、灯体1内におけるバランスを維持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に光源を収容し前面レンズを通して投光する灯体を支持装置で回動自在に支持して投光角度を任意に調整可能とすると共に、前記灯体が任意角度に傾斜した状態を維持する傾動用バランスウエイトを備えたスポットライト装置であって、前記傾動用バランスウエイトを、灯体の重心の移動に追随して移動自在に設けたことを特徴とするスポットライト装置。 【請求項2】 上記傾動用バランスウエイトを、灯体に設けたガイド部材に沿って灯体の前後方向に摺動自在に保持すると共に、該傾動用バランスウエイトをリンク棒を介して支持装置に連結して、灯体の傾斜角度の変更に伴い傾動用バランスウエイトが前後摺動するよう形成したことを特徴とする請求項1記載のスポットライト装置。 【請求項3】 上記リンク棒の支持装置側の軸止箇所を変更可能に形成すると共に、同リンク棒を伸縮調整可能に形成したことを特徴とする請求項2記載のスポットライト装置。 【請求項4】 上記傾動用バランスウエイトの他に、灯体内における重心調整用の第二バランスウエイトを備え、該第二バランスウエイトは、電球、反射鏡又はレンズ等の機器の移動による灯体内の重心の移動に追随して移動自在に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のスポットライト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、灯体を回動自在に支持して投光角度を任意に調整可能としたスポットライト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種スポットライト装置として、前面レンズを通して投光する灯体の左右両側に、支持装置の左右支持脚を回動可能に軸止めして灯体を回動自在に支持し、灯体からの投光角度を任意調整可能としたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】処で、上記灯体は所望の金属材料等により筒状に形成され、内部に光源となる電球や反射鏡、焦点調整機構、カッター羽根機構等を収容すると共に前面にレンズ、保護網等を装着しており、相当の重量を有するようになる。よって、任意の投光角度を得るべく灯体が所望角度に傾斜した状態を維持するには相当の重量を支えることになり、作業者の負担が大きいという問題点があった。そこで、灯体が所望角度に傾斜した状態を維持するウエイトを灯体に設置することも考えられるが、この場合、灯体の傾斜角度の変更や、灯体内におけるレンズ,電球の移動等によって生じるバランスの崩れに対応して、その都度ウエイトの位置を変更しなけらばならず、投光角度や照射径の変更等が頻繁に行われるステージ照明等に用いるには改良の余地があった。 【0004】本発明はこのような従来事情に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、灯体の傾斜角度の変更やレンズ,電球等の移動によって生じるバランスの崩れにも容易に対応して、灯体が所望角度に傾斜した状態を容易に維持することが出来るスポットライト装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために本発明は、請求項1では、内部に光源を収容し前面レンズを通して投光する灯体を支持装置で回動自在に支持して投光角度を任意に調整可能とすると共に、前記灯体が任意角度に傾斜した状態を維持する傾動用バランスウエイト(第一バランスウエイト)を備えたスポットライト装置であって、傾動用バランスウエイトを、灯体の重心の移動に追随して移動自在に設けたことを特徴とする。 【0006】このように形成した場合、傾斜角度の変更によって灯体の重心が移動しバランスの崩れが生じたとしても、傾動用バランスウエイトが重心の移動に追随して移動することでバランスを保ち、灯体が所望角度に傾斜した状態を維持する。 【0007】また請求項2では、傾動用バランスウエイトを、灯体に設けたガイド部材に沿って灯体の前後方向に摺動自在に保持すると共に、該傾動用バランスウエイトをリンク棒を介して支持装置に連結して、灯体の傾斜角度の変更に追随して傾動用バランスウエイトが前後摺動するよう形成したことを特徴とする。このように形成した場合、灯体の傾斜角度の変更によって重心が移動するに伴い、リンク棒が支持装置側の端部を支点にして回動し、傾動用バランスウエイトを摺動させて、バランスが保たれる位置にて固定させる。 【0008】請求項3では、上記リンク棒の支持装置側の軸止箇所を変更可能に形成すると共に、同リンク棒を伸縮調整可能に形成したことを特徴とする。このように形成した場合、リンク棒の支持装置側の軸止箇所やリンク棒の長さを、各スポットライトごとに最適なように予め調整しておくことができる。 【0009】請求項4では、傾動用バランスウエイト(第一バランスウエイト)の他に、灯体内における重心調整用の第二バランスウエイトを備え、該第二バランスウエイトは、電球、反射鏡又はレンズ等の機器の移動による灯体内の重心の移動に追随して移動自在に設けたことを特徴とする。このように形成した場合、ズームレンズ,フォーカスレンズ等のレンズの移動や電球,反射鏡等の光源の移動等による灯体内における重心の移動に伴い、第二バランスウエイトが適所に移動して、灯体内におけるバランスを維持することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づき説明すると、図中、1は灯体、3は支持装置、4はガイド部材、5は第一バランスウエイト(傾動用バランスウエイト)、6はリンク棒、8は第二バランスウエイト(灯体内における重心調整用のバランスウエイト)を示す。灯体1は所望の金属材料等により比較的長い筒状に形成され、その内部に、レンズ9を前後方向に移動させる摺動機構10と、光源である電球及び反射鏡(共に図示せず)を収容し、さらにはカッター羽根機構等を必要に応じ収容すると共に、前面に保護網等を装着した周知の構造のものである。灯体1の左右側面には、上下のレール材2a,2bからなるガイドレール2を形成する。 【0011】支持装置3は、上記灯体1による投光角度を任意に調整可能とするべく、灯体1を回動自在に支持するもので、本例では、支持柱体3aの上端に水平板3bを水平方向へ回動自在に取り付けると共に、その水平板3bの左右両端部分に支持脚3c,3cを起立状に設け、且つそれら支持脚3c上端の軸支部3dを、灯体1の左右側面部に対し、支軸3eにより回動自在に取付けてなる。また本例では、左右の支持脚3cの軸支部3dを、上記ガイドレール2に対して前後摺動自在に装着し、且つ摺動不能に固定し得るよう形成して、灯体1の回動支点を任意に変更できるよう構成している。 【0012】灯体1の一側の側面のガイドレール2における上記軸支部3dの取付け位置より後方には、ガイド部材4を設けて、第一バランスウエイト5を灯体1の前後方向へ摺動自在に取付ける。ガイド部材4は、第一バランスウエイト5の摺動をガイドする上下のガイド面4a,4bと、第一バランスウエイト5の摺動を規制する前後のストッパー面4c,4dとを備えたスライドレールからなる。 【0013】第一バランスウエイト5は、ガイド部材4の前後のストッパー面4c,4d間を摺動自在に装着されており、本例では図2(b)に示すように、多数のボール5aを無限直線運動が可能なように上下に組み込んだスライドケース5bを上下のガイド面4a,4b間に装填すると共に、そのスライドケース5bの前面を取付板5cで覆って、ガイド部材4からの脱落を防止してなる。 【0014】第一バランスウエイト5はリンク棒6を介して支持装置3に連結する。リンク棒6は、基端部6aを支持脚3cに設けた取付孔7に回動自在に軸止めし、先端部6bをスライドケース5bの前端部に回動自在に軸止めしてなる。これにより、灯体1の傾斜角度の変更よって重心が移動するに伴い、リンク棒6が基端部6aを支点にして回動し、第一バランスウエイト5を摺動させて、バランスが保たれる位置にて固定させるようになる。 【0015】上記取付孔7は支持脚3cに複数設け、またリンク棒6は中間部分に設けた連結部材6cの対向する二箇所のネジ孔6dに前後二本の螺軸材6eを螺動自在に連結して伸縮調整自在に設ける。これにより、リンク棒6の基端部6aの軸止箇所やリンク棒6の長さを、各スポットライトごとに最適なように予め調整しておくことができる。 【0016】8は第二バランスウエイトで、該ウエイト8は、レンズ9の移動による灯体1内の重心の移動に追随して移動自在に設ける。すなわち本例では、灯体1の底部の前後にプーリー10a,10bを回転自在に設けると共に、それらプーリー10a,10bに掛け渡したベルト10cの所定箇所に、レンズ9のホルダー9aを固定し、且つ一方のプーリー10bにはベルト10cを摺動させるためのハンドル10dを設けて摺動機構10を形成し、さらにベルト10cの所定箇所に第二バランスウエイト8を固定してある。そうして、ハンドル10dの操作でベルト10cが所定の方向へ摺動するに共にレンズ9が前後摺動し、不図示の電球及び反射鏡とレンズ9との間隔を調整可能に形成すると共に、レンズ9の移動に追随して第二バランスウエイト8が移動して、灯体1内におけるバランスを維持し得るよう形成する。 【0017】以上のように構成した本例のスポットライト装置の使用方法を説明すれば、まず、リンク棒6の基端部6aの軸止箇所を適宜箇所に設定してリンク棒6の軸支位置(6a)と灯体1の回動支点(3e)間の長さ(L1)と、リンク棒6の長さ(L2)を、該灯体1の実際の使用範囲(回動範囲)に最適なように予め調整しておく。この状態(図2(a)の状態)で、重心Pは図3に示す位置にあって、灯体1のバランスが維持されている。 【0018】この状態から、灯体1を回動操作してその傾斜角度を図2(b)に示すようにした場合、重心Pは移動するが、それに伴い、リンク棒6が基端部6aを支点にして回動し、第一バランスウエイト5を摺動させて、バランスが保たれる位置にて固定させる。よって、作業者は灯体1の全荷重を負担する必要なく極めて軽負荷で灯体1を支えることができる。また、照射径等を変更するべく摺動機構10によりレンズ9を移動させた場合、重心Pは移動するが、灯体1内においてバランスが保たれる位置まで第二バランスウエイト8も移動し、第一バランスウエイト5によるバランス保持状態が維持される。 【0019】尚、上述の実施形態では、電球,反射鏡を固定しレンズ9を移動可能としたタイプのスポットライトについて例示したが、本発明はこれに限定されず、ハンドルの操作で電球及び反射鏡が前後摺動してレンズとの間隔を調整可能に形成するタイプのスポットライトにも対応可能であって、この場合、第二バランスウエイト8は、電球及び反射鏡の移動による灯体1内の重心の移動に追随して移動自在に設けることは言うまでもない。 【0020】また、第一バランスウエイト(傾動用バランスウエイト)を移動させる手段も上述のリンク機構によるものに限定されず、例えば、灯体の傾斜角度を検出する角度検出器と、該検出器からの信号に基づいて第一バランスウエイトを所定箇所に移動させるサーボ制御機構等を用いた電動式の移動機構を採用することも可能である。該電動式の移動機構を採用した場合、灯体の傾斜角度の変更に伴い第一バランスウエイトを最適箇所に移動させることが出来るという効果がある。 【0021】 【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したので、下記の効果を奏する。 (請求項1)灯体の重心の移動に追随して移動する傾動用バランスウエイトを備えるので、傾斜角度の変更によって灯体の重心が移動してもバランスを維持することができ、投光角度を変更しても灯体の全荷重を負担する必要なく、軽負荷で灯体を支えることができる。 【0022】(請求項2)傾動用バランスウエイトをリンク棒を介して支持装置に連結し、灯体の傾斜角度の変更に追随して傾動用バランスウエイトが前後摺動するようにしたので、投光角度の変更に伴い傾動用バランスウエイトがスムーズに移動し、上記効果をより実効あるものとすると共に、操作性に優れる等の効果がある。 【0023】(請求項3)リンク棒の支持装置側の軸止箇所とリンク棒の長さ等の条件を任意に設定することができるので、これら条件を各スポットライトごとに最適なよう予め調整しておくことで、傾動用バランスウエイトの摺動動作を実使用範囲に対応した最適なものに設定することができる。 【0024】(請求項4)ズームレンズ,フォーカスレンズ等のレンズの移動や、電球,反射鏡等の光源の移動等による重心の移動を第二バランスウエイトで調整できるので、傾動用バランスウエイトとの併用により、実用性大なるスポットライト装置を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390032573 【氏名又は名称】丸茂電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月28日(1998.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068607 【弁理士】 【氏名又は名称】早川 政名 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−195301(P2000−195301A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−372219 |
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