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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】上田 尚

【要約】 【課題】温度上昇が抑えられるとともに清掃がし易く、且つ点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能な照明器具を提供する。

【解決手段】透光性カバー10内には、透光性を有し且つ有彩色に着色された略リング状の着色パネル20が収納され、取付具22によって透光性カバー10に取り付けられる。着色パネル20が透光性カバー10内に収納されていることから、蛍光ランプ2の消灯時には透光性カバー10に着色パネル20の色が現出することがなく、点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能となる。また、着色パネル20の上端縁と透光性カバー10の上部内側面との間には全周にわたって略均一な間隔gが設けられる。よって、着色パネル20を内部に収納しても透光性カバー10の容積が減少しないため、器具内(透光性カバー10内)の温度上昇が抑えられ、清掃もし易い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背面側が取付面とされた器具本体と、この器具本体の前面側に配設されるランプと、器具本体とランプを前面側から覆うように器具本体に装着される透光性カバーと、透光性を有し且つ着色された着色パネルとを備え、この着色パネルは、前面側及び背面側の少なくとも一方の端縁と透光性カバーの内側面との間に間隔を設けてランプと透光性カバーの間に配設されて成ることを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の照明器具を示す分解斜視図である。この照明器具は、天井等に取り付けられるものであって、器具本体1の前面側には環形の蛍光ランプ2が配設され、器具本体1と蛍光ランプ2を前面側から覆うように透光性カバー(いわゆるセードあるいはグローブ)10’が器具本体1に装着されて構成される。
【0003】器具本体1は平面視が略円形であって、その中央部には開口1aが設けられ、その開口1aの内側には電源との電気的接続部であるとともに天井への取付手段たる取付部3が設けられ、背面側である上面側が天井面と対向する取付面とされて天井等に取付可能に構成されている。また、器具本体1の前面(下面)側には、蛍光ランプ2の口金(図示せず)が装着可能なようにランプソケット4が設けられている。さらに、器具本体1の周端部近傍には、透光性カバー10’を支持するための支持具5が周方向に略等間隔で設けられている。なお、6は器具本体1の前面に設けられて蛍光ランプ2を支持する支持ばねである。
【0004】透光性カバー10’は、アクリル樹脂等の透光性部材によって背面側が開口する略椀形に形成され、背面側開口周縁に立設された周壁13’を器具本体1の内側に収納するようにして器具本体1前面に装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、透光性カバー10’は一般に乳白色であるが、照明の雰囲気を演出するなどの目的で乳白色以外の光色を現出させたい場合、透光性カバー10’の所定の範囲を塗装等の方法で着色することがある。あるいは、図7に示すように透光性カバー10’の背面側の周部(図7における図示ロの範囲)のみを着色し、それ以外の内側の部分を乳白色とする2分割構造とする場合もある。しかしながら、何れの構造においても、蛍光ランプ2の点灯時と消灯時とで透光性カバー10’の外観に現れる色には変化がない。
【0006】そこで、透光性カバー10’と蛍光ランプ2の間に透光性を有し且つ着色された部材を配設することが考えられる。このような構造であれば、蛍光ランプ2の点灯時には上記着色部材を透過する光のみが着色されるとともに着色部材を透過しない光が透光性カバー10’を介して照射され、蛍光ランプ2の消灯時には着色部材が透光性カバー10’によって直接見えないことから、蛍光ランプ2の点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能となる。
【0007】しかしながら、上記着色部材によって透光性カバー10’の内部がほぼ完全に仕切られてしまうと、着色部材がない場合に比較して透光性カバー10’の容積が減少してしまい、器具内の温度が上昇したり、透光性カバー10’内の清掃がし難くなる等の問題が生じる。
【0008】本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、温度上昇が抑えられるとともに清掃がし易く、且つ点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能な照明器具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、背面側が取付面とされた器具本体と、この器具本体の前面側に配設されるランプと、器具本体とランプを前面側から覆うように器具本体に装着される透光性カバーと、透光性を有し且つ着色された着色パネルとを備え、この着色パネルは、前面側及び背面側の少なくとも一方の端縁と透光性カバーの内側面との間に間隔を設けてランプと透光性カバーの間に配設されて成ることを特徴とし、着色パネルと透光性カバーとの間に隙間が設けられているために透光性カバーの容積が減少せず、温度上昇が抑えられるとともに清掃がし易く、しかも着色パネルが透光性カバー内に配置されることから点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。但し、図2の分解斜視図に示すように、本実施形態における器具本体1の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分に同一の符号を付して説明を省略し、本発明の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0011】本実施形態における透光性カバー(グローブあるいはセード)10は、図2及び図3に示すように、アクリル樹脂のような透光性材料によって背面側に開口部11を有する略椀形に形成され、従来例とほぼ同様の形状及び構造を有している。この透光性カバー10は全体が乳白色(略無彩色)であって、前面(下面)側の周縁近傍には、図1に示すように全周にわたって段部10aが形成されている。尚、この段部10aには、外観にデザイン上のアクセントをつけるために塩化ビニル等からなる細い帯状部材(いわゆるバンド)12が全周にわたって取着されている。
【0012】ところで、透光性カバー10内には、図1〜図3に示すように略リング状の着色パネル20が収納される。この着色パネル20は、アクリル樹脂のような透光性材料で短冊形に形成されるとともに、塗装等の適宜の方法によって乳白色以外の有彩色(例えば、赤色、青色、黄色など)に着色された3枚のパネル片21を各々両端部でつなぎ合わせることで略リング状に形成されている。具体的には、図3及び図4に示すように各パネル片21の両端部を重ね合わせて接合部21aとし、これら3つの接合部21aをそれぞれ取付具22に対してリベット23で固定している。この取付具22は、パネル片21の接合部21aに当接する略矩形の主片22aと、主片22aの上端縁より背面側(着色パネル20の中心側)に突出するとともに長孔形状の挿通孔22cを有する断面形状略L字形の取付片22bとが一体に形成されている。ここで、主片22aの前面側にはパネル片21の接合部21a上端を当接させて位置決めする位置決め片22dが突設されている。
【0013】上記のように構成された着色パネル20は、開口部11から透光性カバー10内に挿入される。そして、図5に示すように各取付具22の取付片22bが透光性カバー10の開口部11周縁に立設された周壁13及びその近傍の内側面に当接させた状態で、取付片22bの挿通孔22cと周壁13に設けられた孔13aとに挿通されるリベット24によって取付具22が透光性カバー10に取り付けられる。なお、着色パネル20は、取付状態において透光性カバー10の段部10aに下端が接する程度の幅寸法としてある(図5参照)。また、着色パネル20と透光性カバー10との位置ずれや熱変形による透光性カバー10の撓みを防ぐため、着色パネル20の接合部21a間の略中央部を接着剤25によって透光性カバー10の内面に接着固定してある(図4参照)。
【0014】而して、着色パネル20を取り付けた透光性カバー10を器具本体1の前面に装着すると、図1に示すように器具本体1前面に配置されている蛍光ランプ2の外側に着色パネル20が位置することになり、蛍光ランプ2の発する光のうちで着色パネル20を透過する光が色光となり、透光性カバー10の段部10aよりも上方の部位(図1における図示イの範囲)を通して外部に照射される。しかも、着色パネル20が透光性カバー10内に収納されていることから、蛍光ランプ2の消灯時には透光性カバー10に着色パネル20の色が現出することがなく、点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能となる。尚、段部10aの外周面にバンド12を貼着しているため、このバンド12によって光色の変化を際だたせることができる。
【0015】ところで、着色パネル20の各パネル片21の上端が取付具22の位置決め片22dで位置決めされているので、図1に示すように着色パネル20の上端縁と透光性カバー10の上部内側面との間には全周にわたって略均一な間隔gが設けられる。つまり、着色パネル20の上端縁を透光性カバー10の上部内側面に当接させてしまうと透光性カバー10の容積が減少してしまうが、上記のように隙間gを設けることで着色パネル20を内部に収納しても透光性カバー10の容積が減少しないため、器具内(透光性カバー10内)の温度上昇が抑えられる。また、器具内に虫が侵入したような場合にも容易に取り出すことができ、清掃がし易いという利点もある。なお、着色パネル20が透光性カバー10内に収納されているため、透光性カバー10への圧縮力に対して着色パネル20に影響が及び難いものである。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明は、背面側が取付面とされた器具本体と、この器具本体の前面側に配設されるランプと、器具本体とランプを前面側から覆うように器具本体に装着される透光性カバーと、透光性を有し且つ着色された着色パネルとを備え、この着色パネルは、前面側及び背面側の少なくとも一方の端縁と透光性カバーの内側面との間に間隔を設けてランプと透光性カバーの間に配設されて成るので、着色パネルと透光性カバーとの間に隙間が設けられているために透光性カバーの容積が減少せず、温度上昇が抑えられるとともに清掃がし易く、しかも着色パネルが透光性カバー内に配置されることから点灯時と消灯時とで外観に現れる色を変化させることが可能となるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年12月15日(1998.12.15)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2000−182406(P2000−182406A)
【公開日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【出願番号】 特願平10−356154