| 【発明の名称】 |
光 源 |
| 【発明者】 |
【氏名】大久保 和明
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| 【要約】 |
【課題】蛍光ランプの光色と異なる光源を組み合わせた照明であって、両者の配光特性が一致した、空間的に光の色むらが発生しない照明を実現する。
【解決手段】水銀蒸気および希ガスを含む封入ガスが封入され、内部で低圧水銀放電を発生させる機能を持つ光透過性ガラス容器1の内部に塗布した蛍光体層2の一部を除去して、蛍光体の開口部3を設ける。この開口部3に複数のLED4を、その発光が開口部3を通して、ガラス容器内部に入射するように配置する。このとき、LED4の光がガラス容器1の外部に漏れることの無いようにLED4からガラス容器1にかけて樹脂等でできたカバー5を設ける。このときLED4はその指向性が、一方向に集中せず拡散性のあるものを使用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】金属蒸気および希ガスを含む封入ガスが封入された光透過性ガラス容器と、このガラス容器内壁面に設けられた蛍光体層と、前記封入ガス中で放電を維持するための手段と一個または複数の発光素子で構成され、前記ガラス容器内壁の蛍光体層が設けられていない部分から、前記発光素子の発光を、前記ガラス容器内に導き入れ、前記ガラス容器内壁面の蛍光体層で拡散透過させ、前記封入ガス中での放電によって発生する放射により前記蛍光体層を励起して得られる光と、前記蛍光体層で混合して拡散し前記ガラス容器を透過させて取り出すことにより前記蛍光発光と前記発光素子からの光の配光が同一となることを特徴とする光源。 【請求項2】レンズ、若しくは反射鏡、若しくは光ガイドまたはこれらの光学系を組み合わせて、前記発光素子の発光を前記ガラス容器内壁の蛍光体層が設けられていない部分から、前記ガラス容器内に導き入れることを特徴とする請求項1記載の光源。 【請求項3】発光素子にかわり、ガラス容器と蛍光体層の間に反射膜を塗布し一部をはぎ取り開口部を設け、金属蒸気と希ガスを含む封入ガスが封入して、前記封入ガス中で放電を維持するための手段を持つ第2の光源から成り、前記第2の光源の前記開口部からの光を、ガラス容器内壁の蛍光体層が設けられていない部分から、前記ガラス容器内に導き入れる構造を持つ請求項1記載の光源。 【請求項4】レンズ、若しくは反射鏡、若しくは光ガイドまたはこれらの光学系を組み合わせて、前記第2の光源の発光を前記ガラス容器内壁の蛍光体層が設けられていない部分から、前記ガラス容器内に導き入れることを特徴とする請求項3記載の光源。 【請求項5】請求項1記載の光源を有し、前記発光素子の発光強度を可変できる機能を持ち、この機能により前記ガラス容器より発する光色を調整することを特徴とする照明器具。 【請求項6】前記発光素子が複数の種類の光色を発する持つ素子で構成され、それぞれの光色の発光素子の発光強度を独立に調整できる機能を持つことを特徴とする請求項5記載の照明器具。 【請求項7】前記発光素子が紫外または赤外放射を発する発光素子である請求項1記載の光源。 【請求項8】前記発光素子が紫外または赤外放射を発する発光素子である請求項2記載の光源。 【請求項9】開口部分を有し、かつ封入ガスが封入された光透過性の容器と、前記容器の開口部分を除く内壁面に設けられた蛍光体層と、前記開口部分から光を前記容器内部に入れるための手段を有し、前記蛍光体層を励起して得られる光と前記開口部分からの光を前記蛍光体層で混合して拡散し前記容器を透過させて取り出すように構成したことを特徴とする光源。 【請求項10】請求項9記載の光源を、発光源としたことを特徴とする照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、第2の発光源を備えた光源、および照明器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般家庭の照明や、オフィス照明は、その効率の向上から蛍光ランプが普及してきている。蛍光ランプは複数の種類の蛍光体を塗布し、それらの蛍光体の塗布比率や蛍光体の種類を変えることにより、その光色を変えることができる。 【0003】例えば、希土類蛍光体の青色蛍光体(BaMgAl10O17:Eu2+)のみを塗布すれば青色の発光の蛍光ランプが得られ、さらに緑発光蛍光体(LaPO4:Ce3+,Tb3+)や、赤色発光蛍光体Y2O3:Eu3+を単独で塗布すれば、緑や赤の発光の蛍光ランプが得られる。また、これらの3種類の蛍光体の混合比を変えて塗布することにより、相関色温度3000Kの電球色蛍光ランプや、さらに5000Kや6700Kの蛍光ランプが得られる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし先に示した3種類の蛍光体の組合せでは、630nm以上の発光スペクトルがあまり得られないため、例えば特殊演色評価数R9の値が低下する。すなわち、赤色の物体の色が昼光下で見る場合より多少くすんだ色となる。この点を補うため、これまで蛍光ランプと電球を組み合わせた照明器具が製品化されているが、蛍光ランプと電球は配光が異なるため、組み合わせた場合でも空間的な色むらが避けられなかった。 【0005】本発明は、かかる点に鑑み、蛍光ランプと、蛍光ランプの光色と異なる光源を組み合わせた照明を実現する場合、両者の配光特性が一致した、空間的に光の色むらが発生しない光源を実現することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するため、開口部分を有し、かつ封入ガスが封入された光透過性の容器と、前記容器の開口部分を除く内壁面に設けられた蛍光体層と、前記開口部分から光を前記容器内部に入れるための手段を有し、前記蛍光体層を励起して得られる光と前記開口部分からの光を前記蛍光体層で混合して拡散し前記容器を透過させて取り出すように構成したことを特徴とする。 【0007】この構成によれば、前記蛍光発光と前記開口部分からの光の配光が同一もしくはほぼ同一となる。 【0008】 【発明の実施の形態】一般に蛍光ランプはガラス管内壁に塗布した蛍光体層が、管内の低圧水銀放電によって発生した紫外放射によって励起されて可視光を発生する。この可視光はガラス管内の蛍光体により拡散的に相互反射されるため内部の発光むらは解消される。蛍光膜は可視波長域で約20%程度の透過率を持つため、内部で拡散された光が蛍光体を透過してランプの外に導かれる。このとき蛍光体層の一部を除去すると、逆にその部分でガラスの外側から蛍光ランプ内部に光を導き入れる事ができる。蛍光ランプ内部に導かれた光は、ガラス管内壁の蛍光体層によって拡散的に相互反射され、蛍光体からの蛍光発光とほぼ同一の配光特性で、蛍光ランプ外部に放射する事ができる。 【0009】このように、蛍光ランプと、蛍光ランプの光色と異なる光源を組み合わせた照明を実現する場合、両者の配光特性が一致した、空間的に光の色むらが発生しない光源を実現できる。 【0010】(実施例1)本発明(請求項1)の実施例1を図面を使って説明する。 【0011】図1は蛍光ランプとLEDを組み合わせた光源を示すもので、(a)は断面図、(b)は横断面図である。 【0012】図において水銀蒸気および希ガスを含む封入ガスが封入され、内部で低圧水銀放電を発生させる機能を持つ光透過性のガラス容器1の内部に塗布した蛍光体層2の一部を除去して、蛍光体の開口部3を設ける。この開口部3に複数のLED4を、その発光が開口部3を通して、ガラス容器1の内部に入射するように配置する。このとき、LED4の光がガラス容器1の外部に漏れることの無いようにLED4からガラス容器1にかけて樹脂等でできたカバー5を設ける。このときLED4はその指向性が、一方向に集中せず拡散性のあるものを使用する。図2に、使用するLED4の配光特性の例を示す。 【0013】(実施例2)本発明(請求項2)の実施例2を図3に示す。 【0014】本実施例は、光学系の使用例として光ガイド6を用いた例である。光ガイド6は複数の光ファイバーを束ねたものであっても良い。LED4からの光を光ガイド6を用いて、蛍光体の開口部3に導き、そこからガラス容器1の内部に入射させる。 【0015】ガラス容器1が内部の放電により温度が高くなる場合、LED4の温度上昇を避けるのに有効な構成である。光ガイド6とガラス容器1の接続部分はカバー5を設けて光が外に漏れることを防ぐ。 【0016】(実施例3)本発明(請求項3)の実施例3を図4に示す。 【0017】図において水銀蒸気および希ガスを含む封入ガスが封入され、内部で低圧水銀放電を発生させる機能を持つ光透過性の第2のガラス容器7の内部に反射膜8を塗布し、さらにその上に第2の蛍光体層9を塗布して、反射膜8と第2の蛍光体層9の一部を除去した第2の開口部10を設け、第2のガラス容器7の内部のすべての発光が、第2の開口部10から出るようにする。 【0018】そしてこの第2の開口部10と、第1のガラス容器1の開口部3とを近接して設置し、第2の開口部10からの光を第1の開口部3を通して第1のガラス容器1に導くことにより、第2のガラス容器7内部の発光が、第1のガラス容器1から、第1のガラス容器1内で発生した光とともに 同一の配光で、第1のガラス容器1から放射される。 【0019】(実施例4)本発明(請求項4)の実施例4を図5に示す。 【0020】本実施例は図に示すように、実施例3において、第1の開口部3と第2の開口部10との間にレンズ11を設け、第2のガラス容器7の内部の発光を効率よく第1の開口部3を通じて第1のガラス容器1に導くことができる。 【0021】これは、第2の開口部10からでる光は広い角度に広がるが、第1の開口部3の部分のガラス容器7は曲率を持つ場合、入射角がさらに浅くなり、レンズが無い場合、反射する成分が多くなるためである。 【0022】レンズ11は、例えばシリンドリカルレンズを使用することにより、第2のガラス容器7が筒状の直管蛍光ランプタイプの場合、有効である。 【0023】(実施例5)本発明(請求項5,6)の実施例5として、相関色温度6800Kの3波長域発光形蛍光ランプの蛍光体を蛍光体層2とし、LED4に緑色LEDと赤色LEDを組合せそれぞれ独立に調光できるようにした装置について説明する。 【0024】図6にそれぞれの発光の分光分布を示す。これらの光源を組み合わせて、黒体軌跡に沿って色を変えた場合の変化を(表1)に示す。 【0025】 【表1】
【0026】(表1)は、3光源の放射の比とその結果得られる光色を、相関色温度と黒体軌跡からのずれΔuv(U,V座標系上)で示す。 【0027】この表から、上記の3種の光源を調光して混合する照明器具により、6700Kから3400Kまでの範囲で光色を可変できる。 【0028】尚、蛍光体層を励起する手段としては、一般の蛍光灯と同様の放電により得た紫外放射で行う構成としたが、冷陰極手段などを用いて紫外放射を得て蛍光体層を励起する構成としてもよい。また、無水銀の蛍光灯ランプにも応用できる。 【0029】また、開口部分から入れる光は、LEDの光としたが、他の光源からの光でも実現可能なことは言うまでもない。 【0030】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、蛍光ランプと、蛍光ランプの光色と異なる光源を組み合わせた照明を実現する場合、両者の配光特性が一致した、空間的に光の色むらが発生しない光源を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月15日(1998.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−182404(P2000−182404A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月30日(2000.6.30) |
| 【出願番号】 |
特願平10−355658 |
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