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【発明の名称】 ろうそく形光源
【発明者】 【氏名】氏原 史郎

【要約】 【課題】提灯などに使用するろうそく形の光源において、その発光の形態を可及的にろうそくの火炎に近づけることが課題である。

【解決手段】円胴形の電池ケースの一端に半透明な透光性材料からなる火炎形の発光ケースを略同軸に連結し、その発光ケースの内部に3個の発光素子を軸線方向に配列させ、それらを電気配線によって発光ケースに支持すると共に、前記電気配線に3個の発光素子のうち最上位の1個を点滅させるための制御装置を介装させることによって、発光ケースの下部を安定に光らせ、上部のみを明滅させることによって解消する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】円胴形の電池ケースの一端に半透明な透光性材料からなる火炎形の発光ケースを略同軸に連結し、その発光ケースの内部に3個の発光素子を軸線方向に配列させ、それらを電気配線によって発光ケースに支持すると共に、前記電気配線に3個の発光素子のうち最上位の1個を点滅させるための制御装置を介装させてなるろうそく形光源。
【請求項2】請求項1において、前記発光ケースは電池ケースとねじ結合可能なベース部材と、ベース部材に支持された半透明な透光性材料からなる火炎形のケース部材とで構成してなるろうそく形光源。
【請求項3】請求項1において、前記制御装置は乱数発生手段と、その信号によって開閉制御される電気スイッチとで構成されているろうそく形光源。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は提灯に使用され、あるいは仏壇の照明用として好適なろうそく形光源に関するもので、特に、その発光源として発光素子を用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仏壇に使用するろうそくに代えて、ろうそくの火炎形をした電球からなる光源や、火炎形をした透光性のケースの中に電球や発光素子を入れて光源としたものが知られている。また、出願人は先にろうそく形光源として、火炎形のケース内に2個の発光素子を収容し、上側の発光素子を点滅するものを開発した。そして、実験の結果、上側の発光素子の点灯中にも短時間の消灯を繰り返すことが好ましいことを開示した(特願平9−252877号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2個の発光素子のうちの1個、すなわち、発光素子の半分を明滅させると、その消灯時に光源全体の輝度が低下し、全体的にうす暗くなる不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、円胴形の電池ケースの一端に半透明な透光性材料からなる火炎形の発光ケースを略同軸に連結し、その発光ケースの内部に3個の発光素子を軸線方向に配列させ、それらを電気配線によって発光ケースに支持すると共に、前記電気配線に3個の発光素子のうち最上位の1個を点滅させるための制御装置を介装させることによって解消する。そこでは、前記発光ケースは電池ケースとねじ結合可能なベース部材と、ベース部材に支持された半透明な透光性材料からなる火炎形のケース部材とで構成することが好ましい。また、前記制御装置は乱数発生手段と、その信号によって開閉制御されるものとすることが好ましい。
【0005】
【作用】3個の発光素子は電線によって発光ケースの内部に支持され、そこから発せられる光は、発光ケースの内面に当たり、そこを透過しつゝ散乱し発光ケースの外面全体を光らせて外部へ発散する。3個の発光素子のうち最上位の1個が消えるとき、発光ケースの上部が暗くなる。また、最上位の1個は比較的長い間隔で点滅する他、制御装置によって前記長い点灯期間中にも短時間で明滅を繰り返す。また、前記制御装置による短い間隔での明滅の期間は乱数発生手段により不定期に行われる。発光ケースと電池ケースとのねじ結合を緩めることにより、発光素子と乾電池との連通を遮断する。また、ねじ結合を外すことにより乾電池の交換が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を図面によって説明する。図1中、10は本願発明に係るろうそく形光源20を用いた祭礼用の提灯である。提灯10はろうそくを光源とする従来のものと同様に、伸縮する発光部11を有し、その発光部11の上下には、底付きの下補強環12と円管状の上補強環13とが取り付けられている。14は発光部の側方に配された把手で、全体として略コ字形に屈曲されていて、その下側は下補強環12の下面へ固定され、上側は上補強環13に取り付けた吊り手18を吊り上げる形式となっている。
【0007】ろうそく形光源20は前記下補強環12へねじ釘12bによって固定された筒状の支持台12aに嵌められて支持されている。ろうそく形光源20は合成樹脂によって有底の円胴形に作られた電池ケース30を有する。その電池ケース30の開口部にはねじ31が設けられ、そのねじ31によって火炎形の外形を有する発光ケース40が着脱可能に取り付けられている。32、32は前記電池ケース30に収容された乾電池である。
【0008】図2中、乾電池32は下方に設けた金属ばね37により常時上方へ付勢されており、上方に位置する陽極は前記電池ケース30と発光ケース40との間に挟持される電子基板35に当接している。33は幅の狭い短冊状の金属板によって形成された電線であり、その下端部33aは前記金属ばね37によって電池ケース30の底部に押し付けられ、上端部33bは円弧状に折り返されて、その頂端が前記電子基板35の下面へ接触可能な電極として構成されている。
【0009】発光ケース40は前記電池ケース30にねじ結合されるベース部材40aと、ベース部材40aに接着された合成樹脂製の薄い板からなるケース部材40bとで構成されている。ケース部材40bは乳白色をした半透明な透光性の合成樹脂をブロー成形し、下方が太く上方が尖った火炎形としたもので、その下端部には発光源を挿入するための開口が設けられている。なお、ケース部材40bを火炎形としたのは、ろうそく形光源20を提灯10から出した状態で使用する場合を考慮したもので、提灯10の中に入れた状態でのみ使用する場合は必ずしも必要な要件ではないばかりか、ケース部材40bをも必要としない。
【0010】発光ケース40の中には、下端部の開口を通して基端を電子基板35に結合された電気配線60が挿入されている。その電気配線60には後述する点灯スイッチ36が投入されている間、安定に点灯する2個の安定発光素子61、61と、それらの上方に配置された1個の明滅発光素子62とが半田付けして固定されており、それら3個の発光素子61、62を火炎の上昇方向、この場合、発光ケース40の軸方向上方に若干の間隔を隔てゝ支持させてある。35aは前記電子基盤に取付けられたICであり、前記明滅発光素子62を所定のプログラムに従って明滅させるもので、後述する制御装置をなしている。図3に電子基盤35の要素マウント図を示した。
【0011】図4中、36はろうそく形光源20の点灯スイッチである。点灯スイッチ36の電極は電子基板35の下面と電線の上端部33bとによって構成されている。電池ケース30とベース部材40aとの間のねじ31を緩めると、発光ケース40が乾電池32と共に、下面の金属ばね37の弾力により上方へ移動する。その結果、前記電子基板35と電線の上端部33bとが離れ、発光素子61、62と乾電池32とが遮断される。以上と逆に、ベース部材40aに対して電池ケース30を回転させてねじ31を閉めることによって点灯スイッチ36が閉成する。
【0012】点灯スイッチ36が閉じて電気配線60に通電されると、2個の安定発光素子61、61が点灯する。最上位の明滅発光素子62も同様に点灯するが、基盤35に備えられたIC35aの作用により点滅する。点滅の周期は比較的長い点灯時期と比較的短い消灯時期からなり、さらに、前記比較的長い点灯時期の間に、短く不定期な消灯が行われる。この不定期な明滅は電子基板35に組み込まれた制御装置である乱数発生手段(図示してない)によって行われる。
【0013】かくて、点灯スイッチ36が閉じられると、火炎形をなす発光ケース40の太い下方が常時黄色く光り、尖った上部のみがときどき短時間だけ消灯する他、点灯中にも不定期に比較的早い短時間だけ消灯する。よって、ろうそく形光源20は内部にローソクを入れているときのように、下部の比較的広い面積が安定に光り、上部の比較的少ない部分が不安定に明滅することゝなって、発光ケース40、あるいは提灯の発光部11に火炎のちらつきに近い明暗の変化が表れる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ろうそく形光源は、その点灯時に火炎の下部を表す比較的広い範囲が安定に点灯し、火炎の先端に対応する比較的狭い範囲が明滅するので、ローソクによる点灯に一層近い外観が得られる。請求項2の発明によれば、発光ケースと電池ケースとは、ねじによって分離できるので、乾電池の交換が容易である他、ねじの緊締弛緩によって発光素子を点灯させるための点灯スイッチとすることも可能となる。請求項3の発明によれば、火炎の上部を表す部分が不定期に点滅するので、その点滅を一層自然なものに近づけることができる。などの効果がある。
【出願人】 【識別番号】592154488
【氏名又は名称】やまと興業株式会社
【出願日】 平成10年12月7日(1998.12.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−173323(P2000−173323A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−366096