| 【発明の名称】 |
灯 具 |
| 【発明者】 |
【氏名】二見 隆
【氏名】小池 輝夫
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| 【要約】 |
【課題】従来の構成の灯具においては、外観に変化を与え難くデザイン面での斬新なものが得られず訴求力などが不足し、また、性能的な一層の向上も困難であり、これらの点の解決が課題とされるものとなっていた。
【解決手段】本発明により、楕円系である複数のリフレクタユニット31を組合わせて反射鏡3とし、各リフレクタユニット31には灯具1の中心軸Xと平行な光軸Zとした非球面レンズ4が設けられている灯具1としたことで、デザイン面では複数の非球面レンズ4により斬新な外観を与え、更には、レンズ面などへの着色の有無などによりより一層に異なる外観が得られるものとし、性能面では、リフレクタユニット31の長軸Yに対する非球面レンズ4の向きを適正化して一層に光源2に対する光束利用率を向上させ明るい灯具1の実現を可能とし、前記した従来の課題を解決するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つの灯具に光軸の方向を同一とした複数の非球面レンズを用いると共に、それぞれの前記非球面レンズの光軸方向の後方には該非球面レンズに反射光束を入射させるリフレクタユニットとして、■ 第一焦点は光源近傍とし、第二焦点はそれぞれの前記非球面レンズのレンズ有効径の範囲内においてこの非球面レンズの焦点からレンズの先端までの範囲内で複数の位置として設定されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ 第一焦点は光源近傍とし、第二焦点をそれぞれの前記非球面レンズの水平方向中心での焦点位置の特性に対応した湾曲ラインとして設定されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ リフレクタユニットが対応する非球面レンズの水平方向のレンズ中心に沿い上部反射面と下部反射面とに区画され、前記上部反射面は第一焦点が前記光源の前端位置に配置され、前記下部反射面が第一焦点を前記光源の後端位置に配置されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ リフレクタユニットが対応する非球面レンズの垂直方向のレンズ中心を基準とする垂直線に沿い左右に複数のセグメント反射面に区画され、それぞれのセグメント反射面は、第一焦点は光源近傍とし、第二焦点を非球面レンズの水平方向中心ではこの非球面レンズの焦点位置の特性に対応し、垂直方向では前記水平方向中心よりも上方の任意位置に変化するものとして設定されている楕円系のリフレクタユニット。の何れかの1つ以上の組合せとして構成されていることを特徴とする灯具。 【請求項2】 前記リフレクタユニットは、この灯具を中心線上から見る状態で15°から90°までの値で放射状に分割された範囲に各1が配置され、それぞれのリフレクタユニットに対応しては非球面レンズが設けられていることを特徴とする請求項1記載の灯具。 【請求項3】 複数の前記非球面レンズは、焦点近傍に配光パターン形成用シェードが設けられているものを少なくとも1部として含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の灯具。 【請求項4】 複数の前記非球面レンズとこれら非球面レンズに対応するリフレクタユニットとから成る灯具の中心線上にも中央非球面レンズを配置すると共に、この中央非球面レンズに対応して光源近傍を第一焦点とし、第二焦点が前記中央非球面レンズの焦点からレンズの先端までの範囲内で複数の位置として設定されている楕円系の中央リフレクタユニットが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の灯具。 【請求項5】 前記中央非球面レンズの焦点近傍には配光パターン形成用シェードが設けられていることを特徴とする請求項4記載の灯具。 【請求項6】 前記配光パターン形成用シェードの形状は、平面若しくはそれぞれの非球面レンズの焦点ラインに対応する湾曲形状とされていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の灯具。 【請求項7】 前記非球面レンズの全てがレンズホルダー部により一体として形成され、前記レンズホルダー部が透明材、着色透明材、若しくは、不透明財で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の灯具。 【請求項8】 前記非球面レンズが凸レンズ状、フレネルレンズ状、若しくは。凸レンズ状とフレネルレンズ状との組合せとして形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の灯具。 【請求項9】 各非球面レンズの一部に、シリンドリカルレンズが組合わされていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の灯具。 【請求項10】 前記配光パターン形成用シェードの前記非球面レンズから透視される面および前記レンズホルダーの少なくとも一方が非球面レンズの色以外の色で着色されていることを特徴とする請求項1〜請求項9の何れかに記載の灯具。 【請求項11】 光源には無色透明若しくは着色透明とされたキャップ状の拡散フィルター若しくは拡散フィルターが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れかに記載の灯具。 【請求項12】 それぞれの前記非球面レンズ部分を除く部分を覆い、着色若しくは光輝処理が施された別体のエクステンションが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項11の何れかに記載の灯具。 【請求項13】 前記楕円系のリフレクタユニットの一部を放物面系のリフレクタユニットに置換し、置換された部分の非球面レンズを省略したことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れかに記載の灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、灯具に関するものであり、詳細には車両用のヘッドランプ、フォグランプなどの照明用灯具、同じく車両用のテールランプ、ターンシグナルランプなどの信号用灯具、或いは、道路交通用信号灯、鉄道用信号灯などに適する灯具の構成の提供を目的とするものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の灯具の構成の例を示すものが図15〜図17であり、先ず、図15に示す灯具90においては、基本構成としては焦点の位置に光源91を配置した回転放物面反射鏡92と、レンズカット93aが施されたレンズ93とから構成され、前記回転放物面反射鏡92で平行光線の反射光を得て、その反射光をレンズ93のレンズカット93aで適宜に拡散し配光特性を得るものである。 【0003】また、図16に示す灯具80においては、灯具80の取付状態での垂直方向断面には光源81を焦点とする放物線が表れ、水平方向の断面(図示の状態)には直線が表れる放物柱反射面の複数が複合された複合反射面82と、レンズカットが施されず素通し状とされたレンズ83とから構成されるものであり、前記複合反射面82自体で配光特性を得るものである。 【0004】更に、図17に示す灯具70においては、光源71を第一焦点とする回転楕円反射面若しくは複合楕円面、楕円自由曲面とした楕円系反射面72と、非球面レンズ73と、必要に応じて設けられるシェード74とから構成され、第二焦点に集束して生じる光源像を非球面レンズ73で拡大投影することで照射光を得るものであり、このときにシェード74で不要部分を覆うことで、要求される配光特性の形状を得るものである。尚、この楕円系反射面72を採用する方式の灯具70はプロジェクタ型と称されている。また、このプロジェクタ型の応用として特公平3−64962号公報に開示される多眼としたものがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の構成において、図15に示した灯具90の構成では、レンズカット93aに光学的に度の強いものが要求され、これによりレンズ93は肉厚変化が大きいものとなり、結果として透視性が低下して、現在市場で好まれている透明感、奥行感に優れる外観が得られないという問題点を生じている。 【0006】また、図16に示した灯具80においては、レンズ83にレンズカットが施されることなく素通し状であるので、確かに透明感に優れる外観が得られるものとはなるが、例えば、奥まった位置にある複合反射面82で配光特性を形成するので配光特性の左右幅が確保し難いなど、配光特性の形成に制約を受ける問題点を生じている。 【0007】更に、図17に示した灯具70においては、奥行が深くなり設置などに困難を生じる問題点を生じると共に、非球面レンズ73の外径は小さいものとなり、この灯具70を前照灯として採用するときには、発光面積が小さいものであるので対向車からの視認性に劣るものとなる問題点を生じる。 【0008】加えて、上記従来の構成の灯具70〜90は何れも広く使用されているものであるので他との差別化が難しく、デザイン面で斬新性を得るのが困難であり、また、上記従来の構成の灯具70〜90においては、光源に対する光束利用率が奥行により左右されるので、市場の要求などにより薄型化したときには効率が低下する問題点も生じている. 【0009】また、特公平3−64962号公報に開示されたものにおいては、それぞれの非球面レンズの光軸が異なる方向とされているため、配光特性を形成するためには、個々のレンズからの配光をつなぎ合わさざるを得ないものとなり、つなぎ目で配光ムラを生じ易い問題点。楕円系の反射面は実質的には長径の光源寄りの半分の部分しか光軸上にある非球面レンズに入射させることができないものであるので、公報に記載されるように反射面を非球面レンズ方向に延長しても効率の向上は実質的には得られない、などの問題点を生じている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、1つの灯具に光軸の方向を同一とした複数の非球面レンズを用いると共に、それぞれの前記非球面レンズの光軸方向の後方には該非球面レンズに反射光束を入射させるリフレクタユニットとして、■ 第一焦点は光源近傍とし、第二焦点はそれぞれの前記非球面レンズのレンズ有効径の範囲内においてこの非球面レンズの焦点からレンズの先端までの範囲内で複数の位置として設定されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ 第一焦点は光源近傍とし、第二焦点をそれぞれの前記非球面レンズの水平方向中心での焦点位置の特性に対応した湾曲ラインとして設定されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ リフレクタユニットが対応する非球面レンズの水平方向のレンズ中心に沿い上部反射面と下部反射面とに区画され、前記上部反射面は第一焦点が前記光源の前端位置に配置され、前記下部反射面が第一焦点を前記光源の後端位置に配置されている楕円系のリフレクタユニット。 ■ リフレクタユニットが対応する非球面レンズの垂直方向のレンズ中心を基準とする垂直線に沿い左右に複数のセグメント反射面に区画され、それぞれのセグメント反射面は、第一焦点は光源近傍とし、第二焦点を非球面レンズの水平方向中心ではこの非球面レンズの焦点位置の特性に対応し、垂直方向では前記水平方向中心よりも上方の任意位置に変化するものとして設定されている楕円系のリフレクタユニット。の何れかの1つ以上の組合せとして構成されていることを特徴とする灯具を提供することで課題を解決するものである。 【0011】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図4に示すものは本発明に係る灯具1の第一実施形態であり、この灯具1は1個の光源2と、複数面のリフレクタユニット31(この第一実施形態では6面のリフレクタユニット31で示す)が組合わされて形成される反射鏡3と、前記リフレクタユニット31の数に見合う非球面レンズ4とから構成されている。 【0012】また、この灯具1がヘッドランプとして使用されるときなど必要に応じては、各リフレクタユニット31、或は1部のリフレクタユニット31には配光パターン形成用シェード5が設けられるものとされる。更に、光源2に対する光束利用率の一層の向上が図られるときには、適宜な位置に第二焦点F3を配置する中央リフレクタユニット6が設けられ、該中央リフレクタユニット6に対応する中央非球面レンズ4′、および必要に応じて配光パターン形成用シェード5′も設けられる。 【0013】ここで、本発明では全ての前記非球面レンズ4、4′の光軸Zを灯具1の中心軸Xと平行として設定するものであり、そして、前記非球面レンズ4は前記中心軸Xから放射状に10〜200mm外側に配置され、その焦点距離は10〜60mmとして設定されている。 【0014】前記リフレクタユニット31は回転楕円を含む楕円系として形成され、第一焦点F1は前記光源2の近傍として設定されている。従って、複数のリフレクタユニット31は基本的には光源2を第一焦点F1として共有しているものとなる。これに対して、それぞれのリフレクタユニット31の第二焦点F2は、それぞれが対応する非球面レンズ4の光軸Z上、典型的には非球面レンズ4の焦点の位置に設定されている。 【0015】従って、それぞれのリフレクタユニット31の楕円系の反射面を形成する長軸Yは前記灯具1の中心軸Xに対して傾斜角αを有するものとなり、本発明では前記傾斜角αを10〜80°の範囲として設定している。尚、中央リフレクタユニット6および中央非球面レンズ4′に関しては、中央リフレクタユニット6がリフレクタユニット31に達する光を遮蔽することがないように留意される以外は従来例で説明したプロジェクタ型とほぼ同様な手段で形成されるものである。 【0016】図4は本発明におけるリフレクタユニット31の基本的な構成を示すものであり、先ず、前記非球面レンズ4の一般的な特性について説明を行うと、この非球面レンズ4の焦点F4は光軸Zと平行に入射する平行光線に対してはB点に焦点を結ぶが、光軸Zから傾いて入射する平行光線に対しては、図中に曲線A−B−Cで示すように傾斜が増すほどに焦点を結ぶ位置が非球面レンズ4に近づく、いわゆる像面湾曲の傾向を示すものとなる。 【0017】従来例では、リフレクタユニット31はB点を第二焦点とするように形成されていたが、本発明では第二焦点F2を上記した非球面レンズ4の焦点F4の特性に沿わせるものとするのであり、即ち、リフレクタユニット31の向かって右側から反射される光束は前記曲線A−B−CのC点近傍に焦点を結び、中央部分ではB点、左部分ではA点というように、第二焦点自体も湾曲ラインとして設定されている。また、配光パターン形成用シェード5、5′を設けるときには、従来例でも行われているように、配光パターン形成用シェード5、5′を焦点F4(曲線A−B−C)に沿い湾曲させても良いものである。 【0018】次いで、上記の構成とした本発明の灯具1の作用および効果について説明する。まず、本発明により、非球面レンズ4を灯具1の中心軸Xと平行の光軸Zを有するものとしたことは、各リフレクタユニット31の長軸Yに対しては内側に傾けたこととなる。 【0019】前記楕円系のリフレクタユニット31において、前記中心軸Xに向かう側の面で且つ長軸Yの長さの半分よりも非球面レンズ4寄りの部分では内側に向かう反射光を生じるものとなり、長軸Yと光軸Zを同軸とした非球面レンズ4では、前記した長軸Yの長さの半分よりも非球面レンズ4寄りの部分からの反射光を捕捉できないものであることは従来例でも説明した通りである。 【0020】ここで、本発明では非球面レンズ4の光軸Zを長軸Yに対しては内側に傾けたものとしてあるので、半分よりも非球面レンズ4寄りの部分からの反射光も捕捉できるもの、逆の視点からすれば、リフレクタユニット31を非球面レンズ4寄りまで延長形成しても非球面レンズ4は反射光を捕捉できるものとなり、即ち、リフレクタユニット31の面積の拡大が可能となって、光源2に対する光束利用率が向上するものとなる。 【0021】また、本発明により、リフレクタユニット31の第二焦点F2を非球面レンズ4の焦点F4の形状に沿う湾曲状としたことで、非球面レンズ4に入射するリフレクタユニット31からの反射光の一旦焦点を結んだ後の水平方向の進路は依然として非球面レンズ4の中心方向に向かうものとなり、非球面レンズ4の近傍で交差し非球面レンズ4に入射する光量が増加するものとなる。 【0022】以上の作用の相乗により本発明の灯具1においては、非球面レンズ4の複数を用いたときにも光源2に対する光束利用率が低下することはなく寧ろ向上し、より一層に明るい灯具1が実現できるものとなる。また、本発明では非球面レンズ4の光軸Zが灯具1の中心軸Xと平行に設定されていることで、各非球面レンズ4から投影される配光特性は略同一位置に生じるものとなり、重ね合わされるものとなるので、総合の配光特性に繋ぎ目を生じることがなく配光ムラも生じないものとなる。 【0023】また、本発明の固有の構成である灯具1の中心軸Xと非球面レンズ4の光軸Zが平行であり、且つ、中心軸Xの周りに非球面レンズ4を放射状に配置し、よって、非球面レンズ4には中心軸Xを通る水平線よりも車両への取付状態において上方に位置するものや下方に位置するものを生じるものとなることにより生じる作用について説明すれば、この種のプロジェクタ型と称されている灯具において、車両用のすれ違いビーム配光を形成するときには、配光パターン形成用シェード5が採用されるものであることは周知である。 【0024】ここで、配光パターン形成用シェード5が遮光している光線について考察してみると、従来例のこの種のプロジェクタ型の灯具においては、非球面レンズに上向き光として入射する回転楕円反射面の下半部からの反射光である。このことを本発明の灯具1に適応すると、もともと下半部の反射面を持たない水平線よりも上方に位置する投影レンズ4からの光は、上向き光の成分を含まないものとすることが可能である。 【0025】よって、この水平線よりも上方に位置する投影レンズ4に対しては、すれ違いビームを形成するときにも配光パターン形成用シェード5の設置は不要である可能性が高いものとなり、本発明ではすれ違い配光を得るときにも一部の投影レンズ4には配光パターン形成用シェード5が設けられない状況も存在し得るものとなっで、光量の増加が期待できるものとなる。尚、上記作用は以降に説明する他の実施形態においても同様である。 【0026】また、本発明によれば、1つの光源2からの光は複数の非球面レンズ4、4′から外部に放射されるものとなるので、1つの非球面レンズ4、4′における透過光量は大幅に減じるものとなる。よって、従来は耐熱性の点から樹脂製レンズの採用が不可能とされていた非球面レンズ4、4′の樹脂化が可能となると共に、成形性も向上するので、図1、図2にも示すようにホルダー部4aを設け、全ての非球面レンズ4、4′を一体化することも可能となる。 【0027】尚、図2中に符号7で示すものは光源2を覆うようにキャップ状として形成されたフィルターであり、このフィルターは例えば灯具1がフォグランプとして使用されるときに灯色を適宜な色彩に変換するなどの目的で採用されるものであり、これは別の手段として、上記の一体化された非球面レンズ4、4′を着色しても良いものである。 【0028】また、図2中に符号8で示すものは、エクステンションであり、このエクステンション8は、例えば車体形状に沿うものとされて、前記非球面レンズ4、4′を除き灯具1の前面を覆うものであり、このときに前記エクステンション8の表面に車体色の着色処理、或は、鍍金などにより金属光沢処理などを行うことで、この処理が非球面レンズ4、4′に映り込み、美観が向上するものとなる。 【0029】図5〜図7に示すものは上記本発明の構成とした灯具1の配光特性の例を示すもので、図5は図中にも示すように上半部の非球面レンズ4のみで得られる配光特性DUであり、自由曲面とした楕円系反射面の採用により水平方向に広い配光特性が得られるものとなっている。また、図6は光源2に対し水平方向に存在する非球面レンズ4からの配光特性DHであり、例えば回転楕円面とした楕円系反射面の採用により中心照度に優れるものとなっている。 【0030】そして、全ての非球面レンズ4からの配光特性を総合した配光特性DTを示すものが図7であり、本発明ではそれぞれの反射面に対して最適な特性のものを選択することが可能となるので、本来は照射範囲が狭いとされているプロジェクタ型の灯具1であっても、図示のように照射幅が広く、且つ、中心光度も高い理想的な配光の前照灯が得られるものとなるのである。 【0031】図8は本発明の灯具1の第二実施形態を要部で示すものであり、この第二実施形態では前記リフレクタユニット31は対応する非球面レンズ4の中心を通る水平面Hで上部反射面31aと、下部反射面31bとに区画されている。そして、前記上部反射面31aは第一焦点F1aが前記光源2の前端方向に配置され、前記下部反射面31bは第一焦点F1bが前記光源2の後端方向に配置されている。 【0032】このようにすることで、配光特性において下向き光を生成するものとなる上部反射面31aは前記水平面Hの上方に光源2の像を結ぶものとなり、上向き光を生成するものとなる下部反射面31bは水平面Hの下方に光源2の像を結ぶものとなるので、図5中に示すようにすれ違い配光を得るために上向き光を遮蔽するための配光パターン形成用シェード5が設けられているときには、必要とされる下向き光は効率良く通過させ、不要となる上向き光は効率良く遮蔽されるものとなり、よって、灯具1としての照射光量を増加させると共に上向き光を含むことのない優れた配光特性の形成が可能となる。 【0033】図9は本発明の灯具1の第三実施形態を要部で示すものであり、この第三実施形態では前記リフレクタユニット31は垂直方向に複数のセグメント反射面31cとして区画されている。そして、それぞれのセグメント反射面31cは、例えば向かって右側に位置するセグメント反射面31cは非球面レンズ4の焦点の湾曲する焦点F4の右端側に第二焦点を位置させるというように、非球面レンズ4の焦点位置の特性に対応するものとされている。 【0034】加えて、図示は省略するが、それぞれのセグメント反射面31cの第二焦点は上記の第二実施形態と同様に水平面Hの上方に光源2の像を結ぶものとされている。このようにセグメント反射面31cを形成したことで、それぞれのセグメント反射面31cの第二焦点の位置が明確に設定できるものとなるので、設計が容易となり、且つ、製品精度を向上させ易いものとする利点がある。尚、得られる作用効果は光量の増加が可能になるなど上記の実施形態とほぼ同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。 【0035】図10は本発明の灯具1の第四実施形態であり、上記でも説明したようにプロジェクタ型の灯具においては、非球面レンズ4の光軸Zよりも上方にある反射面は、外部に対して下向きの光を生じる傾向にあり、光軸Zよりも下方にある反射面は上向きの光を生じる傾向にある。 【0036】このときに、この灯具1がすれ違いビーム専用など下向きの光が要求される度合いが強いものであるときには、灯具1の中心軸Xの下方に位置するリフレクタユニット31が存在していた位置に、例えば焦点を光源2の前方に有する回転放物反射面32など基本的に下向き光のみを生じるものとして形成し、この部分に対しては従来技術に見られるようにレンズカットを施したレンズ9で配光を形成し非球面レンズ4を省略するのは自在である。 【0037】図11、図12は本発明の第五実施形態、第六実施形態を要部で示すものであり、前述の第一実施形態〜第四実施形態の何れにおいても、非球面レンズ4、4′は凸レンズ状として形成されていたが、本発明はこれを限定するものでなく、図11に第五実施形態として示すようにフレネルレンズ状とし非球面フレネルレンズ41(41′)として形成することも可能であり、或いは、図12に第六実施形態として示すように中心部42aを凸レンズ状とし周縁部42bをフレネルレンズ状とするなど、凸レンズ状とフレネルレンズ状とを組合わせた変形非球面レンズ42(42′)とするなども自在である。 【0038】このようにすることで、通常は観視側に強く突出する形状となっている非球面レンズ4を、それ程に突出しないものとしてデザイン面での変化が与えられる。また、フレネル化するときのピッチを適宜とすればクリスタルガラスのような外観を与えられる。更には、フレネル化することにより肉厚も均一化するので、例えば樹脂成形で非球面レンズ部分を形成するときには、成形時に引けなどの変形を生じないものとなり、光学的な精度の向上が図れるものとなる。 【0039】図13は本発明の第七実施形態を要部で示すものであり、この第七実施形態では非球面レンズ43(43′)がレンズ部43a、43bとシリンドリカル部43cで構成されている。前記レンズ部43a、43bは前記第一実施形態で説明した非球面レンズ4を中心軸で二分割したそれぞれの半部の形状であり、シリンドリカル部43cはいわゆるシリンドリカルレンズ状である。 【0040】そして、前記シリンドリカル部43cの両端に前記レンズ部43a、43bがそれぞれの分割面側で接続されている。このように非球面レンズ43を形成することで、第一実施形態で示したように回転楕円面のリフレクタユニット31からの、ほヾ円形断面を有する光束であっても、非球面レンズ43を透過するときにはシリンドリカル部43cの軸W方向に拡げられる。よって、灯具1をヘッドランプなどに使用する場合には、前記軸Wが水平方向となるように配置すれば、水平方向に広い配光特性が得られるものとなる。 【0041】図14は本発明の第八実施形態であり、本発明においてはリフレクタユニット31が通常の楕円系反射面よりも開く形状として形成されているので、もしも中央リフレクタユニット6及び中央非球面レンズを設けることがない場合であれば、前記光源2を前方から取付けることも可能である。そして、このようにすることで灯具1としての性能に顕著な変化を来すことなく全体の奥行を更に薄型化することが可能となる。 【0042】 【発明の効果】本発明により灯具を以上に説明した構成としたことで、先ずデザイン面においては、点灯時、非点灯時を問わず複数の非球面レンズが存在することで、従来にない斬新なデザインを提供できるものとなり、従来方式の灯具との相違が主張でき、注目度が増すなどして商品性が高まる優れた効果を奏するものとなる。 【0043】また、レンズホルダー部を設け非球面レンズの全てを一体化させることで、例えばレンズホルダー部が透明である場合には、灯具の内面がそのまま見えるレンズホルダー部からの像と、拡大して見える非球面レンズとからの像とが混合し、従来にない斬新な外観が提供できる効果も奏する。 【0044】更に、レンズホルダー部を不透明化し、シェードにも着色を行うなどすれば車体色灯具など、点灯時と非点灯時とに異なる色彩の灯具の実現できるものとなり、加えて、非球面レンズをフレネルレンズ化すればあたかもクリスタルガラスのような外観も与えられるものとなり、即ち、本発明によれば灯具に与えられるデザインのバリエーションを数多いものとして商品性の向上に極めて優れた効果を奏するものとなる。 【0045】また、性能面においては、リフレクタユニットが外側に開く楕円系反射面で形成されているので、それらの組合わせである全体の反射面も奥行が浅くなり、灯具全体が薄型化し設置性が向上するものとなる効果を奏し、また、一つの光源からの光を複数の非球面レンズに分配することで、個々の非球面レンズの温度を下げ、樹脂化も可能としコストダウンにも優れた効果を奏するものとなる。 【0046】更には、中央反射面を設けることで、光源からの光の殆どを照射光として利用可能とし、光源に対する光束利用率を向上させて、明るい灯具とし性能向上にも優れた効果を奏するものであり、また、複数の非球面レンズにより発光面積を大きくし、対向車からの視認性も向上させる優れた効果を奏するものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月10日(1998.12.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−173319(P2000−173319A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月23日(2000.6.23) |
| 【出願番号】 |
特願平10−351622 |
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