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【発明の名称】 車両用灯具
【発明者】 【氏名】篠塚 徹孔

【要約】 【課題】見栄えの向上。発光範囲の向上。

【解決手段】レンズ12、22の内面のうちシール溝11、21と対向する部分には、光拡散エレメント群19、29が設けられている。この結果、光源バルブの非点灯時において、レンズ12、22の正面から灯具内を見ると、光エレメント19、29の光の屈折作用で、光拡散エレメント群16、26によりランプハウジング10、20のシール溝11、21及びシール材14、24が拡大されて見えることがないので、レンズ12、22の見栄えが向上される。光源バルブの点灯時において、光源バルブからの直射光A、Aが光エレメント19、29を経て外部に照射されるので、この光エレメント19、29によるレンズ12、22の発光範囲18′、28′が新たに補足され、レンズ12、22の発光範囲が向上される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプハウジングのシール溝にレンズのシール足がシールされて灯室が画成されており、前記灯室内には光源バルブ及びリフレクタが配置されており、前記レンズの内面には前記光源バルブからの光であって前記リフレクタからの反射光を外部に所定の配光パターンで拡散照射する光拡散エレメント群が設けられている車両用灯具において、前記レンズの内面のうち前記シール溝と対向する部分には、前記光拡散エレメント群の代わりに、前記光源バルブからの直射光を外部に照射して、前記光拡散エレメント群による前記レンズの発光範囲に新たな発光範囲を補足する光エレメントが設けられている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】 開閉側のドアに装備された第1灯具と、固定側の車体に装備された第2灯具とが、隙間を開けて並設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、リヤーコンビネーションランプ等の車両用灯具に係り、特に、レンズからの見栄え及びレンズの発光範囲が向上された車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、この種の車両用灯具を図2乃至図4を参照して説明する。この例は、ワンボックスカーの開閉側のバックドアに装備された第1灯具と、固定側の車体に装備された第2灯具とが、隙間を開けて並設されたリヤーコンビネーションランプついて説明する。
【0003】図2において、100はワンボックスカーである。このワンボックスカー100の後部開口部の上縁にはバックドア101の上縁が上下方向に開閉可能に取り付けられている。このワンボックスカー100の後部の左右両側の角部及びバックドア101の左右両側には、リヤーコンビネーションランプR/Lがそれぞれ装備されている。このリヤーコンビネーションランプR/Lは、開閉側のバックドア101に装備された第1灯具L1と、固定側の車体に装備された第2灯具L2とが、隙間Cを開けて並設されている。この隙間Cは、バックドア101の開閉のために、最低5mmを必要とする。
【0004】上述の第1灯具L1及び第2灯具L2は、図3に示すように、ランプハウジング10、20のシール溝11、21にレンズ12、22のシール足13、23が例えばホットメルト等のシール材14、24を介してシールされていて灯室15、25がそれぞれ画成されており、その灯室15、25内に光源バルブ(図示せず)、及び、例えば回転放物面の反射面を有するリフレクタ(図示せず)がそれぞれ配置されており、レンズ12、22の内面(灯室15、25と対向する側の面)に光源バルブからの光であってリフレクタからの反射光を外部に所定の配光パターンで拡散照射する光拡散エレメント群16、26がそれぞれ設けられてなるものである。なお、上述の光拡散エレメント群16、26としては、例えば、図示の横凸円柱形をなすもの(所謂、横かまぼこ形プリズム)、又は、縦凸円柱形をなすもの(所謂、縦かまぼこ形プリズム)、凸球形をなすもの(所謂魚眼プリズム)等々がある。
【0005】そして、光源バルブを点灯すると、この光源バルブからの光がリフレクタで反射され、その反射光が光拡散エレメント群16、26及びレンズ12、22を経て外部に所定の配光パターンで拡散照射され、各機能、例えば、テール/ストップ機能やリヤターンシグナル機能等々が作用される。この種の車両用灯具としては、例えば、実開平6−72107号公報に記載のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来の車両用灯具は、光拡散エレメント群16、26がレンズ12、22のシール足13、23の付け根部分、すなわち、ランプハウジング10、20のシール溝11、21と対向する部分まで設けられているものであるから、特に、光源バルブの非点灯時において、図3中の矢印E方向から、レンズ12、22の正面から灯具L1、L2内を見ると、光拡散エレメント群16、26を介して、ランプハウジング10、20のシール溝11、21及びシール材14、24が拡大されて見え、見栄え上の課題がある。
【0007】そこで、同じく、実開平6−72107号公報に記載されているものであるが、図4に示すように、光拡散エレメント群16、26のうちランプハウジング10、20のシール溝11、21と対向する部分17、27を削除して、その部分17、27を素通しとした車両用灯具が提案されている。しかしながら、この車両用灯具の場合は、光源バルブの点灯時において、図4に示すように、リフレクタからの反射光Dが光拡散エレメント群16、26に入射した部分のレンズ12、22が発光するものであるから、レンズ12、22の発光範囲18、28が素通しの部分17、27の分削除されることとなる。このために、素通しの部分17、27を含めた灯具L1、L2の周縁が暗くなる。特に、図2に示すようなリヤーコンビネーションランプR/L等の車両用灯具においては、開閉側のバックドア101に装備された第1灯具L1と、固定側の車体に装備された第2灯具L2との間には、バックドア101の開閉のための隙間Cが最低5mm開けられている。このために、上述の素通しの部分17、27を含めた灯具L1、L2の周縁の暗部であって、第1灯具L1と第2灯具L2との間の暗部が大となり、発光範囲上の課題がある。
【0008】本発明の目的は、レンズからの見栄え及びレンズの発光範囲が向上された車両用灯具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、レンズの内面のうちシール溝と対向する部分に、光拡散エレメント群(素通しの部分)の代わりに、光源バルブからの直射光を外部に照射して、光拡散エレメント群によるレンズの発光範囲に新たな発光範囲を補足する光エレメントが設けられている、ことを特徴とする。
【0010】この結果、本発明の車両用灯具は、レンズの内面のうちシール溝と対向する部分に設けられた光エレメントにより、光源バルブの非点灯時において、レンズの正面から灯具内を見ると、光エレメントの光の屈折作用で、ランプハウジングのシール溝及びシール材が光拡散エレメント群により拡大されて見えることがないので、見栄え上特に問題がない。また、光源バルブの点灯時において、光源バルブからの直射光が光エレメントを経て外部に照射されるので、光拡散エレメント群によるレンズの発光範囲にこの光エレメントによるレンズの発光範囲が新たに補足され、レンズの内面のうちシール溝と対向する部分に、光拡散エレメント群の代わりに、光エレメントを設けたとしても、この光エレメントを設けたことによりレンズの発光範囲が素通しの部分により削減されることがないので、発光範囲上特に問題がない。このように、本発明の車両用灯具は、レンズからの見栄え及びレンズの発光範囲が向上されることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用灯具の一実施形態を図1を参照して説明する。図中、図2乃至図4と同符号は同一のものを示す。この実施形態における本発明の車両用灯具は、レンズ12、22の内面のうち、ランプハウジング10、20のシール溝11、21と対向する部分に、光拡散エレメント群16、26(素通しの部分17、27)の代わりに、光エレメント19、29が設けられている。この光エレメント19、29は、断面三角形(正三角形)をなし、光源バルブからの直射光A、Aを屈折(内部反射)させて、図1中の矢印Bに示すように、外部に照射し、素通しの部分17、27を有する光拡散エレメント群16、26によるレンズ12、22の発光範囲18、28に、この光エレメント19、29によるレンズ12、22の発光範囲18′、28′を新たに補足するものである。なお、この光エレメント19、29の一辺は、約2mm以下のものが好ましい。
【0012】この実施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成からなるものであるから、光源バルブの非点灯時において、レンズ12、22の正面から灯具内を見ると、レンズ12、22の内面のうちランプハウジング10、20のシール溝11、21と対向する部分に設けられた光エレメント19、29の光の屈折(内部反射)作用で、ランプハウジング10、20のシール溝11、21及びシール材14、24が光拡散エレメント群16、26により拡大されて見えることがないので、見栄え上特に問題がなく、レンズ12、22の見栄えが向上されることとなる。
【0013】また、光源バルブの点灯時において、光源バルブからの直射光A、Aが光エレメント19、29を経て屈折(内部反射)して、図1中の矢印Bに示すように、外部に照射されるので、光拡散エレメント群16、26によるレンズ12、22の発光範囲18、28にこの光エレメント19、29によるレンズ12、22の発光範囲18′、28′が新たに補足される。このために、レンズ12、22の内面のうちシール溝11、21と対向する部分に、光拡散エレメント群16、26の代わりに、光エレメント19、29を設けたとしても、この光エレメント19、29を設けたことによりレンズ12、22の発光範囲18、28、18′、28′が削減されることがないので、発光範囲上特に問題がなく、レンズ12、22の発光範囲18、28、18′、28′が向上されることとなる。
【0014】このように、本発明の車両用灯具は、レンズからの見栄え及びレンズの発光範囲が向上されることとなる。特に、開閉側のバックドア101に装備された第1灯具L1と、固定側の車体に装備された第2灯具L2との間に、バックドア101の開閉のための隙間Cが最低5mm開けられている、図2に示すようなリヤーコンビネーションランプR/L等においては、本発明のの車両用灯具が最適である。
【0015】なお、上述の実施形態においては、図2に示すワンボックスカー100の開閉側のバックドア101に装備された第1灯具L1と、固定側の車体に装備された第2灯具L2とが、隙間Cを開けて並設されたリヤーコンビネーションランプついて説明したが、本発明の車両用灯具は、その他の車両用灯具にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両用灯具は、レンズからの見栄え及びレンズの発光範囲が向上されることとなる。
【出願人】 【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
【出願日】 平成10年12月8日(1998.12.8)
【代理人】 【識別番号】100059269
【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
【公開番号】 特開2000−173317(P2000−173317A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−348746