トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 発光装置及びその製造方法
【発明者】 【氏名】菅田 大助

【氏名】杉田 章夫

【要約】 【課題】簡便廉価で環境の影響を受けにくい発光装置及びその製造方法を提供する。

【解決手段】太陽電池1と、太陽電池1によって発電された電力を蓄積するための二次電池である蓄電池2と、蓄電池2に蓄積された電力によって点灯するための発光体であるLED(3)と、発光体を点滅させるための回路部4とを、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、レジン樹脂などの樹脂Pに封入した。配線、メンテナンス、専門知識も不要で、誰でも単体で容易に発光装置を使用することができる。発光装置全体が樹脂に封入されていることから、衝撃に強く破損しにくいだけでなく、完全防水であるため電子回路に悪影響を及ぼす酸素や水蒸気も完全に遮断でき、耐候性にも優れている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 太陽電池と、前記太陽電池によって発電された電力を蓄積するための蓄電池と、前記蓄電池に蓄積された前記電力によって点灯するための発光体と、前記発光体を点滅させるための点滅手段と、を樹脂に封入したことを特徴とする発光装置。
【請求項2】 前記発光体はLEDであることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
【請求項3】 前記点滅手段は、周囲の明るさに応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の発光装置。
【請求項4】 前記点滅手段は、傾斜に応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項5】 前記点滅手段は、与えられる操作に応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項6】 前記点滅手段は、予め決められた時間間隔で前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項7】 取付け用の環を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項8】 複数の面を備え、前記太陽電池及び前記発光体を、少なくとも2つの面に備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項9】 1つの面に前記発光体を備え、他の面に位置合せ用の突起を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項10】 1つの面に前記発光体を備え、取付け対象面に着脱するための手段を他の面に備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項11】 太陽電池と、前記太陽電池によって発電された電力を蓄積するための蓄電池と、前記蓄電池に蓄積された前記電力によって点灯するための発光体と、周囲の明るさに応じて前記発光体を点滅させるための点滅手段と、を樹脂に封入することを特徴とする発光装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合図や装飾などのために光を発する発光装置及びその製造方法の改良に関するもので、より具体的には、太陽電池や蓄電池を含む付属装置を、発光体と一緒に樹脂内に封入することで、簡便廉価かつ環境の影響を受けにくくしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、発光ダイオード(LEDと呼ぶ)を使った各種表示や、ネオン管などを使った広告など建物の壁面装飾など、いろいろな種類の発光装置が様々な用途に用いられている。このような発光装置を実現するためには、LEDなどの発光体だけでなく、それを固定するための台座の他、電池などの電源、点滅用のスイッチ回路といった複数の付属装置を組み合わせる必要がある。
【0003】例えば、LEDを発光させる場合、従来では、個々のLEDだけでなく電源や制御装置といった付属装置を別途設けたうえ、それら全てを配線連結する必要があった。また、電池などの付属装置をLEDに一体化させた電池一体型のものでは、配線はそれだけで完結しているが、電池交換の必要があったり、屋外使用のため防水性を得るためには別途防水シールなどを施す必要があった。
【0004】また、従来では、発光装置を使って広告などの壁面装飾を施す場合、蛍光灯やネオン管などを使うため、変圧器や制御装置などの付属装置を設けるだけでなく、建物内から壁面を貫通して電力線や制御線などを設けなければならなかった。このため、専門業者に依頼し多額の費用が必要になる他、建物の形状や構造によっては、それに応じて壁面装飾のデザインを変更しなければならないなどの制約も多かった。さらに、このように蛍光灯やネオン管などを使用する従来技術では、割れたものを取り替えるなど日常のメンテナンスも不可欠であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術では、いくつもの付属装置を発光体と組み合わせるため、必要な費用や手間が大きいだけでなく、衝撃、雨水や湿気、酸素などの環境によっても影響を受けやすいという問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、太陽電池や蓄電池を含む付属装置を、発光体と一緒に樹脂内に封入することで、簡便廉価で環境の影響を受けにくい発光装置及びその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発光装置は、太陽電池と、前記太陽電池によって発電された電力を蓄積するための蓄電池と、前記蓄電池に蓄積された前記電力によって点灯するための発光体と、前記発光体を点滅させるための点滅手段と、を樹脂に封入したことを特徴とする。請求項1の発明では、付属装置を含む回路全体、すなわち電力を供給する太陽電池及び蓄電池、発光体、点滅手段を1セットに樹脂に封入している。このため、配線、メンテナンス、専門知識も不要で、誰でも単体で容易に発光装置を使用することができる。また、発光装置全体が樹脂に封入されていることから、衝撃に強く破損しにくいだけでなく、完全防水であるため電子回路に悪影響を及ぼす酸素や水蒸気も完全に遮断でき、耐候性にも優れている。さらに、装置全体の形は樹脂成型用の型で決まるため、どのような形にでも成型可能であり応用範囲が広い。なお、個々の部品として汎用品を組み合わせることで、例えば点灯や点滅の条件やタイミングを変更したり、連続使用時間を変更することができ、実施も容易である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の発光装置において、前記発光体はLEDであることを特徴とする。請求項2の発明では、特に耐久性に優れたLED(発光ダイオード)を発光体として使用している。すなわち、LED、太陽電池ともに半永久的に使用できる半導体であり、他の電子部品とともに樹脂で封入されていることとあいまってきわめて劣化しにくい。このため、発光装置全体として長い耐用年数が得られる。また、LEDは消費電力が特に小さいため、発光装置全体も特に消費電力の小さい単純な電子回路として構成でき、さらに、太陽電池は照度に応じて発電が可能である。このため、夏の晴天時の屋外はもちろん季節を問わず曇天時でも、また明るい屋内などでも十分な発電と充電が可能であり、季節や使用場所を問わず年間を通して、夜間や暗い屋内などでLEDを点滅させるといった使い方が可能となる。さらに、LED自体が現在では、どのような色でも発色できるため、色の自由度が高く、色の配列によって自由なデザインの光の装飾が実現できる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発光装置において、前記点滅手段は、周囲の明るさに応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする。請求項11の発明は、請求項3の発明を製造方法という見方からとらえたもので、太陽電池と、前記太陽電池によって発電された電力を蓄積するための蓄電池と、前記蓄電池に蓄積された前記電力によって点灯するための発光体と、周囲の明るさに応じて前記発光体を点滅させるための点滅手段と、を樹脂に封入することを特徴とする。請求項3,11の発明では、周囲の明るさから昼夜を判断し、昼間や明るい場所では発光体を無駄に点灯させることなく発電と蓄電池の充電のみを行い、夜間や暗い場所で発光体を点灯させることができるので、電力を容易に有効利用することができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1つに記載の発光装置において、前記点滅手段は、傾斜に応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする。請求項4の発明では、ある方向に傾く度に発光体が光るといった使い方が可能となるので、揺れる度に光る装飾品など多くの用途が実現される。
【0011】請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1つに記載の発光装置において、前記点滅手段は、与えられる操作に応じて前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする。請求項5の発明では、例えば不要なときはスライドスイッチで点滅を止めたり、押ボタンを押している間だけ点灯するなど、操作に応じて点滅を制御できるので、状況に応じた柔軟な使い方が可能となる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1つに記載の発光装置において、前記点滅手段は、予め決められた時間間隔で前記発光体を点滅させるように構成されたことを特徴とする。請求項6の発明では、発光体が灯いたり消えたりを繰り返すので、優れた視覚効果が得られるだけでなく、連続点灯と比べて消費電力が節約されるので充電後の連続使用時間を延長することができる。
【0013】請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1つに記載の発光装置において、取付け用の環を備えたことを特徴とする。請求項7の発明では、紐、鎖、フックなどを通すための環を備えているので、所望の場所に確実に取付けたり吊り下げることができる。このため、例えばペンダント用のチェーンや革紐などを環に通すことで装飾品にしたり、壁などに設置したフックに環で掛けて飾るといった取付けが容易になる。このような用途の具体例としては、例えばキーホルダー、装飾具、ペンダントトップ、髪飾り、イルミネーションなどが挙げられる。また、このような用途では、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路と、水銀などを使ったある方向に傾いたときだけオンになるスイッチとを併用すれば、暗い場所で揺れる度に光るという面白く魅力的な装飾効果が得られる。そして特に、このような発光装置では、全体が樹脂に封入されていることから、物にぶつかったり飲み物をこぼすなどしても機能に影響はなく、例えば暗いダンスクラブで踊りやカクテルを楽しみながら目立つことを好むような若者の装飾品としても極めて好適である。
【0014】請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1つに記載の発光装置において、複数の面を備え、前記太陽電池及び前記発光体を、少なくとも2つの面に備えたことを特徴とする。請求項8の発明では、ペンダントヘッドのような吊り下げ利用の場合、太陽電池と発光体を、少なくとも2つの面に備えているので、発光装置の向きが変わっても外観や機能に与える影響が少ない。一例としては、厚板状のペンダントヘッドになっている発光装置の表と裏の両面にそれぞれ太陽電池と発光体を設ければ、付けている人の体の動きで裏返しになってもデザイン、機能ともに変わることがない。また、例えば吊り下げ装飾用の4角柱状や6角柱状に形成した発光装置で、隣り合う面ごとに太陽電池と発光体とを交互に設けるなども考えられる。
【0015】請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1つに記載の発光装置において、1つの面に前記発光体を備え、他の面に位置合せ用の突起を備えたことを特徴とする。請求項9の発明では、例えば発光装置を壁面にいくつも並べて文字や絵を表すような場合、壁面で位置決めした理想的な取付け位置にポンチやハンドドリルなどで穴を設けておき、発光装置の裏面の突起をこの穴に合わせて取付ければ位置合わせが容易であり、ずれのない理想的な施工を実現することができる。このような用途の具体例としては、例えば壁面装飾用タイル、表札、文字や絵や記号などを使った案内灯を挙げることができ、この場合の点滅手段としては、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路を設ければよい。
【0016】請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1つに記載の発光装置において、1つの面に前記発光体を備え、取付け対象面に着脱するための手段を他の面に備えたことを特徴とする。請求項10の発明では、裏面に吸盤、磁石、マジックテープなど、取付け対象面に自由に着脱できる手段を設けておくことで、所望の場所に自由に着脱したり移動することができる。このような用途の具体例としては、例えば昼間は日射のある場所に取付けて充電しておき、日射のない夜間に別の場所で使う場合や、発光装置をどこに取付けるかに応じて違った意味を決めておくことで外出先などの伝言に使う場合などが考えられる。また、別の具体例として、所定の場所を決めておいて非常時に外して使ったり取付けて目立たせるといった安全確保の目的に使用したり、スキューバダイビングや危険な場所での作業時に、ユニフォーム、器具やヘルメットなどに取付けて位置確認用信号とするなどが考えられる。この場合、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路と、水銀などを使ったある方向に傾いたときだけオンになるスイッチとを併用すれば、揺れる度に光ることで目立つため、暗い場所でも位置確認が容易になる。また、複数のブロックの組み合わせによって1つの表示を行うようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下「本実施形態」という)について図面を参照しながら説明する。なお、それぞれの図において、それより前の図で説明した部材と同一の部材については同一の符号を付け、説明は省略する。
【0018】〔1.第1実施形態〕
〔1−1.構成〕まず、図1(a)は第1実施形態の正面図であり、図1(b)は第1実施形態の側面図である。すなわち、第1実施形態の発光装置は、太陽電池1と、太陽電池1によって発電された電力を蓄積するための二次電池である蓄電池2と、蓄電池2に蓄積された電力によって点灯するための発光体であるLED(3)と、発光体を点滅させるための回路部4(前記点滅手段にあたる)と、を備えている。また、第1実施形態は、上記のような各構成要素全体を、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、レジン樹脂など透明度の高い樹脂Pに封入、すなわち厚さ20mm程度、縦横各35mm程度のブロック状に成型し、取付け用の環6を設けたものである。
【0019】また、図2から図4は、第1実施形態における複数の回路構成を示す回路図であり、特に図1に示した回路部4を、点滅回路41、日照判別回路42、on-offスイッチ43、逆流防止ダイオード44などによって具体的に示したものである。すなわち、図2から図4に共通の点滅回路41は、コンデンサの充放電サイクルなどを使って予め決められた時間間隔でLED3を点滅させる回路である。また、図2から図4に共通の逆流防止ダイオード44は、二次電池2に充電された電力が太陽電池1に逆流することを防止するためのダイオードである。
【0020】また、図2及び図4に示す日照判別回路42は、硫化カドミウム(CdS)を使った検流計5(図1)などで周囲の明るさを判断し、周囲が暗い場合にだけ点滅回路41にLED3の点灯を許すように構成された回路である。また、図3及び図4に示すon-offスイッチ43は、傾きを感知してオンになる水銀スイッチや、押しボタンやスライドスイッチに与えられる操作に応じてオンになるリードスイッチである。
【0021】なお、図示はしないが第1実施形態は、具体的には、LEDの点灯の間隔や明るさなどを決定するための可変抵抗やコンデンサなどを備えている。また、LED駆動用のICを用いることで、例えば規定点灯電圧2V程度のLEDを、太陽電池の枚数や蓄電池の容量を増やすことなく、例えば1V程度の電圧をもとに点灯させることが可能となる。
【0022】〔1−2.作用〕上記のように構成された第1実施形態は、次のように作用する。まず、図2の回路構成の場合、日照などのある明るい場所では、破線の矢印で示す電流の流れとなる。すなわち、太陽電池1が光を電力に変えるが、日照判別回路42は周囲が明るいことを感知して点滅回路41に対して、LED3を点灯させることを許容しないので、LED3は点灯せず、太陽電池1が発電した電流は二次電池2に充電される。
【0023】一方、日照などのない暗い場所では、図2において実線の矢印で示す電流の流れとなる。すなわち、太陽電池1は発電せず、二次電池2から放電される電力は点滅回路41を流れるが、このとき、日照判別回路42は周囲が暗いことを感知して点滅回路41に対して、LED3を点灯させることを許容する。この結果、点滅回路41は、LED3を一定間隔で点滅させる。
【0024】また、例えば、日照判別回路42を設けずにon-offスイッチ43を設けた例(図3)では、on-offスイッチ43がオフで日照があれば充電状態となり、on-offスイッチ43がオンの場合は蓄電池2に残量があるかぎり、日照に関係なくLED3が点滅することになる。
【0025】さらに、日照判別回路42とon-offスイッチを設けた例(図4)では、on-offスイッチ43がオンでもオフでも日照があれば充電状態となるが、周囲が暗くてもon-offスイッチ43をオンにしないかぎりLED3は点灯しない。
【0026】〔1−3.効果〕以上のような構成及び作用を有する第1実施形態では、付属装置を含む回路全体、すなわち電力を供給する太陽電池1及び蓄電池2、発光体3、点滅回路4を1セットに樹脂Pに封入している。このため、配線、メンテナンス、専門知識も不要で、誰でも単体で容易に発光装置を使用することができる。
【0027】また、発光装置全体が樹脂Pに封入されていることから、衝撃に強く破損しにくいだけでなく、完全防水であるため電子回路に悪影響を及ぼす酸素や水蒸気も完全に遮断でき、耐候性にも優れている。さらに、装置全体の形は樹脂成型用の型で決まるため、どのような形にでも成型可能であり応用範囲が広い。なお、個々の部品として汎用品を組み合わせることで、例えば点灯や点滅の条件やタイミングを変更したり、連続使用時間を変更することができ、実施も容易である。
【0028】そして、第1実施形態の発光装置は、どのような用途にも利用できる汎用的なものであり、環6は必須ではないので、例えば、壁面装飾用タイル、子供の玩具用ブロック、街路樹の装飾、各種イルミネーション、キーホルダー、オートバイ、自転車などのヘルメットに取付けたり、スキューバダイビング用の確認シグナルとして安全確保に役立てるなど、極めて多様な用途が考えられる。
【0029】特に、第1実施形態では、耐久性に優れたLED(発光ダイオード)3を発光体として使用している。すなわち、LED、太陽電池ともに半永久的に使用できる半導体であり、他の電子部品とともに樹脂で封入されていることとあいまってきわめて劣化しにくい。このため、発光装置全体として長い耐用年数が得られる。
【0030】また、LEDは消費電力が特に小さいため、発光装置全体も特に消費電力の小さい単純な電子回路として構成でき、さらに、太陽電池は照度に応じて発電が可能である。このため、夏の晴天時の屋外はもちろん季節を問わず曇天時でも、また明るい屋内などでも十分な発電と充電が可能であり、季節や使用場所を問わず年間を通して、夜間や暗い屋内などでLEDを点滅させるといった使い方が可能となる。さらに、LED自体が現在では、どのような色でも発色できるため、色の自由度が高く、色の配列によって自由なデザインの光の装飾が実現できる。
【0031】なお、蓄電池2の蓄電容量については、性質上突然使用不能にはならず漸減するものであり、回路全体の消費電力が小さいことから、連続使用可能時間が問題となるのは例えば5年以降といった長期間使用後となる。このため、従来技術と比較しても、特に小規模の装飾において総合的には優れたコストパフォーマンスが得られる。
【0032】また、第1実施形態では、周囲の明るさから昼夜を判断し、昼間や明るい場所では発光体を無駄に点灯させることなく発電と蓄電池の充電のみを行い、夜間や暗い場所で発光体を点灯させることができるので、電力を容易に有効利用することができる。
【0033】また、第1実施形態では、ある方向に傾く度に発光体が光るといった使い方が可能となるので、揺れる度に光る装飾品など多くの用途が実現される。また、第1実施形態では、例えば不要なときはスライドスイッチで点滅を止めたり、押ボタンを押している間だけ点灯するなど、操作に応じて点滅を制御できるので、状況に応じた柔軟な使い方が可能となる。さらに、第1実施形態では、発光体が灯いたり消えたりを繰り返すので、優れた視覚効果が得られるだけでなく、連続点灯と比べて消費電力が節約されるので充電後の連続使用時間を延長することができる。
【0034】特に、第1実施形態では、紐、鎖、フックなどを通すための環6を備えることにより、所望の場所に確実に取付けたり吊り下げることができる。このため、例えばペンダント用のチェーンや革紐などを環に通すことで装飾品にしたり、壁などに設置したフックに環で掛けて飾るといった取付けが容易になる。このような用途の具体例としては、例えばキーホルダー、装飾具、ペンダントトップ、髪飾り、イルミネーションなどが挙げられる。
【0035】また、このような用途では、図4に示したように、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路42と、水銀などを使ったある方向に傾いたときだけオンになるon-offスイッチ43とを併用すれば、暗い場所で揺れる度に光るという面白く魅力的な装飾効果が得られる。そして特に、第1実施形態の発光装置では、全体が樹脂Pに封入されていることから、物にぶつかったり飲み物をこぼすなどしても機能に影響はなく、例えば暗いダンスクラブで踊りやカクテルを楽しみながら目立つことを好むような若者の装飾品としても極めて好適である。
【0036】〔2.第2実施形態〕さらに、複数の面を備え、太陽電池及び発光体を少なくとも2つの面に備えれば、ペンダントヘッドのような吊り下げ利用の場合、発光装置の向きが変わっても外観や機能に与える影響が少ない。このような一例として、図5(側面図)に示すように、厚板状のペンダントヘッド状になっている発光装置の表と裏の両面にそれぞれ太陽電池1a,1bやLED3a,3bなどを設けた第2実施形態を考える。
【0037】すなわち、このような第2実施形態では、付けている人の体の動きや飾ってある場所の風などで裏返しになってもデザイン、機能ともに変わることがない。また、例えば吊り下げ装飾用の4角柱状や6角柱状に形成した発光装置で、隣り合う面ごとに太陽電池と発光体とを交互に設けるなども考えられる。
【0038】〔3.第3実施形態〕さらに、図6(a:側面図、b:背面図)に示すように、厚板状の発光装置において、1つの面にLED3を設け、他の面に位置合せ用の突起7を設けてもよい。このような第3実施形態では、例えば発光装置を壁面にいくつも並べて文字や絵を表すような場合、壁面で位置決めした理想的な取付け位置にポンチやハンドドリルなどで穴を設けておき、発光装置の裏面の突起7をこの穴に合わせて取付ければ位置合わせが容易であり、ずれのない理想的な施工を実現することができる。
【0039】このような用途の具体例としては、例えば壁面装飾用タイル、表札、文字や絵や記号などを使った案内灯を挙げることができ、この場合の点滅回路としては、図2に示したように、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路42を設ければよい。
【0040】〔4.第4実施形態〕また、図7から図9(側面図)に示すように、1つの面にLED3を備え、取付け対象面に着脱するための手段8〜10を他の面に備えることも考えられる。すなわち、図7〜9はそれぞれ、取付け対象面に自由に着脱できる手段として、吸盤8、磁石9、マジックテープ(商標である)10を設けた例を示している。
【0041】このような第4実施形態の発光装置は、所望の場所に自由に着脱したり移動することができ、このような用途の具体例としては、例えば昼間は日射のある場所に取付けて充電しておき、日射のない夜間に別の場所で使う場合や、発光装置をどこに取付けるかに応じて違った意味を決めておくことで外出先などの伝言に使う場合などが考えられる。また、別の具体例として、所定の場所を決めておいて非常時に外して使ったり取付けて目立たせるといった安全確保の目的に使用したり、スキューバダイビングや危険な場所での作業時に、ユニフォーム、器具やヘルメットなどに取付けて位置確認用信号とするなどが考えられる。
【0042】このような第4実施形態では、図4に示すように、明るさを感じて暗いときだけオンになる日照判別回路42と、水銀などを使ったある方向に傾いたときだけオンになるon-offスイッチ43とを併用することで、揺れる度に光ることで目立つため、暗い場所でも位置確認が容易になる。また、複数のブロックの組み合わせによって1つの表示を行うようにしてもよい。
【0043】〔5.他の実施形態〕なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も包含するものである。例えば、太陽電池、蓄電池、発光体や点滅手段などの種類、形式、サイズ、数量などは自由であり、例えば、発光体としてはLEDだけでなくエレクトロルミネッセンスや小型の電球などを使うことや一つのブロックに複数のLEDまたはその他の発光体を組み合わせることもできる。
【0044】また、点滅回路について、周囲の明るさに応じて発光体を点滅させること、傾斜に応じて発光体を点滅させること、与えられる操作に応じて発光体を点滅させること、予め決められた時間間隔で前記発光体を点滅させることのうち、どのような組み合わせを適用するかも自由である。また、取付け用の環、太陽電池と発光体を複数の面に備えること、位置合せ用の突起、取付け対象面に着脱するための手段も必須ではない。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡便廉価で環境の影響を受けにくい発光装置及びその製造方法を提供することが可能となるので、発光装置の様々な用途が容易に実現される。
【出願人】 【識別番号】000236160
【氏名又は名称】株式会社テクノ菱和
【出願日】 平成10年11月16日(1998.11.16)
【代理人】 【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
【公開番号】 特開2000−149625(P2000−149625A)
【公開日】 平成12年5月30日(2000.5.30)
【出願番号】 特願平10−325232