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【発明の名称】 自動車用ランプの通気構造
【発明者】 【氏名】齋藤 政彦

【氏名】田島 昌実

【要約】 【課題】自動車用ランプの通気構造において、ランプ内への水の侵入をより確実に防止する。

【解決手段】リヤコンビネーションランプ9は、背面に通気口7aが設けられたハウジング7の前面にアウタレンズ5を取付けると共に内部にバルブを収納して構成され、クォータパネル3及びロアバックパネル2との間の開口部に取付けられたランプ収納パネル4に背後へ隙間を置いて配置され、さらにアウタレンズ5の周囲を包囲するハウジング7の周面底部7dに、その前端部で折返されて後方へ延び、かつ後端部でランプ収納パネル4間に通気口11を形成する防水リブ10が形成されている。この防水リブの後端部に形成された通気口11の上方をカバーするように、ハウジング7の周面底部7d及び防水リブ10間に形成される凹部12へ部分的に侵入する防水ビード4aが、ランプ収納パネル4に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背面に通気口が設けられたハウジングの前面にアウタレンズを取付けると共に内部にバルブを収納して構成されるランプが、車体外装パネルに設けられた凹状のランプ収納パネルに背後へ隙間を置いて配置され、さらにアウタレンズの周囲を包囲するハウジングの周面底部に、その前端部で折返されて後方へ延び、かつ後端部でランプ収納パネル間に通気口を形成する防水リブが形成されている自動車用ランプの通気構造において、防水リブの後端部に形成された通気口の上方をカバーするように、ハウジングの周面底部及び防水リブ間に形成される凹部へ部分的に侵入する防水ビードをランプ収納パネルに形成したことを特徴とする自動車用ランプの通気構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気口が設けられたランプハウジングの周面底部に、背後のランプ収納パネルに沿って下方から水が侵入するのを防止する防水リブが一体に形成された自動車用ランプの通気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はこの種のリヤコンビネーションランプの通気構造を示す。リヤコンビネーションランプ9は、前面にアウタレンズ5が取付けられたハウジング7が、折返し部7bにより上下2室に仕切られ、それぞれ方向指示灯用バルブ6、尾灯及び制動灯用のバルブ6a、6b(図2参照)が収納されて構成されている。このリヤコンビネーションランプは、クォータパネル3と、リヤバンパ1の裏側のロアバックパネル2との間の開口部に溶接された凹状のランプ収納パネル4に、通気用の隙間19を置いて取付けられている。
【0003】ハウジング7の上部パネル7cの下端部分は横方向の途中位置で部分的に背後に隆起させられて、ハウジング7内を外気に連通させる通気口7aが下向きに形成されている。アウタレンズ5及び折返し部7bの先端部間には呼吸用隙間が設けられている。ハウジング7のアウタレンズ5の周囲を包囲する周面底部7dには、その前端部から折返して後方へ向けて下降するように延長することにより防水リブ10が形成されている。さらに、その後端部にはランプ収納パネル4との間に通気口11が形成され、その防水性を高めるためにランプ収納パネル4の形状に対応したL字形の曲部10aで形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これにより、ハウジング7の裏側でランプ収納パネル4に沿って下方から雨水或は洗車水が通気口7aへ侵入するのが防止されるが、高圧ホース等で例えばリヤバンパ1の隙間から図示の進入方向に洗車水が侵入すると、通気口11から通気口7aを通してハウジング内部に水が侵入する可能性がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて、冒頭に述べた類の自動車用ランプの通気構造において、ランプ内への水の侵入をより確実に防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、背面に通気口が設けられたハウジングの前面にアウタレンズを取付けると共に内部にバルブを収納して構成されるランプが、車体外装パネルに設けられた凹状のランプ収納パネルに背後へ隙間を置いて配置され、さらにアウタレンズの周囲を包囲するハウジングの周面底部に、その前端部で折返されて後方へ延び、かつ後端部でランプ収納パネル間に通気口を形成する防水リブが形成されている自動車用ランプの通気構造において、防水リブの後端部に形成された通気口の上方をカバーするように、ハウジングの周面底部及び防水リブ間に形成される凹部へ部分的に侵入する防水ビードをランプ収納パネルに形成したことを特徴とする。
【0007】防水リブにより、ハウジングとランプ収納パネルとの間を下方から侵入しようとする水が跳ね返されると共に、防水リブの後端部の通気口が上方で防水ビードによりカバーされることにより、この通気口を通して上方へ高圧で侵入しようとする水も下方へ跳ね返される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2を基に本発明の実施の形態の一例によるリヤコンビネーションランプの通気構造を説明する。尚、図3に示すものと同一符号は、同一もしくは同等部分を指示する。リヤコンビネーションランプ9は、前述のように、アウタレンズ5が取付けられたハウジング7が、折返し部7bにより上下2室に仕切られ、それぞれバルブ6、6a、6bが収納されて構成されている。また、車体外装パネルとしてのクォータパネル3及びロアバックパネル2との間の開口部に取付けられたランプ収納パネル4に取付けられるが、このランプ収納パネルはクォータパネル3及びロアバックパネル2の一方と一体に凹状に形成するか、或はこれらのクォータパネル及びロアバックパネルを含めて一体に形成しても良い。
【0009】ハウジング7の周面底部7dの前端部からの折返し・延長でハウジング7の横幅全域にわたり形成される防水リブ10は、リヤバンパ1の上端部に隙間1aを置いてその裏側に斜めに侵入し、後端部にはランプ収納パネル4の下端部に沿った垂直部13及びその底部に沿った底部13aを有するL字形の曲部10aが形成され、通気口11を形成している。
【0010】本発明により、ランプ収納パネル4には、通気口11の上方をカバーするように、防水リブ10及びランプ収納パネル4間の凹部12に部分的に侵入する凸状の防水ビード4aが、曲げ加工により防水リブ10の横幅に対応して形成されている。防水ビード4aの下面の傾斜角は、下方から侵入した高圧水を下向きに跳ね返すように設定されている。
【0011】したがって、周面底部7dの下方の空間部は、通気口11を狭く残す防水リブ10で閉鎖されると共に、高圧ホース等で例えばリヤバンパ1の隙間1aから図1に示すような進入方向に洗車水が侵入すると、通気口11を上方からカバーする防水ビード4aにより、上方へ高圧で進入しようとする水が跳ね返され、また巻込まれた水はスムーズに下方へ戻される。したがって、リヤコンビネーションランプ9の裏側の隙間19或は通気口7aへの水の侵入が確実に防止される。
【0012】尚、本発明は、ランプ収納パネルに背後へ呼吸用の隙間を置いて取付けられる他のランプにも適用可能である。
【0013】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ランプハウジングの背後に位置する車体外装パネルのランプ収納パネル部分に、その付加加工でランプ側へ延びる防水ビードを形成することにより、防水リブ後端部に形成される通気口がカバーされる。したがって、その高圧水に対する防水機能が、呼吸チューブ、スポンジ等を設けることなく簡単な構造で向上し、ランプハウジング本体の通気口からその内部へ水が侵入するのが確実に防止される。
【出願人】 【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【出願日】 平成10年10月19日(1998.10.19)
【代理人】 【識別番号】100083208
【弁理士】
【氏名又は名称】福留 正治
【公開番号】 特開2000−123612(P2000−123612A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平10−296616