| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】根本 敏博
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| 【要約】 |
【課題】ウエルドラインによる強度の低下や見栄えの悪さを防止。
【解決手段】ランプハウジング100及び取付部101が樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されている車両用灯具であって、取付部101のウエルドライン12に対応する箇所のうち、取付透孔11から取付部101の端までの部分にスリット13が設けられている。この結果、スリット13により、ウエルドライン12の発生を無くすことができるので、ランプハウジング100及び取付部101が樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されていても、そのウエルドライン12による強度の低下や見栄えの悪さを防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプハウジングと、前記ランプハウジングに一体に設けられ、かつ、取付具挿通用の取付透孔を有する取付部とを備え、前記取付具により前記取付部を介して前記ランプハウジングが取付体に取り付けられる車両用灯具であって、前記取付部にはウエルドラインが前記取付透孔と交差して発生し易い車両用灯具において、前記ランプハウジング及び前記取付部は、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されており、前記取付部の前記ウエルドラインに対応する箇所のうち、前記取付透孔から前記取付部の端までの部分には、スリットが設けられている、ことを特徴とする車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、取付部にウエルドラインが発生し易い車両用灯具に係り、特に、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されているランプハウジング及び取付部を備えた車両用灯具であって、ウエルドラインによる強度の低下や見栄えの悪さを防止できる車両用灯具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の車両用灯具を図3乃至図5を参照して説明する。この例の車両用灯具は、ヘッドランプとフロントターンシグナルランプとクリアランスランプとから構成されたフロントコンビネーションランプである。 【0003】このフロントコンビネーションランプは、回り込み部が光軸Z−Z方向に対して上下方向と左右方向との三次元に亘るものであって、樹脂部材からなるランプハウジング1と透明部材からなるレンズ2とにより灯室3が画成されている。この灯室3内には、光源バルブ4及びリフレクタ5が配置されている。このリフレクタ5は、ランプハウジング1と別体に構成されており、ピボット機構(図示せず)や光軸調整装置(図示せず)等を介して取り付けられている。このリフレクタ5には、前記光源バルブ4が着脱可能に取り付けられている。また、このリフレクタ5の内面(レンズ2と対向する側の面)には、光源バルブ4からの光を前記レンズ2側に反射させる反射面50が反射塗装や反射蒸着等により設けられている。この光源バルブ4とランプハウジング1との間には、ゴムカバー6が着脱可能に取り付けられている。 【0004】前記ランプハウジング1には、例えば短冊板形状の取付部(取付腕部)10が一体に設けられている。この取付部10には、例えば円形の取付透孔11が設けられている。前記取付透孔11中に取付具、例えばボルト(図示せず)を挿通して、そのボルトにナット(図示せず)を締め付けることにより前記取付部10を介してランプハウジング1(フロントコンビネーションランプ)が車体等の取付体(図示せず)に取り付けられる。 【0005】そして、前記光源バルブ4を点灯すると、その光源バルブ4からの光がリフレクタ5の反射面50で反射され、その反射光がレンズ2を経て外部に所定の配光パターンで照射される。 【0006】なお、上述の車両用灯具においては、ランプハウジング1及び取付部10が樹脂から構成されているものであるから、取付部10にウエルドライン12が取付透孔11と交差して発生し易い。特に、図3及び図5に示すように、取付透孔11から取付部10のランプハウジング1と反対側の端までの間であって、ランプハウジング1とほぼ直交する方向にウエルドライン12が発生し易い。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述の車両用灯具においては、レンズ2側からランプハウジング1の内面(灯室3側の面)が見えるので、ランプハウジング1の樹脂部材の地肌が見え、見栄え上問題がある。そこで、見栄えを向上させるために、すなわち、装飾機能を持たせるために、ランプハウジング1の内面にリフレクタ5の反射面50の反射塗装や反射蒸着等とほぼ同様の装飾塗装や装飾蒸着等が施された車両用灯具がある。なお、車両用灯具によっては、反射機能を持たせるために、同様に反射塗装や反射蒸着等が施された車両用灯具もある。 【0008】ところが、上述の車両用灯具においては、塗装工程や蒸着工程が必要であり、またその塗装工程や蒸着工程の時間がかかり、さらにその塗装設備や蒸着設備が必要であるために、コストアップの要因となる等の課題がある。そこで、装飾機能及び又は反射機能を持たせるために、樹脂に光沢材を含有させてなる材料からランプハウジング及び取付部が構成された車両用灯具が提案されている。 【0009】しかしながら、上述の車両用灯具においては、ランプハウジング及び取付部が樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されるものであるから、上述のウエルドライン12が取付部10にさらに発生し易くなり、そのウエルドライン12による強度の低下や見栄えの悪さが顕著に現われる等の課題がある。 【0010】本発明の目的は、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されているランプハウジング及び取付部を備えた車両用灯具であって、ウエルドラインによる強度の低下や見栄えの悪さを防止できる車両用灯具を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために、ランプハウジング及び取付部が樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されている車両用灯具であって、前記取付部のウエルドラインに対応する箇所のうち、取付透孔から取付部の端までの部分にスリットが設けられている、ことを特徴とする。 【0012】この結果、本発明の車両用灯具は、スリットによりウエルドラインの発生を無くすことができるので、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されていても、そのウエルドラインによる強度の低下や見栄えの悪さを防止できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用灯具の一実施形態を図1及び図2を参照して説明する。この例の車両用灯具は、ヘッドランプとフロントターンシグナルランプとクリアランスランプとから構成されたフロントコンビネーションランプである。図中、図3乃至図5と同符号は、同一のものを示す。 【0014】符号100は、ランプハウジングである。このランプハウジング100は、樹脂(例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂)に、光沢材(例えば、アルミ等の金属片状粉や光沢粒子等)を、含有してなる材料(例えば、特公平4−27932号公報、特公平4−55462号公報、特公平6−99592号公報、特公平6−99594号公報等に開示されている材料であって、従前の車両用灯具のランプハウジングと同等の物性を有する材料)から構成されているものである。この例では、1%のアルミが樹脂に含有されている。この結果、ランプハウジング100は装飾機能及び又は反射機能を持つこととなり、このランプハウジング100にインナーパネル部(図示しないが、このインナーパネル部は、灯具の内部を隠して見栄えを向上させるものである)を一体に設けることにより、別体のインナーパネル部を省略することができる。 【0015】上述のランプハウジング100には、末広形状の取付部101が一体に設けられている。この取付部101の縁にはリブ15が一体に設けられていると共に、この取付部101の中央には、円形の取付透孔11が設けられている。 【0016】そして、上述の取付部101のウエルドライン12に対応する箇所のうち、取付透孔11から取付部101のランプハウジング1と反対側の端までの間であって、ランプハウジング1とほぼ直交する方向にスリット13が設けられている。すなわち、取付部101のうち、スリット13を設けなければ発生したであろうウエルドライン12に対応する箇所に、上述のスリット13が設けられている。 【0017】この実施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成からなるものであるから、スリット13によりウエルドライン12の発生を無くすことができるので、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されていても、そのウエルドライン12による強度の低下や見栄えの悪さを防止できる。すなわち、樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されていランプハウジング100において、ウエルドライン12の部分の強度は本来弱い(しかも、この取付部101が肉薄の板形状の場合、さらに弱くなる)が、ランプハウジング100成形時にガスがスリット13から逃げるので、上述の部分の強度を上げることができる。また、取付部101にウエルドライン12(黒いすじ)が無くなるので、見栄えが向上される。 【0018】特に、この実施形態においては、取付部101の縁にリブ15が一体に設けられているので、この取付部101の強度がさらに補強される。しかも、この取付部101は末広形状をなすので、取付部101とランプハウジング100との接続部分は長尺に亘るので、取付部101の肉厚方向(図2(B)中の矢印方向)の強度が大となり、一方、取付部101の端は短尺となるので、灯具の取付設計の自由度は従来の灯具と変らない。このように、本発明の車両用灯具は、スリット13と、リブ15と、取付部101の末広形状とにより、ウエルドラインの弊害の対策をとっているものである。 【0019】なお、上述の実施形態において、車両用灯具としては、ヘッドランプとフロントターンシグナルランプとクリアランスランプとから構成されたフロントコンビネーションランプについて説明したが、本発明の車両用灯具は、フロントコンビネーションランプ以外の車両用灯具、例えば、リヤーコンビネーションランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ、スモールランプ、ヘッドランプ、フォグランプ等のランプハウジングにも適用できる。 【0020】 【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両用灯具は、スリットによりウエルドラインの発生を無くすことができるので、ランプハウジング及び取付部が樹脂に光沢材を含有させてなる材料から構成されていても、そのウエルドラインによる強度の低下や見栄えの悪さを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月13日(1998.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059269 【弁理士】 【氏名又は名称】秋本 正実
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| 【公開番号】 |
特開2000−123607(P2000−123607A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−291022 |
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