| 【発明の名称】 |
エンドラバー及びこれを用いた車両用ランプの取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】船越 敦
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| 【要約】 |
【課題】自動車のヘッドランプの周囲に設けたエンドラバーの目視するラインを意匠的に向上させる。
【解決手段】フェンダ2とランプ本体7との弯曲部どうしの連接する隙間に、円弧状瘤を形成したエンドラバー4を配置するもので、円弧状瘤は露出面4aと被覆面4cと段差部4fを滑らかな一曲面に形成したもので、押出し成形により長尺につくられる。したがって、隙間の長手方向において捻れ構造になっていても、エンドラバー4の滑らかな一曲面が露出し、安価なコストで見映えを向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部とを連接して生じる長手方向の隙間に、いずれかの弯曲部の内側貼り付け面に基面を当接させて設ける断面略矩形状の長尺のエンドラバーであって、前記長手方向の隙間に露出する前記エンドラバーの側面がそれと隣り合う平面にわたって露出する構成において、隣り合う両平面を滑らかな一面に型取りして断面を長手方向にわたって均一に形成したことを特徴とするエンドラバー。 【請求項2】 長手方向の隙間に露出する断面矩形状の長尺のエンドラバーの側面に対応して、該エンドラバーの複数面を周方向に連続する滑らかな一曲面に型取りして押出し成形により形成したことを特徴とする請求項1記載のエンドラバー。 【請求項3】 車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との連接する長手方向の隙間に帯状のエンドラバーを設け、該エンドラバーの縁部露出面と隣り合う被覆面との間の陵を滑らかに形成し、前記隙間の長手方向において、前記エンドラバーをねじれ状態にして露出面に続いて被覆面を露出させたことを特徴とする車両用ランプの取付構造。 【請求項4】 車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との連接する長手方向の隙間に、前記ランプ本体のハウジングに基面を当接させた帯状のエンドラバーの縁部を露出させ、前記ハウジングのねじれ状態に追従する前記エンドラバーの縁部の陵を滑らかに形成したことを特徴とする車両用ランプの取付構造。 【請求項5】 車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との隙間に露出するエンドラバーの側面は、滑らかな一面に型取りして押出し成形により形成したことを特徴とする請求項3または請求項4記載の車両用ランプの取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】自動車に装着するヘッドランプは見映えを良くするためにその周囲にエンドラバーを介して車体に取り付ける構造としたものがある。また、車体前面にヘッドランプが嵌着された構造では、エンドラバーもそれに合わせて作られている。本発明は、このような構造において、エンドラバー及びこれを用いた車両用ランプの取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車のヘッドランプにおいて、ガラス製レンズとハウジングとを固着してランプ本体を構成するものでは、ランプ本体の周囲にエンドラバーを張り付けて車体に装着し、見映えを良くしようとするものがある。 【0003】図6、図7に示すように、ヘッドランプ1を車体前部のコーナーに設けたものではヘッドランプ1とフェンダ2との連接する隙間(合わせ面)3にエンドラバー4を介装させている。また、ヘッドランプ1とフェンダ2の上方はフード5であり、ヘッドランプ1の下部にはバンパー6が配設されている。図9に示すように、ヘッドランプ1はフェンダ2の前端に対しランプ本体7を嵌挿する構成にされ、フェンダ2の上部前端はランプ本体7のハウジング8と共に挿通したエンドラバー4と係合し、また、図11に示すように、フェンダ2の側面前端は車体幅方向に曲げられ、エンドラバー4およびハウジング8が重なり、クッションとなってランプ本体7を保持する構造になっている。このように、フェンダ2の前端およびランプ本体7のハウジング8は弯曲部どうしが連接されている。そして、図8に示すように、エンドラバー4がランプ本体7の弯曲に沿って張り付けられている。エンドラバー4は隙間の長尺方向にしたがって、横向きから下方に向き、かつ、右から左に回転した状態に配設され、各棒線で示す位置のエンドラバー4の向きで示すように捻れた状態になっている。なお、符号9はランプ本体7のレンズであり、ハウジング8とレンズ9間に接着用樹脂10が充填されている。 【0004】このように、フェンダ2に連接するランプ本体7の周面にエンドラバー4を這わせることのほか、エンジンフードとヘッドランプとの間にシール部材を設ける構成もある(特開平5-301546号公報、特開平5-301547号公報参照)。また、ヘッドランプ部分の見映えを良くするために、この部分の彩色を調和させることもある(特開平6-80055 号公報参照)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、エンドラバー4は押出し成形で略帯状に形成されており、図6,図7に示すように、フェンダ2とランプ本体7との隙間にエンドラバー4の露出面4aが位置している。また、エンドラバー4は図8に示すように、略々L形断面とされ、露出面4aと陵4bを挟んで被覆面4cが連続し、さらに陵4dを挟んでハウジング8に当接する基面4eが連続に形成されている。また、露出面4aはフェンダ側端部に段差部4fと、段差部4fにより低位置に形成された台部4gを連なっている。したがって、図9に示すように、ハウジング8に基面4eが当接し、被覆面4cがハウジング8の突出部8aに当接して設けられている。 【0006】そして、ハウジング8の張り付け面に沿ってエンドラバー4を張り付けると、ハウジング8の張り付け面が略90度向きを変えるため、エンドラバー4の面は約90度捻じれ、被覆面4cが車体側方に向く状態になる。ここで、ランプ本体7の突出部8aを消滅させることにより、エンドラバー4の被覆面4cが外部から見える状態にされ、エンドラバー4の目視されるラインが直線状になって見映えが向上される。 【0007】しかしながら、押出し成形のエンドラバー4では、露出面4aと被覆面4cとの間に陵4bが形成され、隙間に露出面4aが出ている状態から捻じれが加わって被覆面4cが出た状態になると、図8,図10に示すように、陵4bが隙間の一方から他方に斜めに横断され、見映えを低下させている。また、長手方向の隙間を一定形状にするためのエンドラバー4を取付けようとすると、このエンドラバー4は金型成形により製作することになり、コストが高く、金型の費用も捻出することになる。他の例として、車両灯具のハウジングと車体との隙間において発泡体を注入し発泡固化するもの(特開平10-119640 号公報参照)があるが、この方法ではエンドラバーを使用したこの組み付け作業に適していない。 【0008】本発明は、フェンダとランプ本体の隙間(合わせ面)をすっきりさせてヘッドランプの見映えを向上させるためのエンドラバー及びこれを用いた車両用ランプの取付構造を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、請求項1の発明は、組付けに用いるエンドラバーの構成において、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部とを連接して生じる長手方向の隙間に、いずれかの弯曲部の内側貼り付け面に基面を当接させて設ける断面略矩形状の長尺のエンドラバーであって、前記長手方向の隙間に露出する前記エンドラバーの側面がそれと隣り合う平面にわたって露出する構成において、隣り合う両平面を滑らかな一面に型取りして断面を長手方向にわたって均一に形成したことを特徴とする。 【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明において、長手方向の隙間に露出する断面矩形状の長尺のエンドラバーの側面に対応して、該エンドラバーの複数面を周方向に連続する滑らかな一曲面に型取りして押出し成形により形成したことを特徴とする。 【0011】請求項3の発明は、車両用ランプの取付構造において、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との連接する長手方向の隙間に帯状のエンドラバーを設け、該エンドラバーの縁部露出面と隣り合う被覆面との間の陵を滑らかに形成し、前記隙間の長手方向において、前記エンドラバーをねじれ状態にして露出面に続いて被覆面を露出させたことを特徴とする。 【0012】請求項4の発明は、車両用ランプの取付構造において、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との連接する長手方向の隙間に、前記ランプ本体のハウジングに基面を当接させた帯状のエンドラバーの縁部を露出させ、前記ハウジングのねじれ状態に追従する前記エンドラバーの縁部の陵を滑らかに形成したことを特徴とする。 【0013】請求項5の発明は、請求項3または請求項4の発明において、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との隙間に露出するエンドラバーの側面は、滑らかな一面に型取りして押出し成形により形成したことを特徴とする。 【0014】以上の構成において、エンドラバーの露出部分は、ランプ本体と車体との結合構造でその露出形状が決まるが、エンドラバーの露出部分がねじれ構造に対処するために、その露出部分を円弧形状にすることで露出位置が移動しても、見た目に一定の表面が現れることになる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示す帯状のエンドラバー4の断面は、長方形の端部に円弧状の瘤が出来た形状をしており、瘤の部分がエンドラバー4の目視されるラインとなる。すなわち、エンドラバー4の瘤は、ランプ本体7とフェンダ2の上面隙間から見える露出面4aと、露出面4aの一方に隣接してハウジング8の突出部8aによって隠れる被覆面4cと、露出面4aの他方に隣接してフェンダ2の端部を係止する段差部4fとを滑らかな一面(一曲面)に形成したものである。この滑らかな一面は180度の円弧状にされ、また、エンドラバー4の段差部4fに隣接して台部4gが形成されている。また、エンドラバー4は断面を長手方向にわたって均一に形成したものであり、安価な押出し成形により製作される。 【0016】ランプ本体7とフェンダ2の間で挟持されるエンドラバー4は、ランプ本体7とフェンダ2の弯曲部に沿って設けられるので、水平から垂直、さらに同時に右から左へ曲げられ、捻られた状態に取り付けられている。また、ランプ本体7とフェンダ2の隙間はほぼ平行な隙間になっており、図2に示すように、フェンダ2の上面側はエンドラバー4の露出面4aが見え、図3に示すように、フェンダ2の肩部ではハウジング8の面に沿ってエンドラバー4が捻じれた状態になり、露出面4aと被覆面4cの中間位置が露出され、図4に示すように、フェンダ2の側面側は、ハウジング8の突出部8aが消滅されてエンドラバー4の被覆面4cのみが見えるようになっている。 【0017】このようにすることで、露出面4aと被覆面4cは全体に滑らかな一面(一曲面)になり、隙間の長手方向において露呈部分は一定な滑らかな一面(円弧状)を形成するので、従来のように、陵が隙間に表れることなく、隙間の長手方向の全ての面で見映えを損なうことなく車両を製作することができる。 【0018】また、エンドラバー4を取付ける捻じれの角度が大きい場合には、図5(a)に示すように、従来の被覆面4cと基面4eとに挟まれる陵4dも滑らかな一面にすることで、見映えの良いヘッドランプ取付け構造となる。また、段差部4fも含め、滑らかな一面にすることで、フェンダ2との圧接箇所を滑らかに連続し、エンドラバー4の捻じれに対して干渉を少なくさせている。また、捻じれの角度がそれほどでもない場合、図5(b),(c)に示すように、露出面4aと被覆面4cの連接する一か所を滑らかな一面としてエンドラバーを成形し、これを用いて組付けることができる。 【0019】 【発明の効果】以上の説明から、請求項1の発明では、エンドラバーの角面の隣り合う両平面を滑らかな一面に型取りして押出し成形により形成したので長尺のエンドラバーが得られ、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との連接する長手方向の隙間に、エンドラバーの滑らかな一面を露出させることで、エンドラバーの取り付けが多少捻れても、エンドラバーの目視されるラインが一様に露出し、見映えを向上させることができる。また、請求項2の発明では、請求項1の発明において、エンドラバーを広角度で滑らかな一面にしたので、隙間の長手方向にかなり捻れた状態になっても、エンドラバーの目視されるラインが一様に露出し、見映えを向上させることができる。また、車体の弯曲部とランプ本体の弯曲部との構造が、エンドラバーを捻れた状態にさせ、露出する箇所が移動してもエンドラバーの滑らかな一面が露出するので、エンドラバーの目視されるラインが一様に露出し、見映えを向上させることができる。 【0020】請求項3、4の発明では、車両用ランプの取付構造において、隙間の長手方向にエンドラバーの一様な面を露出させることができるので、ランプ本体の取付構造を、車体の位置によって嵌入部、圧接部を設け、組み付け性を向上させることができる。また、ハウジングのねじれ状態に追従してエンドラバーが一様な面を露出させるので、エンドラバーの目視されるラインが整い、ヘッドランプの見映えを向上させることになる。また、請求項5の発明では、上記のエンドラバーを押出し成形により形成するので、コストを安価にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月18日(1998.9.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−100208(P2000−100208A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月7日(2000.4.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−264528 |
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