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【発明の名称】 放電灯ヘッドランプ
【発明者】 【氏名】辰巳 洋一

【要約】 【課題】従来の放電灯を光源とするヘッドランプにおいては、口金部に回転して係着する高圧ソケットが採用されていたので、不慣れな作業者により回転量不足による不確実な取付けなどを生じ易く、高圧ソケットの脱落を往々に生じる問題点があった。

【解決手段】本発明により、放電灯ヘッドランプ1の一部には高圧ソケット3が正規取付位置とされていないときには、この高圧ソケット3に当接して以後の組立を不能とする組立ガイド4aが設けられている放電灯ヘッドランプ1としたことで、例えば放電灯2の交換時など不慣れな作業者が作業を行う場合などにおいても、高圧ソケット3が正規取付位置とされていないときには、続く工程を行えないものとして正確な作業を励行させ課題を解決するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源として放電灯が採用され該放電灯には高圧ソケットが設けられて成る放電灯ヘッドランプにおいて、前記放電灯ヘッドランプの一部には前記高圧ソケットが正規取付位置とされていないときには前記高圧ソケットに当接して以後の組立を不能とする組立ガイドが設けられていることを特徴とする放電灯ヘッドランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に設けられるヘッドランプに関するものであり、詳細には光源としてメタルハライドランプなど放電灯が採用され、この放電灯に高電圧を供給するための高圧ソケットが設けられている構成とされたヘッドランプに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の放電灯ヘッドランプ90の構成を、要部で示すものが図3であり、この放電灯ヘッドランプ90の光源である放電灯91の口金部92には中心電極92aと環状電極92bとが設けられ、この口金部92に対して高圧ソケット93を被着することで給電が行われるものとされている。
【0003】このときに、前記口金部92には、例えば一対の突起92cが設けられ、他方の高圧ソケット93には略L字状とした溝93aが設けられていて、高圧ソケット93の取付けの際には突起92cと溝93aとを位置合わせして高圧ソケット93に口金部92を挿入し、しかる後に高圧ソケット93に回転を与えて両者に係着を行わせるものとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した従来の構成の放電灯ヘッドランプ90においては、高圧ソケット93に口金部92を挿入した時点で電気的接続が行われるものとなるので、不慣れな自動車使用者、あるいは、不慣れな作業者などにより高圧ソケット93の取付けが行われたときには、挿入後に与える高圧ソケット93への回転量が不足し、車両の走行時の振動などにより後に高圧ソケット93が脱落し、不点灯の原因となる問題点を往々に生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、光源として放電灯が採用され該放電灯には高圧ソケットが設けられて成る放電灯ヘッドランプにおいて、前記放電灯ヘッドランプの一部には前記高圧ソケットが正規取付位置とされていないときには前記高圧ソケットに当接して以後の組立を不能とする組立ガイドが設けられていることを特徴とする放電灯ヘッドランプを提供することで課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る放電灯ヘッドランプ(以下、ヘッドランプ1と略称する)であり、このヘッドランプ1は光源としてメタルハライドランプなどの放電灯2が採用されるものであり、よって、放電灯2の口金部2aには被着させる形状とされた高圧ソケット3が取付けられるものである点は従来例のものと同様である。
【0007】ここで、本発明においては、前記高圧ソケット3の外周の一部に、この高圧ソケット3の外径よりも大きく張出した張出部3aを設けるものであり、この張出部3aは前記高圧ソケット3が口金部2aに対して規定取付位置として取付けが行われたときには、例えば垂直の下方など、予めに定めた所定の位置となるものとされている。
【0008】ここで、一般的には上記のように口金部2aに高圧ソケット3が取付けられた後には、これら口金部2a、および、高圧ソケット3を覆うソケットカバー4がハウジング5に対して取付けられ、ハウジング5の防水が行われるのが通常であるので、本発明では前記ソケットカバー4に、組立ガイド4aを設けるものとしている。
【0009】前記組立ガイド4aは、例えば円周の一部に切欠部4bが設けられた円筒状であって、螺着など適宜な手段で前記ソケットカバー4を所定の位置としてハウジング5に取付けを図るときには、規定取付位置として取付けが行われたときの前記高圧ソケット3の張出部3aと、前記組立ガイド4aの切欠部4bとが嵌合するものとされている。
【0010】即ち、逆に言えば、従来例でも説明したように、不慣れな作業者により高圧ソケット3の取付けが行われ、この高圧ソケット3を口金部2aに止着させるための充分な回動が行われていない状態では、高圧ソケット3の張出部3aと、ソケットカバー4の組立ガイド4aとが当接して所定位置への取付けが不可能となるようにされている。
【0011】次いで、上記の構成とした本発明のヘッドランプ1の作用および効果について説明する。上記のように高圧ソケット3が規定取付位置として取付けが行われていないときには、続く工程が行えないようにしたことで、例え不慣れな作業者であっても、高圧ソケット3が規定取付位置とされていないことを明らかに知れるものとなり、正確な作業を促すものとなる。従って、車両の走行に伴う振動などによる高圧ソケット3の脱落などは未然に防止できるものとなる。
【0012】図2に示すものは本発明に係るヘッドランプ1の別な実施形態であり、前の実施形態では組立ガイド4aをソケットカバー4に設けるものとしていたが、本発明は組立ガイドを設ける位置を限定するものではなく、この実施形態では反射鏡6の背面に設けるものとしている。
【0013】これに伴い、前記高圧ソケット3の外周の適宜位置にはコネクタ受3bが設けられていて、高圧ソケット3に対する給電が前記コネクタ受3bにコネクタ7を嵌着することで行えるものとされている。また、前の実施例と同様にコネクタ受3bは規定取付位置とされたときには、例えば垂直の下方など、予めに定めた所定の位置となるものとされている。
【0014】そして、反射鏡6の背面に設けられる組立ガイド6aは、高圧ソケット3が規定取付位置とされたときのみにコネクタ7の挿着を可能とする、例えば、組立ガイド6aと嵌合するリブ7aを有する形状として形成されている。従って、この実施形態においても高圧ソケット3が規定取付位置とされないときには、続く工程であるコネクタ7の挿着はリブ7aが組立ガイド6aに当接して不可能であり、よって、不慣れな作業者に対しても高圧ソケット3の取付けを規定通りに確実に行わせられるものとなる。
【0015】尚、上記の説明では、組立ガイドをソケットカバー、反射鏡に設ける例で説明したが、本発明はこれを限定するものではなく、例えばハウジングなど上記以外の場所に設けることも自在である。また、前記組立ガイドを当接させる高圧ソケットの位置、形状なども自在であることは言うまでもなく、要は続く工程が行えないようにすれば良いものである。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、放電灯ヘッドランプの一部には高圧ソケットが正規取付位置とされていないときには、この高圧ソケットに当接して以後の組立を不能とする組立ガイドが設けられている放電灯ヘッドランプとしたことで、例えば放電灯の交換時など不慣れな作業者が作業を行う場合などにおいても、高圧ソケットが正規取付位置とされていないときには、続く工程を行えないものとして正確な作業を励行させ、これにより、車両の振動などに起因する高圧ソケットの脱落を防止して、夜間の走行時におけるヘッドランプの突然の消灯などを生じないものとし、安全性、信頼性の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
【出願日】 平成10年9月18日(1998.9.18)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2000−100207(P2000−100207A)
【公開日】 平成12年4月7日(2000.4.7)
【出願番号】 特願平10−265303