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【発明の名称】 タスクアンビエント照明システム
【発明者】 【氏名】中山 勝豊

【要約】 【課題】適切な照明環境を確保するとともに、照明システムの省エネルギー化を図るタスクアンビエント照明システムを提供する。

【解決手段】照明領域上方の天井内に適宜間隔にてアンビエント照明11を列設し、アンビエント照明列間に適宜間隔をおいて複数の吊下器具12を固設し、また、給電レール16を天井スラブ面10と略平行になるよう吊下器具間に懸架固定して、さらに、給電レール16と略平行かつ下方に位置する支持枠材14を吊下器具間に懸架固定し、そして、グリッド桝17bを全面に備えるルーバーユニット17または光透過材ユニット20を支持枠材14間に移設自在に並列載架し、ルーバーユニット17と光透過材ユニット20との間のタスク照明領域Tに沿って移設自在にタスク照明18を載架する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対象となる照明領域全般にわたる照明を行うアンビエント照明と、照明領域中の特定箇所について照明を行うタスク照明とを組合わせた照明システムにおいて、照明領域上方の天井内にある天井スラブ面に、または該天井スラブ面から吊り下げられ適宜間隔にて列設されたアンビエント照明と、該アンビエント照明列間に適宜間隔をおいて一端を固設された複数の吊下器具と、前記天井スラブ面と略平行になるよう前記吊下器具間に懸架固定される支持枠材と、かかる支持枠材間に移設自在に並列載架されるルーバーユニットと、該ルーバーユニット間のタスク照明領域に沿って移設自在に前記支持枠材間に載架されるタスク照明とからなることを特徴とするタスクアンビエント照明システム。
【請求項2】 前記アンビエント照明を前記吊下器具間に懸架固定してなることを特徴とする請求項1に記載のタスクアンビエント照明システム。
【請求項3】 前記ルーバーユニットに代えて、光透過性材料からなる光透過材ユニットを使用することを特徴とする請求項1または2に記載のタスクアンビエント照明システム。
【請求項4】 前記タスク照明が、人感応センサーによって自動的に点消灯されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のタスクアンビエント照明システム。
【請求項5】 前記タスク照明が、赤外線その他のワイヤレスシステムにより点消灯されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のタスクアンビエント照明システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全般照明を行うアンビエント照明と、個別照明を行うタスク照明とからなり、主にオフィス照明に適用されるタスクアンビエント照明システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、我が国におけるオフィス照明システムとして、執務内容に応じて必要な均一かつ高照度の照明を、例えば吊下げ型、天井埋込型、フロアスタンド間接型、天井変形型などの設置パターンのもとで多数配設した蛍光管照明その他の照明器具により確保し、オフィスレイアウトを変更することとなってもオフィス内の各所で照度は均一で執務に影響がないよう配慮した全般照明と、執務者各自の机近傍に設けられたスタンド型、パーテション設置型等の個人照明により、天井照明より高照度の照明を机上に提供し、明快な視野を確保できるよう配慮したタスク照明とが知られており、さらにそれらを組み合わせた、執務者の直接の視作業に影響する机上付近にはスタンド型やパーテション設置型などのタスク照明により十分な照度を確保する一方、執務に直接的には影響しない通路等の周辺領域に関しては全般照明により必要最低限の照度のみを確保することで、照明に費やすエネルギー消費を低減しつつ必要な照明環境を維持するとしたタスクアンビエント照明システムも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来のタスクアンビエント照明システムによれば、タスク照明に関し、まず、オフィス内の各机近傍に取付けられるスタンド型等の照明には、可撓節を有するなどして不体裁感を与えやすい照明器具が多く使用され、オフィス内にそれらが林立して美観を損なうおそれがあるとともに、机上の障害物となって作業環境を煩雑なものとするおそれがあった。
【0004】また、タスク照明の光源が、執務者の眼前に存在することになりやすく、執務者自身が眩しさや煩わしさ等の不快感を感じることに加えて、執務者と対面に位置する者にも同様の不快感を与えることになりかねない。
【0005】したがって上記のタスク照明の抱える問題を解決すべく、複数の照明器具を天井に埋込んで固定し、それら個々の照明器具を、天井より下方の目的とする照明領域に向けてそれぞれ点灯させるなどして眩しさを除くとともに、オフィスの美観を損なわないもの等が提言されているが、照明器具が固定されているため、オフィスのレイアウト変更に伴う照明器具の適切なる再配置を実施することは困難である。
【0006】つぎに、アンビエント照明に関し、現状ではタスクアンビエント照明と称しているにもかかわらず必要照度をほぼアンビエント照明のみに依存して、いたずらに高照度照明を行っているか、もしくは反対に、照度基準を必要照度まで低減するために単に照明器具数を減じているといった状況であり、前者の状況では、不必要な領域にまで照明を施すことになって、本来、タスクアンビエント照明システムが掲げる照明用エネルギーの低減といった目的に反して多大な電気エネルギーを浪費してしまい、その経済的損失は大きなものとなる。
【0007】一方、タスクアンビエント照明システムの省エネルギー化といった目的に適合させるために、天井に設置された従来の蛍光管等の照明器具数を単に減ずることで必要照度まで照度基準を低減した後者の状況では、照明器具の有無による領域毎の照度ムラが生じて実際の照度より低照度であるかのような雰囲気を醸成しやすく均一かつ適度な照明を得ることは困難であった。
【0008】加えて、上記以外に、天井に半球状の曲面立体形状を複数形成し、その曲面中心に照明器具を配置することで照明光を均一に拡散させ、照度ムラを解消するといった措置をとることも考えられているが、既設のオフィスに適用することはコスト的に難しい上に、新設の場合でも、オフィス建造に際し、階高を高くしたり、複雑な形状の造作を行う必要が生じて、必要とされるコストと手間との大幅な増大は避けがたいものとなる。
【0009】そこで本発明は以上の問題を解決するためのものであって、オフィス内におけるレイアウト等の変更に際して、配置位置および数量、または照度などを状況に応じて適宜変更可能で、かつ眩しさなどの不快感を感じることが少ない上に、オフィスの美観を損なわないタスク照明と、低照度でも均一な照明を行えるアンビエント照明とを備えて、適切な照明環境を確保するとともに、照明システムの省エネルギー化を図るタスクアンビエント照明システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を達成するためになされたもので、対象となる照明領域全般にわたる照明を行うアンビエント照明と、照明領域中の特定箇所について照明を行うタスク照明とを組合わせた照明システムにおいて、照明領域上方の天井内にある天井スラブ面に、または該天井スラブ面から吊り下げられ適宜間隔にて列設されたアンビエント照明と、該アンビエント照明列間に適宜間隔をおいて一端を固設された複数の吊下器具と、前記天井スラブ面と略平行になるよう前記吊下器具間に懸架固定される支持枠材と、かかる支持枠材間に移設自在に並列載架されるルーバーユニットと、該ルーバーユニット間のタスク照明領域に沿って移設自在に前記支持枠材間に載架されるタスク照明とからなることを特徴とする。
【0011】本発明においては、アンビエント照明を前記吊下器具間に懸架固定してなることとすることができる。
【0012】本発明においては、前記ルーバーユニットに代えて、光透過性材料からなる光透過材ユニットを使用することとしてもよい。
【0013】また、前記タスク照明が、人感応センサーによって自動的に点消灯されることができるし、また、赤外線その他のワイヤレスシステムにより点消灯されることもできる。
【0014】ここで、本発明におけるルーバーユニットとは、アルミ製、鋼製、合成樹脂製など種々の素材からなり、矩形、多角形その他種々の格子状に組んで版状に形成したもので、支持枠材間に懸架された際に平面を保ちうる適度な強度を有するとともに、設置および移設を容易に行える程度に十分に軽量なものである。
【0015】また、光透過材ユニットは、不燃膜やFRP等の素材を用いた板状もしくは膜状のものである。
【0016】本発明のタスクアンビエント照明システムによれば、個々人の執務領域毎に必要な比較的高照度の照明を、タスク照明領域に沿って移設自在に載架されるタスク照明により得ることとなるので、たとえオフィスレイアウトが変更され、それに伴って照明領域や照度も変更する必要が生じたとしても、タスク照明領域中の、以前の配置位置よりタスク照明を移動させ、新たに照明が必要とされる領域上空の配置位置にそれを再配置したり、または、単に照度を上下させる場合は、タスク照明を適宜挿脱させてその数を増減させるなどすれば必要な照度を容易に得ることができる。
【0017】前記タスク照明領域は、並設されたルーバーユニットまたは光透過材ユニット間に挟まれた領域であるが、求められる照度の高低や、照明範囲等に応じたタスク照明器具のサイズや数に対応して、その幅と長さとを適宜変更されうるものである。加えて、タスク照明領域には、タスク照明だけでなく、スプリンクラー、火災感知器、スピーカー、空調スリット等各種機器の取付けが可能であるとする。
【0018】また、タスク照明は天井に設けられた支持枠材間のタスク照明領域において、ルーバーユニットまたは光透過材ユニットと並列載架されるため、かかるルーバーユニットまたは光透過材ユニットと平板状に一体化して、下方に大きく突出することもなく、また、執務者上方の天井付近に光源が位置して視界に直接光が入るといったこともなくなり、机近傍に配置された従来のスタンド型照明等が抱える、オフィスの美観を損ね、机上を煩雑にしたり、また、執務者自身やその対面者にまで眩しさや煩わしさといった不快感を与えるなどといった問題は解消される。
【0019】さらに、本発明の如く人感応センサーまたは赤外線その他のワイヤレスシステムによりタスク照明の点消灯をコントロールすることとなれば、執務者の在不在に応じて確実な点灯と消灯とを実施することが可能であり、不要な照明を無くして照明用エネルギーの低減を図ることができる上に、点消灯用の配線をオフィス内で引回して、各所にスイッチ等を配置するといった煩雑な作業を無用のものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明におけるタスクアンビエント照明システムをオフィスに適用した一例を示し、図2はタスク照明とルーバーユニットとの取付け構造を示す。なお、図1は、説明の為に、天井面とルーバーユニットとの間を作為的に拡開して示している。
【0022】オフィスの天井内には、アンビエント照明として例えば天井スラブ面10から吊り下げられた反射笠付きの蛍光管照明11が列設されており、かかる蛍光管照明列間に、まず、吊下器具として鋼製の吊りボルト12(直径10mm程度)が、一端を天井スラブ面10に埋込プレートやボルトその他の方法で固設され、他端は把持金具13を備えて支持枠材の支持を担っている。
【0023】かかる吊りボルト12は、アンビエント照明を除いた全照明システムの重量を均等に分担支持可能であるよう材質、径、本数について予め考慮され、適宜間隔をおいて天井スラブ面10に固設されるものとする。
【0024】つぎに、天井スラブ面10に列設された吊りボルト12先端に備わる把持金具13に、本実施例においては断面逆T字型で矩形に組まれ、天井スラブ面10とほぼ平行になるように吊下ボルト12間に懸架固定された支持枠材14を、図2のごとく、水平方向より把持金具13の開口部13aに向かって挿入スライドさせるか、もしくは把持金具13と支持枠材14とを弾発的に噛合させるかして把持させる。
【0025】図1中において、支持枠材14は吊りボルト12先端に並列把持されており、それぞれの支持枠材14は、互いにジョイントプレート15にて確実に連結されることとする。これらの支持枠材14は、連結完了後、3列のルーバーユニット開口と、かかる開口に挟まれた1列のタスク照明領域Tとを有した一体の支持枠材として機能することができる。
【0026】なお、本実施形態においては、支持枠材14上方の吊りボルト上に、吊りボルト12間に懸架固定された給電レール16が配置され、タスク照明用の電源を供給する役目を担っている。
【0027】支持枠材14の取付け後、タスク照明領域Tを除く領域(図1では左右両側の領域と中央の領域)に、矩形格子状のグリッド17aを多数有した版状のルーバーユニット17または光透過性材料からなる光透過材ユニット20の端部を、図2に拡大して示すように支持枠材下端のウェブ14a上に乗せ掛けて載架し、ユニット17,20を必要とあればクリップその他で固定する。なお、同図では、タスク照明領域Tを除く領域のうち、左右両側の領域にルーバーユニット17を、中央の領域に光透過材ユニット20をそれぞれ載架した例を示している。通常は、ルーバーユニット17または光透過材ユニット20のいずれかのユニットが一つのオフィス全体に載架されるが、同図に示されるように両ユニット17,20が混在していてもよい。
【0028】ルーバーユニット17および光透過材ユニット20を上記の如く載架した後、その間に挟まれて存在するタスク照明領域Tにおいて、図2のごとく、支持枠材14下端のウェブ14a上にその端部を乗せ掛けてタスク照明18を載架し、かかるタスク照明18と直列に、図1のごとく、例えば館内アナウンスや環境音楽等を放送するスピーカー19を載架する。これらタスク照明18やスピーカー19はいずれも載架される支持枠材14上を移設自在であるから、一度これらを載架した後にオフィスレイアウトの変更が行われることとなっても、互いの配置順列を入れ替えたり、スライドさせて載架位置の調整を行えば載架位置変更を柔軟かつ容易に行ってレイアウト変更に対応することが可能である。
【0029】ここで、上記タスク照明18は、図2に示すように、前記給電レール16上に取付けられて摺動自在のコンセントプラグ16aに、電源コード18aを挿入して電源を確保し、ソケット部18bより蛍光管18cに電源が供給されて発光及び照明を行うものであり、例えばその内部には人感応センサーが装備されて下方の机近傍における人の有無を察知して自動的に点消灯を行うものとなっている。なお、本実施形態では給電レール16を採用しているが、これを採用することは本発明において必須ではない。
【0030】なお、タスク照明18は、上述した蛍光管に限らずHIDでもよいし、また、手動または各種リモートコントローラー等による遠隔操作によって、自在に照明の光軸角度を調整可能なものであることが好ましいが、光軸角度を固定したものでもよい。
【0031】また、上記のタスク照明18が載架されるタスク照明領域Tには、タスク照明18やスピーカー19のみならず、スプリンクラー、火災感知器、空調スリット等各種機器を併設可能である。
【0032】上述のように、蛍光管照明11(アンビエント照明)と、その下方において並列に載架されたタスク照明18とルーバーユニット17および光透過材ユニット20とが、オフィス天井近傍において近接一体に形成され、本発明のタスクアンビエント照明システムが形成されることとなる。
【0033】本発明のタスクアンビエント照明システムが一旦形成された後、オフィスのレイアウト変更を実施して、各種照明を再配置し、照度分布を変更させる場合には、タスク照明18が支持枠材14上を移設自在なものであるから、タスク照明領域Tにおけるタスク照明相互の配置順列を入れ替え、タスク照明数を増減させたり、スライドさせて載架位置の調整を行えば、各種レイアウトにおける照明条件変更に対し柔軟かつ容易に対応することが可能である。
【0034】上記のタスクアンビエント照明システムを、実際に稼動させた場合、まず、天井スラブ面10から吊り下げられた蛍光管照明11の電源スイッチがONにされて蛍光管が点灯され、蛍光管照明11より発せられた照明光が、その下方に位置するルーバーユニット17、光透過材ユニット20に照射される。
【0035】ルーバーユニット17の矩形格子状のグリッド17aまたは光透過材ユニット20により適宜拡散させられた照明光は、ユニット下方のオフィス空間内をムラのない均一な全般照明となって満たす。
【0036】ルーバーユニット17と光透過材ユニット20との間のタスク照明領域Tに載架されたタスク照明18は、人感応センサーを備えたものにあっては、オフィス内執務者が、その机Dに着けば、タスク照明18が備える人感応センサーによって自動的に点灯し、その執務者の机上を、机上の視作業に必要な照度に照明する。その際、かかる照明光の照射方向は下向きとなるから、机上に置かれたコンピュータPなどのディスプレイ画面に照明光が写りこんで乱反射するといったことは生じにくく、執務者は快適な視環境のもとで執務を行うことができる。
【0037】執務者が、退席する場合、着席した場合と反対に、人感応センサーが人の不在を感知して自動的にタスク照明18の消灯を行うこととなる。
【0038】なお、本実施例においては、アンビエント照明として反射笠付きの蛍光管照明11を示したが、これに限定されず、照明器具としてHIDなど種々のものが使用可能であり、また、設置形式として、天井スラブ埋込型などでもよく、さらに天井スラブ面を立体に成型した天井変形型でも問題なく適用できる。
【0039】また、上記の各種アンビエント照明は、既設であるか、あるいはこれから新設するものであるかは本発明のタスクアンビエント照明システムを適用するにあたって問われない。
【0040】さらに、支持枠材14に関して、外形が矩形に組まれて相互にジョイントプレート15で一体に連結されたものを挙げたが、例えば、相互に一体に連結させるならば、六角形やその他の多角形など、相互に組み合わせて一体となり、さらにタスク照明領域Tを確保できる形状であればいずれの形状を備えるものでも適用可能であるし、また、オフィス内で互いの机配置が大きく離れている場合などは特に支持枠材14を一体に連結して用いる必要はなく、その場合、互いに組み合わせて連結可能な形状のものでなくともよい。
【0041】かかる支持枠材14に載架されるルーバーユニット17については、本実施例に示すようにグリッド桝17bが矩形格子状で、外形も矩形である必要は必ずしもなく、グリッド桝17bついて言えば、多角形や円形その他の様々な形状のものを適用でき、外形について言えば、ルーバーユニット17を載架する支持枠材14が構成した枠形状に適合するものであれば採用可能である。上記の外形については、光透過材ユニットに関しても同様に、矩形だけでなく、支持枠材の形成した枠形状に適合すればいずれの形状のものでも適用できる。
【0042】なお、上記実施形態では、アンビエント照明として天井内に設けられた反射笠付きの蛍光管照明11を採用したが、これに代えて、アンビエント照明を支持枠材14上に載架することによりタスク照明18と同一平面内に配置することができる。この場合、支持枠材14には、ルーバーユニット17、光透過材ユニット20のほか、光非透過材からなるユニットを適宜配置することもできる。この発明によれば、上述した実施形態のものより、天井ふところをより小さくすることができて有効階高を大きくできるだけでなく、照明効率を高めることができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のタスクアンビエント照明システムによれば、個々人の執務領域毎に必要な比較的高照度の照明を、タスク照明領域に沿って移設自在に載架されるタスク照明により得ることとなるので、たとえオフィスレイアウトが変更され、それに伴って照明領域や照度も変更する必要が生じたとしても、タスク照明領域中の、以前の配置位置よりタスク照明を移動させ、新たに照明が必要とされる領域上空の配置位置にそれを再配置したり、または、単に照度を上下させる場合は、タスク照明を適宜挿脱させてその数を増減させるなどすれば必要な照度を容易に得ることができる。
【0044】前記タスク照明領域は、並設されたルーバーユニットまたは光透過材ユニット間に挟まれた領域であるが、求められる照度の高低や、照明範囲等に応じたタスク照明器具のサイズや数に対応して、その幅と長さとを適宜変更されうるものである。加えて、タスク照明領域には、タスク照明だけでなく、スプリンクラー、火災感知器、スピーカー、空調スリット等各種機器の取付けが可能である。
【0045】また、タスク照明は天井付近に設けられた支持枠材間のタスク照明領域において、ルーバーユニットまたは光透過材ユニットと並列載架されるため、かかるルーバーユニットまたは光透過材ユニットと平板状に一体化して、下方に大きく突出することもなく、また、執務者上方の天井付近に光源が位置して視界に直接光が入るといったこともなくなり、机近傍に配置された従来のスタンド型照明等が抱える、オフィスの美観を損ね、机上を煩雑にしたり、また、執務者自身やその対面者にまで眩しさや煩わしさといった不快感を与えるなどといった問題は解消される。
【0046】さらに、本発明の如く人感応センサーまたは赤外線その他のワイヤレスシステムによりタスク照明の点消灯をコントロールすることとなれば、執務者の在不在に応じて確実な点灯と消灯とを実施することが可能であり、不要な照明を無くして照明用エネルギーの低減を図ることができる上に、点消灯用の配線をオフィス内で引回して、各所にスイッチ等を配置するといった煩雑な作業を無用のものとする。
【出願人】 【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
【出願日】 平成10年9月21日(1998.9.21)
【代理人】 【識別番号】100071283
【弁理士】
【氏名又は名称】一色 健輔 (外2名)
【公開番号】 特開2000−100203(P2000−100203A)
【公開日】 平成12年4月7日(2000.4.7)
【出願番号】 特願平10−266687