トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 工事用照明器具
【発明者】 【氏名】春原 嘉明

【氏名】板垣 孝雄

【氏名】黒田 正夫

【要約】 【課題】着脱簡単、取り付け確実、防水性・基板加工効率良好なるバリケードやカラーコーン用の照明装置。

【解決手段】ベース部5に螺合して着脱可のフード10の外周下端には外周を一巡する突条10bを設け雨水よけの庇とし、ベース部5の段差面に複数の水抜き穴5cを開口、リブ5dを一巡させて立設し、雨水等が基板8の部分に達しないようにする。電池ケース5内下端には、バーリング部2aを設けたワッシャー2を配置し、バリケード取付金具とカシメることによって電池ケース1と取付金具2とを組付け、バーリング部の穴を通して電池ケース1内部へ侵入した雨水などを排出する。電池ケース1には、所定角度間隔で複数の縦方向の溝1cを形成し、カラーコーンの上部に嵌合介在させる取付金具には対応位置に同数の突起を形成し、両者の嵌合によって保持する。LED等を配置した基板8aは、基板の他方の面に配置、両面基板を不要とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電池を収容する電池ケースと、前記電池ケースの上端に螺合して着脱可能であり、LED等からなる発光手段を配置した基板等を取り付けたベース部と、前記ベース部の上部をカバーし、透明材からなるフードとを備え、前記フードの外周下端には、外方へ突出し、外周を一巡する突条を設け、前記ベース部は、前記突条とほぼ同径の大径部と、大径部下方に延設され、大径部よりもかなり径が小さい小径部とよりなり、前記大径部と小径部とにより形成される段差面に、複数の水抜き穴を開口したことを特徴とする工事用照明器具。
【請求項2】 ベース部の水抜き穴の内周に接して、リブを一巡させて立設し、ベース部内に侵入した雨水等が、LED等からなる発光手段を配置した印刷配線基板組立を取り付けたベース部底面中央寄りの部分に達することがないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の工事用照明器具。
【請求項3】 電池ケース内下端には、ハトメ状のバーリング部を設けたワッシャーを配置し、該ワッシャーと、工事用バリケード等に取り付けるためのブラケットにより電池ケース底面を挟み込み、前記バーリング部をカシメて電池ケースとブラケットとを組付け、前記バーリング部の穴及び電池ケース底面に設けた穴を通して電池ケース内部へ侵入した雨水などを排出するようにしたことを特徴とする請求項1、2に記載の工事用照明器具。
【請求項4】 電池ケース外周面には、所定角度間隔で複数の縦方向の溝を形成し、工事用カラーコーンの上部に嵌合介在させて照明器具を取り付けるハカマ状のジョイントの、電池ケースが挿入される筒状部の内面には前記複数の溝との対応位置にそれぞれ突起を形成し、溝と突起との嵌合によって照明器具を保持するようにしたことを特徴とする請求項1、2に記載の工事用照明器具。
【請求項5】 LED等を配置した印刷配線基板は、その一方の面に対してLED等の部品を挿入し半田付けし、その後一部のLED等の部品を、基板に形成した穴をくぐらせてリードをフォーミングして、基板の他方の面に発光部が位置するようにすることを特徴とする請求項1、2、3、4に記載の工事用照明器具。
【請求項6】 電池ケースに収容して使用される電池は、ユニットとなる電池を所定数、縦列に並べて直列に接続し、両端の電池の電極をそれぞれ露出するようにして、シュリンク材でパックし、シュリンク時の収縮力により中間の電極間を接触させたものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5に記載の工事用照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明用器具に関し、特に屋外で行われる工事の際に使用されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】屋外の工事において、道路等に設置し、特に夜間の通行の安全や工事機械、資材などの保護などのために使用される照明器具の中、工事用バリケードや工事用カラーコーンへ取り付けて工事中であることを警告するものがある。
【0003】図6は工事用バリケードに照明器具を取り付けた図であり、60は工事用バリケード、61は照明器具で、該照明器具61は電源となる電池を収容し、かつ基台となる電池ケース61a、電池ケース先端に取り付けられて必要な輝度の光を発する発光部61bとからなる。62は電池ケース61aの部分を保持して工事用バリケード60に取り付けて固定する取り付け金具であって、ネジを締めつけることによって固定される。
【0004】図7は工事用カラーコーンに照明器具を取り付けた図であり、70は工事用カラーコーン、71は照明器具で、該照明器具71は電源となる電池を収容し、かつ基台となる電池ケース71a、電池ケース先端に取り付けられて必要な輝度の光を発する発光部71bとからなる。72は電池ケース71aの部分を保持して工事用カラーコーン70に取り付けて固定する取り付け金具であって、筒状の上端に電池ケース71aを挿入し、コーン70の上部に嵌め込んだ円錐状部分をネジでコーン70に締めつけることによって固定される。
【0005】これらの照明器具は、屋外工事用である関係上、当然風雨に耐える構造としなければならず、そのための構造はかなり複雑なものとなる。
【0006】また、照明器具内の前記発光部61a、71aにおいては発光手段として発光ダイオードが複数個用いられ、発光ダイオードは全方向から視認されるように例えば、120度間隔で3方向を向くように取り付けられている。取り付けはプリント基板に対して行われ、前記のように3個の場合、図8(A)のように発光ダイオードL、Lの2個は基板PCBの一方の面から、また発光ダイオードLは反対面からという形で、基板の両面を用いて取り付け、その後、手作業でリード部分を曲げて図8(B)のように120度間隔の角度としている。
【0007】また、照明器具内には電池が装填されており、普通、乾電池が使用されるが、装填の手間を省くために1個で装填がすむ専用の積層型が使用され、例えば1本で4.5Vの定格電圧を有するものが用意され使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような照明器具においては、屋外工事用とするための防雨構造がかなり複雑なものであり、そのためコスト高となり、コストを抑えて簡単な構造とすると防雨対策が完全なものではなくなる。さらには防雨構造上、簡単に解体できないような構造とすると、例えばLED基板の交換等に支障があることがある。
【0009】また、カラーコーンに対する取り付けの際は、照明器具を取り付け金具の上端に差し込むだけであるので、フラフラして抜けやすいものであり、この点にも問題があるものであった。
【0010】また、組立時、プリント基板に発光ダイオードを取り付ける作業は普通、自動挿入機を用いて行われるが、前記したように両面から発光ダイオードを挿入して取り付けなくてはならないので、片面からのみ挿入するような自動挿入機では作業が不可能となり、手作業に頼ることになり、作業能率上問題となる。あるいは両面に配線パターンを形成した両面基板を用いる場合は、コストの点で問題が残る。さらに、装填する電池も専用であるため、コスト高となる欠点があった。
【0011】本発明は、このような諸問題を解消し、比較的簡単な構造で防雨構造を保持しつつ、電池交換はもちろん、LED基板の交換も容易に可能とし、また、印刷配線基板も片面型ですみ、しかもLEDの取り付け作業も自動挿入機の使用を可能とし、さらに電池の構成についても新しい工夫を施した、工事用照明器具を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によれば、電池を収容する電池ケースと、前記電池ケースの上端に螺合して着脱可能であり、LED等からなる発光手段を配置した基板等を取り付けたベース部と、前記ベース部の上部をカバーし、透明材からなるフードとを備え、前記フードの外周下端には、外方へ突出し、外周を一巡する突条を設け、前記ベース部は、前記突条とほぼ同径の大径部と、大径部下方に延設され、大径部よりもかなり径が小さい小径部とよりなり、前記大径部と小径部とにより形成される段差面に、複数の水抜き穴を開口したことによって解決される。
【0013】また、上記の課題は本発明によれば、前項において、ベース部の水抜き穴の内周に接して、リブを一巡させて立設し、ベース部内に侵入した雨水等が、LED等からなる発光手段を配置した印刷配線基板組立を取り付けたベース部底面中央寄りの部分に達することがないようにしたことで解決される。
【0014】また、上記の課題は本発明によれば、前項、前々項において、電池ケース内下端には、ハトメ状のバーリング部を設けたワッシャーを配置し、該ワッシャーと、工事用バリケード等に取り付けるためのブラケットにより、電池ケース底面を挟み込み、前記バーリング部をカシメることによって電池ケースとブラケットとを組付け、前記バーリング部の穴及び電池ケース底面に設けた穴を通して電池ケース内部へ侵入した雨水などを排出するようにしたことで解決される。
【0015】また、上記の課題は本発明によれば、前々項、前々前項において、電池ケース外周面には、所定角度間隔で複数の縦方向の溝を形成し、工事用カラーコーンの上部に嵌合介在させて照明器具を取り付けるハカマ状のジョイントの、電池ケースが挿入される筒状部の内面には前記複数の溝との対応位置に同数の突起を形成し、両者の嵌合によって照明器具を保持するようにしたことで解決することができる。
【0016】また、上記の課題は本発明によれば、前項までの各解決手段において、LED等を配置した印刷配線基板は、その一方の面に対してLED等の部品を挿入し半田付けし、その後一部のLED等の部品を、基板に形成した穴をくぐらせてリードをフォーミングして、基板の他方の面に配置することによって解決される。
【0017】また、上記の課題は本発明によれば、前項までの各解決手段において、電池ケースに収容して使用される電池は、ユニットとなる電池を所定数、縦列に並べて直列に接続し、両端の電池の電極をそれぞれ露出するようにして、シュリンク材でパックしたものであることにより解決することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の工事用照明器具は、概略、下方には電池を収容し、取り付け対象への取り付け手段を備える電池ケース、中間には発光体などを組付けた回路基板等を配置したベース部、そして上部には発光体を内蔵したフードとを配置してなるものである。そして、電池ケースは、工事用のバリケードに取り付けて設置するに適したブラケットを予め組付けたものと、工事用カラーコーンに取り付けて設置するに適したジョイントに差し込んで使用するようにしたものとの2種が用意される。
【0019】前記の2種の雨水対応の構造は共通であって、フードの外周下端に、外方へ突出して外周を一巡する突条を設け、庇的な機能を持たせる。また、ベース部の上部の大径部と、その下方の小径部とにより形成される段差面に、複数の水抜き穴を開口して、侵入した雨水等を容易に排出するようにする。
【0020】また、ベース部の水抜き穴の内周に接して、リブを一巡させて立設し、ベース部内に侵入した雨水等が、LED等からなる発光手段を配置した印刷配線基板組立を取り付けたベース部底面中央寄りの部分に達して回路をショートさせたりしないようにする。
【0021】また、電池ケース内下端には、ハトメ状のバーリング部を設けたワッシャーを配置し、該ワッシャーと、工事用バリケード等に取り付けるためのブラケットにより、電池ケース底面を挟み込み、前記バーリング部をカシメることによって電池ケースとブラケットとを組付けるが、前記バーリング部の穴及び電池ケース底面に設けた穴を通して電池ケース内部へ侵入した雨水などを容易に排出するようにした。
【0022】また、電池ケース外周面には、所定角度間隔で複数の縦方向の溝を形成し、工事用カラーコーンの上部に嵌合介在させて照明器具を取り付けるハカマ状のジョイントの、電池ケースが挿入される筒状部の内面には前記複数の溝との対応位置に同数の突起を形成し、両者の嵌合によって照明器具を差し込むだけで保持できるようにしたので、上下方向には、一定の力を加えることで着脱が可能であるが、回転方向には溝と突起とが嵌合係止し、回り止めの効果を生むので、例えば、電池交換などの際に片手で回すだけで電池ケースからベース部を外すことができる。
【0023】また、LED等を配置した印刷配線基板は、その一方の面に対してLED等の部品を挿入し半田付けし、その後一部のLED等の部品を、基板に形成した穴をくぐらせてリードをフォーミングして、基板の他方の面に配置するようにしたので、基板は片面型でよく、自動機で挿入半田上げが可能なので、作業効率がよく、品質も安定である。
【0024】また、電池ケースに収容して使用される電池は、ユニットとなる電池を所定数、縦列に並べて直列に接続し、両端の電池の電極をそれぞれ露出するようにして、シュリンク材でパックし、シュリンク時の収縮力で中間の電池の端子間が圧接し電気的に接続されるようにして電池パックとするので、専用の電池が不要となり、コスト低減に効果があるものとなる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の一実施例の分解斜視図である。同図において、1は電池ケースで樹脂のブロー成形により円筒状に形成し、上端は開口し、端縁外周にはネジ1aが切られており、後述のベース部がねじ込まれて取り付けられる。該ネジ1a下端に接して突条部1bが外周側方へ突出し、外周を一巡するように設けられている。また、電池ケース1の下端は底面とするが、底面中央は開口している。なお、電池ケース1は本実施例では、単1の乾電池を3個直列に並べたものを収容可能な大きさ形状とした。1cは外周に縦方向に長めに設けた溝で、120度間隔に3本が設けられていて、後述のジョイントに取り付けるためのものである。
【0026】2はワッシャーで、金属製であり、前記電池ケース1の内底部に配置される。2aはワッシャー2からプレス加工によって延設形成したバーリング部であり、これを用いて後述のブラケットに取り付ける。3はOリングで、ゴム状の材料で形成され、電池ケース1の前記突条1bに接して嵌め込まれて防水上の機能を果たすものである。
【0027】4は電池スプリングで、導電性で弾性のある金属線により形成され、下端には電池の一方の電極に接触するコイル状の接触部4aを備え、他端には電池ケース1の縁に引っ掛けるように取り付けるフック状の折り曲げ部4bを形成する。
【0028】5はベース部である。樹脂材で形成され、前記電池ケース1の上端のネジ部1aにねじ込むネジ部(図示せず)を内周に備えた小径部5aと、その上方に小径部5aとは段差をもって延設形成された大径部5bとからなり、段差面には、内部に侵入した雨水等を排出するための複数の水抜き穴5cが設けられる。本実施例では、120度間隔に3箇所の円弧状の穴とした。また、水抜き穴5cに接して、大径部5bの底面からリング状に立設したリブ5dを設け、侵入した雨水等が中心寄りには入り込まないように遮断する。また、その内側にも、後述の反射筒を嵌め込むためのリブ5eを設ける。リブ5eは中間で2分されていて、反射筒を嵌合しやすくしてある。5gはこれも底面から立設した、後述の印刷配線基板を嵌め込み、組付けるリブである。また、大径部5b内周には後述のフードの下端を嵌合させ、着脱可能とするバヨネット構造部5fを備える。
【0029】6は+端子で、導電性の金属板で形成され、前記ベース部5の底面中央付近に取り付けられる。また、7は−端子で、導電性の金属板でリング状に形成され、前記ベース部5の底面に取り付けられる。
【0030】8は印刷配線基板組立である。印刷配線基板組立8は、印刷配線基板8aと、この印刷配線基板8aに、後に詳述する手段により組付けられる9個の発光ダイオードLED、同じく印刷配線基板8aに取り付けられる1個の光センサーCDSからなり、前記のベース部5の基板取付部5aに組み付けられる。なお、前記の他にも点灯回路を構成する抵抗、コンデンサー、トランジスタなどが、図示しないが印刷配線基板8aには組付けられる。
【0031】9は反射筒である。前記印刷配線基板組立8を図1のように立てた周囲を囲繞可能な径と長さを有する無色の透明材で形成された円筒状であり、内面、外面に互いに交差する細かい溝を形成して光を拡散するようにしてある。反射筒9は、その下端内周を前記ベース部5のリブ5eの外周に嵌合させて取り付ける。
【0032】10はフードであり、下端をベース部5の上端に嵌合可能な形状寸法とし、赤色の透明材で形成された天面を有する多角筒であり、下端外周には前記ベース部5の上端部5b内周に設けたバヨネット構造部5fと関係して係止するバヨネット構造部10aを備える。また、10bはバヨネット構造部10aに接して外周方向へ突出させ、外周を一巡させた突条で、周囲に付着した雨水を下方へ落とす庇の機能を有する。
【0033】図2に、上記のような図1の分解図で説明した本発明の工事用照明器具の組立ずみのものを図示した。組立内容の一部については前記と重複することになるが、説明する。電池ケース1内の底部にワッシャー2を配置し、電池スプリング4のコイル状の接触部4aをその上に載置し、他端の折り曲げ部4bを電池ケース1の縁に掛ける。接触部4aには電池パックの電極が直接接触し、一方、折り曲げ部4bには、ベース部5を組み付けることによってベース部5に取り付けた、−端子7のリング状の裏面が当接して通電することになる。
【0034】図2において、20はブラケットであり、工事用のバリケードに本照明器具を取り付ける取付具である。やや厚手の鋼板で形成されたコ字状であり、詳細は図3に斜視図として示す。上面には前記のワッシャー2によって電池ケース1の底部を挟んでかしめるための複数の穴20aを、ワッシャー2のバーリング部2aと対応させて設け、図2のようにバーリング部2aの突出部をカシメて組付ける。また、21はウチワボルト、22は止め座金であって、ブラケット20の一方の側面にねじこまれていて、ブラケット20の他方の側面内側に形成した凹凸20bとともに、バリケードに取り付ける際に機能する。
【0035】Oリング3を電池ケース1の突条部1bに接するように嵌め込む。
【0036】ベース部5の底面にはプラス端子6と、−端子7とを取り付ける穴が設けてあり、両者を底面の下面から上方に向け、爪6a、7aを挿入し、該爪を用いて係止するように取り付ける。
【0037】印刷配線基板組立8がベース部5の底面に設けたリブ5gに嵌め込まれる。ここで印刷配線基板組立8の組み立てについて、詳述しておく。図1で理解されるように、印刷配線基板8aには、本実施例では、上から見て120度間隔となるように3個で1セットのLEDが配置され、そのセットが一定距離をおいて上下に3段に、計3セット9個のLEDが取り付けられている。そして、この取り付けは自動挿入機によって印刷配線基板の一方の面に挿入され半田付けされて取り付けられ、その後、一部のLEDのリード部分を折り曲げて、印刷配線基板8aに形成した複数の穴8cの中を手作業によって通して、発光部分が反対側へ配置されるようにリードをフォーミングし、前記のように、上から見て120度間隔となるように3個で1セット、一定距離をおいた上下に3段に、計3セット9個のLEDが取り付けられる。また、印刷配線基板8aのトップに配置されるCDSや、その他,点灯回路を構成する図示をしない抵抗、コンデンサー、トランジスタなども自動挿入機によって取り付けられる。このようにして組み立てられた印刷配線基板組立8が、前記したようにベース部5のリブ5gに縦に嵌め込まれる。
【0038】ベース部5の底面から上方へ突出しているプラス端子6の端子6bと、−端子7の端子7bとは、それぞれ前記のようにベース部5の底面のリブ5gに縦に嵌め込まれた印刷配線基板組立8の、下端の二つの端子8bに接触して電気的に接続される。
【0039】反射筒9が前記のように組付けられた印刷配線基板組立8の周囲を囲繞するように上方から被せられて、その下端内周はベース部5の二分されたリブ5eの外周に嵌合し固定される。最後にフード10が,そのバヨネット構造10aと、ベース部5のバヨネット構造5fとを用いてねじ込むようにして組み付けられる。バヨネット構造については公知であるので説明を省略する。
【0040】30は電池パックである。本実施例では、電池のユニットBATTとしては単1型のものを用い、これを3個、縦列、直列に並べてその外周をシュリンク材で覆ってシュリンク加工する。直列に並べた電池の両端の端子30b(一方の端子のみ図示)をシュリンク材30bから露出させておくことはもちろんである。このようにすることで、シュリンク材30bのシュリンクの際の収縮力で電池の中間の端子同志が電気的に安定に接続される。
【0041】電池パック30を電池ケース1の上部から装填し、ベース5の下端のネジ部を電池ケース1の上端のネジ部1aにねじ込んで締めつけ、組み立てを終了する。
【0042】このように組み立てた照明器具を、工事用バリケードの横棒に、ブラケット30を用いて取り付け、ウチワボルト21を締めつけ、止め座金22と、ブラケット30の凹凸20bとによって固定する。取り付け後の状態は、図6の従来例のものと同様となる。
【0043】このように設置された照明器具は、電池パック30の両極の電圧が電池スプリング4、+端子6、−端子7、を経て印刷配線基板組立8に供給され、回路が作動し、周囲の明るさが所定値以下になることをCDSセンサの検知回路が検知し、LEDを点灯させ、反射筒9が光を拡散し、赤色の透明なフード10を明るく照明し、工事灯として機能する。
【0044】以上の説明は、工事用のバリケードに取り付ける場合のものであったが、図4と図5は、本発明の工事用照明器具を工事用のカラーコーンに取り付けて使用するための取り付け具であり、次にこのような場合について説明する。
【0045】図4はカラーコーンの一部断面とした正面図、図5は上面図であり、カラーコーン用取り付け具であるジョイント40は、樹脂で形成され、先端の円筒状のジョイント部41と、その下方の円錐状である基台部42とからなる一体型であって、基台部42は工事用のカラーコーンの先端に被せて嵌合させ得る形状と寸法であり、また、42aは補強リブ、42bは取り付けネジ穴であり、該ネジ穴42bにネジ(図示せず)をねじこむことでカラーコーンに取り付ける。
【0046】一方、ジョイント部41は円筒形であって、その内径部に電池ケース1を挿入可能な寸法としてある。41aは電池ケース1の底部を載置するため内方へ突出させたストッパー、そして41bは電池ケース1の外周の縦方向の、複数の溝1cと係合する突起であり、本実施例では溝1cに対応して120度角度間隔で3箇所に形成され、電池ケース1を嵌め込みやすいように上部側には傾斜面を設けてある。
【0047】カラーコーン用に本照明器具を用いる際は、前記した実施例におけるワッシャー2と、ブラケット20を使用しないものとする。
【0048】工事用のカラーコーンの先端に基台部42を被せてネジで固定する。電池ケース1を、その溝1cの位置をジョイント部42の突起42bの位置に合わせて押し込むことだけで取り付けは完了する。取り付け後の状態は、図7の従来例のものと同様となる。
【0049】溝1cと突起42bとの凹凸関係の係合によって回り止めの作用を生じ、例えば電池交換などのときには、ベース部5を掴んで回しても全体が回ってしまうようなことがなく、ベース部5から上の部分だけを容易に取り外すことができる。
【0050】このようなバリケード用、カラーコーン用の照明器具を雨天等の使用の場合について説明する。まず、フード10に溜まった水滴はフード10の下端縁の突条10bの、庇としての機能によって下方へ導かれ落下する。
【0051】仮にフード10内に雨水等が侵入してもベース部5の段差部に設けた水抜き穴5cから外部へ誘導され落下する。さらに穴5cに接して、リブ5dが立設されているので、印刷配線基板組立8の回路部分まで到達することがない。
【0052】ベース部5と電池ケース1との当接部にはOリング3を設けてあるので、雨水の侵入を防ぐことができる。また、仮に電池ケース1内に雨水等が入り込んでも電池ケース1の内底面に配置したワッシャー2にはバーリング部2aの穴が形成してあり、電池ケース1底面にも穴が貫通しているので、ここから誘導されて外部へ排出される。なお、カラーコーン用の場合にはワッシャー2が使用されないが、電池ケース1の底面の穴から導出される。
【0053】このように本発明の工事用照明器具においては、雨水等の侵入に対して充分な配慮がなされており、横方向からの吹き降りに対しても対応することができる。
【0054】なお、以上の実施例では、発光手段としてLEDを用いたが、他の発光手段、例えば小型電球などであっても本発明は実施可能であり、また、LEDを含め使用個数が限定されるものではなく、また、配置の角度間隔も120度に限定されるものではない。また、水抜き穴の数や配置も、この実施例に限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フードの外周下端に外周を一巡する突条を設け、また、ベース部段差面に複数の水抜き穴を開口したので、雨水等の侵入に耐えるものとなった。
【0056】また、ベース部の水抜き穴の内周に接して、リブを一巡させて立設したので、仮にベース部内に雨水等が侵入しても印刷配線基板組立を取り付けたベース部底面中央寄りの部分に達することがなく、電気的な短絡等の被害を受けることがない。
【0057】また、電池ケース内に仮に雨水等が侵入しても、バーリング部の穴及び電池ケース底面に設けた穴を通して電池ケース内部へ侵入した雨水などを排出するようにしたので、横からの吹き降りにも耐えるものとなった。
【0058】カラーコーンに取り付ける際には、電池ケース外周面の縦方向の溝と、工事用カラーコーンの上部に取り付けるハカマ状のジョイントの突起と嵌合によって照明器具を保持するようにしたので、電池交換などの際、ベース部をねじっても取り付け具までが回ってしまうようなことがなく、片手でも作業できるようになった。
【0059】印刷配線基板は、その一方の面に対してLED等の部品を挿入し半田付けし、その後一部のLED等の部品を、基板に形成した穴をくぐらせてリードをフォーミングして、基板の他方の面に発光部分を配置するようにしたので、片面印刷の基板ですみ、自動機を使用して取付が可能であるので、コスト低減、能率向上の効果があるものである。
【0060】また、電池ケースに収容して使用される電池は、ユニットとなる電池を所定数、縦列に並べて直列に接続し、両端の電池の電極をそれぞれ露出するようにして、シュリンク材でパックしたものを使用するようにしたので、従来の専用電池に比し、安価なものが得られるようになった。
【出願人】 【識別番号】592080903
【氏名又は名称】青木電器工業株式会社
【識別番号】591050947
【氏名又は名称】ダンレックス株式会社
【出願日】 平成10年9月26日(1998.9.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−100201(P2000−100201A)
【公開日】 平成12年4月7日(2000.4.7)
【出願番号】 特願平10−309394