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【発明の名称】 車両のための前照灯
【発明者】 【氏名】ウルズラ ブリストレ

【氏名】ユルゲン ミュラー

【氏名】ハイケ アイヒラー

【氏名】トーマス キーンツラー

【氏名】ドリス ベーベル

【要約】 【課題】車両のための前照灯であり、リフレクタ10、光源12、およびレンズ16を備えており、リフレクタ10により反射された光がレンズを通過するようになっており、レンズ16を取り囲む少なくとも1つの光学エレメントが設けられている形式のものを改良し、レンズの大きな光学的な直径を維持して、前照灯の良好な外観が得られるようにすることである。

【解決手段】光学エレメントが、少なくとも1つの環状の、有利にはレンズと一体的なレンズエレメントから成り、かつレンズと一緒に光学ユニットとして出現するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両のための前照灯であり、リフレクタ(10)、光源(12)、およびレンズ(16)を備えており、リフレクタ(10)により反射された光がレンズを通過するようになっており、レンズ(16)を取り囲む少なくとも1つの光学エレメントが設けられている形式のものにおいて、光学エレメントが、少なくとも1つの環状の、有利にはレンズ(16)と一体的なレンズエレメント(21)から成り、かつレンズ(16)と一緒に光学ユニット(19)として出現するようになっていることを特徴とする、車両のための前照灯。
【請求項2】 レンズエレメント(21)がレンズ(16)と一緒に光源(12)に向いた共通の1つのベース(31)を備え、かつ縁部区分(32)を有しており、この縁部区分(32)は光学ユニット(19)のホルダ(22)に結合されている、請求項1記載の前照灯。
【請求項3】 レンズエレメント(21)がベース(31)と反対側で、横断面で見てほぼプリズム状であって、レンズ(16)に隣接する急勾配の側面(34)とレンズ(16)の反対側でなだらかな側面(35)を備えている、請求項2記載の前照灯。
【請求項4】 少なくともなだらかな側面(35)が横断面で見て弧状に延びている、請求項3記載の前照灯。
【請求項5】 急勾配の側面(34)がベース(31)の領域で、隣接のレンズ(16)に丸みを以て移行し、かつなだらかな側面(35)に丸みを以て移行している、請求項4記載の前照灯。
【請求項6】 レンズエレメント(21)が、光源(12)から放射された光がレンズエレメント(21)を通過するのを防止するための手段(38,39)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の前照灯。
【請求項7】 光が通過するのを防止するための手段として、カバーコーティング(38)がレンズエレメント(21)の区分でベース(31)の、光源に向かう側に設けられている、請求項6記載の前照灯。
【請求項8】 光が通過するのを防止するための手段として、ホルダ(22)に結合している環状のシェード(39)が設けられている、請求項6記載の前照灯。
【請求項9】 ベース(31)が、レンズエレメント(21)およびレンズ(16)をホルダ(22)に結合するための区分として、環状の縁部(32)を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の前照灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のための前照灯であり、リフレクタ、光源、およびレンズを備えており、リフレクタにより反射された光がレンズを通過するようになっており、レンズを取り囲む少なくとも1つの光学エレメントが設けられている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような前照灯はドイツ連邦共和国特許出願公開第3218703号明細書により公知である。このような前照灯はリフレクタ、光源およびレンズを有しており、リフレクタにより反射された光はレンズを通過する。その上前照灯は少なくともレンズの周囲の一部を取り囲む透光性のエレメントを有する。光源から放射され、リフレクタでとらえられない光は、エレメントを通過して、収束される。エレメントはこれに対しプリズムを有しており、このプリズムによって通過する光は偏向される。エレメントのこのような形成により、光源が点灯している状態では、前照灯の照らしている面はレンズ面に対し拡大されている。光源が消灯している状態では、エレメントは暗く、前照灯は好ましくない不統一の出現像(Erscheinungsbild)を呈する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は、冒頭で述べたような形式の前照灯を改良し、レンズの光学的な大きな直径を維持して、前照灯の良好な外観が得られるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の構成では、光学エレメントが、少なくとも1つの環状の、有利にはレンズと一体的なレンズエレメントから成り、かつレンズと一緒に光学ユニットとして出現するようになっている。
【0005】
【発明の効果】本発明による、請求項1記載の特徴を備えた前照灯は、従来技術の構成に対し有利であり、環状のレンズエレメントがレンズと関連して光学ユニットを形成しており、この光学ユニットが、前照灯の平面で見てレンズの光学的に出現する像の直径を拡大している。
【0006】請求項2に記載の構成では、レンズとレンズエレメントとは一体的に共通の1つのホルダによって保持されている。請求項2から5までに基づく構成によれば、レンズエレメントは光学的に有効なエレメントとして形成され、レンズのプロフィールに適合され、その際に請求項6に基づく構成によって、レンズだけが光束をとらえるために使用され、またレンズエレメントだけが、前照灯の光源が点灯していない状態でレンズの出現像の拡大に役立っている。
【0007】
【発明の実施の形態】車両、特に自動車のための図示の前照灯は、有利には投射原理に基づき形成されていて、少なくともロービームを形成するために用いられる。前照灯はプラスチックもしくは金属製のリフレクタ10を有し、リフレクタ10内に該リフレクタの頂部区分で光源12が挿入されている。光源12は、白熱電球、ガス放電ランプ、もしくは適当な他のランプであってよい。光投射方向14で、リフレクタ10の後ろ側にガラスもしくはプラスチック製の光学ユニット19が配置されており、この光学ユニット19はたとえばリフレクタ10に向いた平らな面18および、相対する側に凸状に湾曲した面20を有していてよい。光学ユニット19はホルダ22内に保持されており、このホルダ22は、リフレクタ10の、光投射方向14に向いた前縁部24に結合されていてよい。リフレクタ10と光学ユニット19はケーシング15内に配置されていてよい。このケーシング15は光射出開口を有しており、光射出開口はガラスもしくはプラスチック製の、光透過性のカバーガラス17で覆われている。カバーガラス17は平滑に形成されていてよく、その結果、光が影響されずにカバーガラスを通って通過するか、もしくはカバーガラスが選択的に少なくとも部分的に光学エレメントを有しており、光学エレメントによって通過する光が偏向されて、たとえば分散される。
【0008】光学ユニット19はレンズ16および、このレンズ16を取り囲むレンズエレメント21を有している。リフレクタ10により、光源12から放射された光は収束性の光束として反射され、この光束はレンズ16を通過し、その際に偏向される。この場合、レンズ16は収束レンズとして作用し、このレンズによって、通過する光がリフレクタ10の光軸11に向けて屈折される。リフレクタ10はたとえば少なくともほぼ楕円形、楕円類似の形もしくは、リフレクタによって反射すべき光束の特性から、数式的に求められた形状を有していてよい。リフレクタ10とレンズ16との間に不透光性のシェード26を設けてあってよく、このシェード26はほぼ光軸11の下側に配置されており、リフレクタ10によって反射された光束の一部分がシェード26を越えて通過する。シェード26を越えて通過した光束は、シェード26の上縁部によって規定された明暗境界線を有しており、この明暗境界線は、レンズ16によって、前照灯から投光されるロービーム光束の明暗境界線として形成される。選択的に、リフレクタ10の形状を、リフレクタによって反射された光束がすでに必要な明暗境界線を有し、この明暗境界線がレンズ16によって形成されるように規定してある場合は、シェード26を省略することもできる。
【0009】ホルダ22は1つのまたは複数のウェブ28を有しており、このウェブ28はリフレクタ10の前縁部24を出発点とし、光学ユニット19の近くまで延びており、そこではたとえば環状の区分30によって互いに結合されていてよく、この区分30内に光学ユニット19が縁部32で以て保持されている。さらにホルダ22の区分30にシェード40が隣接している。
【0010】レンズ16が記述のように反射された光束の形状規定に役立っているのに対して、レンズ16を取り囲むレンズエレメント21は、光源から放射された光の形状規定に積極的に関与するものではない。カバーガラスの17側で、レンズエレメント21はほぼプリズム状の横断面を有する環状のエレメントとして形成されていて、レンズエレメント21と一体に結合されたレンズ16と同一の材料から成る。横断面ではレンズエレメント21はレンズ16側に向かって、横断面で見て急勾配の側面34を有し、この側面34はベース31の領域で丸みを以てレンズ16に移行し、かつ同じく丸みを以てレンズ16と反対側のゆるやかな側面35に移行している。このゆるやかな側面は、横断面で見てレンズ16の湾曲の形式でほぼ弧状に形成され、光学ユニット19の外周で、縁部32に終わっている。したがってレンズエレメント21はまず、通過する光線を偏向させる、つまり光学的に作用するエレメントを成している。同時に光学ユニット19の外径は、レンズ16の本来の直径に対して拡大されている。光学ユニット19の、カバーガラス17側から見た平面外観は、光源12が作動していない状態で、レンズエレメント21を備えない実施例に対し拡大されている。しかしながら光束の形状規定のためには依然としてレンズ16で十分であり、望ましくはこのレンズのみが光線を偏向するようになっている。したがってベース31は光源の側に向かってレンズエレメント21の区分にカバーコーティング38を備えており、このカバーコーティング38は、リフレクタ10から反射された光がレンズエレメント21を通過するのを防いでおり、このレンズエレメントを通過する光は不都合に拡散することになる。このカバーは、選択的に図示されたシェード39によって、たとえば環状の薄板部分として実施されてもよく、薄板部分がホルダ22の環状の区分30に結合されている。
【0011】有利には前照灯の光学特性は、構造的に変わらないレンズ16の使用によって維持され、しかも平面の視覚的な印象を改善して価値を引き上げることが可能である。レンズ16の技術的な同じ値で、レンズ状のエレメント21の使用によって得られるような大きな直径を達成したい場合には、前提として光源からカバーガラスまでの同じ構成長さを前提条件とした場合、レンズは、大きな直径で比較的小さな焦点距離を有するように異なって構成されなければならない。このことは費用のかかる補足的な演算を必要とすることになり、レンズの付加的な製造の費用を意味する。
【出願人】 【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成11年9月8日(1999.9.8)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外3名)
【公開番号】 特開2000−90713(P2000−90713A)
【公開日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願番号】 特願平11−254533