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【発明の名称】 付加装置付ヘッドランプ
【発明者】 【氏名】辰巳 洋一

【要約】 【課題】従来の起動/点灯装置など付加装置が必要とされるヘッドランプにおいては、付加装置がハウジングに外付けされている構成であったため、この付加装置にも防水構造が必要となり、コストアップの問題点を生じていた。

【解決手段】本発明により、ハウジング3には背面側に向かう開口部3aが設けられ、付加装置4には後端側には蓋部4aが設けられ、ハウジング3に付加装置4を開口部3aから挿入して取付けを行うときには開口部3aと蓋部4aにより前記ハウジング3が密封状態となる付加装置付ヘッドランプ1としたことで、メンテナンス性を損なうことのない着脱自在の状態で付加装置4がハウジング3内に配置されるものとして、付加装置を防水構造とすることを不要とし課題を解決するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングに着脱自在として付加装置が取付けられて成る付加装置付ヘッドランプにおいて、前記ハウジングには背面側に向かう開口部が設けられ、前記付加装置には後端側には蓋部が設けられ、前記ハウジングに前記付加装置を前記開口部から挿入して取付けを行うときには前記開口部と蓋部により前記ハウジングが密封状態となることを特徴とする付加装置付ヘッドランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用のヘッドランプに関するものであり、詳細には、光源に放電灯が採用されるなどして、光源の起動、点灯回路など付加装置が必要となり、この付加装置がハウジングに取付けられるものとされたヘッドランプに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の付加装置が設けられたヘッドランプ90の例としては、例えば特開平9−180504号公報に示されるものがあり、図4に再録して示すように、ハウジング91の下方に光源である放電灯92の起動/点灯装置93を外側から取付ける構成としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した従来の構成のヘッドランプ90においては、第一には、前記起動/点灯装置93がハウジング91の外側に取付けられるものとなるので、この起動/点灯装置93自体も防水構造としなければ成らないものとなり構成が煩雑化してコストアップする問題点を生じている。
【0004】また第二には、光源が放電灯である場合には、その点灯電圧、特に起動時においては白熱電球とは比較に成らない程に高電圧(例えば数千V)が要求されるものであるので、上記した起動/点灯装置93自体も防水構造も高性能のものが要求されるものとなると共に、リード線93aなど高圧部分がハウジング91外で引回されるので使用者に対する安全上の問題点も生じ、これらの点の解決が課題とされるものとなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的な手段として、ハウジングに着脱自在として付加装置が取付けられて成る付加装置付ヘッドランプにおいて、前記ハウジングには背面側に向かう開口部が設けられ、前記付加装置には後端側には蓋部が設けられ、前記ハウジングに前記付加装置を前記開口部から挿入して取付けを行うときには前記開口部と蓋部により前記ハウジングが密封状態となることを特徴とする付加装置付ヘッドランプを提供することで課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る付加装置付ヘッドランプ(以下、ヘッドランプ1と略称する)であり、このヘッドランプ1は光源2が放電灯ととされて、ハウジング3には起動、点灯を行うための起動/点灯装置など図2にも示すような付加装置4が設けられるものである点は従来例のものと同様である。
【0007】尚、この種の付加装置4としては、上記の起動/点灯装置の他に、放電灯においては発光源が1つしか設けられないものであるので、例えば光源2の位置を反射鏡5に対して移動させ、すれ違い配光と走行配光との切換えを行わせる配光切換装置も存在する。また、図中に符号6で示すものはレンズであり、前記ハウジング3とで略密閉の灯室7を形成し光源2、反射鏡5の防水を行っている。
【0008】ここで、本発明は、前記ハウジング3には背面側に向かい開口する開口部3aを設けると共に、前記付加装置4の後端側には蓋部4aを設けるものであり、このときには前記開口部3aの周縁には溝状部3bが設けられて、パッキン8が取付けられ、蓋部4aには周縁にはリブ状部4bが設けられている。
【0009】このときに、前記開口部3aと前記付加装置4および蓋部4aとはお互いが対応する形状とされていて、前記付加装置4の本体部4cは前記開口部3aからハウジング3内に挿入が可能であり、且つ、蓋部4aが開口部3aに達し螺着などで取付けが行われたときには、前記溝状部3b、パッキン8およびリブ状部4bにより灯室7内の密閉状態が保たれるものとされている。
【0010】また、前記蓋部4aには自動車の電源に接続するためのハーネス、カプラーなど適宜な電気的接続手段が設けられ、また、前記本体部4cからは前記光源2に給電を行うためのリード線4dが設けられている。尚、実際の実施に当たっては前記開口部3aはハウジング3を形成するときの金型の移動方向(抜き方向)を考慮して位置、付加装置4の挿入方向などを設定するものとしておけば、ハウジング3を形成するときにスライド金型などとすることなく従来通りに形成できるものとなる。
【0011】次いで、以上の構成とした本発明のヘッドランプ1の作用および効果について説明を行う。上記のように付加装置4の本体部4cを開口部3aからハウジング3内に挿入し、この開口部3aを付加装置4の後端に設けた蓋部4aで密閉して閉止する構成としたことで、本体部4cに対しての防水構造は省略可能とすることができる。
【0012】また、本体部4cがハウジング3とレンズ6とで密閉状態となる灯室7内に収納されることで、光源2を起動/点灯するための高電圧のリード線4dもハウジング3(灯室7)内で配線を行うことが可能となり、外部に露出しないものとなるので、自動車使用者などに対する安全性の確保も可能となる。さらに、前記付加装置4はハウジング3との螺着などによる係着を解除させれば、容易に取外しが可能であるので、メンテナンスなどに不都合を生じることもない。
【0013】図3に示すものは本発明に係るヘッドランプ1の別の実施形態であり、前の実施形態では付加装置4が起動/点灯装置、あるいは、配光切換装置など1つの付加装置4が組付け可能なものとされていたが、本発明はこれを限定するものでなく、例えば起動/点灯装置と配光切換装置との2つの付加装置4、付加装置9を着脱可能とするように、ハウジング3に開口部3aの2箇所を設けても良いものである。
【0014】尚、図3は理解を容易とするために、二つの付加装置4、付加装置9を反射鏡5の下方で上下方向に並ぶものとしてにハウジング3に取付ける状態で示したが、これは、二つを水平方向に整列させても良く、更には反射鏡5の左右あるいは上下など二箇所に分離して取付けても良いものである。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、ハウジングには背面側に向かう開口部が設けられ、付加装置には後端側には蓋部が設けられ、ハウジングに付加装置を開口部から挿入して取付けを行うときには開口部と蓋部により前記ハウジングが密封状態となる付加装置付ヘッドランプとしたことで、第一には、メンテナンス性を損なうことのない、着脱自在の状態で付加装置がハウジング内に配置されるものとして、付加装置を防水構造とすることを不要とし、この種の付加装置が必要なヘッドランプのコストダウンに極めて優れた効果を奏するものである。
【0016】また、特に付加装置が起動/点灯装置である場合には、この起動/点灯装置から放電灯光源に配線される高電圧のリード線をハウジング内で配線でき外部に露出しないものとすることが可能となり、例えば運転者、修理業者などが不用意に前記リード線に触れることを防止できるものとなり、安全性の向上にも極めて優れた効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
【出願日】 平成10年9月11日(1998.9.11)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2000−90711(P2000−90711A)
【公開日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願番号】 特願平10−258418