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【発明の名称】 コンビネーションランプ
【発明者】 【氏名】小林 和成

【要約】 【課題】隣接した複数のランプが非点灯時に同じ色に見えるコンビネーションランプを提供する。

【解決手段】コンビネーションランプは、赤色のレンズ21、24を前面に有するテール&ストップランプ2と、無色のレンズ32を前面に有するバックアップランプ3とが隣接して設けられており、このバックアップランプ3は、高反射率を有するリフレクタ34と、リフレクタ34の反射面側に配置された白色光を発するバルブ33と、バルブ33の前方に設けられた赤色のパターン部31とを備えて構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のレンズを前面に有する第1のランプと第2のレンズを前面に有する第2のランプとが隣接して設けられたコンビネーションランプにおいて、第2のランプは、高反射率を有するリフレクタと、前記リフレクタの反射面側に配置され第1のレンズの色と異なる色の光を発するバルブと、前記バルブの前方に配置され第1のレンズの色と同じ色を有する不透光のパターン部とを備えたことを特徴とするコンビネーションランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる色に発光するランプを隣接して備えたコンビネーションランプに係り、特にランプの非点灯時に隣接したランプが同じ色に見えるように構成した車両用のコンビネーションランプに関する。
【0002】
【従来の技術】車両後部に配置されるコンビネーションランプは、テール&ストップランプ、バックアップランプ、ターンランプが任意に組み合わされて構成される。通常、点灯時には、テール&ストップランプは赤色に、バックアップランプは白色に、ターンランプは橙色に発光するように構成される。そのため各ランプの光源となるバルブやバルブ前面に配置されるレンズは、それに応じた色が選択される。例えば、テール&ストップランプはレンズ自体を赤色としている。また、バックアップランプはバルブを白色光としレンズを無色としており、ターンランプはバルブを橙色光としレンズを無色としている。
【0003】この種のコンビネーションランプは、赤色レンズのテール&ストップランプが全体的に大きな面積を有しており、バックアップランプやターンランプの大きさは比較的小さい。従って、ランプを点灯しない昼間にコンビネーションランプを見ると、赤色基調のレンズ群の中に比較的小さい無色のレンズが白っぽく目立って見える。このようなことから、ランプの非点灯時には、各種ランプの色が同じ色に統一されている方が、自動車の外観として見栄えがよいと考えられる。そこで、コンビネーションランプ全体が非点灯時に同一色に見えるようにする試みがなされている。
【0004】例えば、実開平2−101404号公報には、この試みの一つが開示されている。この技術は、前面のレンズが複数の色違いのレンズを接合してなる車両用灯具において、色違いレンズの一方を他方の色違いレンズとの接合部を含めて他方の色違いレンズと同色の色のシートで覆うと共に、シートには複数の透光窓部を設けるものである。これにより本例では、色違いレンズの接合部を隠し、またレンズ色を他方のレンズ色に統一することができるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、単に色違いレンズの一方を他方の色違いレンズの色と同色のシートで覆うものである。しかも、このシートには複数の透光窓部が設けられているので、依然としてレンズの一部がそのまま見えることとなる。例えば、色違いレンズの一方が無色のバックアップランプのもので、他方のレンズが赤色のテール&ストップランプのものであるとすると、無色のレンズを赤色のシートで覆ったとしても、無色のレンズの一部がシートの透光窓部から白っぽく見えてしまう。よって従来の車両用灯具では、色違いレンズの一方を他方のレンズ色に十分統一した色とすることができないという問題がある。
【0006】従って本発明の目的は、隣接した複数のランプが非点灯時に同じ色に見えるコンビネーションランプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1のレンズを前面に有する第1のランプと第2のレンズを前面に有する第2のランプとが隣接して設けられたコンビネーションランプにおいて、第2のランプは、高反射率を有するリフレクタと、前記リフレクタの反射面側に配置され第1のレンズの色と異なる色の光を発するバルブと、前記バルブの前方に配置され第1のレンズの色と同じ色を有する不透光のパターン部とを備えたコンビネーションランプにより、達成される。
【0008】ここで、高反射率を有するリフレクタとしては反射率が70%以上、好ましくは90%以上のものが用いられる。また、不透光のパターン部における第1のレンズの色と同じ色とは、同じ色といえる色を含む概念であり、全く同一の色である必要はない。例えば、第1のレンズの色が赤色の場合、不透光のパターン部の色はそれと全く同一の赤色であることが望ましいが、少なくとも赤色といえるものであれば良い。また、このパターン部は、例えば第2のレンズの後面に印刷又は貼付されるが、第2のレンズとバルブとの間に配置するようにしてもよい。
【0009】第2のランプをこのように構成することにより、ランプ非点灯時には着色した不透光のパターン部の反射による色が見え、ランプ点灯時にはバルブの発光色が見える全く新しい考え方に基づくランプを得ることができる。
【0010】このコンビネーションランプを車両の後方から見ると、第2のランプの非点灯時には、第1のレンズの色と同じ色の不透光のパターン部が第2のランプの高反射率を有するリフレクタに反射し、このパターン部の色の反射光が非パターン部を介して見える。そして、第2のランプの点灯時には、第1のレンズの色と異なる色の光を発するバルブからの光が直接又は高反射率を有するリフレクタに反射して非パターン部を介して見えることになる。例えば、第1のランプが赤色のレンズを有するテール&ストップランプ、第2のランプが赤色の不透光のパターン部および白色光を発するバルブを有するバックアップランプであるとすると、バックアップランプの非点灯時には、コンビネーションランプ全体が赤色に見え、バックアップランプの点灯時には、バックアップランプの部分は白色に、他の部分は赤色に見えるようになる。このように本発明では、隣接した複数のランプを非点灯時に同じ色に見えるようにすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0012】図1は、車両後部の外観を示す図である。図のように車両1の後部には、コンビネーションランプとして、面積の大きいテール&ストップランプ2と、その中に比較的面積の小さいバックアップランプ3が配置されている。ランプ点灯時には、テール&ストップランプ2は赤色に、バックアップランプ3は白色に発光する。
【0013】図2は、このコンビネーションランプの外観を拡大して示す図である。図示のように、テール&ストップランプ2の中ほどにはバックアップランプ3が配置されている。バックアップランプ3には、パターン部31が設けられている。
【0014】図3は、図2のA−A’断面を示す図である。図のように本例では、テール&ストップランプ2は、バックアップランプ3を挟んで両側2個所に配置される。上方のテール&ストップランプ2は、ランプ前面に設けられた赤色のレンズ21と、ランプ内部に設けられたバルブ22と、バルブ22の発する光を反射するリフレクタ23とを有し、下方のテール&ストップランプ2も同様に、ランプ前面に設けられた赤色のレンズ24と、ランプ内部に設けられたバルブ25と、バルブ25の発する光を反射するリフレクタ26とを有する。これにより点灯時には、上下のテール&ストップランプ2が赤色に発光する。
【0015】一方、バックアップランプ3は、ランプ前面に設けられた無色のレンズ32と、高反射率を有するリフレクタ34と、リフレクタ34の反射面側に配置された白色光を発するバルブ33と、バルブ33の前方に設けられた赤色のパターン部31とを有する。この赤色のパターン部31は不透光性であり、例えばレンズ32の裏面にホットスタンプにより形成される。また、リフレクタ34は、表面が例えばアルミ蒸着によって形成されており、その反射率は約90%と高い。ちなみにリフレクタを銀色塗装とした場合は、反射率が60%程度と低く、隣接した複数のランプが非点灯時に同じ色に見えるようにするには不十分である。したがって、リフレクタ34の表面処理としては、高反射率が得られる例えばアルミ蒸着とするのが好適であるといえる。リフレクタは、天候又は時間帯によりランプ内の明るさが異なるため、晴天の時など(外が明るい時)には反射率が低くても赤色パターンを映し出すことができるが、雨天又は夕暮れ時など(外が薄暗い時)にはある程度の反射率がないと赤色パターンを映し出すことができない。これらを考慮すると、リフレクタ34は、反射率が70%以上、好ましくは90%以上であることが望ましい。
【0016】このように構成したコンビネーションランプを車両の後方から見ると、バックアップランプ3の非点灯時には、赤色の不透光のパターン部31が高反射率を有するリフレクタ34に反射し、このパターン部31の赤色の反射光が非パターン部35を介して見える。そしてバックアップランプ3の点灯時には、バルブからの白色光が直接または高反射率を有するリフレクタ34に反射して、非パターン部35を介して見える。これにより、バックアップランプ3の非点灯時には、コンビネーションランプ全体が赤色に見え、バックアップランプ3の点灯時には、バックアップランプ3の部分は白色に、他の部分は赤色に見えるようになる。
【0017】図4は、バックアップランプ3の他の実施例を示す図である。本実施例では、パターン部31のパターンに合せてリフレクタ36の表面形状を工夫し、パターン部31の赤色による反射光が外部により多く放出されるように構成したものである。このリフレクタ36は、その表面形状として、例えば実開昭59−20505号公報に開示された反射面部の構造を応用して製作することができる。
【0018】図5は、バックアップランプ3のさらに他の実施例を示す図である。本実施例では、不透光のパターン部37をレンズ32の裏面ではなく、レンズ32とバルブ33の間に配置したものである。パターン部37は、例えば透明板に不透光性の赤色のパターンを印刷して製作することができるが、他の方法として、不透光性の赤色板に開口部を形成し、この開口部を非パターン部38とすることにより作製することもできる。パターン部37のパターンの形状は問わないが、図2のように短冊状のものを用いることができる。パターン部と非パターン部の比率は、バックアップランプとして必要な光量を考慮して決められる。
【0019】このようにすることにより、バックアップランプの非点灯時にはコンビネーションランプが全体的に赤色に見え、バックアップランプを点灯すると、バックアップランプの部分だけが白色に見えるようになる。従って、非点灯時のコンビネーションランプに一体感が生じ、外観的に優れたランプが得られる。また、バックアップランプのリフレクタに写る赤色とレンズ表面の赤色の奥行きの違いにより、新規な見栄えを得ることができる。
【0020】以上の説明ではコンビネーションランプとして、テール&ストップランプとバックアップランプの組み合せの例を示したが、バックアップランプに代えて、又はバックアップランプとともにターンランプを組み合せることができる。この場合、一般的には、ターンランプのバルブは橙色光とされ、レンズの色は無色とされる。また、ターンランプの不透光のパターン部と非パターン部の比率は、ターン有効発光面積を考慮して決められる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、隣接した複数のランプが非点灯時に同じ色に見えるコンビネーションランプを得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
【出願日】 平成10年8月10日(1998.8.10)
【代理人】 【識別番号】100090583
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 清
【公開番号】 特開2000−57814(P2000−57814A)
【公開日】 平成12年2月25日(2000.2.25)
【出願番号】 特願平10−226344