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【発明の名称】 ランプユニット及びスポット光源装置
【発明者】 【氏名】伊藤 守行

【氏名】河合 和人

【氏名】吉田 一夫

【氏名】筬島 哲也

【要約】 【課題】容易に位置決めすることが可能なランプユニット、及びそれを用いたスポット光源装置を提供する。

【解決手段】放電管20及び反射ミラー21の相互の位置決めがされたランプユニット2に、さらにそれらの放電管20及び反射ミラー21に対して位置決めがされた、金属製などの位置決めリング22を設けることによって、スポット光源装置への設置・固定時に容易に位置決めできるランプユニット2とすることができる。また、スポット光源装置において、この位置決めリング22に対応したランプ保持部28及びランプ固定部29からなるランプ設置部を設けることによって、ランプユニット2を位置決めしつつ容易に着脱することが可能なスポット光源装置を実現できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光を放射する放電管と、前記放電管の一方の電極側が挿通されて固定される放電管固定部を有し、前記放電管から放射された光を反射させて出射開口部から出射させる反射ミラーと、を備えるランプユニットにおいて、前記放電管及び前記反射ミラーに対して位置決めされた位置決めリングと、前記放電管の両端に設けられた電極の固定及び電源との接続を行うための絶縁基板とをさらに備え、前記位置決めリングは、前記反射ミラーの前記出射開口部に対して固定され、前記放電管固定部の近傍外側に位置する前記放電管の一方の電極は、前記絶縁基板の第1の電極接続部に接続・固定され、前記出射開口部の近傍に位置する前記放電管の他方の電極からのリード線は、前記反射ミラーの所定の部位に設けられた開口を通って、前記絶縁基板の第2の電極接続部に接続・固定されていることを特徴とするランプユニット。
【請求項2】 前記絶縁基板の、前記第1の電極接続部及び前記第2の電極接続部に、所定の電圧を供給する電源に接続するためのコネクタ部がさらに接続・固定されていることを特徴とする請求項1記載のランプユニット。
【請求項3】 前記放電管は、その側面に排気管の残存部分である突起部を有し、前記位置決めリングは、前記放電管の前記突起部に対して、管軸を中心とする回転方向について所定の位置関係を有する回転方向位置決め部をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載のランプユニット。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項記載のランプユニットを用いて構成され、前記放電管と、前記反射ミラーとを有する前記ランプユニットが内部に格納されるハウジングと、前記反射ミラーからの光を出射するための、前記ハウジングの前面に設けられた出射口と、を有するスポット光源装置において、前記ランプユニットの前記位置決めリングを保持・固定するためのランプ設置部を有することを特徴とするスポット光源装置。
【請求項5】 前記出射口に接続されて、出射される光を導光するライトガイドをさらに備えることを特徴とする請求項4記載のスポット光源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を照射するスポット光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スポット光源装置では、放電管から放射された光を楕円集光ミラーなどの反射ミラーによって反射・集光し、出射口に導光して、出射口に接続されたファイバなどの導光手段(ライトガイド)によって外部に出射される(例えば特開平9−281361号)。
【0003】この放電管及び反射ミラーは、放電管の、両端にある電極のうち一方の電極側が、反射ミラーに形成された開口に挿通されて固定されたランプユニットとして用いられる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような装置においては、ランプユニットにおける放電管と楕円集光ミラーなどの反射ミラーとの設置の位置精度、及びランプユニットが装置に設置・固定された場合の、ランプユニットからの出射される光の光軸と出射口との設置の位置精度、等によって、出射口への光の導光・集光の精度と効率が決定される。しかし、特にランプユニットを装置に設置・固定するときの位置決めは、容易には行うことができない。このことは、例えば放電管の故障によるランプユニットの交換・再設置を行う場合に問題となる。
【0005】このとき、装置に対して接触・固定される反射ミラーの部位の位置精度が、その設置の位置精度に大きく影響する。特に、プレス型の反射ミラー(金型を用い、プレスによって成形された反射ミラー)は、安価に製造が可能であるが、一方で、反射に用いられる部位以外の部位、例えば固定に用いられる部位等、についてその位置精度が出しにくいという問題点がある。
【0006】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、正確かつ容易に位置決めを行うことができるランプユニット、及びそのようなランプユニットを用いたスポット光源装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明によるランプユニットは、光を放射する放電管と、放電管の一方の電極側が挿通されて固定される放電管固定部を有し、放電管から放射された光を反射させて出射開口部から出射させる反射ミラーと、を備えるランプユニットにおいて、放電管及び反射ミラーに対して位置決めされた位置決めリングと、放電管の両端に設けられた電極の固定及び電源との接続を行うための絶縁基板とをさらに備え、位置決めリングは、反射ミラーの出射開口部に対して固定され、放電管固定部の近傍外側に位置する放電管の一方の電極は、絶縁基板の第1の電極接続部に接続・固定され、出射開口部の近傍に位置する放電管の他方の電極からのリード線は、反射ミラーの所定の部位に設けられた開口を通って、絶縁基板の第2の電極接続部に接続・固定されていることを特徴とする。
【0008】また、絶縁基板の、第1の電極接続部及び第2の電極接続部に、所定の電圧を供給する電源に接続するためのコネクタ部がさらに接続・固定されていることを特徴とする。
【0009】放電管及び反射ミラーを有するランプユニットにおいて、さらに位置精度の良い位置決めを行うための、ランプユニットの他の部位に対する位置決めがあらかじめ行われている位置決めリングを設けることによって、この位置決めリングをスポット光源装置への固定及び位置決めに用いることができ、したがって、装置に対して正確に位置決めしつつ、かつ、容易に設置または交換が可能なランプユニットを実現することができる。またさらに、電極及び電極からのリード線を固定するための絶縁基板を設置することによって、特にこのようなランプユニットの交換時等の配線を含んだ取り扱いを容易にし、機能性を高めることができる。
【0010】また、放電管は、その側面に排気管の残存部分である突起部を有し、位置決めリングは、放電管の突起部に対して、管軸を中心とする回転方向について所定の位置関係を有する回転方向位置決め部をさらに有する構成とすることによって、放電管の作製時に放電管に形成される排気管の残存部分である突起部の位置を、スポット光源装置に対して一定の位置とするように設置することが可能なランプユニットとすることができる。
【0011】また、本発明によるスポット光源装置は、上記のランプユニットを用いて構成され、放電管と、反射ミラーとを有するランプユニットが内部に格納されるハウジングと、反射ミラーからの光を出射するための、ハウジングの前面に設けられた出射口と、を有するスポット光源装置において、ランプユニットの位置決めリングを保持・固定するためのランプ設置部を有することを特徴とする。
【0012】上記したようなランプユニットを用い、その位置決めリングによって位置決めしつつ、ランプユニットを着脱可能に保持・固定することができるランプ設置部を有するように構成することによって、ランプユニットの設置・交換が容易であるスポット光源装置を実現することができる。
【0013】また、出射口に接続されて、出射される光を導光するライトガイドをさらに備える構成としても良い。例えばファイバなど、用途に応じた形態・性能を有するライトガイドを接続することによって、効率的に光の出射とその利用を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるスポット光源装置に係るUVスポット光源装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。なお、スポット光源装置の外面を構成するハウジングの各面については、底面及び上面と、それ以外の4面については、放電管及び反射ミラーの開口部に対向して出射口が設けられている面を前面、反対側を後面、前面に対して左側を左側面、右側を右側面とする。
【0015】図1は、本発明の一実施形態に係るUVスポット光源装置の、放電管20の中心を含む平面での水平端面図を示す。また、図2及び図3は、図1に示したUVスポット光源装置の概略構成を示す斜視図である。本実施形態におけるハウジング1は、ハウジング台部11及びハウジングカバー12からなり、図2においては、ハウジング台部11及びハウジングカバー12を破断して、装置内部の概略構成を示してある。また、後述する内箱カバー33及び光源カバー35については、ここでは図示していない。また、図3においては、ハウジング台部11及びハウジングカバー12の破断については図2と同様であるが、内箱カバー33及び光源カバー35を図示して、ハウジング1内部の各領域の区分を明示している。
【0016】ここで、ハウジング1の各面については、前面を1a、後面を1b、左側面を1c、右側面を1d、底面を1e、上面を1fとし、前面1aには、所定の位置に光を出射するための出射口13が設けられている。これらの各面に対し、ハウジング台部11はハウジング1の前面1a、後面1b及び底面1eを構成し、ハウジングカバー12はハウジング1の左側面1c、右側面1d及び上面1fを構成する。
【0017】ハウジング1の内部は、図1に示すように電源や回路等、駆動のための装置が格納される駆動領域A、光の外部への出射を制御するシャッター等が設置される出力領域B、放電管及び反射ミラー等が格納される光源領域C、空気流の経路を制御するための通気領域D、及び空気流の排気のための排気口を有する後部領域Eの5つの領域から構成されている。
【0018】駆動領域Aは、区分板31によって装置右側に形成されている。区分板31は、左側面と後面とによって構成され、その高さは、ハウジング1の底面1eから上面1fまでの距離、すなわちハウジング1の高さと等しい。また区分板31の後面はハウジング1の右側面1dに接続しており、これによって駆動領域Aは、左側面及び後面を区分板31により、前面、右側面、底面及び上面をハウジング1の各面により区分されて構成され、また、駆動領域Aの左側面の前方は一部開放されて、後述する通気領域Dに連通されている。
【0019】この駆動領域Aには、UVスポット光源装置の各部を駆動制御するための駆動装置が設置されている。図中においては、駆動装置15として模式的に簡略化して示してあるが、駆動装置15は複数の装置から構成されて設置されても良い。例えばこの駆動装置は、各部へ電流を供給する電源、各部の駆動を行う回路、及びそれらを制御するコンピュータ等を有して構成される。また、駆動装置15は、例えばハウジング1の前面1aの駆動領域Aに面した所定の位置に設置されたパネル等に接続されて、操作者によって操作される構成としても良い。なお、図中においては、駆動装置15とUVスポット光源装置の各部との接続等については図示していない。
【0020】出力領域Bは、内箱32及び内箱カバー33によって装置左側前方に形成されている。内箱32は、内箱前部32aと、内箱後部32cとから構成されている。内箱前部32aの前面の、出射口13に対向する所定の位置には、光を出射するための出射開口部32bが形成されている。また、内箱後部32cの後面には、放電管20からの光を入射・導光させるための開口部32dが設けられている。内箱前部32a及び内箱後部32cからなる内箱32の高さは、ハウジング1の高さよりも低く設定されており、その上面には内箱カバー33が設置される。これによって出力領域Bは、前面、後面、左側面及び右側面を内箱32により、底面をハウジング1の底面1eにより、上面を内箱カバー33により区分されて構成される。
【0021】図2においては、内箱32の内箱前部32a及び内箱後部32cを一部破断して、その内部を示してある。この出力領域Bには、内箱前部32aの内部にシャッター4が設置されている。シャッター4はシャッター板41とシャッター駆動部42とから構成され、シャッター固定部33aに固定されて設置されている。また、シャッター板41がONである位置は、シャッター板41に設けられた突起部41aを位置センサ43によって検出して、位置を確認している。この位置センサ43は、位置センサ固定部33bに固定されて設置されている。
【0022】これらシャッター4及び位置センサ43が固定されているシャッター固定部33a及び位置センサ固定部33bは、内箱カバー33に一体に固定されて、容易に着脱が可能なように設置されている。なお、図2においては前述したように内箱カバー33を図示しておらず、したがってこれらは図中では中空に浮いた状態で示されている。また、図2においては、シャッター板41の位置は光の出射がONである状態を示している。光の出射がOFFである状態、すなわちシャッター板41が出射される光の光軸(以下、単に光軸という)上にあって光の出射を遮っている状態、については点線によって示してある。なお図1には、光の出射がONであるときにはシャッター4の各部は光軸上にはないため、シャッター4は図示されていない。
【0023】出射開口部32b及び出射口13からなる開口部分には、本実施形態においてはライトガイドとしてファイバ5が接続されており、その接続・固定のためにライトガイド差込口であるファイバ差込口50が設置されている。なお、内箱前部32aと内箱後部32cとの境界には、フィルタ固定板32e(図2においては図示されていない)が設置される。フィルタ固定板32eには、内箱32後面の開口部32dと内箱32前面の出射開口部32bとの間の所定の位置に開口部が設けられており、フィルタ固定板32eの内箱後部32c側には、その開口部を覆うように紫外光透過フィルタ14(図2においては図示されていない)が設置されている。
【0024】光源領域Cは、光源区分板34及び光源カバー35によって装置左側に形成されている。光源区分板34は、右側面と後面とによって構成され、その高さはハウジング1の高さよりも低く設定されている。また、光源区分板34の右側面は内箱32の内箱後部32cの後面に接続されている。光源カバー35は、左側面と上面とによって構成され、光源区分板34に接続されて設置される。これによって光源領域Cは、右側面及び後面を光源区分板34により、左側面及び上面を光源カバー35により、前面を内箱32の内箱後部32cにより、底面をハウジング1の底面1eにより区分されて構成される。
【0025】この光源領域Cには、放電管20と反射ミラー21を有するランプユニット2が、内箱後部32cの後面に設置されたランプ保持部28によって、内箱後部32cの開口部32dに面して設置・固定されている。このランプユニット2及びその設置・固定の方法については後述する。
【0026】なお、光源カバー35は、光源カバー固定部35aによってハウジングカバー12の上面1fに接続・固定されている。この光源カバー35の後方には、下方に突出しているインターロック解除部35cが設けられている。これによって、ハウジングカバー12が正しく装着されたときに、このインターロック解除部35cによって、光源区分板34の通気領域D側の面に固定されたインターロック制御部16の、ハウジング1の後面1b側に設置されたインターロック解除スイッチ16a(図1に示されている)が押されてインターロックが解除され、装置の動作が可能な状態となるように構成されている。
【0027】通気領域Dは、駆動領域Aを形成する区分板31の左側面と、出力領域B及び光源領域Cを形成する内箱32及び光源区分板34の右側面とによって挟まれて形成されている。この通気領域Dは、空気流による各部の冷却経路を制御する目的で設けられているもので、本実施形態においては、通気制御板36によって前後2つの領域にさらに区分されて、通気制御板36の前方は空気流合流領域Fを構成している。通気領域Dの上面は、光源領域Cと同様に光源カバー35によって覆われている。また、光源カバー35の最前方の上部には、光源領域Cの上部から通気領域Dの上部にわたって、通気を制限するための通気制御板35bが設けられている。
【0028】後部領域Eは、駆動領域A及び光源領域Cを形成する区分板31及び光源区分板34の後面と、ハウジング1の後面1bとによって挟まれて形成されている。このような構成において、光源領域C内に設置されたランプユニット2の放電管20から放射された光は、反射ミラー21によって反射されて出力領域Bに入射され、シャッター4によって光の出射のON/OFFが制御されて、シャッター4がONの状態であるときには、光は出射開口部32b及び出射口13を経てファイバ差込口50に接続されたファイバ5に入射され、外部に出力される。
【0029】本実施形態におけるランプユニット2について説明する。図4は、本発明によるランプユニット2の概略構成図である。なお、反射ミラー21及び位置決めリング22については、破断して示してある。
【0030】ランプユニット2は、スポット光源装置に対して容易に着脱が行えるような構成を有して、一体に形成されている。放電管20は、その放電部20aが楕円集光ミラーである反射ミラー21の内部に位置するように設置される。電極20bを有する端部は、反射ミラー21の円形である出射開口部21aの中心近傍に位置し、電極20cを有する端部は、反射ミラー21の開口である放電管固定部21bに挿通され、接着剤21cによって、反射ミラー21に対して放電管20の放電部20aが位置決めされた状態で固定されている。
【0031】反射ミラー21は、出射開口部21aの前面が、位置決めに対して必要な、放電管20の放電部20a及び反射ミラー21に対する位置精度を有するように加工・形成されており、この精度良く加工・形成された出射開口部21aに対して、金属製、好ましくはアルミニウム製の位置決めリング22が取り付けられている。金属製の位置決めリング22については容易に精度良く加工・形成することができる。これによってランプユニット2は、位置決めリング22がランプユニット2の各部に対して充分な位置精度を有するように構成され、したがって、この位置決めリング22によって位置決めされるようにスポット光源装置に対して設置・固定が行われることによって、スポット光源装置における出射される光の光軸及び出射口等と、ランプユニット2との位置決めが実現され、ランプユニット2の設置・固定時に容易に位置決めを行うことができるランプユニット2が実現される。
【0032】位置決めリング22は、スポット光源装置への装着のためのレール部22a及びレールリング22bを有している。また、その前面の所定の位置には、回転方向位置決め凸部22cが設けられている。放電管20には、その作製時に排気管が放電部20aに接続されて形成され、作製後にはその残存部分である突起部20dが放電部20a上に形成されるが、スポット光源装置への設置・固定時には、この突起部20dは、管軸を中心とした回転方向に関して、装置に対して同一の方向にあるように装着されることが望ましい。位置決めリング22上に設けられた回転方向位置決め凸部22cは、この突起部20dと管軸を中心とした回転方向に関して所定の位置関係、図4においては円周上の反対方向、を有するように設けられ、後述するようにこの回転方向位置決め凸部22cに対応する部位がスポット光源装置において設けられることによって、突起部20dが所定の位置になるような設置・固定が実現される。なお、本実施形態における回転方向位置決め凸部22cは、位置決めリング22に固定されたネジによって構成されている。
【0033】反射ミラー21の外側に位置する放電管20の電極20cは、絶縁基板23の電極接続部23aに固定される。また、反射ミラー21の内側に位置する電極20bにはリード線24が接続され、リード線24は反射ミラー21に設けられた開口21dに挿通されて、電極接続部23aに対して所定の距離だけ離れた位置に設けられた電極接続部23bに固定される。
【0034】ここで、開口21dは単なる開口であって、挿通されるリード線24を固定するための固定部材は設置されていない。例えば金属製の固定部材が開口21dに設置された場合、その固定部材によって反射ミラー21による放電管20から放射された光の反射の効率が低下する。したがって、開口のみとすることによって、そのような効率の低下を避けることができる。リード線24の固定は、電極接続部23bでの絶縁基板23への固定によって行われる。ただし、必要がある場合には開口21dに固定部材を設置しても良い。
【0035】また、絶縁基板23は、電極20c、及び電極20bからのリード線24を固定するとともに、その電源への接続の中継点としての機能も有しており、これによってランプユニット2の着脱時の配線が容易になる。
【0036】絶縁基板23には、電源への接続を行うためのコネクタ部25がさらに接続されている。コネクタ部25は、コネクタ25aと2本のケーブル25bとから構成される。ケーブル25bはそれぞれ電極接続部23a及び23bに接続されており、コネクタ25aが所定の電源に接続されることによって、放電管20に対して必要な電圧が供給される。このようなコネクタ部25があらかじめ接続されていることによって、さらに着脱時の配線が容易になる。なお、このコネクタ部25については、図1及び図2においては図示していない。
【0037】なお、絶縁基板23、及びリード線24が挿通される開口21dについても、放電管20の突起部20dに対して管軸を中心とした回転方向に関して所定の位置関係、図4においては円周上の同一方向、を有するように回転方向位置決め凸部22cとの位置関係が設定されている。これによって、スポット光源装置に設置したときに、絶縁基板23等が同一の位置にくるようになり、コネクタ部25の接続等を容易に行うことができる構成となる。
【0038】次に、上記したランプユニット2のスポット光源装置への装着及び固定方法について説明する。図5及び図6はその装着及び固定方法を説明する図であり、図5は、ランプユニット2が装着されていない状態を示し、図6はランプユニット2が装着され固定・ロックされている状態を示している。なお、ランプユニット2については、その装着・固定方法を明示するため、放電管20及び反射ミラー21等については図5及び図6においては図示せず、位置決めリング22のみを図示している。
【0039】本実施形態におけるランプ設置部は、内箱後部32cの後面、ランプ保持部28及びランプ固定部29によって構成されている。内箱後部32cの後面には、ランプユニット2が開口部32dに対向して設置されるように、ランプ保持部28が設置されている。ランプ保持部28は、その左側が開放されたU字状に形成されたリング挿入板28aと、リング挿入板28aに対して小さい内径を有してその左側が開放されたU字状に、位置決めリング22の挿入をガイドするガイド部28cを有して形成されたリング固定板28bとによって構成され、ランプユニット2の位置決めリング22は、そのレール部22aの前方のレールリング22bが、内箱後部32cの後面、リング挿入板28a、及びリング固定板28bによって形成されたU字状の溝に、内箱後部32cの後面及びリング固定板28bによって挟まれるように左側から挿入されて、設置・位置決めされる。また、ランプユニット2の回転方向の位置(設置角度)については、位置決めリング22に設けられた回転方向位置決め凸部22cが、内箱後部32cの後面左側に設けられた回転方向位置決め凹部27に係合されるように挿入されて設置されることによって、管軸を中心とした回転方向の位置決めが行われる。
【0040】装着されたランプユニット2は、ランプ固定部29によってロックされ固定される。回転可動に構成されたランプ固定部29は、ランプユニット2のロックのためのバネ状のロック部29aを有している。図5にはランプ固定部29がロックを行っていない状態が、また、図6にはランプ固定部29がロックを行っている状態が示されている。図5においては、ロック部29aはランプ固定部29の上方(ハウジング1の上面1f側)に位置している。一方、図6においては、ランプ固定部29は回転されて、ロック部29aはランプ固定部29の後方(ハウジング1の後面1b側)に位置して、ランプユニット2の位置決めリング22のレール部22aにロック部29aのバネ状の先端がはまる状態で、装着されたランプユニット2がロックされ固定されている。
【0041】このランプ固定部29の左側面には、その回転中心に対してロック部29aと同じ方向に、凸状の台部側ランプ固定係合部29bが設けられている。これに対応して、ハウジングカバー12と連動している光源カバー35には、図3に示すように凹状のカバー側ランプ固定係合部35dが設けられている。台部側ランプ固定係合部29bはランプ固定部29が回転することによってその位置が変わるので、これによって、図6のようにランプユニット2が装着されてロック部29aによってロックされている状態においてのみ、台部側ランプ固定係合部29b及びカバー側ランプ固定係合部35dが係合して、ハウジングカバー12の装着が可能なように構成されている。
【0042】なお、位置決めリング22の、ランプユニット2の管軸を中心とした回転方向の位置を決めるための回転方向位置決め部は、上記した回転方向位置決め凸部22cに限られず、様々な形態のものが可能である。図7に、そのような他の形態の回転方向位置決め部22dを用いた位置決めリング22の一例が示されている。この回転方向位置決め部22dは、円形のレールリング22bの一部、図7に示す例ではその上部、に平坦部を形成したもので、ランプ保持部28のリング挿入板28aの上部内側をこれに対応した形状(回転方向位置決め部22dの平坦部に対応した平坦部を有する形状)とすることによって、図5及び図6に示した場合と同様に回転方向の位置決めが実現される。
【0043】また、ランプ設置部については、上記したようなランプ保持部28及びランプ固定部29からなる構成に限られず、例えば、保持及び固定の機能を有する単一のランプ設置部を用いることも可能である。
【0044】本実施形態においては、装置内部の冷却は、外部から導入された外気による空気流によって行われ、それら空気流の経路は、各部位に設けられた外気取込口・通気口等によって制御される。これらの通気口等の配置は図1に示してあり、図2及び図3等には図示していない。
【0045】なお、装置全体の空気流の経路は、概略以下の通りである。すなわち、ハウジング1の右側面1dの第1の外気取込口61から導入された第1の空気流は、駆動領域A内に設置された駆動装置15等の各部を冷却して、前方の開放部分から空気流合流領域Fに流入する。また、ハウジング1の左側面1cの第2の外気取込口62から導入された第2の空気流は、内箱前部32aの光遮蔽通気口64から内箱32内に導入されてその内部に設置されたシャッター4等の各部を冷却して、フィルタ固定板32eの通気口65を通過して内箱後部32cの通気口66から空気流合流領域Fに流入する。空気流合流領域Fに流入した第1の空気流及び第2の空気流は、合流して第3の空気流を形成する。第3の空気流は、光源区分板34の光遮蔽通気口67から光源領域Cに導入されてその内部に設置されたランプユニット2等の各部を冷却して、光源区分板34及び光源カバー35の間の通気部68から後部領域Eに流入し、最終的にファン63から外部へ排気される。
【0046】また、本実施形態においては、さらに、出射口13に取り付けられたファイバ差込口50にも、外気取込孔55が設けられている。ファイバ差込口50は、この外気取込孔55が内箱前部32aの出射開口部32bの周辺の所定の位置に設けられた通気口32gと接続されるように取り付けられており、これによって、この外気取込孔55からも内箱32内部に外気が導入されて第4の空気流が形成され、シャッター4等の冷却に用いられる。
【0047】ランプユニット2の冷却については、放電管20が冷却され過ぎると、その発光の効率が落ちて光量が減少してしまう(過冷却)が、本実施形態での経路による空気流においては、駆動領域A及び出力領域Bを冷却することによって適度に昇温された空気流が光源領域Cに流入して冷却を行うので、過冷却を防止することができる。また、ランプユニット2が内箱32の後面に直接固定されていることによって、反射ミラー21によって第3の空気流が直接、放電管20に供給されることが防止される。また、第2の空気流及び第4の空気流は、通気経路がないために出力領域B側から流入することはなく、これらによっても、放電管20の過冷却が防止される。
【0048】このとき、最も温度の高い光源領域Cの容積は、駆動領域A及び出力領域Bの各々の容積よりも大きく設定されていることが望ましい。これによって、より効果的にランプユニット2の反射ミラー21等の冷却を行うことができる。
【0049】本発明によるスポット光源装置は、上記したようなUVスポット光源装置に限られるものではなく、例えば可視光のスポット光源装置など、様々な形態・用途のスポット光源装置に適用することが可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明によるスポット光源装置は、以上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、放電管及び反射ミラーの相互の位置決めがされたランプユニットに、さらにそれらの放電管及び反射ミラーに対して位置決めがされた、金属製などの位置決めリングを設けることによって、スポット光源装置への設置・固定時に容易に位置決めできるランプユニットとすることができる。また、スポット光源装置において、この位置決めリングに対応したランプ設置部を設けることによって、ランプユニットを位置決めしつつ容易に着脱することが可能なスポット光源装置を実現できる。
【0051】また、放電管の電極及び電極からのリード線を固定する絶縁基板と、さらに、それらを電源に接続するコネクタ部を有する構成とすることによって、ランプユニットの装着時の配線を容易に行うことができるランプユニットとすることができる。
【出願人】 【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
【出願日】 平成10年8月7日(1998.8.7)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【公開番号】 特開2000−57806(P2000−57806A)
【公開日】 平成12年2月25日(2000.2.25)
【出願番号】 特願平10−225007