| 【発明の名称】 |
スポット光源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 守行
【氏名】河合 和人
【氏名】吉田 一夫
【氏名】筬島 哲也
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| 【要約】 |
【課題】ハウジングの固定及び位置決めを容易に行うことができるスポット光源装置を提供する。
【解決手段】ハウジング台部11にハウジングカバー12を装着することによって構成されるハウジング1において、それぞれに台部側係合部とカバー側係合部とを設け、それらが係合することによってハウジング台部11及びハウジングカバー12の固定及び位置決めが行われるように構成することによって、その位置決めをより正確かつ容易に行うことができ、かつその隙間からの光漏れを防止したハウジング1を実現することができる。ハウジングカバー12の装着と連動されたインターロック解除部35cによるインターロックの解除方法を用いることによって、ハウジングカバー12が正しく装着されたときのみ動作が可能なスポット光源装置を実現できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光を放射する放電管と、前記放電管から放射された光を反射させる反射ミラーと、前記放電管と、前記反射ミラーとが内部に格納されるハウジングと、前記反射ミラーからの光を出射するための、前記ハウジングの前面に設けられた出射口と、を有するスポット光源装置において、前記ハウジングは、前記ハウジングの前面、後面及び底面を構成するハウジング台部と、前記ハウジングの両側面及び上面を構成するハウジングカバーと、からなり、前記ハウジング台部の両側端部には、それぞれ台部側係合部が設けられ、前記ハウジングカバーの両側面の内側には、それぞれカバー側係合部が設けられ、前記ハウジング台部に対して固定された所定の部位に、前記放電管からの光の放射を制御するインターロック解除スイッチが設置され、前記ハウジングカバーに対して固定された所定の部位に、インターロック解除部材が設置されて、前記台部側係合部と前記カバー側係合部とが係合することによって、前記ハウジング台部と前記ハウジングカバーが固定及び位置決めされるとともに、前記インターロック解除部材により前記インターロック解除スイッチがONにされ、インターロックが解除されるように構成されたことを特徴とするスポット光源装置。 【請求項2】 前記台部側係合部は、前記ハウジングの後面側に向かって凹である水平係合凹部を有し、前記カバー側係合部は、前記ハウジングの前面側に向かって凸であるとともに、前記水平係合凹部に対して後方から挿入されて係合される水平係合凸部を有することを特徴とする請求項1記載のスポット光源装置。 【請求項3】 前記台部側係合部は、前記ハウジングの前面側に向かって凹である水平係合凹部を有し、前記カバー側係合部は、前記ハウジングの後面側に向かって凸であるとともに、前記水平係合凹部に対して前方から挿入されて係合される水平係合凸部を有することを特徴とする請求項1記載のスポット光源装置。 【請求項4】 前記台部側係合部は、前記ハウジングの上面側に向かって凸である垂直係合凸部を有し、前記カバー側係合部は、前記ハウジングの底面側に向かって凹であるとともに、前記垂直係合凸部に対して上方から装着されて係合される垂直係合凹部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のスポット光源装置。 【請求項5】 前記放電管と前記反射ミラーとを含むランプユニットと、前記ランプユニットを前記ハウジング台部に対して固定された所定の部位に着脱可能に保持するためのランプ保持部材と、保持された前記ランプユニットを固定するためのランプ固定部材と、を備え、前記ハウジングカバーに対して固定された所定の部位に、カバー側ランプ固定係合部が設けられ、前記ランプ固定部材は、前記ランプ保持部材に保持された前記ランプユニットをロックするロック部と、前記ランプユニットが前記ロック部によってロックされたときに前記カバー側ランプ固定係合部と係合される台部側ランプ固定係合部と、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のスポット光源装置。 【請求項6】 前記ハウジング台部の前面及び後面の上部には、それぞれ前記ハウジングカバーをネジ止めするためのカバー固定部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のスポット光源装置。 【請求項7】 前記出射口に接続されて、出射される光を導光するライトガイドをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のスポット光源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光を照射するスポット光源装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、スポット光源装置では、放電管から放射された光を楕円集光ミラーなどの反射ミラーによって反射・集光し、出射口に導光して、出射口に接続されたファイバなどの導光手段(ライトガイド)によって外部に出射される(例えば特開平9−281361号)。 【0003】これらの放電管や反射ミラー等は、ハウジングの内部に設置され、ハウジングまたはその内部に設置された遮蔽のための部材によって放電管から放射された光の遮蔽が行われて、必要な光のみが出射口から出射されるように装置が構成される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】放電管等の設置等を行うため、ハウジングは複数の部材、例えばハウジング台部とハウジングカバー、とから構成され、内部に各部品等が所定の位置に設置された後、それらの部材が固定及び位置決めされてハウジングが構成される。このとき、ハウジングからの光漏れを防ぐために、その固定には多くのネジ等を用いる必要があるが、その場合、ハウジングの製作工程がネジ穴を開ける工程などにより複雑化し、同様にその組立工程も複雑化するという問題がある。また、例えば放電管等のハウジング内部に設置された部品等の交換や修理等を行う場合、ハウジングの各部材の取り外しと、交換・修理が終了した後のハウジングの各部材の再位置決め・固定の作業を容易に行うことができない。また、ネジの個数を減らした場合には、外部への光漏れの問題を生じるとともに、ハウジング部材の固定強度も充分に確保できない。 【0005】また特に、スポット光源装置においては、ハウジングが固定及び位置決めされているときのみ放電管からの光の放射などの動作が可能となるように構成されていることが望ましい。このことは、装置の分解修理等を行う場合に特に重要である。 【0006】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、ハウジングの固定のネジ等を減少させ、ハウジング部材の固定及び位置決めを容易に行うことができるスポット光源装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明によるスポット光源装置は、光を放射する放電管と、放電管から放射された光を反射させる反射ミラーと、放電管と、反射ミラーとが内部に格納されるハウジングと、反射ミラーからの光を出射するための、ハウジングの前面に設けられた出射口と、を有するスポット光源装置において、ハウジングは、ハウジングの前面、後面及び底面を構成するハウジング台部と、ハウジングの両側面及び上面を構成するハウジングカバーと、からなり、ハウジング台部の両側端部には、それぞれ台部側係合部が設けられ、ハウジングカバーの両側面の内側には、それぞれカバー側係合部が設けられ、ハウジング台部に対して固定された所定の部位に、放電管からの光の放射を制御するインターロック解除スイッチが設置され、ハウジングカバーに対して固定された所定の部位に、インターロック解除部材が設置されて、台部側係合部とカバー側係合部とが係合することによって、ハウジング台部とハウジングカバーが固定及び位置決めされるとともに、インターロック解除部材によりインターロック解除スイッチがONにされインターロックが解除されて、放電管が光を放射するように構成されたことを特徴とする。 【0008】放電管及び反射ミラー等の各部品が設置されるハウジング台部と、それらを覆うように設置されるハウジングカバーとから構成されるハウジングにおいて、それぞれに台部側係合部とカバー側係合部とを設けて、それらが係合することによってハウジング台部及びハウジングカバーの固定及び位置決めがされるように構成することによって、その位置決めをより正確かつ容易に行うことができるとともに、固定に必要なネジ等を減少させて、ハウジング台部とハウジングカバーとが容易に着脱可能なハウジングを実現できる。また、これによってネジを減少させたときにおいても、光漏れを防止するとともに、充分な固定強度を確保することができる。 【0009】また、これらの係合部の係合と連動させた上記のようなインターロックとその解除機構を設けることによって、ハウジングが固定・位置決めされているときのみ放電管からの光の放射などの動作が可能となるように構成することができる。 【0010】また、台部側係合部は、ハウジングの後面側に向かって凹である水平係合凹部を有し、カバー側係合部は、ハウジングの前面側に向かって凸であるとともに、水平係合凹部に対して後方から挿入されて係合される水平係合凸部を有することを特徴とする。 【0011】あるいは、台部側係合部は、ハウジングの前面側に向かって凹である水平係合凹部を有し、カバー側係合部は、ハウジングの後面側に向かって凸であるとともに、水平係合凹部に対して前方から挿入されて係合される水平係合凸部を有することを特徴としても良い。 【0012】さらに、台部側係合部は、ハウジングの上面側に向かって凸である垂直係合凸部を有し、カバー側係合部は、ハウジングの底面側に向かって凹であるとともに、垂直係合凸部に対して上方から装着されて係合される垂直係合凹部を有することを特徴とする。 【0013】台部側係合部及びカバー側係合部とを、それぞれ水平方向に凹または凸である水平係合凹部及び水平係合凸部を有した構成として、それらを係合することによって、ハウジングの前後方向、及び上下方向についての固定及び位置決めが行われる。また同様に、台部側係合部及びカバー側係合部とを、それぞれ垂直方向に凸または凹である垂直係合凸部及び垂直係合凹部を有した構成として、それらを係合することによって、ハウジングの左右方向についての固定及び位置決めが行われる。これらの凹部及び凸部の係合を用いた固定を行うことにより、位置決め及び光漏れの防止をより確実かつ効果的に行うことができる。 【0014】また、放電管と反射ミラーとを含むランプユニットと、ランプユニットをハウジング台部に対して固定された所定の部位に着脱可能に保持するためのランプ保持部材と、保持されたランプユニットを固定するためのランプ固定部材と、を備え、ハウジングカバーに対して固定された所定の部位に、カバー側ランプ固定係合部が設けられ、ランプ固定部材は、ランプ保持部材に保持されたランプユニットをロックするロック部と、ランプユニットがロック部によってロックされたときにカバー側ランプ固定係合部と係合される台部側ランプ固定係合部と、を有するように構成しても良い。 【0015】放電管の交換等のために着脱可能なランプユニットを用いた場合、ランプユニットが装置に対して装着されたときのみ、ハウジングが固定可能であるように構成されていることが望ましい。これについて、上記のように、装着されたランプユニットを固定するランプ固定部材に、カバー側ランプ固定係合部に対して、ランプユニットがロックされたときのみ係合される台部側ランプ固定係合部を設置することによって、ランプユニット装着時のみハウジングの固定が可能となるように構成することができる。 【0016】ランプ固定部材は、ランプユニットのロックを行うロック部を有し、ロックした状態としない状態とに可動なように構成されるので、その可動であるランプ固定部材の所定の部位に台部側ランプ固定係合部を、ロックした状態としない状態において位置が変わるように設置することによって、上記のようにランプユニットがロックされたときのみ係合される構成が実現される。 【0017】さらに、ハウジング台部の前面及び後面の上部に、それぞれハウジングカバーをネジ止めするためのカバー固定部をさらに設けることによって、必要最小限のネジ止めを行って、ハウジング台部及びハウジングカバーを確実に固定することができる。 【0018】また、出射口に接続されて、出射される光を導光するライトガイドをさらに備える構成としても良い。例えばファイバなど、用途に応じた形態・性能を有するライトガイドを接続することによって、効率的に光の出射とその利用を行うことができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるスポット光源装置に係るUVスポット光源装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。なお、スポット光源装置の外面を構成するハウジングの各面については、底面及び上面と、それ以外の4面については、放電管及び反射ミラーの開口部に対向して出射口が設けられている面を前面、反対側を後面、前面に対して左側を左側面、右側を右側面とする。 【0020】図1は、本発明の一実施形態に係るUVスポット光源装置の、放電管20の中心を含む平面での水平端面図を示す。また、図2及び図3は、図1に示したUVスポット光源装置の概略構成を示す斜視図である。本実施形態におけるハウジング1は、ハウジング台部11及びハウジングカバー12からなり、図2においては、ハウジング台部11及びハウジングカバー12を破断して、装置内部の概略構成を示してある。また、後述する内箱カバー33及び光源カバー35については、ここでは図示していない。また、図3においては、ハウジング台部11及びハウジングカバー12の破断については図2と同様であるが、内箱カバー33及び光源カバー35を図示して、ハウジング1内部の各領域の区分を明示している。 【0021】ここで、ハウジング1の各面については、前面を1a、後面を1b、左側面を1c、右側面を1d、底面を1e、上面を1fとし、前面1aには、所定の位置に光を出射するための出射口13が設けられている。これらの各面に対し、ハウジング台部11はハウジング1の前面1a、後面1b及び底面1eを構成し、ハウジングカバー12はハウジング1の左側面1c、右側面1d及び上面1fを構成する。 【0022】ハウジング1の内部は、図1に示すように電源や回路等、駆動のための装置が格納される駆動領域A、光の外部への出射を制御するシャッター等が設置される出力領域B、放電管及び反射ミラー等が格納される光源領域C、空気流の経路を制御するための通気領域D、及び空気流の排気のための排気口を有する後部領域Eの5つの領域から構成されている。 【0023】駆動領域Aは、区分板31によって装置右側に形成されている。区分板31は、左側面と後面とによって構成され、その高さは、ハウジング1の底面1eから上面1fまでの距離、すなわちハウジング1の高さと等しい。また区分板31の後面はハウジング1の右側面1dに接続しており、これによって駆動領域Aは、左側面及び後面を区分板31により、前面、右側面、底面及び上面をハウジング1の各面により区分されて構成され、また、駆動領域Aの左側面の前方は一部開放されて、後述する通気領域Dに連通されている。 【0024】この駆動領域Aには、UVスポット光源装置の各部を駆動制御するための駆動装置が設置されている。図中においては、駆動装置15として模式的に簡略化して示してあるが、駆動装置15は複数の装置から構成されて設置されても良い。例えばこの駆動装置は、各部へ電流を供給する電源、各部の駆動を行う回路、及びそれらを制御するコンピュータ等を有して構成される。また、駆動装置15は、例えばハウジング1の前面1aの駆動領域Aに面した所定の位置に設置されたパネル等に接続されて、操作者によって操作される構成としても良い。なお、図中においては、駆動装置15とUVスポット光源装置の各部との接続等については図示していない。 【0025】出力領域Bは、内箱32及び内箱カバー33によって装置左側前方に形成されている。内箱32は、内箱前部32aと、内箱後部32cとから構成されている。内箱前部32aの前面の、出射口13に対向する所定の位置には、光を出射するための出射開口部32bが形成されている。また、内箱後部32cの後面には、放電管20からの光を入射・導光させるための開口部32dが設けられている。内箱前部32a及び内箱後部32cからなる内箱32の高さは、ハウジング1の高さよりも低く設定されており、その上面には内箱カバー33が設置される。これによって出力領域Bは、前面、後面、左側面及び右側面を内箱32により、底面をハウジング1の底面1eにより、上面を内箱カバー33により区分されて構成される。 【0026】図2においては、内箱32の内箱前部32a及び内箱後部32cを一部破断して、その内部を示してある。この出力領域Bには、内箱前部32aの内部にシャッター4が設置されている。シャッター4はシャッター板41とシャッター駆動部42とから構成され、シャッター固定部33aに固定されて設置されている。また、シャッター板41がONである位置は、シャッター板41に設けられた突起部41aを位置センサ43によって検出して、位置を確認している。この位置センサ43は、位置センサ固定部33bに固定されて設置されている。 【0027】これらシャッター4及び位置センサ43が固定されているシャッター固定部33a及び位置センサ固定部33bは、内箱カバー33に一体に固定されて、容易に着脱が可能なように設置されている。なお、図2においては前述したように内箱カバー33を図示しておらず、したがってこれらは図中では中空に浮いた状態で示されている。また、図2においては、シャッター板41の位置は光の出射がONである状態を示している。光の出射がOFFである状態、すなわちシャッター板41が出射される光の光軸(以下、単に光軸という)上にあって光の出射を遮っている状態、については点線によって示してある。なお図1には、光の出射がONであるときにはシャッター4の各部は光軸上にはないため、シャッター4は図示されていない。 【0028】出射開口部32b及び出射口13からなる開口部分には、本実施形態においてはライトガイドとしてファイバ5が接続されており、その接続・固定のためにライトガイド差込口であるファイバ差込口50が設置されている。なお、内箱前部32aと内箱後部32cとの境界には、フィルタ固定板32e(図2においては図示されていない)が設置される。フィルタ固定板32eには、内箱32後面の開口部32dと内箱32前面の出射開口部32bとの間の所定の位置に開口部が設けられており、フィルタ固定板32eの内箱後部32c側には、その開口部を覆うように紫外光透過フィルタ14(図2においては図示されていない)が設置されている。 【0029】光源領域Cは、光源区分板34及び光源カバー35によって装置左側に形成されている。光源区分板34は、右側面と後面とによって構成され、その高さはハウジング1の高さよりも低く設定されている。また、光源区分板34の右側面は内箱32の内箱後部32cの後面に接続されている。光源カバー35は、左側面と上面とによって構成され、光源区分板34に接続されて設置される。これによって光源領域Cは、右側面及び後面を光源区分板34により、左側面及び上面を光源カバー35により、前面を内箱32の内箱後部32cにより、底面をハウジング1の底面1eにより区分されて構成される。 【0030】この光源領域Cには、放電管20と反射ミラー21を有するランプユニット2が設置されている。ランプユニット2は、ランプユニット2の位置決めリング22、及び内箱後部32cの後面に設置されたランプ保持部28によって、内箱後部32cの開口部32dに面して固定されている。また、放電管20の各電極は絶縁基板23に接続され、ここから電源への接続(図示していない)が行われる。 【0031】通気領域Dは、駆動領域Aを形成する区分板31の左側面と、出力領域B及び光源領域Cを形成する内箱32及び光源区分板34の右側面とによって挟まれて形成されている。この通気領域Dは、空気流による各部の冷却経路を制御する目的で設けられているもので、本実施形態においては、通気制御板36によって前後2つの領域にさらに区分されて、通気制御板36の前方は空気流合流領域Fを構成している。通気領域Dの上面は、光源領域Cと同様に光源カバー35によって覆われている。また、光源カバー35の最前方の上部には、光源領域Cの上部から通気領域Dの上部にわたって、通気を制限するための通気制御板35bが設けられている。 【0032】後部領域Eは、駆動領域A及び光源領域Cを形成する区分板31及び光源区分板34の後面と、ハウジング1の後面1bとによって挟まれて形成されている。このような構成において、光源領域C内に設置されたランプユニット2の放電管20から放射された光は、反射ミラー21によって反射されて出力領域Bに入射され、シャッター4によって光の出射のON/OFFが制御されて、シャッター4がONの状態であるときには、光は出射開口部32b及び出射口13を経てファイバ差込口50に接続されたファイバ5に入射され、外部に出力される。 【0033】装置内部の冷却は、外部から導入された外気による空気流によって行われ、それら空気流の経路は、各部位に設けられた外気取込口・通気口等によって制御される。これらの通気口等の配置は図1に示してあり、図2及び図3等には図示していない。 【0034】図4は、ハウジング台部11及びハウジングカバー12を破断せずに、図2と同様にハウジング1の前面1a及び左側面1c側から見た装置外部の概略構成を示す斜視図である。また図5は、図4と同様の図であるが、ハウジング1の後面1b及び右側面1d側から見た斜視図である。 【0035】ハウジングカバー12の右側面1dの、駆動領域Aに面する所定の位置には、第1の外気取込口61が、また、ハウジングカバー12の左側面1cの、出力領域Bに面し内箱前部32aの左側面に対向する所定の位置には、第2の外気取込口62が設置されている。一方、ハウジング台部11の後面1bの、後部領域Eに面する所定の位置には、排気口であるファン63が設置されている。これによって、第1の外気取込口61及び第2の外気取込口62から導入された外気による空気流は、スポット光源装置の内部の各部位・部品を冷却した後、ファン63から外部に排気される。 【0036】装置内部における空気流の経路は、概略以下の通りである。すなわち、ハウジング1の右側面1dの第1の外気取込口61から導入された第1の空気流は、駆動領域A内に設置された駆動装置15等の各部を冷却して、前方の開放部分から空気流合流領域Fに流入する。また、ハウジング1の左側面1cの第2の外気取込口62から導入された第2の空気流は、内箱前部32aの光遮蔽通気口64から内箱32内に導入されてその内部に設置されたシャッター4等の各部を冷却して、フィルタ固定板32eの通気口65を通過して内箱後部32cの通気口66から空気流合流領域Fに流入する。空気流合流領域Fに流入した第1の空気流及び第2の空気流は、合流して第3の空気流を形成する。第3の空気流は、光源区分板34の光遮蔽通気口67から光源領域Cに導入されてその内部に設置されたランプユニット2等の各部を冷却して、光源区分板34及び光源カバー35の間の通気部68から後部領域Eに流入し、最終的にファン63から外部へ排気される。なお、光遮蔽通気口64及び67については、紫外光が外部に光漏れすることを防ぐために、光が通過できない構造を有する通気口とされている。 【0037】本実施形態においては、さらに、出射口13に取り付けられたファイバ差込口50にも、外気取込孔55が設けられている。ファイバ差込口50は、この外気取込孔55が内箱前部32aの出射開口部32bの周辺の所定の位置に設けられた通気口32gと接続されるように取り付けられており、これによって、この外気取込孔55から導入された第4の空気流は、内箱32内の各部を冷却して、通気口65を通過して通気口66から空気流合流領域Fに流入して、第1の空気流及び第2の空気流とともに第3の空気流を形成する。なお、この外気取込孔55についても、光漏れが起こらないように構成されたものを用いている。 【0038】本実施形態におけるハウジング1の構成とその固定及び位置決め方法について説明する。図6は、ハウジング台部11の概略構成を示す斜視図である。また、図7はハウジングカバー12の概略構成を一部破断して示す斜視図である。なお、以下に述べる各係合部については、すべて両側端部または両側面に、左右対称に設置・形成されている。 【0039】ハウジング台部11の両側端部には、それぞれ2つの台部側係合部111及び112が上方に突出するように、ハウジング1の後面1bに向かって凹である水平係合凹部111a及び112aを有して設けられている。一方、ハウジングカバー12の両側面の内側には、それぞれ2つのカバー側係合部121及び122が、ハウジング1の前面1aに向かって凸である水平係合凸部121a及び122aを有して設けられている。 【0040】このような構成において、ハウジングカバー12の設置・固定時には、カバー側係合部121及び122の水平係合凸部121a及び122aが台部側係合部111及び112を避けるように、ハウジングカバー12をやや後方にずらした状態でハウジング台部11の上方から被せ、その後、水平係合凸部121a及び122aを、対応する水平係合凹部111a及び112aに後方から挿入させて係合させる。これによって、ハウジング台部11及びハウジングカバー12の、ハウジング1における前後及び上下方向についての固定及び位置決めが実現される。 【0041】ここで、台部側係合部111及び112の上部には、各々斜めに形成されたガイド部111b及び112bが設けられており、このガイド部111b及び112bは、上記のようにハウジングカバー12を上方からハウジング台部11に被せるときに、その装着が正しく行われるようにカバー側係合部121及び122の移動及び装着をガイドする役割を果たす。 【0042】またさらに、ハウジング台部11の両側端部には、それぞれ垂直係合凸部として上方に突出したレール113が設けられている。一方、ハウジングカバー12の両側面の内側に設けられたカバー側係合部121及び122は、それぞれその装置内側に、垂直係合凹部を形成するレール係合部121b及び122bを有して構成されている。 【0043】図8に、このレール113及びレール係合部121bの係合方法を、概略的に示す。レール113及びレール係合部122bの係合方法もこれと同様である。カバー側係合部121の、水平係合凸部121aを含むハウジングカバー12に接触・固定されている部分は、そのハウジング1の左右方向の位置はレール113及び台部側係合部111、112と一致している。これに対して、カバー側係合部121から装置内側に張り出すようにレール係合部121bが、レール113の挿入をガイドするガイド部121cを有して設けられ、ハウジングカバー12の側面内側と、レール係合部121bとの間に形成された所定の距離を有する間隙に、レール113が挿入され係合される。これによって、ハウジング台部11及びハウジングカバー12の、ハウジング1における左右方向についての固定及び位置決めが実現される。 【0044】上記のように各係合部を係合させることによって固定及び位置決めを行うことにより、ハウジング1における前後、上下及び左右のすべての方向についてハウジング台部11及びハウジングカバー12の位置決めを実現することができる。また、レール113及びレール係合部121b及び122bなど、凸部及び凹部の係合による固定を用いていることによって、ネジ止めを減少させた場合においても、ハウジング台部11及びハウジングカバー12の隙間からの光漏れを防止することができる。 【0045】なお、ハウジング台部11の前面1a及び後面1bの上部には、カバー固定部114及び115がそれぞれ設けられている。カバー固定部114及び115の所定の位置、例えばそれぞれその中心の1箇所、にはネジ穴が設けられ(ネジ穴については図示していない)、ハウジングカバー12のそれらのネジ穴に対向した位置に同様にネジ穴が設けられて、これによってハウジング台部11及びハウジングカバー12がネジ止めされて、最終的に固定される。この場合、ハウジング1全体でネジ止め箇所はこの2箇所のみとなるが、上記のような係合による固定及び位置決めを用いていることによって、このように必要最小限のネジ止めのみによって充分な強度での固定、位置決め及び光漏れの防止を実現することができる。 【0046】次に、上記したハウジング1の固定及び位置決めに連動された、インターロックとその解除方法について説明する。 【0047】ハウジングカバー12の上面1fには、図3に示す光源カバー固定部35aによって光源カバー35が接続・固定されて、ハウジングカバー12と連動している。本実施形態においては、この光源カバー35に設置されたインターロック解除部材によって、インターロックの解除が行われる。図9は、この光源カバー35によるインターロックの解除方法を一部破断して示す斜視図である。なお、図9には光源カバー固定部35aは図示されていない。 【0048】この光源カバー35の右側後方には、下方に突出しているインターロック解除部35cが設置されている。一方、光源区分板34の通気領域D側の面には、インターロック制御部16が、そのハウジング1の後面1b側にインターロック解除スイッチ16a(図1に示されている)を有して設置されている。これによって、ハウジングカバー12が正しく装着されたときに、このインターロック解除部35cによってインターロック解除スイッチ16aが押され、スポット光源装置の動作に対するインターロックが解除されて、放電管20からの光の放射など、装置の動作が可能な状態となるように構成されている。 【0049】ここで、インターロック解除部35cは下方に突出して設置されているので、ハウジングカバー12をハウジング台部11に装着するときに、このインターロック解除部35cがハウジング台部11に固定されているスポット光源装置の各部品等に接触し、あるいは破損させる可能性がある。このような接触を防止するために、上方に突出した台部側係合部111及び112の突出の高さを充分高く設定している。これによって、上方からハウジングカバー12を装着するときに、インターロック解除部35cがスポット光源装置の各部品等に接触する位置に到達する前にカバー側係合部121及び122が台部側係合部111及び112に接触し、ガイド部111b及び112bに沿って移動して装着が行われ、インターロック解除部35cの各部品等への不必要な接触等が防止される。なお、本実施形態においては、部品の交換等を容易に行うために、後方の台部側係合部112について、その突出高さを前方の台部側係合部111よりも低く設定している。 【0050】インターロック解除部及びインターロック解除スイッチの設置位置及び設置方法等については、本実施形態のものに限られない。例えば、インターロック解除部は、直接ハウジングカバー12に固定されていても良い。また、インターロック解除スイッチについても、例えば駆動領域A内などに設置しても良い。 【0051】また、本実施形態においては、ランプユニット2として容易に着脱が可能なものを用いている。このランプユニット2の装着及び固定方法を図10及び図11に示す。図10は、ランプユニット2が装着されていない状態を示し、図11はランプユニット2が装着され固定・ロックされている状態を示している。なお、ランプユニット2については、その装着・固定方法を明示するため、放電管20及び反射ミラー21等については図10及び図11においては図示せず、位置決めリング22のみを図示している。 【0052】放電管20及び反射ミラー21を含むランプユニット2には、反射ミラー21の、光を出射口13に向けて出射する側の開口に、固定及び位置決めを行うための位置決めリング22が、図1及び図2に示すように設置されている。一方、内箱後部32cの後面には、ランプユニット2が開口部32dに対向して設置されるように、ランプ保持部28が設置されている。ランプ保持部28は、その左側が開放されたU字状に形成されたリング挿入板28aと、リング挿入板28aに対して小さい内径を有してその左側が開放されたU字状に、位置決めリング22の挿入をガイドするガイド部28cを有して形成されたリング固定板28bとによって構成され、ランプユニット2の位置決めリング22は、そのレール部22aの前方のレールリング22bが、内箱後部32cの後面、リング挿入板28a、及びリング固定板28bによって形成されたU字状の溝に、内箱後部32cの後面及びリング固定板28bによって挟まれるように左側から挿入されて、設置・位置決めされる。また、ランプユニット2の回転方向の位置(設置角度)については、位置決めリング22に設けられた回転方向位置決め凸部22cが、内箱後部32cの後面左側に設けられた回転方向位置決め凹部27に係合されるように挿入・設置されることによって、位置決めが行われる。 【0053】装着されたランプユニット2は、ランプ固定部29によってロックされ固定される。回転可動に構成されたランプ固定部29は、ランプユニット2のロックのためのバネ状のロック部29aを有している。図10にはランプ固定部29がロックを行っていない状態が、また、図11にはランプ固定部29がロックを行っている状態が示されている。図10においては、ロック部29aはランプ固定部29の上方(ハウジング1の上面1f側)に位置している。一方、図11においては、ランプ固定部29は回転されて、ロック部29aはランプ固定部29の後方(ハウジング1の後面1b側)に位置して、ランプユニット2の位置決めリング22のレール部22aにロック部29aのバネ状の先端がはまる状態で、装着されたランプユニット2がロックされ固定されている。 【0054】このランプ固定部29の左側面には、その回転中心に対してロック部29aと同じ方向に凸状の台部側ランプ固定係合部29bが設けられている。これに対応して、ハウジングカバー12と連動している光源カバー35には、図3及び図9に示すように凹状のカバー側ランプ固定係合部35dが設けられている。台部側ランプ固定係合部29bはランプ固定部29が回転することによってその位置が変わるので、これによって、図11のようにランプユニット2が装着されてロック部29aによってロックされている状態においてのみ、台部側ランプ固定係合部29b及びカバー側ランプ固定係合部35dが係合して、ハウジングカバー12の装着が可能なように構成されている。 【0055】以上のようにハウジング台部11、ハウジングカバー12、及びハウジングカバー12に対して固定された光源カバー35等を構成することによって、ハウジング1の設置時の位置決めをより正確かつ容易に行うことができ、かつハウジング台部11とハウジングカバー12とが容易に着脱可能なハウジング1を実現できる。また、これらの係合部の係合と連動させた上記のようなインターロックとその解除機構を設けることによって、ハウジング1が位置決め・固定されているときのみ放電管20からの光の放射などの動作が可能となるように構成することができる。 【0056】本発明によるスポット光源装置は、上記したようなUVスポット光源装置に限られるものではなく、例えば可視光のスポット光源装置など、様々な形態・用途のスポット光源装置に適用することが可能である。 【0057】また、台部側係合部及びカバー側係合部についても、上記した実施形態のものに限られず、装置の構成等に対応して、様々な形態を用いることができる。例えば、台部側係合部の水平係合凹部及びカバー側係合部の水平係合凸部については、それぞれ後方に向かって凹・前方に向かって凸であるものを用いているが、前後を反対に設定し、前方に向かって凹である水平係合凹部及び後方に向かって凸である水平係合凸部としても良い。この場合、ハウジングカバーをやや前方にずらした状態でハウジング台部の上方から被せ、水平係合凸部を対応する水平係合凹部に前方から挿入させて係合させる。また、上記した実施形態においては両側面にそれぞれ2つの係合部を設けているが、1つ、もしくは3つ以上の係合部を用いても良い。 【0058】 【発明の効果】本発明によるスポット光源装置は、以上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、ハウジング台部にハウジングカバーを装着することによって構成されるハウジングにおいて、それぞれに水平方向及び垂直方向の台部側係合部とカバー側係合部とを設け、それらが係合することによってハウジング台部及びハウジングカバーの固定及び位置決めが行われるように構成することによって、そのハウジングの前後、上下及び左右方向の位置決めをより正確かつ容易に行うことができ、ネジ止めのネジを大幅に減少して、かつその隙間からの光漏れを防止したハウジングを実現することができる。 【0059】またさらに、ハウジングカバーの装着と連動されたインターロック解除部材によるインターロックの解除方法を用いることによって、ハウジングカバーが正しく装着されたときのみ動作が可能なスポット光源装置を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000236436 【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月7日(1998.8.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088155 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−57805(P2000−57805A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−225006 |
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