| 【発明の名称】 |
車両前照灯点灯装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】南 史浩
|
| 【要約】 |
【課題】点灯装置25を交換する際には、灯体3も一緒に車両から取り外さなくてはならない。振動により高圧ハーネス7が損傷してしまう。
【解決手段】灯体3に高圧コネクタ22を設けると共に、点灯装置25に高圧コネクタ26を設け、さらに、高圧ハーネス7を高圧ハーネス固定部材21によって固定する。点灯装置25の交換の際には、高圧コネクタ22と高圧コネクタ26とを外すことによって、点灯装置25のみ外すことができる。また、反射鏡2が振動しても高圧ハーネス7が振動することなく、高圧ハーネス7が損傷してしまうことを防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高圧放電灯を囲むように配置された灯体と、その高圧放電灯に接続された高圧ソケットと、その高圧ソケットに接続された高圧ハーネスと、その高圧ハーネスを上記灯体の内部において固定する高圧ハーネス固定部材と、上記灯体の外面に設けられ、上記高圧ハーネスに接続された第1高圧コネクタと、上記高圧放電灯の電源を発生する電源発生部と、その電源発生部の外面に設けられると共に上記第1高圧コネクタに嵌合自在に設けられ、その電源発生部からの電源をその第1高圧コネクタ側に接続する第2高圧コネクタとを備えた車両前照灯点灯装置。 【請求項2】 第1高圧コネクタは灯体に一体成形され、第2高圧コネクタは電源発生部に一体成形されたことを特徴とする請求項1記載の車両前照灯点灯装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両のヘッドライトとして高効率で高寿命な高圧放電灯を用いた車両前照灯点灯装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6は従来の車両前照灯点灯装置を示す側面断面図であり、図において、1は高圧放電灯、2はその高圧放電灯1の反射鏡、3は高圧放電灯1を囲むように配置された灯体、4はその灯体3の後部に設けられた灯体カバー、5は灯体3の内部を防水、防じんのために封止するOリングである。6は高圧放電灯1に接続される高圧ソケット、7はその高圧ソケット6に接続された高圧ハーネス、8は高圧ハーネス7および高圧ソケット6を通じて高圧放電灯1に点灯時の高電圧および通常点灯時の定格電圧を供給する点灯装置、9は点灯装置8の上部に設けられた封止壁、10は封止壁9の押圧により灯体3および点灯装置8の内部を封止するOリングである。また、図7は従来の車両前照灯点灯装置の点灯装置側を示す斜視図であり、図において、6a,6bは高圧ソケット6の雌部と雄部である。 【0003】次に動作について説明する。車両前照灯点灯装置の車両への組み付けは、先ず、図7に示したように、高圧ソケット6、高圧ハーネス7、および点灯装置8から成る点灯装置側構成を組み立てる。ここで、高圧ハーネス7は、点灯装置8の内部において半田等で接続されるものである。次に、図6に示したように、高圧放電灯1、反射鏡2、および灯体3から成る灯体側構成の下部から点灯装置側構成の高圧ソケット6および高圧ハーネス7を挿入し、灯体カバー4を外して、高圧ソケット6を高圧放電灯1に接続する。さらに、灯体カバー4およびOリング5により灯体3の内部を封止し、また、封止壁9およびOリング10により灯体3および点灯装置8の内部を封止する。図6に示すように組み立てられた車両前照灯点灯装置は、車両の下部からヘッドライト位置に組み付けられる。 【0004】次に、図6に示したような車両前照灯点灯装置の点灯動作について簡単に説明する。図4は点灯装置を示すブロック回路図であり、図において、13は直流電源、14は点灯スイッチ、15はコントロールユニット、16は高圧発生回路、17は停止スイッチである。また、図5は点灯時の電圧波形を示す波形図である。図5に示されているように、高圧放電灯1の点灯時には、瞬間ではあるが最大で約20kVの電圧を印加し、また、通常点灯時には68〜102Vの定格電圧を供給する。これらは、点灯スイッチ14をオンすることにより、コントロールユニット15および高圧発生回路16により高圧放電灯1に供給される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の車両前照灯点灯装置は以上のように構成されているので、車両の下部から車両のヘッドライト位置に組み付けられるものであるが、点灯装置8の故障等により、高圧ソケット6、高圧ハーネス7、および点灯装置8から成る点灯装置側構成を交換する際には、高圧ソケット6を高圧放電灯1から取り外し、また、新しい点灯装置側構成の高圧ソケット6を高圧放電灯1に接続することになる。しかしながら、高圧ソケット6および高圧ハーネス7は、上述のような点灯時の高圧に耐え得る大型のものであり、また、高圧放電灯1、反射鏡2、および灯体3から成る灯体側構成が車両に組み付けられた状態では、車両の他の構成がじゃまになり、灯体カバー4を外して、高圧ソケット6を高圧放電灯1から取り外し、新しい高圧ソケット6を高圧放電灯1に接続して、さらに、灯体カバー4を取り付けるのが困難である。これらのことより、点灯装置側構成を交換する際には、灯体側構成も一緒に車両から取り外してから、その灯体側構成と新しい点灯装置側構成とを車両に組み付けなくてはならず、その灯体側構成も取り外す場合には、バンパー等の車両の他の構成も取り外し、組み付けなくてはならず、一連の作業量が大きくなってしまう課題があった。 【0006】また、反射鏡2は、自動車の走行時の振動を受け易いものであり、又一般的に反射鏡2は、光軸調整が行える可動型のものであるから、車両の運転中には上下の振動も大きくなってしまう。図8は振動している車両前照灯点灯装置を示す側面断面図であり、図のように、振動により高圧放電灯1、反射鏡2、高圧ソケット6および高圧ハーネス7は、強く揺れる場合がある。図9は振動により高圧ソケットが外れた場合の車両前照灯点灯装置を示す側面断面図である。図では、高圧ハーネス7が固定されていないため、強い振動により高圧ハーネス7に不規則な張力が加わり、その影響で高圧放電灯1から高圧ソケット6が外れた状態である。このように、単に高圧放電灯1から高圧ソケット6が外れた場合であっても、車両の他の構成がじゃまになり、灯体カバー4を外して、高圧ソケット6を高圧放電灯1に接続して、さらに、灯体カバー4を取り付けるのが困難であり、灯体側構成も一緒に車両から取り外し、さらに、車両に組み付ける作業が必要になる。さらに、強い振動により高圧ハーネス7が損傷してしまったり、高圧放電灯1の通常点灯時には高温になる反射鏡2に高圧ハーネス7が触れて損傷してしまったりすることが考えられるので、高圧ハーネス7は耐圧、耐振および耐熱の高価なものを使用しなくてはならないなどの課題があった。 【0007】この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電源発生部の交換を容易にすると共に、高圧ソケットが外れたり高圧ハーネスの損傷を防止する車両前照灯点灯装置を得ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明に係る車両前照灯点灯装置は、高圧ハーネスを灯体の内部において固定する高圧ハーネス固定部材と、灯体の外面に設けられ、高圧ハーネスに接続された第1高圧コネクタと、電源発生部の外面に設けられると共に第1高圧コネクタに嵌合自在に設けられ、電源発生部からの電源を第1高圧コネクタ側に接続する第2高圧コネクタとを備えたものである。 【0009】この発明に係る車両前照灯点灯装置は、第1高圧コネクタを灯体に一体成形し、第2高圧コネクタを電源発生部に一体成形したものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による車両前照灯点灯装置を示す側面断面図であり、図において、1は高圧放電灯、2はその高圧放電灯1の反射鏡であり、この反射鏡2は、灯体3(後述)に支持されると共に、図示しない角度調節装置により、上下角を調節可能とされている。3は高圧放電灯1を囲むように配置された灯体、4はその灯体3の後部に設けられた灯体カバー、5は灯体3の内部を防水、防じんなどのために封止するOリングである。6は高圧放電灯1に接続される高圧ソケット、7はその高圧ソケット6に接続された高圧ハーネス、21はその高圧ハーネス7を灯体3の内部において固定する高圧ハーネス固定部材、22は灯体3の外面にその灯体3と一体成形され、高圧ハーネス7に接続された高圧コネクタ(第1高圧コネクタ)、22a,22bは高圧コネクタ22のピンである。以上、灯体側構成である。また、25は高圧放電灯1に点灯時の高電圧および通常点灯時の定格電圧を供給する点灯装置(電源発生部)、26はその点灯装置25の外面にその点灯装置25と一体成形されると共に高圧コネクタ22に嵌合自在に設けられ、点灯装置25からの電源を高圧コネクタ22に接続する高圧コネクタ(第2高圧コネクタ)、26a,26bは高圧コネクタ26のピンである。以上、点灯装置側構成である。 【0011】また、図2はこの発明の実施の形態1による車両前照灯点灯装置の一部を示す斜視図であり、図において、27は高圧発生回路であり、高圧コネクタ26は、この高圧発生回路27に一体成形されている。28a,28bは高圧コネクタ22に設けられた穴、29a、29bは高圧コネクタ26に設けられた爪である。また、30は高圧発生回路27内を防水加工したモールド樹脂である。また、図3はこの発明の実施の形態1による車両前照灯点灯装置を示す斜視図であり、図では、点灯装置25の上面に設けられた溝31に高圧発生回路27を納めた状態を示している。 【0012】次に動作について説明する。車両前照灯点灯装置の車両への組み付けは、先ず、図3に示したように、点灯装置25の上面に設けられた溝31に高圧発生回路27を納め、点灯装置側構成を組み立てる。次に、図1に示したように、灯体側構成は工場の製作工程において、灯体3に高圧コネクタ22が一体成形され、その高圧コネクタ22に高圧ハーネス7および高圧ソケット6が接続され、さらに、その高圧ハーネス7が高圧ハーネス固定部材21によって灯体3の内部において固定されている。また、高圧放電灯1に高圧ソケット6が接続されている。このように、灯体側構成と点灯装置側構成とがそれぞれ完全にユニット化されている。そして、灯体側構成と点灯装置側構成とを高圧コネクタ22と高圧コネクタ26との嵌合、および穴28a,28bと爪29a,29bとの係合により組み立てる。組み立てられた車両前照灯点灯装置は、車両の下部からヘッドライト位置に組み付けられる。 【0013】次に、図1に示したような車両前照灯点灯装置の点灯動作について簡単に説明する。図4は点灯装置を示すブロック回路図であり、図において、13は直流電源、14は点灯スイッチ、15はコントロールユニット、16は高圧発生回路、17は停止スイッチである。ここで、コントロールユニット15は図3の点灯装置25に相当し、高圧発生回路16は図3の高圧発生回路27に相当するものである。また、図5は点灯時の電圧波形を示す波形図である。図5に示されているように、高圧放電灯1の点灯時には、瞬間ではあるが最大で約20kVの電圧を印加し、また、通常点灯時には68〜102Vの定格電圧を供給する。これらは、点灯スイッチ14をオンすることにより、コントロールユニット15および高圧発生回路16により高圧放電灯1に供給される。 【0014】ここで、点灯装置25の故障等により、その点灯装置25を交換する際には、高圧コネクタ22と高圧コネクタ26とを外すことによって、点灯装置25のみ外すことができ、修理後または新しい点灯装置25を高圧コネクタ22と高圧コネクタ26との嵌合により容易に組み付けることができる。また、高圧ハーネス7が高圧ハーネス固定部材21によって灯体3の内部において固定されているので、反射鏡2が振動しても高圧ハーネス7は振動することなく、その高圧ハーネス7が損傷してしまうことを防止することができる。 【0015】尚、この実施の形態1では、高圧放電灯1に高圧ソケット6を取り外し可能なように接続したが、点灯装置25の交換の際には、高圧コネクタ22と高圧コネクタ26とを外すことによって、点灯装置25のみ外すことができる構成なので、点灯装置25の交換の際に高圧放電灯1から高圧ソケット6を取り外す必要が無く、よって、高圧放電灯1に高圧ソケット6を接続後に取り外し不可能な構造にすれば、反射鏡2が振動してもその影響で高圧放電灯1から高圧ソケット6が外れてしまうことを防止することができる。また、この実施の形態1では、灯体3に高圧コネクタ22を一体成形し、点灯装置25に高圧コネクタ26を一体成形したが、それらを一体成形しなくても良く、一体成形しない場合は、従来の図6に示したように、灯体3と点灯装置25との間を封止壁9およびOリング10により封止するようにすれば良い。さらに、この実施の形態1では、車両前照灯点灯装置の車両への組み付けを、一旦、灯体側構成と点灯装置側構成とを組み立ててから車両に組み付けたが、車両に灯体側構成を組み付けてから、その後、点灯装置側構成を組み付けても良い。 【0016】以上のように、この実施の形態1によれば、点灯装置25の交換の際には、高圧コネクタ22と高圧コネクタ26とを外すことによって、点灯装置25のみ外すことができ、修理後または新しい点灯装置25を高圧コネクタ22と高圧コネクタ26との嵌合により容易に組み付けることができ、従来のようなバンパー等の取り外し、取り付け作業を不要にすることができる。また、高圧ハーネス7が高圧ハーネス固定部材21によって灯体3の内部において固定されているので、反射鏡2が振動しても高圧ハーネス7が損傷してしまうことを防止することができ、よって、高圧ハーネス7として、耐振および耐熱の高価なものを使用しなくても良く、製作を安価にすることができる。さらに、高圧放電灯1に高圧ソケット6を接続後に取り外し不可能な構造にしたので、反射鏡2が振動してもその影響で高圧放電灯1から高圧ソケット6が外れてしまうことを防止することができる。さらに、灯体3に高圧コネクタ22を一体成形し、点灯装置25に高圧コネクタ26を一体成形したので、従来のように、封止壁9およびOリング10を用いなくても、灯体3と点灯装置25の内部の防水を保証することができる。さらに、灯体側構成と点灯装置側構成とが完全にユニット化された構成なので、各ユニットの標準化を容易に行うことができると共に、その標準化されたユニットにより組み付けが行われるので、その組み付けを容易に行うことができる。 【0017】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電源発生部の交換の際には、第1高圧コネクタと第2高圧コネクタとを外すことによって、電源発生部のみ外すことができ、修理後または新しい電源発生部を第1高圧コネクタと第2高圧コネクタとの嵌合により容易に組み付けることができる。また、高圧ハーネスが高圧ハーネス固定部材によって灯体の内部において固定されているので、反射鏡が振動しても高圧ハーネスが損傷してしまうことを防止することができる。さらに、灯体側と電源発生部側とが完全にユニット化された構成なので、各ユニットの標準化を容易に行うことができると共に、その標準化されたユニットにより組み付けが行われるので、組み付けを容易に行うことができる効果がある。 【0018】この発明によれば、灯体に第1高圧コネクタを一体成形し、電源発生部に第2高圧コネクタを一体成形したので、従来のように、封止壁およびOリングを用いなくても、灯体と電源発生部の内部の防水を保証することができる効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年7月30日(1998.7.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066474 【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−48606(P2000−48606A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−216049 |
|