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【発明の名称】 投光装置
【発明者】 【氏名】片山 周二

【要約】 【課題】複数個の照明灯8を取付けた照明灯取付枠9と、当該照明灯取付枠9を傾動調節可能に軸支しクレーンブーム7の先端に係止可能な係止部13を備えた取付基台11とで構成され、クレーンブーム7を最倒伏させた状態で取付基台11の係止部13とクレーンブーム先端部を合致させて両者を連結することで、クレーンブーム7の先端部に着脱自在に取付け可能に構成した投光装置21を、クレーンブーム7先端部へ取付ける際に、他の吊上装置を用いることなく、自力で着脱可能とする。

【解決手段】投光装置21を、係止部13の高さ位置が最倒伏状態のクレーンブーム先端部と略同一高さとなるよう支持架台(支持枠22,高さ調節機構23,仮置台24)で支持した状態で、クレーンブーム先端部に取付けるよう構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 起伏並びに伸縮自在なクレーンブームの先端部に取付け可能な投光装置であって、複数個の照明灯を取付けた照明灯取付枠と、当該照明灯取付枠を傾動調節可能に軸支しクレーンブームの先端に係止可能な係止部を備えた取付基台とで構成され、クレーンブームを最倒伏させた状態で取付基台の係止部とクレーンブーム先端部とを合致させて両者を連結可能に構成した投光装置において、当該投光装置を、前記係止部の高さ位置が最倒伏状態のクレーンブーム先端部と略同一高さとなるよう支持架台で支持した状態でクレーンブーム先端部に取付け取外しするよう構成したことを特徴とする投光装置。
【請求項2】 前記支持架台に、高さ寸法を調節可能な高さ調節機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の投光装置。
【請求項3】 前記投光装置の取付基台あるいは照明灯取付枠に、高さ寸法を調節可能な高さ調節機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の投光装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、起伏並びに伸縮自在なクレーンブームの先端部に取付け可能な投光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4には、起伏並びに伸縮自在なクレーンブームの先端部に投光装置1を取付けた車輌搭載式クレーン2が示されている。この車輌搭載式クレーン2は、車輌3の運転室3aと荷台3b間に位置するシャーシフレーム3c上に搭載されたクレーン基台4と、当該クレーン基台4上に旋回可能に搭載された旋回ポスト5、及び当該旋回ポスト5の上部に起伏シリンダ6により起伏自在に枢支されたクレーンブーム7とで構成されている。当該クレーンブーム7は、基ブーム7aと当該基ブーム7a内に順次内挿された複数個の先端側ブーム7b,7cとで構成されており、図示しない伸縮機構によって伸縮駆動されるようになっている。
【0003】クレーンブーム7の先端部には、投光装置1が取付け可能になっている。当該投光装置1は、複数個の照明灯8,8を取付けた照明灯取付枠9と、当該照明灯取付枠9をブーム起伏軌跡面に沿って傾動調節可能に枢支10する取付基台11とで構成されている。取付基台11の上部には、クレーンブーム7の先端部に取付けられた先端係合部12に連結可能な係止部13が設けられており、当該係止部13と先端係合部12とを合致させて両者を一対の係止ピン14,14で連結することで、投光装置1をクレーンブーム7の先端部に取付けられるようになっている。15は、照明灯8,8点灯用の電力を発電するエンジン発電機、16は照明灯8,8の点灯及び消灯を制御する操作ボックス、17は送電用コードリールである。
【0004】このクレーンブーム7先端部に取付けられた投光装置1を用いて照明作業を行うには、図4に示す如く、旋回ポスト5を旋回駆動、クレーンブーム7を起伏並びに伸縮駆動してクレーンブーム7先端部に取付けられた投光装置1を任意な高所位置まで移動させ、エンジン発電機15からの電力を照明灯8,8に給電して点灯させることで照明作業を行うようになっている。なお、照明灯8,8の投光範囲の調節は、クレーンブーム7を駆動(旋回・起伏・伸縮の各駆動)すると共に、照明灯取付枠9を傾動駆動することにより行えるようになっている。
【0005】また、この投光装置1は、取付基台11の係止部13を先端係合部12に連結する一対の係止ピン14,14を抜くことでクレーンブーム7の先端部から取外し可能に構成されている。このため、クレーンブーム7の先端部から投光装置1を取外せば、通常の車輌搭載式クレーン2としてクレーン作業を行うことができるようになっている。
【0006】従来のこの種投光装置1のクレーンブーム7先端部への取付け取外しは、図5に示す如く、車輌搭載式クレーン2のクレーンブーム7を最倒伏させた状態で、別のクレーン車や天井クレーン等を用いて投光装置1を吊上げ、この吊上げ状態で係止部13と先端係合部12を位置合わせして両者を係止ピン14,14で連結(取外す場合は、係止ピン14,14を抜去)することで行うようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のこの種投光装置1の着脱作業には、別のクレーン車や天井クレーン等の吊上装置を準備する必要があり、別の吊上装置を準備できない場合には、投光装置1の着脱作業ができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、投光装置の着脱作業を、別の吊上装置を必要とせず自力で行えるようにした投光装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き目的課題を解決するための手段として、次の如く構成している。すなわち、本発明の投光装置は、起伏並びに伸縮自在なクレーンブームの先端部に取付け可能な投光装置であって、複数個の照明灯を取付けた照明灯取付枠と、当該照明灯取付枠を傾動調節可能に軸支しクレーンブームの先端に係止可能な係止部を備えた取付基台とで構成され、クレーンブームを最倒伏させた状態で取付基台の係止部とクレーンブーム先端部を合致させて両者を連結可能に構成した投光装置を対象としている。
【0010】そして、請求項1における投光装置は、前記係止部の高さ位置が最倒伏状態のクレーンブーム先端部と略同一高さとなるよう支持架台で支持した状態でクレーンブーム先端部に取付け取外しするよう構成している。
【0011】このため、請求項1における投光装置は、投光装置を支持架台で支持すれば、係止部の高さ位置が最倒伏状態のクレーンブーム先端部と略同一高さとなるので、クレーンブームを最倒伏させるだけで取付基台の係止部と伸縮ブーム先端部の高さ位置を合わせることができ、投光装置を自力で取付け取外しすることができるのである。
【0012】また、請求項2における投光装置は、支持架台に高さ寸法を調節可能な高さ調節機構を設けている。
【0013】また、請求項2における投光装置は、投光装置の取付基台あるいは照明灯取付枠に、高さ寸法を調節可能な高さ調節機構を設けている。
【0014】このため、請求項2及び請求項3における投光装置は、高さ調節機構を調節することにより取付基台の係止部の高さ位置を上下方向に調節可能であり、投光装置を支持架台で支持した状態で必要に応じて高さ調節機構を調節すれば、取付基台の係止部とクレーンブーム先端部の高さ位置を微調節することができるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1,図2に基づき第1の実施形態における投光装置を説明する。
【0016】第1の実施形態における投光装置21は、複数個の照明灯8,8を取付けた照明灯取付枠9と、当該照明灯取付枠9をブーム起伏軌跡面に沿って傾動調節可能に枢支10する取付基台11とで構成されている。当該投光装置21の取付基台11の上部には、クレーンブーム7の先端部に取付けられた先端係合部12に連結可能な係止部13が設けられており、当該係止部13を先端係合部12に合致させて両者を一対の係止ピン14,14で連結することで、クレーンブーム7の先端部に取付けられるようになっている。
【0017】照明灯取付枠9の下部には、クレーンブーム7先端部から投光装置21を取外した際に照明灯8,8が直接接地しないよう支持するU字状の支持枠22が設けられている。また、当該支持枠22の下部には、パンタグラフ式の一対のリンク機構23a と、当該リンク機構23a を上下方向に屈伸作動させるネジ棒23b 、及び接地板23c とで構成された高さ調節機構23が設けられている。当該高さ調節機構23は、前記ネジ棒23b をハンドル23d で回転させて一対のリンク機構23a を上下方向に屈伸作動させることで、投光装置1全体を上下方向に昇降動させることができるようになっている。
【0018】24は、仮置台であり、投光装置21をコンパクトに構成するために支持枠22の高さ寸法を低く設定した場合に、投光装置21を当該仮置台24上に載せて取付基台11の係止部13が最倒伏状態のクレーンブーム7先端部の高さ位置に合うように調節するためのものである。従って、支持枠22の高さ寸法を高く設定して、投光装置21を荷台3b上に載せただけで取付基台11の係止部13が最倒伏状態のクレーンブーム7先端部の高さ位置となる場合には、特に使用しなくてもよい。
【0019】なお、この実施態様の場合には、支持枠22と高さ調節機構23、及び仮置台24で請求項1における支持架台を構成している。
【0020】このように構成された投光装置21をクレーンブーム7先端部へ取付けるには、車輌搭載式クレーン2自身のクレーンブーム7を用いて投光装置21を吊上げ(図1鎖線図示)、投光装置21を車輌3の荷台3b後方位置に設置した仮置台24上に置く(但し、支持枠22の高さ寸法が高く仮置台24を必要としない場合には、荷台3b上に直接置く)。
【0021】次に、クレーンブーム7を最倒伏位置近傍まで倒伏させ、取付基台11の係止部13とクレーンブーム7の先端係合部12との高さ位置を合わせる。この時、両者の高さ位置がずれている場合には、必要に応じて高さ調節機構23のネジ棒23b を回転させて取付基台11の係止部13の高さ位置を調節して両者の高さを合わせる。次に、両者の高さ位置が合えば、クレーンブーム7を伸長させて係止部13と先端係合部12を合致させ、両者を係止ピン14,14で連結する。以上の操作で、クレーンブーム7先端部への投光装置1の取付け作業が完了するのである。
【0022】その後、照明灯8,8に送電コード25を接続し、旋回ボスト5を旋回駆動、クレーンブーム7を起伏並びに伸縮駆動して投光装置21を任意な高所位置へ移動させ、エンジン発電機15からの電力を照明灯8,8に送電して点灯すれば、照明作業を行うことができるのである。
【0023】また、投光装置1の取外しは、上記と逆の操作、すなわち投光装置1を取付けたクレーンブーム7を最倒伏位置近傍まで倒伏させ、投光装置1を仮置台24上(又は荷台3b上)に置く。この時、必要に応じて高さ調節機構23を調節して投光装置1が仮置台24(又は荷台3b)で支持された状態となるようにする。次に、係止ピン14,14を抜き係止部13と先端係合部12の連結を解き、クレーンブーム7先端部から投光装置1を取外すことで行えるのである。
【0024】次に、図3に基づき第2の実施態様の投光装置21について説明する。第1の実施態様の投光装置21では、高さ調節機構23を支持枠22に取付けて係止部13の高さ調節を行うよう構成していたが、この実施態様では、高さ調節機構26を取付基台11に取付けて取付基台11の高さ寸法を変更することで係止部13の高さ調節を行うよう構成している。すなわち、取付基台11を外筒26a と内筒26b で構成し、ネジ機構26c で外筒26a に対し内筒26b を伸縮させることで取付基台11の高さ寸法を変更するように構成している。このように構成したことにより、ネジ機構26c を操作して外筒26a に対し内筒26b を伸縮駆動すれば、取付基台11の高さ寸法を変更することができ、第1の実施態様の投光装置21と同様に、係止部13の高さ調節を行うことができるのである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の投光装置によれば、投光装置のクレーンブーム先端部への取付け取外し作業を、他の吊上装置を用いることなく自力で行うことができ、取付け取外し作業を効率的に行えるのである。
【出願人】 【識別番号】000148759
【氏名又は名称】株式会社タダノ
【出願日】 平成10年7月29日(1998.7.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−48604(P2000−48604A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−229311