| 【発明の名称】 |
防犯灯器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】室伏 和人
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、遮光板によりカットされたランプ光束の有効利用を図るとともに照射効率をアップする防犯灯器具を提供する。
【解決手段】ランプ19が配置される下方開口した器具本体5とこの器具本体の下方開口を覆う上方開口した透光材からなるグローブ20とを備え、前記器具本体内には、前記ランプの光を反射し前記グローブを通って下方を照らす反射板と、前記ランプの光をカットする遮光板とを有する防犯灯器具において、前記遮光板51,55は、当該遮光板によりカットされた光を前記反射板50,50に反射させ前記グローブ20から下方の道路面を照射する位置に設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ランプが配置される下方開口した器具本体とこの器具本体の下方開口を覆う透光材からなるグローブとを備え、前記器具本体内には、前記ランプの光を反射し前記グローブを通って下方を照らす反射板と、前記ランプの光をカットする遮光板とを有する防犯灯器具において、前記遮光板は、当該遮光板によりカットされた光を前記反射板に反射させ前記グローブから下方の道路面を照射する位置に設けたことを特徴とする防犯灯器具。 【請求項2】遮光板の内面を鏡面仕上げとしたことを特微とする請求項1記載の防犯灯器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、道路の電柱や公園などのポールに設置され蛍光ランプやHIDランプなどを使用し、歩行者の安全を確保する防犯灯器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の防犯灯器具について図7〜図10を参照して説明する。 【0003】図7は一般的な防犯灯器具の断面図を示すもので、この防犯灯器具1は、図8に示すように、当該防犯灯器具の後部を取付バンド2で一般道路などに設置されている電柱3などに取付けられ、下方開口したダイキャストなどからなる器具本体5と、この器具本体5の下方開口を覆って取付けられる透光材からなる上方開口したグローブ20とから構成している。 【0004】前記器具本体5内には、グローブ20から透光して屋外を照らす蛍光ランプやHIDランプなどのランプ19が内蔵されているとともに、このランプ19の後方には、当該ランプが螺着されるランプソケット18が取付けられたランプソケット取付板17が取付けられている。このランプソケット取付板17の外形は、器具本体内面形状およびグローブ内面形状にほぼ合わせた形状に形成されている。 【0005】また、防犯灯器具1は、地上より3〜5m位の高さで、道路側などに向けて上方に傾斜し電柱3などに取付けられている。 【0006】電柱3などに取付けられている防犯灯器具1におけるランプ光角度は、通常、図8に示すように、前方向で100度前後、後方向で50度前後が一般的であることから、防犯灯の後方及び前方に位置するアパートやマンション又は民家4などの窓に、当該防犯灯器具のランプの光が届き、部屋の明りを消しても、明るすぎて寝れないという問題があった。 【0007】また、農道などに防犯灯器具1が設置されている場合には、当該防犯灯器具の後方及び前方に位置する農作物を照らし、当該農作物の生育に影響が生ずることがあるという問題があった。 【0008】そこで、従来の防犯灯器具1においては、設置場所の条件によりランプの光を意図する照射範囲に照射する目的で、図9に示す遮光板25が、ランプ19とランプソケット取付板17との間に位置して器具本体5の上面裏面側にねじ(図示せず)で取付けられている。この遮光板25は、防犯灯器具の後方から漏れるランプの光をカットすることのみを意図したものである。 【0009】前記遮光板25は、逆台形状をした平板状の遮光板主部26と、この遮光板主部の両側から手前方向に直角に折曲げられ上部に向けて相反する方向に傾斜する側方遮光板28,28がそれぞれ設けられている。 【0010】さらに、前記遮光板主部26の中央には、ランプソケット18が貫通する貫通孔27が設けられているとともに、当該遮光板主部の上部両側には、後方に向けて直角に折曲げられ後方が開口した略U字状をした取付凹部30を有する取付片29がそれぞれ設けられている。遮光板25は、当該取付凹部30にねじ(図示せず)を挿入し器具本体の上面から下方に突出形成しているボス(図示せず)にねじ止めされている。 【0011】グローブ20を器具本体5の下面に取付けた状態では、図10に示すように、遮光板25の形状が、当該グローブ内面21形状及び器具本体内面6形状と大きく異なっているため、遮光板25とグローブ内面21および器具本体内面6との間に大きな隙間24がそれぞれ形成されている。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の防犯灯器具に係る遮光板25は、グローブ内面21及び器具本体内面6との間に大きな隙間24が形成されていることから、当該防犯灯器具に取付けられているランプ19の光は、隙間24を通って透光材からなるグローブ20の後方から漏れるが、当該遮光板25が防犯灯器具に内蔵されていることから、ランプの光が当該防犯灯器具の後方に漏れ量を少なくする機能を有している。 【0013】また、このランプの光は、遮光板25の遮光板主部26および側方遮光板28,28でカットされるのみで、当該遮光板26,28,28でカットされたランプの光は有効に利用されることは考慮されていないという問題があった。 【0014】更に、遮光板全面が黒色あるいは白色のものが殆どであり、遮光板を取付ける事により防犯灯器具開発時の配光設計が無意味となるという問題があった。 【0015】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、遮光板によりカットされたランプ光束の有効利用を図るとともに照射効率をアップする防犯灯器具を提供することを課題とする。 【0016】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するために、請求項1記載に係る本発明の防犯灯器具は、ランプが配置される下方開口した器具本体とこの器具本体の下方開口を覆う透光材からなるグローブとを備え、前記器具本体内には、前記ランプの光を反射し前記グローブを通って下方を照らす反射板と、前記ランプの光をカットする遮光板とを有する防犯灯器具において、前記遮光板は、当該遮光板によりカットされた光を前記反射板に反射させ前記グローブから下方の道路面を照射する位置に設けたことを特徴とするものである。 【0017】請求項2記載に係る本発明の防犯灯器具は、遮光板の内面を鏡面仕上げとしたことを特微とするものである。 【0018】上記請求項1記載の構成において、遮光板によりカットされたランプの光を反射板で反射させ、当該反射板で反射したランプの光をグローブから下方に照射する構成としたので、遮光板によりカットされたランプ光束の有効利用が図れる。 【0019】請求項2記載の構成において、遮光板内面(ランプ側)を従来の白色あるいは黒色塗装仕上げから鏡面仕上げとしたので、遮光されたランプ光の照射効率がアップする。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発明の実施の形態に係る防犯灯器具を説明する。なお、従来技術と同一部品は同一番号を付して説明する。 【0021】防犯灯器具1は、図2に示すように、当該防犯灯器具の後部を取付バンド2で地上より3〜5m位の高さで、一般道路などに向けて上方に傾斜し電柱3などに取付けられている。 【0022】防犯灯器具1は、下方開口したダイキャストからなる器具本体5と、この器具本体5の下方開口を覆って取付けられた透光材からなる上方開口したグローブ20とから構成されている。 【0023】前記グローブ20は、器具本体5の前方端に設けられた蝶番7で当該器具本体に連結され、当該蝶番の支持軸8を支点として当該グローブ20は、前記器具本体5に回動自在に軸支されている。 【0024】前記グローブ20の後方端には、飾りねじ35が下方から当該グローブに回動自在に係止され、この飾りねじ35を器具本体5に締付けることにより、グローブ20は器具本体5の下方に固定される。 【0025】前記器具本体5の後部側で且つ上部裏面側には、4ケの取付ボス9が下方に向けてそれぞれ突出形成され、これら取付ボス9には、ランプ19を安定点灯させる安定器41が取付けられた安定器取付板40がねじ42によりそれぞれ螺着固定されている。 【0026】前記安定器41の下方を覆う箱状の安定器カバー45は、図3に示すように、前面にランプソケット取付板17を有している。更に、安定器カバー45の両側には、図4に示すように、外方に向けて取付片46,46がそれぞれ設けられているとともに、ランプソケット取付板17にも取付片47を有している。 【0027】安定器カバー45は、器具本体の上面から下方に向けて突出形成されたボス10,10に当該安定器カバーの取付片46,46がねじ42により螺着固定しているとともに、安定器カバーの取付片47は、取付ボス9に安定器取付板40に重ね合せて一緒にねじ42により螺着固定している。 【0028】前記安定器カバー45の前面に取付けられているランプソケット取付板17の外形は、器具本体内面6形状およびクローブ内面21形状にほぼ合わせた形状に形成されている。 【0029】さらに、前記ランプソケット取付板17の略中央部には、前方に向けて略水平に突出するランプソケット18がねじ(図示せず)で固定され、当該ランプソケット18には、ランプ19が着脱自在に螺着固定されている。 【0030】また、前記ランプ19の両側には、一対の反射板50,50が対向してそれぞれ配置され、これら反射板50,50はねじ(図示せず)により器具本体5に固定されている。なお、この反射板47は、ランプの光りを効率よく、グローブ20を介して下方を照らすものである。 【0031】図5は本発明に係る遮光板を示すもので、図5(A)は前方向用遮光板を図5(B)は後方向用遮光板を示す。 【0032】前方向用遮光板51は、ランプの下方で且つ器具本体の前方に取付けられ、当該ランプ19の光をカットし、ランプの前方向光角度の拡がりを少なくするものである。同様に、後方向用遮光板55は、ランプの下方で且つ器具本体の後方に取付けられ、当該ランプ19の光をカットし、ランプの後方向光角度の拡がりを少なくするものである。即ち、当該ランプ19の光を防犯灯器具の前方および後方に届きにくくするものである。 【0033】前方向用遮光板51は、図5(A)に示すように、矩形状の前方向カット板52と、この前方向カット板の後方端中央から後方に傾斜した立上り片53と、この立上り片53の上端から後方に向けて水平に折曲げられ略U字状をなす切欠き凹部54aを有する取付片54とから構成している。 【0034】また、後方向用遮光板55は、図5(B)に示すように、矩形状の後方向カット板56と、この後方向カット板の後方端中央から後方に傾斜した立上り片57と、この立上り片57の上端から後方に向けて水平に折曲げられ略U字状をなす切欠き凹部58aを有する取付片58とから構成している。 【0035】遮光板51,55は、通常、鋼材で作られている場合にはプレス加工されたのち、黒色又は白色塗装され、合成樹脂で作られる場合には黒色又は白色の材料が使用される。本発明においては、反射効率を高めるために、前方向カット板52および後方向カット板56の上面(ランプ側)は鏡面仕上げされている。 【0036】つぎに、遮光板の器具本体への取付方法を図3および図4を参照して説明する。 【0037】前方向用遮光板51は、器具本体の前方端の上面から下方に向けて突出形成された取付ボス11に当該前方向用遮光板の取付片54をねじ42により螺着固定する。同様に、後方向用遮光板55は、器具本体の上面からランプソケット取付板17の裏面側に沿って下方に向けて突出形成された取付ボス12に当該後方向用遮光板の取付片58をねじ42により螺着固定する。 【0038】前記前方向用遮光板51が器具本体5に固定されている状態では、前方向用カッ板はランプの前端3分の1程度を覆うとともに、このランプの両側に取付けられている反射板50,50もほぼ覆っている。 【0039】同様に、前記後方向用遮光板55が器具本体5に固定されている状態では、後方向用カッ板はランプの後端とランプソケットとを覆うとともに、このランプの両側に取付けられている反射板50,50もほぼ覆っている。ランプの中間および反射板50,50の中間は開口状態になっいる。 【0040】次に上記実施の形態の作用を説明する。 【0041】ランプソケットが取付けられたランプソケット取付板17の外形は、グローブ内面21形状および器具本体内面6形状にほぼ合わせて形成されているため、当該ランプソケット取付板17とグローブ内面および器具本体内面との間に形成される隙間は狭いことから、当該隙間から防犯灯器具の後方に向けてランプの光が漏れる量は少ない。 【0042】また、ランプの下方前方端を覆って器具本体に前方向用遮光板51が取付けられるとともに、ランプの下方後方端を覆うとともにランプソケット取付板17の表面に密着して器具本体には後方向用遮光板55が取付けられている。 【0043】この防犯灯器具1を電柱3に取付けると、防犯灯器具の前方を照すランプの光は、前方向用遮光板51でカットされるとともに、防犯灯器具の後方を照すランプの光は、後方向用遮光板55でカットされる。 【0044】このことから、防犯灯のランプ光は民家の窓ガラスヘ侵入しない角度であるランプ中心より前方向で52度、後方向で23度の範囲内を明るく照す。 【0045】前方向用遮光板51および後方向用遮光板55が装着されていない防犯灯器具は、従来技術で説明したように、ランプ光角度は前方向で100゜前後、後方向で50゜前後が一般的である。 【0046】前方向用遮光板51又は後方向用遮光板55によりカットされたランプの光は、図1に示すように、ランプ19の上方両側で略ハの字形に器具本体5に取付けられた反射板50,50で反射し、下方に向けて方向転換するとともに、透光材からなるグロープ20を通って下方である道などを照らす。 【0047】具体的には、ランプ19から左下方に向けて遮光板51、55に入射したランプの光は、左上方に向けて方向転換して反射板50に入射し、右下方に方向転換したのち、グロープ20を通って下方である道路面などを照らす。 【0048】同様に、ランプ19から右下方に向けて遮光板51、55に入射したランプの光は、右上方に向けて方向転換して反射板50に入射し、左下方に方向転換したのち、グロープ20を通って下方である道路面などを照らす。 【0049】即ち、防犯灯の設置場所の近傍民家への光の侵入および田畑の農作物生育等の光公害を防止する遮光板を防犯灯器具内に内蔵し、当該遮光板によりカットされた光を器具内に配置した反射板に反射させ、道路面に照射する遮光板取付け角度とし照射効率をアップする。 【0050】さらに、遮光板51,55の遮光面(ランプ側)を増反射膜付鏡面仕上げとし、遮光面にて反射したランプ光を反射板にて反射させ照射範囲に照射させる。 【0051】これにより、従来の遮光板遮光面の白色塗装(メラミン焼付塗装)の反射効率はおよそ85%であり、増反射膜付鏡面仕上げは95%であるため遮光板によりカットされた光束の10%を意図する照射範囲に有効活用できる。 【0052】 【発明の効果】以上詳記したように請求項1記載の本発明によれば、防犯灯器具の遮光板は、当該遮光板によりカットされたランプの光を反射板に反射させグローブから下方を照射する位置に設けたので、遮光板によりカットされたランプ光束の有効利用を図ることができる。 【0053】請求項2記載の本発明によれば、防犯灯器具に内蔵した遮光板の内面を鏡面仕上げとしたので、照射効率をアップすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月26日(1998.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−11711(P2000−11711A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−180152 |
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