| 【発明の名称】 |
信号灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹野 雄造
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| 【要約】 |
【課題】交通信号灯器の信号灯として使用されている白熱電球よりも省電力かつ長寿命であり、しかも白熱電球のソケットに着脱できる信号灯を提供する。
【解決手段】複数の同色の発光ダイオード90、90を光束が前方に向くように配設した前方照明発光ダイオード群60と、複数の同色の発光ダイオード90、90を、前方照明発光ダイオード群60の後方において光束が外側に向くように軸対称に配設し、夫々の光軸が反射鏡の焦点にほぼ収束するように配設した複数の後方照明発光ダイオード群80、80を同軸に取付けるとともに、交流電源接続用プラグ端子74と発光ダイオード端子の間に、整流装置102と電圧調整装置103を組込む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 交通信号灯器に白熱電球の代りに装着される発光灯であって、複数の同色の発光ダイオードを夫々の光束が前方に向くように配設してなる前方照明発光ダイオード群と、前方照明発光ダイオード群の後方において光束が外側に向くように軸対称に配設され、夫々の光軸が反射鏡の焦点にほぼ収束するように配設された複数の同色の発光ダイオードよりなる後方照明発光ダイオード群と、後方照明発光ダイオード群の後方に設けられた交流電流接続用プラグとを有し、交流電流接続用プラグのプラグ端子と発光ダイオード端子の間に整流装置と電圧調整装置を組込むと共に、前方及び後方発光ダイオード群の外径を反射鏡の開口を通ることができるように設定したことを特徴とする信号灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車道の交差点等に設置される交通管制用の交通信号灯器に取付けられる信号灯に関する。 【0002】 【従来の技術】交通信号灯器の最も一般的なものは、車道交差点の道縁に直立された柱上に赤,黄、青の三色の照明を横一列に並ベたものである【0003】従来この信号灯器の各照明は、交流100V(ボルト)、70W(ワット)程度の白熱電球をケーシング後端のソケットに接続して白熱させ発光させる構造となっている。 【0004】ケーシングの前面には円形の開口が形成され、この開口に赤や黄や青に着色された透明板からなるフィルターを取付けて、白熱電球から発光された白色光を夫々赤、黄、青色の光に変換して外部に放射するようにしている。 【0005】また、交通信号灯器内には通常反射鏡が内蔵され、後方に向かう白熱電球からの光を反射させて前方に放射する。 【0006】ここで使用されている白熱電球は、家庭等で日常的に使用されているものと略同構造であって安価であり、ソケットへの着脱も容易であるという利点がある。 【0007】また、一種類の白熱電球で赤、黄、青の三種類の照明に使用でき、従って予備灯としてもただ一種類の白熱電球を準備しておけばよいという利点もある。 【0008】 【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、白熱電球の寿命は一年程度と短い上、供給電力に対する発光効率が低いという問題がある。 【0009】また、夕方これらのフィルターに低位置にある太陽光、すなわち西日が入射した場合には、反射鏡により反射された光がフィルターを再び透過して赤、黄、青色の光となって車輌の運転者の目に入り、消灯している信号までが点灯しているかのような現象が生じて運転者の操縦判断を誤らせる恐れがある。 【0010】これらの不都合を解消するため、白熱電球の代わりにケーシングの開口に相当する面積領域に多数の発光ダイオードを並ベて発光させる信号灯が提案されているが、この信号灯は使用する発光ダイオードの数量があまりにも大きくてコスト高となり、また、白熱電球を取付ける従来のケーシングが使用できなくなって新たにケーシングを作り直す必要があり、設備投資が甚大な額に上るため問題がある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、この発明は、複数の同色の発光ダイオードを夫々の光束が前方に向くように配設してなる前方照明発光ダイオード群と、前方照明発光ダイオード群の後方において光束が外側に向くように軸対称に配設され、夫々の光軸が反射鏡の焦点にほぼ収束するように配設された複数の同色の発光ダイオードよりなる後方照明発光ダイオード群と、後方照明発光ダイオード群の後方に設けられた交流電流接続用プラグとを有し、交流電流接続用プラグのプラグ端子と発光ダイオード端子の間に整流装置と電圧調整装置を組込むと共に、前方及び後方発光ダイオード群の外径を反射鏡の開口を通ることができるように設定し、交通信号灯器に白熱電球の代りに装着するようにしたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明について説明する。なお、説明の都合上、最初に従来の信号灯器について詳細に説明する。 【0013】図5において、従来から使用されている信号灯器のケーシング1は、本体部11と蓋部12とがボルト13により連結された構造で、本体部11の前面11aには開口11bが形成され、赤、黄、青色等に着色された透明板からなるフィルター2が装着されている。 【0014】また、ケーシング1の内部には開口11bと同心に、かつ前方に向けて反射鏡3が取付けられている。 【0015】反射鏡3は、前方の円筒部3aと円筒部に接続された湾曲面部3bとからなり、湾曲面部3bは円筒部3aの中心軸を中心にして、放物線を回転させてできる放物線回転面或いは放物線回転面に近似した球面の形状をなし、この内面は鏡面加工されて光の反射率が大きくなっている。 【0016】湾曲面部3bの中央には円形の開口3cが形成され、後述するように、この開口3cは白熱電球5が通過できる大きさを有している。 【0017】ケーシング1の蓋部12の後面12aの中央には交流電流に接続されたソケット4が取付けられ、このソケット4には白熱電球5のプラグ51がねじ込まれている。 【0018】ソケット4の外周には反射鏡3の開口3cの内径とソケット4の外径との間の隙間を埋めるようにして小反射鏡41が取付けられていて、白熱電球から放射された光の最大限の利用が図られている。 【0019】また、白熱電球5のフィラメント52の位置は、反射鏡3の湾曲面部3bの焦点位置になるように設定されている【0020】上記した構成の信号灯器は、交流電源のスイッチ回路(図示せず)が閉じられて白熱電球に電力が供給されると、フィラメント52が白熱して矢印に示したように白色光を放射し、その前方光は直接フィルター2の方向に進み、後方光は反射鏡3の湾曲面部3b及び小反射鏡41により反射してフィルター2の方向に進む。 【0021】矢印方向に進んだ光はフィルター2により赤、黄、青色等の光に交換されてから外部に放射され、信号灯器としての作用をする。 【0022】白熱電球に供給される電力としては、交流100V(ボルト)、70W(ワット)程度が使用されるのが一般的である。 【0023】この信号灯器の使用中に白熱電球5のフィラメント52が断線した場合には、ボルト13を外して白熱電球を取付けたまま蓋部12を取り外し、白熱電球を新規のものと交換する。 【0024】このとき、白熱電球の外径よりも反射鏡の開口3cの内径の方が大きいので白熱電球は難なく開口3cを通過することができる。 【0025】一方、上記した従来の白熱電球の代りに用いられるこの発明による信号灯100は、図1に示すように、一つの前方照明発光ダイオード群60と三つの後方照明発光ダイオード群80、80、80とを同心かつ平行に積重ねた構造となっている。 【0026】なお、図1及び図4においては、図面を明瞭にするため、ダイオード90が比較的疎に描かれているが、実際にはもっと密に配設されている。 【0027】信号灯が放射する照明の色は赤、黄、青のうち任意のものが選択されて使用されるが、ここでは赤色のものについて説明する。他のものについては後述する発光ダイオードの種類が異なるだけであり構造的には赤色についてのものと相違はない。 【0028】信号灯100の前端には電気絶縁体からなる円板状の第1基盤61が取付けられ、この第1基盤61には多数の赤色に発光する発光ダイオード90がその光束が前方(第1基盤61と逆方向)を向くように配設されて前方照明発光ダイオード群60を構成している。 【0029】ここで第1基盤61の外径は反射鏡3の中心に形成された開口3cの内径よりも小さい寸法に設定されている。 【0030】また、第1基盤61の裏面には例えばプリント配線により電気配線が施されていて、第1基盤61に開口した多数の取付穴の一つに挿入された発光ダイオード90の端子(足)に半田付けにより接続される。 【0031】一方、前方照明発光ダイオード群60の後側には、支柱72を介して、電気絶縁体からなる円板状の第2基盤71が取付けられ、この第2基盤71上には、後述するように、発光ダイオード90を作動させるために必要な回路素子73、73が取付けられ、配線が施されて電気回路70が構成されている。 【0032】更に、第2基盤71の後側には、接続筒75、75を介して、電気絶縁体からなる複数の円板状の第3基盤81、81が同軸かつ平行に装着されているが、これらの基盤81、81の外径は反射鏡の開口3cの内径よりも小さく、かつ、後方の基盤ほど外径が小さくなっている。 【0033】そして、夫々の第3基盤81の外周部には、多数の赤色発光ダイオード90が、光束を後方外側に向けて軸対称に配設され、後方照明発光ダイオード群80を構成している。 【0034】後方照明発光ダイオード群80を構成する夫々の発光ダイオード90は、信号灯をケーシング1に装着したとき、その光軸、すなわち光束の中心軸の延長が、反射鏡の湾曲面部3bの焦点位置に収束するように取付けてある。 【0035】また、各第3基盤81の裏面には、例えばプリント配線により電気配線が施され、前記したように発光ダイオード90の端子に電力が供給されるように接続されている。 【0036】更に、後方照明発光ダイオード群80、80の後方には接続筒75を介してプラグ74が接続されている。 【0037】このプラグ74は白熱電球5用のプラグ51と同形状、同仕様のもので、ソケット4に連結することにより、交流電流を信号灯100に供給する。 【0038】他方、図2及び図3はこの信号灯の電気結線図を示し、図2において符号101はソケット4に連結されたプラグ51の端子を示し、交流電源に接続されている。 【0039】供給された交流電力は、整流装置102により直流に変換され、さらに電圧調整装置103により発光ダイオード90を作動させるのに適正な電圧に調整されて出力端子104に印加される。 【0040】ここで使用される整流装置102及び電圧調整装置103はトランジスタ、ダイオードや電気抵抗器等の回路素子が組み合わされて構成され、それ自体周知であるから、更に詳細な説明は省略する。 【0041】上記二つの出力端子104、104間には5本の分岐線105が並列に接続され、夫々の分岐線には約30個の赤色発光ダイオード90が直列に接続されている。 【0042】この実施例では分岐線105を5本とし、1本の分岐線には約30個の発光ダイオードを直列に接続しているが、分岐線の本数や1本の分岐線に接続される発光ダイオードの数量はこれに限定されるものではなく信号灯器の使用状況等に応じて任意に設定できる。 【0043】上記回路により、出力端子104、104間に印加された端子電圧は、1本の分岐線に接続された発光ダイオードに対してほぼ均等に配分されて印加され、発光ダイオードを作動させて赤色光を放射させる。 【0044】図4はこの発明の信号灯100を、従来から使用されている信号灯器に白熱電球5の代わりに取付けた状態を示している。 【0045】この場合は赤、黄、青等に着色された透明板からなるフィルター2は不要となり、代わりに無色透明な保護板110が取付けられる。 【0046】前方照明発光ダイオード群から放射された赤色光は矢印に示すように直接保護板110の方向に進み、後方照明発光ダイオード群80、80から放射された赤色光は湾曲面部3及び小反射鏡41により反射されてから保護板110の方向に進む。 【0047】矢印方向に進んだ光はそのまま保護板110を透過して外部に放射され、信号灯器としての作用をなす。 【0048】発光ダイオード90の1個当りの消費電力は0.1W(ワット)程度であり、信号灯1個似付き160個の発光ダイオードを使用するとすれば大凡16Wとなり、白熱電球5の消費電力よりもかなり小さい。 【0049】また、発光ダイオード90の使用寿命は5年以上と大きく、白熱電球の平均寿命は1年よりもかなり大きい。 【0050】更にまた、発光ダイオード90のうち1個が破損した場合には、その破損した発光ダイオードに直列に接続された残りの発光ダイオードが消灯するだけで済み、他の並列に接続された発光ダイオードは破損した発光ダイオードとは関係なく発光を持続する。 【0051】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発明による信号灯は、前方照明発光ダイオード群と後方照明発光ダイオード群を同軸に積層し、かつ外径を反射鏡の開口3cの内径以内に収め、さらにプラグ74を白熱電球と同形状、同仕様のものとしたため、従来から使用されているケーシングにそのまま着脱して使用できる。 【0052】また、前方照明発光ダイオード群が及び後方照明発光ダイオード群に発光ダイオードを使用したため、消費電力が小さくて済み、省エネルギー効果があるとともに使用寿命が大きく、信号灯の保守、点検が極めて容易かつ簡単になる。 【0053】更にまた、多数の発光ダイオードにより照明するから、一部が破損して消灯しても他部は発光を持続でき、白熱電球のように破損時に完全に消灯してしまうということがない、等種々の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598090184 【氏名又は名称】常盤電業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月22日(1998.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078097 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 岳雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−11706(P2000−11706A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−191043 |
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