| 【発明の名称】 |
提灯及び提灯の火袋に対する絵付け方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】市川 喜章
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】上口輪と下口輪との間でひごを巻いたひご枠の外側に装飾シート7を貼着して火袋を形成し、この火袋を上口輪と下口輪との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シート7の表面に対しひご枠に対する貼り付け前に熱溶融シート8を重ねるとともに、絵柄を形取った溶着面9aを有する型9をこの熱溶融シート8に重ね、この型9の溶着面9aに接触する熱溶融シート8の一部を熱により溶融して装飾シート7の表面に貼着することにより、絵柄とし、前記型9を取り除くとともに、この型9の溶着面9aに接触しない熱溶融シート8の一部を前記絵柄から切り離す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上口輪と下口輪との間でひごを巻いたひご枠の外側に装飾シートを貼り付けて火袋を形成し、この火袋を上口輪と下口輪との間で伸縮自在にした提灯において、熱により溶融させた熱溶融シートを前記装飾シートの表面に貼着して絵柄としたことを特徴とする提灯。 【請求項2】 上口輪と下口輪との間でひごを巻いたひご枠の外側に装飾シートを貼り付けて火袋を形成し、この火袋を上口輪と下口輪との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シートの表面に対し、ひご枠に対する貼り付け前に、絵柄を形取った型に対応する熱溶融シートを熱により溶融して貼着することにより、絵柄とすることを特徴とする提灯の火袋に対する絵付け方法。 【請求項3】 上口輪と下口輪との間でひごを巻いたひご枠の外側に装飾シートを貼り付けて火袋を形成し、この火袋を上口輪と下口輪との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シートの表面に対しひご枠に対する貼り付け前に熱溶融シートを重ねるとともに、絵柄を形取った溶着面を有する型をこの熱溶融シートに重ね、この型の溶着面に接触する熱溶融シートを熱により溶融して装飾シートの表面に貼着することにより、絵柄とすることを特徴とする提灯の火袋に対する絵付け方法。 【請求項4】 上口輪と下口輪との間でひごを巻いたひご枠の外側に装飾シートを貼り付けて火袋を形成し、この火袋を上口輪と下口輪との間で伸縮自在にした提灯にあって、絵柄を形取った孔を有する型を前記装飾シートの表面に対しひご枠に対する貼り付け前に重ねるとともに、この型に熱溶融シートを重ね、熱により溶融させた熱溶融シートを型の孔を通して装飾シートの表面に貼着することにより、絵柄とすることを特徴とする提灯の火袋に対する絵付け方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、提灯及び提灯の火袋に対する絵付け方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、提灯の火袋においては、ひご枠の外側に貼り付けられた装飾シートの絵柄は、印刷等により施されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷による絵柄には立体感がかもしだされない。この立体感を出すため、絵柄としての粘着シートを装飾シートに接着した場合、装飾シートに対する絵柄の密着性が悪く、火袋の伸縮時に装飾シートばかりでなく絵柄にもしわが生じて絵柄が装飾シートから剥離し易くなる。 【0004】本発明は、絵柄に立体感をかもしだすばかりではなく、装飾シートに対する絵柄の剥離を防止するとともに、絵付けを容易に行うことを目的にしている。 【0005】 【課題を解決するための手段】後記各実施形態の図面(図1,2及び図3に示す第一実施形態、図1,2及び図4に示す第二実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。 【0006】請求項1の発明にかかる提灯は、下記のように構成されている。上口輪(3)と下口輪(4)との間でひご(5)を巻いたひご枠(2)の外側に装飾シート(7)を貼り付けて火袋(1)を形成している。この火袋(1)を上口輪(3)と下口輪(4)との間で伸縮自在にしている。熱により溶融させた熱溶融シート(8)を前記装飾シート(7)の表面に貼着して絵柄としている。 【0007】請求項2の発明にかかる提灯の火袋に対する絵付け方法は、下記のように構成されている。上口輪(3)と下口輪(4)との間でひご(5)を巻いたひご枠(2)の外側に装飾シート(7)を貼り付けて火袋(1)を形成し、この火袋(1)を上口輪(3)と下口輪(4)との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シート(7)の表面に対し、ひご枠(2)に対する貼り付け前に、絵柄を形取った型(9,10)に対応する熱溶融シート(8)を熱により溶融して貼着することにより、絵柄とする。 【0008】請求項3の発明にかかる提灯の火袋に対する絵付け方法は、下記のように構成されている。上口輪(3)と下口輪(4)との間でひご(5)を巻いたひご枠(2)の外側に装飾シート(7)を貼り付けて火袋(1)を形成し、この火袋(1)を上口輪(3)と下口輪(4)との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シート(7)の表面に対しひご枠(2)に対する貼り付け前に熱溶融シート(8)を重ねるとともに、絵柄を形取った溶着面(9a)を有する型(9)をこの熱溶融シート(8)に重ね、この型(9)の溶着面(9a)に接触する熱溶融シート(8)を熱により溶融して装飾シート(7)の表面に貼着することにより、絵柄とする。 【0009】請求項4の発明にかかる提灯の火袋に対する絵付け方法は、下記のように構成されている。上口輪(3)と下口輪(4)との間でひご(5)を巻いたひご枠(2)の外側に装飾シート(7)を貼り付けて火袋(1)を形成し、この火袋(1)を上口輪(3)と下口輪(4)との間で伸縮自在にした提灯にあって、絵柄を形取った孔(10a)を有する型(10)を前記装飾シート(7)の表面に対しひご枠(2)に対する貼り付け前に重ねるとともに、この型(10)に熱溶融シート(8)を重ね、熱により溶融させた熱溶融シート(8)を型(10)の孔(10a)を通して装飾シート(7)の表面に貼着することにより、絵柄とする。 【0010】 【発明の実施形態】〔第一実施形態〕まず、本発明の第一実施形態にかかる提灯及び提灯の火袋に対する絵付け方法を図1,2及び図3を参照して説明する。 【0011】<図1に示す提灯の火袋1>この火袋1は、図2に示すひご枠2を備えている。このひご枠2においては、紙製上口輪3と紙製下口輪4との間でひご5が巻かれて糸6により支えられている。このひご枠2の外側には、複数分割された装飾シート7が貼り付けられている。この各装飾シート7のうち、所定の装飾シート7の表面には、熱により溶融させた熱溶融シート8が貼着され、この熱溶融シート8が絵柄を構成する。この火袋1は、紙製上口輪3と紙製下口輪4との間で伸縮自在になっている。なお、図示しないが、この紙製上口輪3及び紙製下口輪4の外側にはそれぞれ木製またはプラスチック製の上口輪及び下口輪が嵌め込まれる。 【0012】<前記火袋1に対する絵付け方法>図3(a)〜(e)に概略的に示す方法により、前記装飾シート7に対し絵付けが行われる。 【0013】* 図3(a)に示す状態絵柄を設けるべき所定装飾シート7は、所定形状をなし、一枚の和紙や、一枚の絹等の布などからなる。この所定装飾シート7としては、表面に印刷等による絵柄を有しているものや、このような絵柄のないものを使用する。 【0014】この所定装飾シート7の表面に対し、ひご枠2に対する貼り付け前に、所定の合成樹脂からなる熱溶融シート8を重ねる。この熱溶融シート8としては、絵柄に応じて、一枚または複数枚のものを用意し、さらに必要に応じて各種色のものを用意する。 【0015】* 図3(b)に示す状態絵柄を形取った溶着面9aを有する型9を前記熱溶融シート8に重ねる。この型9としては、絵柄に応じて、一枚または複数枚のものを用意する。この型9は薄い銅板などからなる。図示しないが、この型9にはヒータが接続され、このヒータにより溶着面9aが加熱されるようになっている。 【0016】* 図3(c)に示す状態前記型9の溶着面9aに接触する熱溶融シート8の一部を前記ヒータの熱により溶融すると、この熱溶融シート8は、接触部8aで所定装飾シート7の表面に貼着され、絵柄となる。 【0017】* 図3(d)に示す状態前記型9を熱溶融シート8から取り除くと、所定装飾シート7の表面には、絵柄として貼着された熱溶融シート8の一部と、前記型9の溶着面9aに接触しないために貼着されていない熱溶融シート8の一部とが残る。 【0018】* 図3(e)に示す状態貼着されていない熱溶融シート8の一部を絵柄(貼着された熱溶融シート8の一部)から切り離すと、絵柄のみが所定装飾シート7の表面に残る。 【0019】* このような絵付け方法により、絵柄の貼着された所定装飾シート7を、他の装飾シート7とともに、前記ひご枠2の外側に順次貼り付ける。 <第一実施形態の特徴>第一実施形態は下記*の特徴を有する。 【0020】* 装飾シート7の絵柄として熱溶融シート8を利用した。そのため、絵柄に厚みを持たせて立体感がかもしだされるばかりではなく、絵柄の熱溶融接着により装飾シート7に対する絵柄の密着性が高まって火袋1の伸縮時に絵柄が装飾シート7から剥離しにくくなる。従って、提灯にあって絵柄としての装飾的価値を長く維持することができる。 【0021】* 型9を利用した前記絵付け方法により、上記絵柄としての熱溶融シート8を装飾シート7に対し容易に貼着することができる。 〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施形態にかかる提灯及び提灯の火袋に対する絵付け方法を図1,2及び図4を参照して説明する。 【0022】<図1に示す提灯の火袋1>この火袋1は、第一実施形態のものと同様であるが、絵付け方法を異にする。 <前記火袋1に対する絵付け方法>図4(a)〜(e)に概略的に示す方法により、前記装飾シート7に対し絵付けが行われる。 【0023】* 図4(a)に示す状態絵柄を設けるべき所定装飾シート7は、第一実施形態のものと同様である。この所定装飾シート7の表面に対し、ひご枠2に対する貼り付け前に、絵柄を形取った孔10aを有する型10を重ねる。この型10としては、絵柄に応じて、一枚または複数枚のものを用意する。この型10は薄い銅板などからなる。 【0024】* 図4(b)に示す状態前記型10に対し、所定の合成樹脂からなる熱溶融シート8を重ねる。この熱溶融シート8としては、絵柄に応じて、一枚または複数枚のものを用意し、さらに必要に応じて各種色のものを用意する。 【0025】* 図4(c)に示す状態前記型10の孔10aに対応する熱溶融シート8の一部をヒータ(図示せず)の熱により溶融すると、この熱溶融シート8の一部は、型10の孔10aに入り込み、この孔10aを通して接触部8aで所定装飾シート7の表面に貼着され、絵柄となる。 【0026】* 図4(d)に示す状態孔10aに面しないために貼着されていない熱溶融シート8の一部を型10及び絵柄(貼着された熱溶融シート8の一部)から切り離すと、型10及び絵柄が所定装飾シート7の表面に残る。 【0027】* 図4(e)に示す状態前記型10を所定装飾シート7から取り除くと、絵柄のみが所定装飾シート7の表面に残る。 【0028】* このような絵付け方法により、絵柄の貼着された所定装飾シート7を、他の装飾シート7とともに、前記ひご枠2の外側に順次貼り付ける。 <第二実施形態の特徴>第二実施形態においては、第一実施形態と同様に、絵柄としての装飾的価値を長く維持することができるとともに、型10を利用した前記絵付け方法により、上記絵柄としての熱溶融シート8を装飾シート7に対し容易に貼着することができる。 【0029】〔他の技術的思想〕前記各実施形態から把握できる技術的思想(請求項以外)を記載する。 (イ) 上口輪3と下口輪4との間でひご5を巻いたひご枠2の外側に装飾シート7を貼着して火袋1を形成し、この火袋1を上口輪3と下口輪4との間で伸縮自在にした提灯にあって、前記装飾シート7の表面に対しひご枠2に対する貼り付け前に熱溶融シート8を重ねるとともに、絵柄を形取った溶着面9aを有する型9をこの熱溶融シート8に重ね、この型9の溶着面9aに接触する熱溶融シート8の一部を熱により溶融して装飾シート7の表面に貼着することにより、絵柄とし、前記型9を取り除くとともに、この型9の溶着面9aに接触しない熱溶融シート8の一部を前記絵柄から切り離すことを特徴とする提灯の火袋に対する絵付け方法。 【0030】(ロ) 上口輪3と下口輪4との間でひご5を巻いたひご枠2の外側に装飾シート7を貼着して火袋1を形成し、この火袋1を上口輪3と下口輪4との間で伸縮自在にした提灯にあって、絵柄を形取った孔10aを有する型10を前記装飾シート7の表面に対しひご枠2に対する貼り付け前に重ねるとともに、この型10に熱溶融シート8を重ね、熱により溶融させた熱溶融シート8の一部を型10の孔10aを通して装飾シート7の表面に貼着することにより、絵柄とし、前記型10の孔10aに面しない熱溶融シート8の一部を前記絵柄から切り離すとともに、この型10を取り除くことを特徴とする提灯の火袋に対する絵付け方法。 【0031】 【発明の効果】請求項1の発明にかかる提灯によれば、装飾シート(7)の絵柄として利用した熱溶融シート(8)により、絵柄に立体感をかもしだすばかりではなく、装飾シート(7)に対する絵柄の剥離を防止することができる。 【0032】請求項2または請求項3または請求項4の発明にかかる提灯の火袋(1)に対する絵付け方法によれば、型(9,10)を利用した絵柄の熱溶融接着により、絵柄としての熱溶融シート(8)を装飾シート(7)に対し容易に貼着することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】592223898 【氏名又は名称】株式会社コモリ
|
| 【出願日】 |
平成10年11月6日(1998.11.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣
|
| 【公開番号】 |
特開2000−149603(P2000−149603A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月30日(2000.5.30) |
| 【出願番号】 |
特願平10−316005 |
|