| 【発明の名称】 |
合図灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 豊道
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| 【要約】 |
【課題】使用状態に対応して使い分けが可能であり、かつ携帯性が良好であり、利便性が向上される合図灯を提供する。
【解決手段】外筒体27内に変位可能に内筒体28が挿入されて構成され、これによって軸線方向に伸縮自在な外套筒24内に、カールコード38の作用によって弾発的に伸縮自在な保持手段36が設けられ、この保持手段36によって、複数LED素子25保持される。このような合図灯20は、各LED素子25が設けられる投光部22の長さを変更し、合図灯20の全長を変更することができ、合図灯20は、その使用状況に応じて、投光部22の長さを適宜選択し、合図灯20の全長を適宜選択して用いることができる。さらに投光部22を伸縮しても、各LED素子25は、等間隔に配置される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸線方向に伸縮自在な棒状体と、棒状体の軸線方向に間隔をあけて設けられる複数の発光体とを含むことを特徴とする合図灯。 【請求項2】 各発光体は、弾発的に伸縮自在であり、棒状体の伸縮動作に追従して伸縮する保持手段によって、予め定める間隔をあけて保持されることを特徴とする請求項1記載の合図灯。 【請求項3】 前記棒状体は、大径の第1筒体と、第1筒体に挿入可能な小径の第2筒体との組合せから成り、第1筒体の内周面と第2筒体の外周面との間にはシール部材が介在されて、水密な内部空間が形成され、この内部空間には、少なくとも各発光体が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の合図灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば工事現場などにおいて車両を誘導するために用いられる合図灯に関する。 【0002】 【従来の技術】図6は、典型的な従来技術の合図灯1を示す正面図である。合図灯1は、細長い円筒状の投光部2と、この投光部2の長手方向一端部に設けられる把持部3とを備える。投光部2は、透光性を有する材料から成る筒を有し、この筒内には、複数のLED素子が設けられている。把持部3は、内部に乾電池が収納され、この乾電池は、スイッチ手段を介して投光部2の各LED素子に電気的に接続されている。また把持部3には、スイッチ手段を操作するための操作ボタン4が設けられており、この操作ボタン4を操作することによって各LED素子と乾電池との間の導通状態を切換え、投光部2の各LED素子を点灯および消灯操作することができる。 【0003】合図灯1は、たとえば工事現場において、作業者が把持部3を把持して、車両を一時停止させる、または車両の進行すべき方向を指示するなどして、車両を誘導するために用いられる。この合図灯1を用いて車両を誘導するときに、投光部2の各LED素子を点灯させることによって、車両の運転者の注意を喚起することができる。 【0004】図7は、他の従来技術の車止めポール10を示す断面図であり、この車止めポール10は、実開平7−14507号公報に示されている。車止めポール10は、ケーシング12の上部にキャップ13が脱着自在に取付けられ、このキャップ13の底部に面発光体14が取付けられ、この面発光体14は、キャップ3の上面にある太陽電池15を電源として面発光される。またケーシング12の空洞11の下方には、鏡面16が設けられ、さらにケーシング12の上方に縦長のスリット状の透光窓17が設けられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】図6に示す合図灯1では、投光部2は、その長さL1を変化させることができず、一定の長さを有しており、したがって合図灯1の全長L2もまた一定の長さである。上記のように車の誘導には、一時停止の指示および進行すべき方向の指示など、複数の指示内容が存在し、それぞれの指示内容によって、好適な投光部2の長さL1が異なる。詳しく述べると、車両を停止させるときには、長さL1の大きな投光部2を有する合図灯を用い、作業者は車両の通行領域から大きく離れた位置に立ち、この位置から投光部2を車両の通行領域まで差し出して車両に一時停止の指示をすることが好ましい。また車両の進行すべき方向を指し示すときには、長さL1の小さい投光部2を有する合図灯1を用い、車両が進行すべき方向に合図灯1を移動させてその方向を指示しやすくし、かつ車両の通行の邪魔にならないようにすることが好ましい。このように車両の指示内容によって好適な投光部2の長さL1が異なり、長さL1が一定である合図灯1では、上述の2つの指示内容の両方に好適に用いることができない。 【0006】これに対して、投光部2の長さL1が異なる2つの合図灯1を準備し、指示内容によって使い分けることが考えられるけれども、2つの合図灯1を携帯しなければならず、不便である。2つの指示内容について説明したが、指示内容が増えれば、指示内容に応じた多数の合図灯1を携帯しなければならない。 【0007】また図7の実開平7−14507号公報に示される車止めポール10も、車両の停止位置を指示することはできるけれども、この停止位置を指示するためだけいに用いられ、合図灯のように、作業者が用いて複数の指示を与えることができない。このような車止めポール10もまた、ケーシング12は、長さが一定であり、長さを変更することができる構成ではない。 【0008】したがって本発明の目的は、使用状態に対応して使い分けが可能であり、かつ携帯性が良好であり、利便性が向上される合図灯を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向に伸縮自在な棒状体と、棒状体の軸線方向に間隔をあけて設けられる複数の発光体とを含むことを特徴とする合図灯である。 【0010】本発明に従えば、複数の発光体が設けられる棒状体は、軸線方向に伸縮自在であり、この棒状体の軸線方向の長さを変更することができる。これによって各発光体が設けられる領域の長さを変更し、合図灯の全長を変更することができ、合図灯は、その使用状況に応じて、各発光体が設けられる領域の長さを適宜選択し、合図灯の全長を適宜選択して用いることができる。したがって発光体が設けられる領域の好ましい長さが異なる複数の使用状態の存在が予想される現場などにおいても、発光体が設けられる領域の長さが異なる複数の合図灯を準備して携帯する必要がなく、1つの合図灯で使用状態に応じて使い分けをすることができ、利便性を向上することができる。また合図灯は、合図灯を用いる作業者の身長に応じて、棒状体を伸縮させて、作業者が扱いやすい長さにすることができ、この点においても利便性が向上される。 【0011】また本発明は、各発光体は、弾発的に伸縮自在であり、棒状体の伸縮動作に追従して伸縮する保持手段によって、予め定める間隔をあけて保持されることを特徴とする。 【0012】本発明に従えば、弾発的に伸縮自在な保持手段が設けられ、この保持手段は、棒状体の軸線方向の伸縮動作に追従して、棒状体の軸線方向に伸縮する。各発光体は、このような保持手段によって予め定める間隔をあけて保持されている。したがって各発光体は、棒状体の伸縮動作に追従して、相互の間隔を変化させ、棒状体の軸線方向に沿う伸縮する領域に、予め定める分布状態で設けることができる。 【0013】さらに本発明は、前記棒状体は、大径の第1筒体と、第1筒体に挿入可能な小径の第2筒体との組合せから成り、第1筒体の内周面と第2筒体の外周面との間にはシール部材が介在されて、水密な内部空間が形成され、この内部空間には、少なくとも各発光体が設けられることを特徴とする。 【0014】本発明に従えば、棒状体は、第1筒体と第1筒体に挿入される第2筒体との組合せによって構成され、棒状体には内部空間が形成される。この内部空間は、第1筒体の内周面と第2筒体の外周面との間に介在されるシール部材によって外部と水密に仕切られる。このような内部空間に、少なくとも各発光体は設けられている。したがって合図灯を降雨時に屋外で用いるなど、合図灯に水がかかる可能性のある状況で合図灯を用いても、電子部品である発光体には、水がかかることがなく、合図灯の故障の原因になることがない。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の合図灯20を、マッチラインa−aで分断して示す断面図である。合図灯20は、図1の左右方向となる軸線方向に伸縮自在な外套筒24と、外套筒24の軸線方向に間隔をあけて設けられる複数、本実施の形態では10個の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」と略記する場合がある)素子25とを含む。また合図灯20は、弾発的に伸縮自在であり、かつ外套筒24の伸縮動作に追従して伸縮する保持手段26を備え、各LED素子25は、保持手段26によって、予め定める間隔毎に保持される。さらに合図灯20は、外套筒24が嵌着される把持筒46を備える。 【0016】棒状体である外套筒24は、外筒体27と、内筒体28と、蓋体29とを有する。外筒体27は、大径の第1筒体に相当し、内筒体28は、第1筒体に挿入可能な小径の第2筒体に相当し、外套筒24は、このような第1筒体と第2筒体との組合せから成る。外筒体27、内筒体28および蓋体29は、透光性を有する材料、たとえば無色透明のポリカーボネートなどの合成樹脂から成り、赤色または橙色の図示しないフィルムが貼着されている。 【0017】外筒体27は、軸線方向両端部が開放される略円筒状の筒であって、軸線方向一端部に位置する円筒状の大径部31aと、軸線方向他端部に位置する円筒状の小径部31bと、大径部31aおよび小径部31b間に位置する中径部31cとを有する。大径部31aは、中径部31cよりも大径であり、テーパ部31dを介して中径部31cに連なり、小径部31bは、中径部31cよりも小径であり、テーパ部31eを介して中径部31cに連なっている。内筒体28は、軸線方向両端部が開放される略円筒状の筒であって、軸線方向一端部に位置する円筒状の大径部32aと、大径部32aよりも軸線方向他端部32d寄りに位置する円筒状の小径部32bとを有する。大径部32aは、小径部32bよりも大径であり、テーパ部32cを介して小径部32bに連なっている。蓋体29は、円筒状の筒部33aと、この筒部33aの軸線方向一端部を塞ぐ端壁部33bとを有し、有底筒状に形成される。 【0018】外筒体27の中径部31cの内径は、内筒体28の大径部32aの外径よりもわずかに大きく選ばれるとともに、外筒体27の小径部31bの内径は、内筒体28の小径部32bよりもわずかに大きく選ばれている。内筒体28は、軸線方向一端部側の部分が、外筒体27内に外筒体27の軸線方向他端部側から部分的に挿入されている。この状態で、外筒体27の軸線と、内筒体28の軸線とは、外套筒24の軸線上に配置されている。内筒体28の大径部32aの外周面が外筒体27の中径部31cの内周面に案内されるととともに、内筒体28の小径部32bの外周面が外筒体27の小径部31bの内周面に案内される状態で、内筒体28は、外筒体27に対して、内筒体28の軸線方向に変位することができる。 【0019】蓋体29の筒部33aの内径は、内筒体28の小径部32bよりもわずかに大きく選ばれている。蓋体29は、内筒体28の軸線方向他端部が蓋体29の筒部33aに挿入され、内筒体28の軸線方向他端部に装着される。この状態で、内筒体28の軸線方向他端部の端面は、蓋体29の端壁部33bの筒部33a内に臨む面に当接している。蓋体29は、たとえば蓋体29の筒部33aの内周面と内筒体28の小径部32bの外周面との間に接着剤層を介在させて、内筒体28に接着固定される。このような蓋体29を内筒体28の軸線方向他端部に装着することによって、内筒体28の軸線方向他端部を水密に塞ぐことができる。 【0020】このような外套筒24は、把持筒46に装着される。把持筒46は軸線方向一方側に円筒状の把持部分34を有するとともに、軸方向他方側に、円筒状の嵌合部分35が形成されており、この嵌合部分35の外径は、外筒体27の大径部31aの内径よりもわずかに小さく選ばれている。外筒体27は、把持筒46の嵌合部分35が外筒体27の大径部31aに挿入される状態で、嵌合部分35に装着される。さらに外筒体27の大径部31aの内周面および把持筒46の嵌合部分35の外周面の間には、図示しないシール部材であるOリングが介在される。このような外筒体27を把持筒46に装着することによって、把持筒46によって外筒体27の軸線方向一端部を水密に塞ぐことができる。 【0021】この外套筒24には、前述のようにフィルムが貼着される。このフィルムは半透光性であり、かつ光を拡散させる性質を有しており、言わばすりガラスと同様の特性を示し、これによって光は拡散されてフィルムを通過する。このフィルムは、外筒体27には外周面全面にわたって貼着され、内筒体28には、内周面全面にわたって貼着され、蓋体29には、端壁部33bの内側の面全面にわたって貼着される。このように外筒体27には外周面に、内筒体28には内周面に、フィルムを貼着することによって、外筒体27と内筒体28とを軸線方向に相対的に変位させるときに、フィルムが剥離してしまうことが防がれる。 【0022】さらに蓋体29には内側にフィルムが貼着されるとともに、外筒体27には、フィルムの外側から図示しない透光性を有する保護筒が装着されてフィルムが保護されており、作業時などに合図灯20に他の物品などが当接してフィルムが剥離してしまうことが防がれている。保護筒は、たとえば無色透明のポリエチレンまたはポリプロピレンから成り、加熱することによって内径を小さくするように収縮する筒であって、この保護筒内に外筒体27を挿通させた状態で保護筒を加熱して縮径させて装着される。 【0023】さらに外筒体27の小径部31bの内径が、内筒体28の大径部32aの外径よりも小さく選ばれており、内筒体28が、外筒体27から外筒体27の軸線方向一端部から他端部に向かう方向(図1の右方)に抜け出てしまうことが防がれる。また蓋体29の筒部33aの外径が外筒体27の小径部31bの内径よりも大きく選ばれており、内筒体28および蓋体29が、外筒体27内に嵌まり込んでしまうことが防がれる。したがって作業者による外套筒24の伸縮作業が容易であり、操作性に優れている。 【0024】このような外套筒24の内部空間36には、保持手段26が設けられ、この保持手段26によって、各LED素子25が内部空間36内で保持されている。保持手段26は、各LED素子25が固定される複数の固定部材37a〜37f(以下総称するときには添え字a〜fを省略する場合がある)と、外套筒24の軸線方向に隣接する各固定部材37にわたってそれぞれ設けられる複数のカールコード38a〜38e(以下総称するときには添え字a〜eを省略する場合がある)を有する。各固定部材37は、6つ設けられ、外套筒24の軸線方向に間隔をあけて配置されている。各固定部材37のうち最も外套筒24の軸線方向一端部寄り、すなわち最も把持部23寄りに配置される固定部材37aは、把持部23に固定され、最も外套筒24の軸線方向他端部寄り、すなわち最も把持部23から離反して配置される固定部材37fは、蓋体29の端壁部33bに固定されている。各固定部材37は、たとえばプリント配線基板から成る。 【0025】カールコード38は、2芯線のコードがコイル状に巻回されて成り、コイルの軸線方向に弾発的に伸縮自在であり、外套筒24の軸線方向に隣接する各固定部材37を連結するために、5つ設けられる。詳しく述べると、各固定部材37a,37bを連結するためにカールコード38aが設けられ、このカールコード38aは、一端部が固定部材37aに接続され、他端部が固定部材37bに接続され、これによって各固定部材37a,37bは、カールコード38aによって連結される。また各固定部材37b,37cを連結するためにカールコード38bが設けられ、このカールコード38bは、一端部が固定部材37bに接続され、他端部が固定部材37cに接続され、これによって各固定部材37b,37cは、カールコード38bによって連結される。さらに各固定部材37c,37dを連結するためにカールコード38cが設けられる。このカールコード38cは、一端部が固定部材37cに接続され、他端部が固定部材37dに接続され、これによって各固定部材37c,37dは、カールコード38cによって連結される。 【0026】さらに各固定部材37d,37eを連結するためにカールコード38dが設けられる。このカールコード38dは、一端部が固定部材37dに接続され、他端部が固定部材37eに接続され、これによって各固定部材37d,37eは、カールコード38dによって連結される。さらに各固定部材37e,37fを連結するためにカールコード38eが設けられる。このカールコード38eは、一端部が固定部材37eに接続され、他端部が固定部材37fに接続され、これによって各固定部材37e,37fは、カールコード38eによって連結される。各カールコード38は、銅などの導電性材料から成る芯線をビニールなどの電気絶縁性の材料で被膜した2本の被覆電線をさらにビニールなどの電気絶縁性の材料で共通に被覆して構成され、両端部は、各固定部材37に機械的に接続されるとともに、各芯線がプリント配線に電気的に接続される。これによって各固定部材37は、各カールコード38によって電気的に接続される。また各カールコード38は、長さが同一に選ばれ、かつばね定数が同一に選ばれている。 【0027】各LED素子25は、赤色光を発する輝度が2000ミリカンデラのLED素子が用いられる。各LED素子25は、各固定部材37に機械的に固定されるとともに、各端子がその固定部材37のプリント配線に電気的に接続されている。 【0028】把持筒46は、内部に乾電池を収納することができ、乾電池を把持部23内に収納した状態で、この乾電池は、各電極がスイッチ手段を介して固定部材37aに電気的に接続されている。たとえば把持部23には、仮想線で示すように、スイッチ手段を操作するための操作ボタン40が設けられており、この操作ボタン40を操作することによって、各LED素子25と乾電池との間の導通状態を切換え、各LED25を点灯および消灯操作することができる。各LED素子25に通電するために保持手段26を利用することによって、別途に配線を設ける必要がなく、各LED素子25に通電するための構成を簡略化できる。しかも、外套筒24を繰返し伸縮させても、各カールコード38はからまったり、他の部材に挟まれたりすることがなく、外套筒24の円滑な伸縮動作を実現でき、さらに断線による故障の発生を防ぐことができる。 【0029】このような合図灯20は、光を投光するための細長い円筒状の投光部22と、投光部22に連結される把持部23とが形成され、たとえば工事現場において、作業者が把持部23を把持して、車両を一時停止させる、または車両の進行すべき方向を指し示すなどして、車両を誘導するために用いられる。投光部22は、外套筒24の一部、各LED素子25および保持手段26を含み、把持部23は、把持筒46を有する。この合図灯20を用いて車両を誘導するときに、各LED素子25を点灯させて、投光部22から投光することによって、車両の運転者の注意を喚起することができる。特に各LED素子25を赤色のLED素子とすることで、車両の運転者への注意を喚起しやすくなる。また外套筒24には、前述のようにフィルムが貼着されているので、各LED素子25付近の外套筒24が発光しているように見える状態で、投光部22から光を投光することができる。したがって面積の広い投光領域が得られ、運転者が合図灯を認識しやすくすることができる。 【0030】この合図灯20は、投光部22を伸縮することができる。詳しく述べると、一部が投光部22を構成する外套筒24は、上述のように相対的に変位可能な外筒体27および内筒体28を有し、外筒体27および内筒体28を相対的に変位させることによって、投光部22を伸縮させることができる。つまり図2(1)に示すように、内筒体28の軸線方向一端部の大径部32aが、外筒体27の軸線方向一端部の大径部31aに近接して配置される最縮退位置と、図2(2)に示すように、内筒体28の軸線方向一端部の大径部32aが外筒体27の軸線方向他端部の小径部31bに近接して配置される最伸長位置とにわたって、最縮退位置から最伸長位置に向かう伸長方向に伸長することができるとともに、最伸長位置から最縮退位置に向かう伸長方向とは逆の縮退方向に縮退することができる。 【0031】保持手段26は、上述のように複数の弾発的に伸縮自在なカールコード38を有し、外套筒24の軸線方向に伸縮自在であるので、外套筒24の伸縮動作に追従することができる。各カールコード38は、縮退位置にあるときに、自然状態からわずかに伸長された状態であり、合図灯20の姿勢にかかわらず、各LED素子25が固定される各固定部材37の間隔がほぼ等間隔D1となるように、各固定部材37を連結保持することができる。 【0032】このように複数のLED素子25が設けられる外套筒24は、軸線方向に伸縮自在であり、投光部22の軸線方向の長さを、縮退位置にあるときの長さL21と、伸長位置にあるときの長さL22との間で、適宜選択して変更することができる。外筒体27および内筒体28は、ほぼ同一の軸線方向の長さを有しており、伸長位置にあるときの長さL22は、縮退位置にあるときの長さL21の約2倍の長さを有する。このように各LED素子25が設けられる領域の長さを変更し、合図灯20の全長を変更することができ、合図灯20は、その使用状況に応じて、各LED素子25が設けられる領域の長さを適宜選択し、合図灯20の全長を適宜選択して用いることができる。 【0033】したがって投光部22の長さL20の好ましい長さが異なる複数の使用状態の存在が予想される現場などで、好適に用いることができる。具体的に述べると、作業者が車両の通行領域から離れた位置に立ち、車両の通行領域まで合図灯20を差し出して車両に一時停止を指示するときのように、各LED素子25が設けられる領域の長さを大きくした状態で用いるのが好ましい使用状態と、車両の進行の邪魔にならないように、合図灯20を移動させて車両の進行すべき方向を指示するときのように、各LED素子25が設けられる領域の長さを小さくした状態で用いるのが好ましい使用状態との両方の存在が予想される現場などにおいても、各LED素子25が設けられる領域の長さが異なる複数の合図灯を準備して携帯する必要がなく、1つの合図灯20で使用状態に応じて使い分けをすることができ、利便性を向上することができる。 【0034】また合図灯20は、合図灯を用いる作業者の身長に応じて、作業者が扱いやすい長さにすることができ、この点においても利便性が向上される。たとえば作業者が、平均身長が高い男性と、平均身長が低い女性とでは、扱いやすい長さが異なることがあり、このような場合でも、その作業者に併せて長さを変更することができる。 【0035】また弾発的に伸縮自在な保持手段26が設けられ、この保持手段26の一端部に配置される固定部材37aは、把持部23に固定され、他端部に位置する固定部材37dは、把持部23に装着される外筒体27に対して変位する内筒体28に装着される蓋体29に固定される。これによって保持手段26は、外套筒24の軸線方向の伸縮動作に追従して、外套筒24の軸線方向に伸縮する。各LED素子25は、このような保持手段26によって予め定める間隔をあけて保持されている。したがって各LED素子25は、外套筒24の伸縮動作に追従して、相互の間隔を変化させ、外套筒24の軸線方向に沿う伸縮する領域に、予め定める分布状態で設けることができる。 【0036】詳しく述べると、各固定部材37は、各カールコード38によって連結されており、外套筒24の伸縮動作に対応して相互間の間隔が変化する。つまり、各固定部材37は、外套筒24が縮退位置にあるときには、間隔D1毎に配置され、外套筒24が伸長位置にあるときには、間隔D2毎に配置される。このように各固定部材37は、配置間隔が変化するけれども、外套筒24の伸縮状態にかかわらず、常に等間隔に配置される。 【0037】したがって、各LED素子25は、1つの固定部材37に固定されるLED素子25を1つのグループとし、各グループ毎に等間隔に配置される。この分布状態は、各カールコード38の長さおよびばね定数によって決定され、本実施の形態のように、同一長さおよび同一ばね定数のカールコードを用いているので、各LED素子25は、外套筒24の伸縮状態に拘らず、間隔比が一定となるように配置される。 【0038】図3は、図2(2)のセクションIIIを拡大して示す断面図である。外筒体27の内周面、具体的には中径部31cの内周面と、内筒体28の外周面、具体的には小径部32bの外周面との間には、シール部材であるOリング44が介在されている。これによって外筒体27と内筒体28との間を通して水が外套筒24の外部と内部空間36との間で移動することが防止される。これによって外套筒24によって、外套筒24の軸線方向に伸縮自在な高い水密性を有する内部空間36が形成される。このように内部空間36は、外部と水密に仕切られる。このような内部空間36に、少なくとも各LED素子25、本実施の形態では、保持手段26および配線なども含み、設けられている。したがって合図灯20を降雨時に屋外で用いるなど、合図灯20に水がかかる可能性のある状況で合図灯を用いても、電子部品である各LED素子25などには、水がかかることがなく、合図灯20の故障の原因になることがない。 【0039】またOリング44は、たとえば合成樹脂、天然ゴムまたは合成ゴム、本実施の形態では、シリコンゴムから成る。このOリング44は、間隔Δdをあけて配置される外筒体27の中径部31cの内周面と内筒体28の小径部32bの外周面との間において、つぶし代が10〜40%となる太さのOリングが用いられる。つぶし代が10%未満となるように、Oリング44の太さが選ばれると、外筒体27および内筒体28に対する摩擦抵抗が小さくなりすぎ、車両の進行方向を指示するにあたって合図灯20を把持部23付近を中心に振ったときに、内筒体28などに作用する遠心力によって、内筒体28が外筒体27に対して伸長するように変位してしまうおそれがある。また逆に、つぶし代が40%を越えるように、Oリング44の太さが選ばれると、外筒体27および内筒体28に対する摩擦抵抗が大きくなり過ぎ、作業者が投光部22の長さを変更するときに、外筒体27に対して内筒体28を変位させるために非常に大きな力を必要とし、投光部22の長さを変更するための作業が困難になる。これに対して、Oリング44の太さをつぶし代が10〜40%となるように選ぶことによって、車両の誘導など、合図灯20を用いた作業中に、投光部22の長さが不所望に変化してしまうことが防がれるとともに、作業者が使用状態などに応じて投光部22の長さを変更するときには、容易に長さを変更することができる。したがって合図灯20の操作性が向上され、利便性が向上されるとともに、周囲の状況や誘導内容に迅速かつ容易にしかも的確に対応することができ、合図灯20を用いた作業、たとえば車両の誘導などを迅速かつ的確に行うことができる。 【0040】さらにOリング44は、外筒体27の中径部31cおよびテーパ部31eと、内筒体28の小径部32bおよびテーパ部32cとによって囲まれる空間に設けられ、外套筒24を伸縮させても、この空間から抜け出てしまうことがなく、内部空間36の水密性が維持される。またOリング44は、外套筒24が伸縮動作するとき、外筒体27および内筒体28に対して転がり接触しながら移動する。この移動範囲は、外套筒24が最伸長位置にあるときの図3に示すような各テーパ部31e,32cに当接する位置と、外套筒24が最縮退位置にあるときの図1に示すような各テーパ部31e,32c間の中心位置とにわたる範囲であり、外套筒24の伸縮動作の妨げとなることがない。 【0041】図4は図1の固定部材37b付近を拡大して示す側面図であり、図5は固定部材37bの正面図である。固定部材37bは、略正方形板状のプリント配線基板から成り、厚み方向に関して対称に形成されている。固定部材37bは、外套筒24の軸線に垂直に設けられ、四角部に厚み方向に貫通する挿通孔50a,50b;51a,51bが形成されるとともに、4つを1つのグループとして2グループのスルーホール52a〜52d;53a〜53dが形成され、各グループ毎に配線パターン54,55がプリント印刷されている。各配線パターン54,55は、固定部材37bの厚み方向両面にプリント印刷されている。各LED素子25は、固定部材37bの厚み方向両側にそれぞれ設けられ、各端子を相互に異なるグループのスルーホールに挿通させて、反対側で半田付けされ、機械的および電気的に接続される。さらに具体的に述べると、図4において左側に配置されるLED素子25は、図示しない各端子を、たとえば各スルーホール52b,53bに、図5の紙面に対して奥行側から手前側に挿通し、図5の紙面に対して手前側で半田付けされる。 【0042】これに対して図4において右側に配置されるLED素子25は、図示しない各端子を、たとえば各スルーホール52d,53dに、図5の紙面に対して手前側から奥行側に挿通し、図5の紙面に対して奥行側で半田付けされる。 【0043】またカールコード38aは、固定部材37bに近接する側の端部において、共通な被覆層が除去されて、2本の被覆電線60a,60bがむき出される。各被覆電線60a,60bは、一方の組の挿通孔50a,50bに、固定部材の厚み方向一方側から他方側(左側から右側)に挿通され、厚み方向他方側において略U字状に湾曲され、相互に異なるグループのスルーホール、たとえばスルーホール52c,53cに挿通される。各被覆電線60a,60bは、各スルーホール52c,53cに挿通される部分において被覆層がそれぞれ除去され、芯線61a,61bがむき出されおり、この芯線61a,61bが固定部材37bの厚み方向一方側において半田付けされる。これによってカールコード38aは、固定部材37b、機械的および電気的に接続される。またカールコード38bは、固定部材37bに近接する側の端部において、共通な被覆層が除去されて、2本の被覆電線63a,63bがむき出される。各被覆電線63a,63bは、他方の組の挿通孔51a,51bに固定部材37bの厚み方向他方側から一方側(右側から左側)に挿通され、厚み方向一方側において略U字状に湾曲され、相互に異なるグループのスルーホール、たとえばスルーホール52a,53aに挿通される。各被覆電線63a,63bは、各スルーホール52a,53aに挿通される部分において被覆層がそれぞれ除去され、芯線64a,64bがむき出されており、この芯線64a,64bが固定部材の厚み方向他方側において半田付けされる。これによってカールコード38bは、固定部材37bに、機械的および電気的に接続される。 【0044】このように各カールコード38a,38bは、前述のように各被覆電線60a,60b;63a,63bに各挿通孔50a,50b;51a,51bを挿通させて、固定部材37bにそれぞれ挿通されており、各挿通孔の内径は、被覆電線60a,60b;63a,63bの外径よりも小さく選ばれており、各被覆電線60a,60b;63a,63bは、固定部材37bの各挿通孔50a,50b;51a,51bに臨む部分によって、弾発的に挟持されている。さらに各被覆電線60a,60b;63a,63bは、固定部材37bに挟持される部分と、芯線が半田付けされる端部との間に湾曲して撓んだ部分が形成されており、外套筒24の伸縮動作に対応して、カールコード38a,38bの弾性回復力による引張力が、半田付けされた芯線61a,61b;64a,64bに作用することがなく、半田付け部分が離れて断線の原因となることがない。 【0045】各固定部材37c〜37eも、固定部材37bと同様にして、2つのLED素子25が固定され、異なる2つのカールコードの端部がそれぞれ接続される。また各固定部材37a,37fには、外套筒24の軸線方向中間部寄りとなる側にLED素子25が同様にして設けられ、1つのカールコードの端部が同様にして接続されている。さらに固定部材37aには、図示しない2本の配線が同様の構成によって相互に異なるグループのスルーホールに関連する配線パターンに電気的に接続され、これらの各配線は、把持筒46内の乾電池の相互に異なる電極に電気的に接続され、少なくとも一方の配線に、前記スイッチ手段が介在されている。このような構成によって、各LED素子25が通電することができる。 【0046】本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、形状、寸法および材料などは、適宜変更することが可能である。たとえば発光体として、電球を用いるようにしてもよく、赤色に限らず他の色の光を発する構成であってもよい。また発光体であるLED素子25の個数は、9以下または11以上設けられてもよい。さらに各LED素子25は、保持手段26を利用して通電する必要はなく、保持手段とは別途に設けられる配線だけを用いて通電するようにしてもよく、このような場合には、カールコード38に代えて、引張りコイルばねおよびゴムなどから成る弾発的に伸縮する部材を用いることもできる。また圧縮コイルばねを用いることもできる。また各LED素子25は、直列に接続されてもよい。さらに各LED素子25を所定の経時パターンに従って選択的に点灯および消灯するようにしてもよい。さらに棒状体は、外套筒24に限ることなく、中実の部材を組合わせて構成してもよい。棒状体である外套筒24は、3つ以上の筒体を組合わせて構成してもよく、また表面に蛍光塗料を塗布するようにしてもよい。また外套筒24は、部分的にだけ透光性を有する構成であってもよい。またフィルムは一部だけ貼着してもよい。またシール部材として、水は遮断することができ、かつ空気を通すことができる部材を用いることもでき、これによって外套筒24の伸縮動作をしやすくすることができる。 【0047】 【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、複数の発光体が設けられる棒状体は、軸線方向に伸縮自在であり、この棒状体の軸線方向の長さを変更することができる。これによって各発光体が設けられる領域の長さを変更し、合図灯の全長を変更することができ、合図灯は、その使用状況に応じて、各発光体が設けられる領域の長さを適宜選択し、合図灯の全長を適宜選択して用いることができる。したがって発光体が設けられる領域の好ましい長さが異なる複数の使用状態の存在が予想される現場などにおいても、発光体が設けられる領域の長さが異なる複数の合図灯を準備して携帯する必要がなく、1つの合図灯で使用状態に応じて使い分けをすることができ、利便性を向上することができる。また合図灯は、合図灯を用いる作業者の身長に応じて、棒状体を伸縮させて、作業者が扱いやすい長さにすることができ、この点においても利便性が向上される。 【0048】また請求項2記載の本発明によれば、弾発的に伸縮自在な保持手段が設けられ、この保持手段は、棒状体の軸線方向の伸縮動作に追従して、棒状体の軸線方向に伸縮する。各発光体は、このような保持手段によって予め定める間隔をあけて保持されている。したがって各発光体は、棒状体の伸縮動作に追従して、相互の間隔を変化させ、棒状体の軸線方向に沿う伸縮する領域に、予め定める分布状態で設けることができる。 【0049】さらにまた請求項3記載の本発明によれば、棒状体は、第1筒体と第1筒体に挿入される第2筒体との組合せによって構成され、棒状体には内部空間が形成される。この内部空間は、第1筒体の内周面と第2筒体の外周面との間に介在されるシール部材によって外部と水密に仕切られる。このような内部空間に、少なくとも各発光体は設けられている。したがって合図灯を降雨時に屋外で用いるなど、合図灯に水がかかる可能性のある状況で合図灯を用いても、電子部品である発光体には、水がかかることがなく、合図灯の故障の原因になることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115382 【氏名又は名称】ヨツギ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月9日(1998.10.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−123603(P2000−123603A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−288235 |
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