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【発明の名称】 化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具
【発明者】 【氏名】土川 静記

【氏名】金子 信知

【要約】 【課題】本発明は、例え、若干の空気、炭酸ガス等の気泡6が化学発光体の樹脂容器本体内に存在する状態で、樹脂容器本体の一方端を上方に位置させて化学発光体を発光させた場合であっても、上方に位置した樹脂容器本体の一方端に前記気泡6を介しての無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体を均一状態で心地よく発光させることが出来る極めて優れた化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具を提供するものである。

【解決手段】透光性樹脂容器本体2aには、透光性樹脂容器本体2a内に存在する気泡6の気泡捕捉手段が設けられてなることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化学ルミネンス反応を引き起こすための溶液を密封してなる透光性樹脂容器本体(2a)内に気泡捕捉手段を有してなることを特徴とする化学発光体。
【請求項2】 前記透光性樹脂容器本体(2a)が筒状に形成され、且つ気泡捕捉手段が、透光性樹脂容器本体(2a)内を移動する気泡(6) の一方(2b)側への移動のみを所定の箇所にて阻止することを特徴とする請求項1記載の化学発光体。
【請求項3】 前記気泡捕捉手段が透光性樹脂容器本体(2a)内に収納された溶液アンプル(3) の移動を阻止すべく、該本体(2a)内に設けられた隔壁体(7a)と該隔壁体(7a)に穿設された貫通孔(7b)又は貫通溝(7c)とから構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の化学発光体。
【請求項4】 前記貫通孔(7b)又は貫通溝(7c)が設けられた隔壁体(7a)には、本体(2a)内の気泡(6) を溶液アンプル(3) と反する本体他方(2c)側へと案内通過させるべく他方側に向かって先細のテーパー面部(7d)が設けられてなることを特徴とする請求項3記載の化学発光体。
【請求項5】 前記気泡捕捉手段が透光性樹脂容器本体(2a)内に収納された溶液アンプル(3) の移動を阻止すべく、該本体(2a)内に設けられた多孔状の隔壁体(7a)からなることを特徴とする請求項1又は2記載の化学発光体。
【請求項6】 前記多孔状の隔壁体(7a)が網で形成されてなることを特徴とする請求項5記載の化学発光体。
【請求項7】 前記気泡捕捉手段が、透光性樹脂容器本体(2a)の一方(2b)側を下方向に傾斜させるか又は該容器本体(2a)を倒立状態として振動又は衝撃を与えることにより容器本体(2a)の一方(2b)側に存在する気泡(6) を容器本体(2a)の他方(2c)側へと案内し、且つ他方(2c)側へと案内された気泡(6) の逆戻りを阻止することで気泡(6) を捕捉することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の化学発光体。
【請求項8】 請求項1乃至7の何れかの化学発光体(1) の透光性樹脂容器本体(2a)の一方(2b)側の先端内空部(10)及び先端側外周(11)形状が先細に形成されてなることを特徴とする化学発光体を用いた発光具。
【請求項9】 前記発光具(12)が発光具保持体(9a)に着脱手段を介して装着脱自在に設けられる構成にしてなることを特徴とする請求項8記載の発光具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化学ルミネンス反応を利用した化学発光体としては、例えば、図8に示すものが存在する。かかる化学発光体1は、第1溶液4が充填された円筒状の透光性樹脂容器2の内部に第2溶液5が充填されたガラス製の溶液アンプル3が収納され、しかも該容器2内の第1溶液4と破壊した溶液アンプル3から流出する第2溶液5とが混ざることによって化学ルミネンス反応を引き起こすものであり、使用する場合には、前記樹脂容器本体2aを折り曲げることによって内部の溶液アンプル3を破壊し、夫々の溶液4,5を混合させることにより、発熱を一切生じさせることなく化学発光体1を発光させることが出来、更に充填する溶液4,5中の蛍光物質を調合することにより種々の色彩で発光させることが出来るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成からなる化学発光体は、使用時において下記のような問題が生じていた。
【0004】即ち、上記構成からなる化学発光体は、製造時において、予め一方2b側を閉塞状態で、且つ他方2c側を開口状態とすべく成形された円筒状の樹脂容器本体2aを前記他方2c側を上方へと向けて該樹脂容器本体2aを倒立状態で保持し、その後樹脂容器本体2a内に第1溶液4及び溶液アンプル3を充填した後、前記他方2c側を密封蓋8(必ずしも密封蓋は必要ではなく他方2cの端部を溶かして第1溶液4及び溶液アンプル3を樹脂容器本体2a内に密封してもよい。)等を用いて溶封することで生産されるものである。
【0005】よって、上記の如く他方2cの端部を溶封された化学発光体は、樹脂容器本体2a内に第1溶液4及び第2溶液を充填してなる溶液アンプル3の夫々を密封することは出来るものの、他方2cの端部を溶封する際において、図9(イ)に示すように、若干の空気を気泡6として樹脂容器本体2a内に同時に閉じ込めてしまうことになる。
【0006】尚、上記構成からなる化学発光体は、同図(ロ)に示すように、前記他方2cの端部側を各種の発光具等の所定箇所9に取り付けられて使用されるものであるが、係る樹脂容器本体2a内には、他方2cの端部側の溶封時に気泡6が閉じ込められてなることから、使用時に一方2b側が上方側へと転向した場合には、閉じ込められた気泡6が、樹脂容器本体2a内の第1溶液4中を上方側、即ち、樹脂容器本体2aの一方2b側へと上昇移動することとなり、樹脂容器本体2aの一方2b端には気泡6がたまることになる。
【0007】よって、この状態で樹脂容器本体2aを折り曲げることによって内部の溶液アンプル3を破壊し、破損部3aから流出した第2溶液5を第一の溶液4と混合させることにより、発熱を一切生じさせることなく化学発光体1を発光させることは出来るが、如何せん、樹脂容器本体2aの一方2b端には気泡6がたまってなることから、該一方2b端で溶液4,5が混ざることはなく、よって樹脂容器本体2aの一方2b端には発光しない無発光ゾーン(矢印F)が生じることとなり、使用する人によっては不快感を訴える人もおり、よって、何らかの早急な解決策が望まれていた。
【0008】然して、本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、例え、溶封時に若干の空気による気泡が化学発光体を生産する際の樹脂容器本体内や溶液アンプル内に閉じ込められた場合に限らず、例え、溶液の混合時に若干の炭酸ガスが発生するような事態が生じた場合の何れであっても、樹脂容器本体の化学発光時に上方に位置した樹脂容器本体の一方端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体を確実に、且つ均一状態で心地よく発光させることが出来る極めて優れた化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、全く新しい化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具を開発し、以下のような技術的手段を講じたものである。
【0010】第一の技術的手段として本発明は、化学ルミネンス反応を引き起こすための溶液を密封してなる化学発光体の透光性樹脂容器本体2a内に気泡捕捉手段を有してなることから、化学発光体の生産時等において、樹脂容器本体の溶封時に若干の空気による気泡が該樹脂容器本体2a内に閉じ込められたり、又溶液アンプル3の溶封時に該溶液アンプル内に気泡が閉じ込められる場合に限らず、例え、溶液の混合時に若干の炭酸ガスが発生するような事態が生じた場合の何れであっても、樹脂容器本体の化学発光時に上方に位置する樹脂容器本体2aの一方端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体2aを確実に、且つ均一状態で心地よく発光させて使用することが出来る利点がある。
【0011】更に、第二の技術的手段として本発明は、透光性樹脂容器本体2aが筒状に形成され、且つ気泡捕捉手段が、透光性樹脂容器本体2a内を移動する気泡6の一方2b側への移動のみを所定の箇所にて阻止することから、化学発光体の生産時や使用時に、若干の空気、炭酸ガス等の気泡6が樹脂容器本体2a内に閉じ込められたり、又発生した場合の何れであっても、樹脂容器本体2aの一方2b端を上方に位置させて化学発光体を発光させて使用した場合において、上方に位置する樹脂容器本体2aの一方2b端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体2aを均一状態で心地よく発光させることが出来る使用上の利点がある。
【0012】更に、第三の技術的手段として本発明は、気泡捕捉手段が透光性樹脂容器本体2a内に収納された溶液アンプル3の移動を阻止すべく、該本体2a内に設けられた隔壁体7aと該隔壁体7aに穿設された貫通孔7b又は貫通溝7cで構成されてなることから、透光性樹脂容器本体2aの構造に大きな変更等を生じさせることなく隔壁体7aの貫通孔7b又は貫通溝7cを介して取り出した気泡6を隔壁体7aを介して捕捉することが出来、よってコストの上昇を必要最少限に止めた簡単な構造の化学発光体を生産することが出来る利点がある。
【0013】又、第四の技術的手段として本発明は、貫通孔7b又は貫通溝7cが設けられた隔壁体7aに、本体2a内の気泡6を溶液アンプル3と反する本体他方2c側へと前記貫通孔7b又は貫通溝7cを案内通過させるべく他方2c側に向かって先細のテーパー面部7dが設けられてなることから、溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6の全てを容易に貫通孔7b又は貫通溝7cまで案内して集めることが出来るだけでなく、集めた気泡6をよりスムーズに貫通孔7b又は貫通溝7cより他方2c側へと移動させることが出来る利点がある。
【0014】更に、第五の技術的手段として本発明は、気泡捕捉手段が透光性樹脂容器本体2a内に収納された溶液アンプル3の移動を阻止すべく、該本体2a内に設けられた多孔状の隔壁体7aからなることから、溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を、透光性樹脂容器本体2aに振動や衝撃を加えるだけで隔壁体7aに設けられた多くの孔から他方2c側へと瞬間的に移動させることが出来る利点がある。
【0015】更に、第六の技術的手段として本発明は、多孔状の隔壁体7aが網で形成されてなることから、溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を、透光性樹脂容器本体2aに振動や衝撃を加えるだけで各網目の間から瞬間的に他方2c側へと移動させることが出来る利点がある。
【0016】又、第七の技術的手段として本発明は、気泡捕捉手段が、透光性樹脂容器本体2aの一方2b側を下方向に傾斜させるか又は該容器本体2aを倒立状態として振動又は衝撃を与えることにより容器本体2aの一方2b側に存在する気泡6を容器本体2aの他方2c側へと案内し、且つ他方2c側へと案内された気泡6の逆戻りを阻止することで気泡6を捕捉することから、化学発光体を発光させる直前に極めて簡単な動作を行うだけで溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を隔壁体7aから他方2c側へと移動させることが出来るだけでなく、使用時において、上方に位置した樹脂容器本体2aの一方2b端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体2aを均一状態で心地よく発光させることが出来る使用上の利点がある。
【0017】更に、第八の技術的手段として本発明は、上記何れかの構成からなる化学発光体の透光性樹脂容器本体2aの一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状を先細に形成して発光具を得た場合には、該発光具の使用時において、上方に位置した樹脂容器本体2aの一方2b端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体2aを均一状態で心地よく発光させることが可能となった化学発光体の一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状を先細に形成することにより、あたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能となり、よって蝋燭を使用するのが適する様な場所で火を使用することが禁止されているような場所、例えば、木造の御位牌堂(蝋燭を用いた燈明の使用制限有り)等での燈明等に積極的に使用することで、極めて安全に、しかもその場の雰囲気を最大限に盛り上げることが出来る商品上の利点がある。
【0018】更に、第九の技術的手段として本発明は、発光具12が発光具保持体9aに着脱手段を介して装着脱自在に設けられる構成にしてなることから、化学発光体の透光性樹脂容器本体2aの一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状を先細に形成することにより、発光時にあたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能となった発光具12を、発光具保持体9aに装着脱自在とすることにより、発光具12のみを、例えば疑似蝋燭の消耗部品として市場供給することが可能となり、よって実際に火のついた蝋燭を使用することが禁止されている各種建物内のみならず高齢者のいる家庭等での供養等に極めて安全に、しかも積極的に用いることが出来るだけでなく、透光性樹脂容器本体2aに充填される第1溶液4と溶液アンプル3内の第2溶液5との量を夫々調整した多種の発光具12を市場供給することにより、各発光具12の発光時間をより細かく設定することが出来、よって使用目的と使用時間にあった発光時間の発光具12を利用者の意思によって適宜選択して使用することが出来るという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】<第一実施形態>以下、本発明における化学発光体の一実施形態を図面に従って説明する。尚、かかる化学発光体の構造において、上記従来技術にて説明した箇所と重複する箇所の説明は省略する。
【0020】図1において、1(イ)は化学発光体を示し、7は透光性樹脂容器本体2a内に収納された溶液アンプル3の移動を阻止すべく、容器本体2aの他方2cの開口部より該本体2a内に嵌入される円筒状の嵌入体を示す。
【0021】上記嵌入体7の一方端には、該嵌入体7が嵌入されることで容器本体2a内を2つに分割可能とする隔壁体7aが設けられ、しかも該隔壁体7aの略中央には、所定径の貫通孔7bが穿設されてなる。
【0022】尚、上記貫通孔7bの径は、嵌入体7が容器本体2aの他方2cの開口部から嵌入され、その後容器本体2aの他方2cの開口部が密封蓋8(ここでは容器本体2aと別体の蓋8を用いる場合について述べるが、開口部そのものを溶かして容器本体2aの他方2cの開口部を密封しても勿論かまわない。)を介して溶封された際、隔壁体7aを介して閉じ込められた空気からなる気泡6を、同図(ロ)の如く、容器本体2aを一方の指で倒立状態に把持し、その後容器本体2aの一方2b側を他方の指を介して弾く(矢印B)等して該容器本体2aに振動又は衝撃を与えた際に、嵌入体7の隔壁体7aから密封蓋8側へと第1溶液4中を他方2c側に逃がすべく自らの浮力で上方移動(矢印C)させることが可能(即ち、容器本体2aに振動又は衝撃を与えた際に、貫通孔7bを介して第1溶液4と気泡6とが入れ替わることが可能)な大きさの径であり、この径は第1溶液4の粘度と隔壁体7aの厚みによって予め試験され、最良値の径に予め設定されてなるものである。
【0023】よって、上記の如く透光性樹脂容器本体2aの一方2b側を下方向に傾斜(図示せず)させるか又は容器本体2aを倒立状態にして振動又は衝撃を与えることにより嵌入体7の隔壁体7aを介して容器本体2aの一方2b側に存在する気泡6を容器本体2aの他方2c側へと第1溶液4と入れ替え状態で案内することが可能となるが、一旦隔壁体7aの貫通孔7bを通過した気泡6は、同図(ハ)に示すように、容器本体2aの一方2b側を上方に向けて前記他方2cが下方に位置するように該容器本体2aを回転させた場合であっても、該容器本体2aに新たな振動又は衝撃を与えない限り隔壁体7aの貫通孔7bを逆戻りすることなく隔壁体7aによって捕捉されることになる。
【0024】従って、隔壁体7aが気泡捕捉手段として機能することから、この状態で樹脂容器本体2aを折り曲げて内部の溶液アンプル3を破壊し、破損部3aから流出した第2溶液5を容器本体2a内の第一の溶液4と混合させることにより、発熱を一切生じさせることなく化学発光体1を発光させることが出来るのであるが、この時、化学発光体1の生産時に容器本体2a内に閉じ込められた気泡6は、全て隔壁体7aによって捕捉されてなることから、樹脂容器本体2aの一方2b端には気泡6が全く存在しない状態となり、よって上方に位置する樹脂容器本体2aの一方2b端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体全体を均一状態で心地よく発光させることが出来るのである。
【0025】更に、気泡捕捉手段としての隔壁体7aが、透光性樹脂容器本体2aの一方2b側を下方向に傾斜させるか又は該容器本体2aを倒立状態として振動又は衝撃を与えることにより容器本体2aの一方2b側に存在する気泡6を容器本体2aの他方2c側へと案内し、その後容器本体2aの一方2b側を回転させて上方向に位置させた場合であっても、一旦容器本体2aの他方2c側へと案内された気泡6の逆戻りを、該容器本体2aに衝撃や振動を再び与えない限り阻止しつつ捕捉することから、化学発光体を発光させる直前に前記の如く極めて簡単な動作を行うだけで溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を隔壁体7aから他方2c側へと移動させて捕捉状態を維持することが出来るという取扱い上の利点がある。
【0026】<第二実施形態>上記実施形態において、隔壁体7aの略中央には、容器本体2a内に閉じ込められた気泡6を、該容器本体2aに振動又は衝撃を与えた際に、嵌入体7の隔壁体7aを自らの浮力で上方移動することが可能な大きさの径の貫通孔7bが、図2(イ)のように穿設されてなるが、必ずしもこれに限らず、例えば、同図(ロ)に示すように、気泡捕捉手段が該本体2a内に設けられた多孔7b状の隔壁体7aであってもよく、この場合には、溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を、容器本体2aに衝撃や振動を与えるだけで隔壁体7aに設けられた多くの孔7bから他方2c側へと瞬時に上昇移動させることが可能となり、よって上記第一実施形態で説明したように、一つの貫通孔7bの時よりも更に短い時間で、しかも瞬間的に移動させることが出来るという作業上の利点がある。
【0027】更に、貫通孔7bに限定される必要はなく、例えば、同図(ハ)のように、隔壁体7aに、貫通溝7cが設けられていてもよく、この場合であっても上記同様に一方2b側に存在する気泡6を、容器本体2aに衝撃や振動を与えるだけで隔壁体7aに設けられた貫通溝7cから他方2c側へと瞬時に上昇移動させ、しかも、再度、容器本体2aに振動又は衝撃を与えない限り気泡6を隔壁体7aで捕捉することが出来るという気泡捕捉手段を簡単に得ることが可能となり、よって透光性樹脂容器本体2aの構造に特に大きな変更等を生じさせることなくコストの上昇を必要最少限に止めた化学発光体を生産することが出来る製造上の利点がある。
【0028】更に、隔壁体7aを多孔状とすることにより、一つの貫通孔7bよりも短い時間で一方2b側に存在する気泡6を他方2c側へと瞬時に移動させることが出来るが、例えば、同図(ニ)に示すように、隔壁体7aを網で形成してもよく、この場合には、一度の振動又は衝撃で溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6を全ての網目の間から瞬間的に、しかもより確実に他方2c側へと一気に上昇移動させることが出来る作業上の利点があり、この場合であっても、再度、容器本体2aに振動又は衝撃を与えない限り気泡6を隔壁体7aで捕捉してなる状態を維持することが出来る利点がある。
【0029】<第三実施形態>更に、図3(イ)に示すように、隔壁体7aの一面側の略中央の一部又は同図(ロ)のように、隔壁体7aの一面側全体に、例えば、貫通孔7b又は貫通溝7c(図示せず)が設けられた該隔壁体7aに、本体2a内の気泡6を溶液アンプル3と反する本体他方2c側へと前記貫通孔7b又は貫通溝7cを容易に案内通過させるべく他方2c側に向かって先細のテーパー面部7dが設けられていてもよく、よって、この場合には、溶液アンプル3が収納された一方2b側に存在する気泡6の全てを容易に貫通孔7b又は貫通溝7cまで案内して集めることが出来るだけでなく、集めた気泡6をよりスムーズに貫通孔7b又は貫通溝7cより他方2c側へと移動させることが出来る利点がある。
【0030】<第四実施形態>次に、上記のような利点を有した化学発光体を用いた全く新しい発光具12を提供する場合について説明する。
【0031】図4(イ)に示すように、上記構成からなる化学発光体1の透光性樹脂容器本体2aの一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状を先細に形成(この時容器本体2a全体をエンタシス状に形成する等して蝋燭の火の形状に酷似させてもよいが、特に中央部を脹らませる必要性はない。)し、その後上記実施形態で述べた同様の工程にて発光具12を生産する。
【0032】その後、容器本体2aに振動又は衝撃を与えることで閉じ込められた気泡6を容器本体2aの他方2c側へと上昇移動させ、次に、同図(ロ)に示すように、容器本体2aの一方2b側を上方に向けて前記他方2cが下方に位置するように該容器本体2aを回転させるが、この場合において、容器本体2aに振動又は衝撃を与えない限り他方2cに移動した気泡6は、隔壁体7aの貫通孔7bを逆戻りすることなく隔壁体7aによって捕捉された状態を維持することになる。
【0033】従って、隔壁体7aが気泡6を捕捉している状態の時、樹脂容器本体2aを折り曲げて内部の溶液アンプル3を破壊し、破損部3aから流出した第2溶液5を容器本体2a内の第一の溶液4と混合させることにより、発熱を一切生じさせることなく、しかも上方に位置した樹脂容器本体2aの一方2b端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体2aを均一状態で心地よく発光させることが可能となるが、この時化学発光体の容器本体2aの一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状が先細に形成されてなる。
【0034】よって、あたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能となり、よって蝋燭を使用するのが適する様な場所で火を使用することが禁止されているような場所、例えば、木造の御位牌堂(蝋燭を用いた燈明の使用制限有り)等での燈明等に積極的に使用することで、極めて安全に、しかもその場の雰囲気を最大限に盛り上げることが出来る商品上の利点がある。
【0035】更に、上記の如く容器本体2aの一方2b側の先端内空部10及び先端側外周11形状を先細に形成することにより、火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能となった発光具12を、図5に示すように、例えば蝋燭本体に真似た発光具保持体9aに装着脱自在としてもよい。
【0036】即ち、同図(イ)に示すように、例えば、発光具12を発光具保持体9aに装着脱自在とする着脱手段が、発光具12の樹脂容器本体2aの他方2c側の周面にリング状の膨出部1aを設け、且つ発光具保持体9aの発光具嵌入凹部の内周面に前記膨出部1aが嵌入脱可能な凹部9bを設けた構成からなるもの、又同図(ロ)のように、発光具保持体9aの発光具嵌入凹部の内周面に突部9cを設けて嵌入される前記発光具12の樹脂容器本体2aの周面を押圧保持する構成からなるもの、更に、同図(ハ)に示すように、樹脂容器本体2aの他方2c側の溶封部内に凹部空間1bを形成し、発光具保持体9aの端部に形成された突状部9dに圧入することで発光具12と発光具保持体9aを夫々装着脱自在とする構成であってもよい。
【0037】よって、あたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能となった発光具12を発光具保持体9aに各種の着脱手段を介して装着脱自在とすることにより、発光具12のみを、例えば疑似蝋燭の消耗部品として市場供給することが可能となり、よって実際に火のついた蝋燭を使用することが禁止されている各種建物内のみならず高齢者のいる家庭等での供養等に極めて安全に、しかも積極的に用いることが出来るだけでなく、透光性樹脂容器本体2aに充填される第1溶液4と溶液アンプル3内の第2溶液5との量を夫々調整した多種の発光具12を市場供給することにより、各発光具12の発光時間や発光色をより細かく設定することが出来、よって使用目的と使用時間にあった発光時間の発光具12を利用者の意思によって適宜選択して使用することが出来るという全く新しい商品として幅広く世間一般に次世代の蝋燭として普及させることが出来るという商品戦略上の利点がある。
【0038】尚、上記の如く発光具12を発光具保持体9aに装着脱自在とするための着脱手段も決して上記構成に限定されるものではなく、例えば、発光具12と発光具保持体9aの夫々が互いの凹凸部を介しての凹凸嵌合、回転変位、ねじ込み式、又は少なくとも何れか一方に設けられたゴム等の弾性体又はバネ等の弾発体によって装着脱自在とする各種の着脱手段が用いられてもよく、着脱手段の具体的な構成も決して限定されるものではなく、更に着脱手段が本発明の化学発光体を用いた発光具の必須の要件でないのは言うまでもない。
【0039】尚、上記実施形態において、気泡捕捉手段が透光性樹脂容器本体2a内に収納された溶液アンプル3の移動を阻止すべく、該本体2a内に設けられた隔壁体7aに穿設された貫通孔7b又は貫通溝7cである場合について説明したが、気泡捕捉手段が嵌入体7の端部に設けられた隔壁体7a及び該隔壁体7aに穿設された貫通孔7b又は貫通溝7cである場合には、透光性樹脂容器本体2aの構造に大きな変更等を生じさせることなくコストの上昇を必要最少限に止めた化学発光体を生産することが出来るという製造上の利点がある。
【0040】更に、上記実施形態において、気泡捕捉手段は透光性樹脂容器本体2aを倒立状態とした後、該容器本体2aに振動や衝撃を与えることで、容器本体2a内の気泡6を一方側2bから他方側2cへと隔壁体7aに設けられた貫通孔7bを介して上昇移動させる場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図6(イ)に示すように、容器本体2aの一方側2bから他方側2cへと先細状態で形成された隔壁体7aのテーパー面部7dと略同様のテーパー面部を隔壁体7aの裏面側(他方側2c)にテーパー面部7dに沿った状態で形成し、しかも貫通孔7bが気泡6と第1溶液4との入れ替わりを容易とする孔径で設けられていてもよく、この場合には、容器本体2aを倒立状態にしただけで該容器本体2aに振動や衝撃等を一切与えることなく、気泡6を隔壁体7aのテーパー面部7dを沿わして貫通孔7bから容器本体2aの他方側2cへと、同図(ロ)のように、簡単に上昇移動させることが可能となる。
【0041】よって、同図(ロ)のように、容器本体2aの他方側2cへ全て気泡6が移動した後、容器本体2aを、同図(ニ)のように、もとの状態に戻しても隔壁体7aの裏面側(他方側2c)に該隔壁体7aのテーパー面部7dに沿った状態で形成されたテーパー面部(気泡6を案内して集めるための捕捉部として機能)を介して上昇する気泡6を全て捕捉することが可能となり、よってこの場合には、容器本体2aを倒立状態にしただけで該容器本体2aに振動や衝撃等を一切与えることなく、気泡6を容器本体2aの一方側2bから他方側2cへと簡単に移動させることが出来るだけでなく、一旦他方側2cへと移動した気泡6は、容器本体2aをもとの状態に戻しても、又容器本体2aに衝撃や振動を与えても一方側2bへと逆戻りすることなく隔壁体7aを介して確実に捕捉することが出来るという利点がある。
【0042】更に、上記各実施形態において、気泡捕捉手段を介して捕捉される気泡6は、樹脂容器本体2aの溶封時に、該樹脂容器本体2a内に閉じ込められた空気のみについて説明したが、本発明は、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、前記図6に示すように、樹脂容器本体2a内に収納される溶液アンプル3内に予め存在する若干の空気や化学発光時に発生する炭酸ガス等の気泡6を気泡捕捉手段を介して捕捉することも可能である。
【0043】即ち、同図(ハ)に示すように、容器本体2aを倒立状態として該容器本体2a内の気泡6を他方側2cへと移動させる際、又は移動させた後に、容器本体2a内に収納された溶液アンプル3を、該容器本体2aを強く掴持して加圧したり、又折り曲げる等して破壊し、その破断部3aから溶液アンプル3内に存在する若干の空気からなる気泡6を他方側2cへ上昇移動させたり、又破断部3aから流れ出た第2溶液5と容器本体2a内に充填された第1溶液4とが化学発光する際に生じる炭酸ガスからなる気泡6を他方側2cへ上昇移動させた後、同図(ニ)のように、隔壁体7aを介して捕捉してもよく、この場合であっても、一旦他方側2cへと移動した気泡6は、容器本体2aをもとの状態に戻しても、又容器本体2aに衝撃や振動を与えても一方側2bへと逆戻りすることなく隔壁体7aを介して確実に捕捉することが出来るという利点がある。
【0044】更に、上記各実施形態において、気泡捕捉手段は容器本体2a内に隔壁体7aを設けた場合について説明したが、本発明の気泡捕捉手段は決して隔壁体7aに限定されるものではなく、例えば、図7(イ)に示すように、発光具(容器本体)12内の少なくとも一方側2b(他方側2cに設けられていてもよい。)に毛管現象による吸水性を備えた袋状のフェルト体13を気泡捕捉手段として収納してもよく、この場合には、使用時において、発光具12の一方側2bを上方に位置させた時点で発光具12内の気泡6をフェルト体13の内側に捕捉することが可能となり、よってこの状態で、同図(ロ)のように、発光具12内の溶液アンプル3を破壊し、その破断部3aから溶液アンプル3内に存在してなる若干の空気や溶液の混合によって化学発光する際に生じる炭酸ガス等からなる気泡6を一方側2bへと上昇移動させてフェルト体13の内側に捕捉することが出来る。
【0045】よって、上記の如くフェルト体13の内側に気泡6を捕捉した状態で発光具12を発光した場合には、毛管現象による吸水性を備えた袋状のフェルト体13自体が発光することとなり、しいては上方に位置した発光具12の一方2b端に無発光ゾーンを生じさせることなく該発光具12を均一状態で心地よく発光させることが可能となるのである。
【0046】更に、上記実施形態において、気泡捕捉手段は、容器本体2aの他方2c側の開口部より該容器本体2a内に収納される嵌入体7の端部に設けられた隔壁体7aやフェルト体13を用いた場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、要は化学ルミネンス反応を引き起こすための溶液を密封してなる化学発光体の透光性樹脂容器本体2a内に気泡捕捉手段を有することにより、化学発光体の生産時や使用時に、空気や炭酸ガス等の気泡6が樹脂容器本体2a内に存在した状態で、化学発光体を発光させた場合であっても、無発光ゾーンを一切生じさせることなく樹脂容器本体2aを均一状態で発光させて使用することが出来る気泡捕捉手段であれば、該気泡捕捉手段の具体的な構成、形成箇所等も一切限定されないのは言うまでもない。
【0047】尚、上記各実施形態では、化学発光体の容器本体を所定全長を有した円筒状や先細状に形成した場合について説明したが、必ずしも容器本体が円筒状や先細状に限定される必要はなく、例えば、容器本体の全体形状を角柱状、三日月状、又は各種キャラクターグッヅ等に形成してもよく、要は化学発光体の容器本体内や溶液アンプル内に若干の空気や炭酸ガス等の気泡6が存在する状態で化学発光体を発光させた場合であっても、無発光ゾーンを一切生じさせることなく樹脂容器本体2aを均一状態で発光させて使用することが出来る気泡捕捉手段が化学発光体の容器本体内に設けられていれば、化学発光体を構成する容器本体や溶液アンプルの具体的な形状、大きさ等も一切限定されるものではない。
【0048】更に、本発明に用いた化学発光体も二つの溶液を混合させることにより、発熱を一切生じることなく発光する、所謂、化学ルミネンス反応を利用した化学発光体を用いてなるが、要は発熱を一切生じることなく発光すべく化学ルミネンス反応を用いた化学発光体であれば化学ルミネンス反応を生じる溶液の具体的な種類や反応速度等も決して限定されないのは言うまでもなく、更に化学発光体を単体で各種分野で使用したり、又該化学発光体を多種多様の形状に加工したり他の部材に取り付けることで何らかの発光具として用いる何れの場合であってもよく、化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具の具体的な形状、構造、利用分野等も一切限定されないのは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は、化学ルミネンス反応を引き起こすための溶液を密封してなる化学発光体の透光性樹脂容器本体内に気泡捕捉手段を有してなることから、例え、溶封時に若干の空気による気泡が化学発光体を生産する際の樹脂容器本体内や溶液アンプル内に閉じ込められた場合に限らず、例え、溶液の混合時に若干の炭酸ガスが発生するような事態が生じた場合の何れであっても、樹脂容器本体の化学発光時に上方に位置する樹脂容器本体の一方端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体を確実に、且つ均一状態で心地よく発光させて使用することが出来る。
【0050】更に、透光性樹脂容器本体が筒状に形成され、且つ気泡捕捉手段が、透光性樹脂容器本体内を移動する気泡の一方側への移動のみを所定の箇所にて阻止することから、化学発光体の生産時又は使用時に、若干の空気、炭酸ガス等の気泡が樹脂容器本体内に閉じ込められたり、又発生した状態で、樹脂容器本体の一方端を上方に位置させて化学発光体を発光させて使用した場合であっても、上方に位置する樹脂容器本体の一方端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体を均一状態で心地よく発光させることが出来る。
【0051】よって、上方に位置した樹脂容器本体の一方端に無発光ゾーンを一切生じさせることなく該樹脂容器本体を均一状態で心地よく発光させることが可能となった化学発光体の一方側の先端内空部及び先端側外周形状を先細に形成することにより、あたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能な発光具を提供することが可能となり、よって蝋燭を使用するのが適する様な場所で火を使用することが禁止されているような場所、例えば、木造の御位牌堂での燈明等に積極的に使用することで、極めて安全に、しかもその場の雰囲気を最大限に盛り上げることが出来る使用時の効果がある。
【0052】更に、あたかも火のついた蝋燭のような雰囲気の発光状態及び光量を得ることが可能な発光具を発光具保持体に着脱手段を介して装着脱自在とした場合には、発光具のみを、例えば疑似蝋燭の消耗部品として市場供給することが可能となり、よって実際に火のついた蝋燭を使用することが禁止されている各種建物内のみならず高齢者のいる家庭等での供養等に極めて安全に、しかも積極的に用いることが出来るだけでなく、透光性樹脂容器本体に充填される第1溶液と溶液アンプル内の第2溶液との量を夫々調整した多種の発光具を市場供給することにより、各発光具の発光時間や発光色をより細かく設定することが出来、よって使用目的と使用時間にあった発光時間や発光色を有した発光具を利用者の意思によって適宜選択して使用することが出来るという全く新しい商品として幅広く世間一般に次世代の蝋燭として普及させることも出来るという商品上の大きな効果がある。
【0053】従って、本発明の化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具によれば、従来、コンサート会場や各種イベント会場等で化学発光体の光跡を楽しむといった遊び中心の使いみちから離れ、社寺仏閣のみならず一般家庭での法事、供養等で使用する場合や、雰囲気を重視する各種レストラン、バー、ホテル、ラウンジ、更には、教会でのミサや冠婚葬祭等も含めた多種多様な状況下で使用することにより、全く新しい化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具としてその場の雰囲気を盛り上げることが出来るという全く新しい効果を有する化学発光体及び該化学発光体を用いた発光具を提供することが出来るという格別な効果を有するに至った。
【出願人】 【識別番号】594060299
【氏名又は名称】セクター工業株式会社
【識別番号】000136365
【氏名又は名称】株式会社フジカ
【出願日】 平成10年6月17日(1998.6.17)
【代理人】 【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇 (外1名)
【公開番号】 特開2000−11701(P2000−11701A)
【公開日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【出願番号】 特願平10−170263