トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F17 ガスまたは液体の貯蔵または分配




【発明の名称】 埋設ガス配管のドレン抜き装置
【発明者】 【氏名】内河 修

【要約】 【課題】施工費用及び人件費の低減を図ると共に、ドレン抜取り効率の向上を達成する。

【解決手段】埋設ガス配管1に発生したドレンを抜き取るための埋設ガス配管のドレン抜き装置において、上記ガス配管1内にドレンを一旦溜めておくドレン溜め2を設け、そのドレン溜め2に所定量のドレンが溜まったことを検出するドレン検出手段4を設け、そのドレン検出手段4からの検出信号によって上記ドレン溜め2からのドレンの抜き取りを開始するドレン吸引機11を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 埋設ガス配管に発生したドレンを抜き取るための埋設ガス配管のドレン抜き装置において、上記ガス配管内にドレンを一旦溜めておくドレン溜めを設け、そのドレン溜めに所定量のドレンが溜まったことを検出するドレン検出手段を設け、そのドレン検出手段からの検出信号によって上記ドレン溜めからのドレンの抜き取りを開始するドレン吸引機を設けたことを特徴とする埋設ガス配管のドレン抜き装置。
【請求項2】 上記ドレン吸引機が、シリンダ内にピストンを基端側に引張るスプリングとそのスプリングの引張力に対抗するゴムまりとを設けると共に、上記ドレン検出手段からの検出信号によって通電が切られる電磁コイルとその通電が切られた電磁コイルから落下して上記ゴムまりを破裂させる針を有した分銅とを設けてなる請求項1記載の埋設ガス配管のドレン抜き装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋設ガス配管に発生したドレンを抜き取るための埋設ガス配管のドレン抜き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されたガス配管の内、水封式のLNGガス等の蒸気を含んだガスの配管の場合、特に夏場は外気温が地中温度よりも高くその差が大きいため、蒸気が凝縮して配管内にドレンとして溜まる。
【0003】このドレンが、配管の錆を発生させ、腐食の原因となっていた。そのため、ドレンを抜き取る必要がある。
【0004】従来、ドレンを抜き取るために、ドレンを溜めるために配管内に設けられたドレン溜めの近傍にマンホールが形成されており、そのマンホール内にドレン溜めのドレンを抜き取るためのドレン弁が設けられていた。
【0005】そして、そのマンホール内に作業員が定期的に入って、ドレン弁を開放してドレンを抜き取るようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような従来のドレンの抜取り方法では、ドレン溜めごとにマンホールを形成しなければならず、その施工に多くの費用がかかっていた。また、作業員が作業を行うため、その人件費も多くかかるという問題があった。
【0007】さらに、作業員がマンホールに入ってドレン弁を開放してみないと、ドレンの有無が確認できず、作業が無駄になってしまうことがあり、ドレン抜取り作業の効率が良くなかった。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解決するために案出されたものであって、その目的は、施工費用及び人件費の低減を図ると共に、ドレン抜取り効率の向上を達成できる埋設ガス配管のドレン抜き装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、埋設ガス配管に発生したドレンを抜き取るための埋設ガス配管のドレン抜き装置において、上記ガス配管内にドレンを一旦溜めておくドレン溜めを設け、そのドレン溜めに所定量のドレンが溜まったことを検出するドレン検出手段を設け、そのドレン検出手段からの検出信号によって上記ドレン溜めからのドレンの抜き取りを開始するドレン吸引機を設けたものである。
【0010】上記構成によれば、ドレン吸引機によってドレンを吸い上げて抜き取るようになっているので、従来のマンホールは不要で、ガス配管内のドレン溜めとドレン吸引機とを接続するドレン管を設けるだけでよいので、その施工費用が大幅に低減される。また、ドレン検出手段からの検出信号によってドレン吸引機を自動で駆動させるようにしたので、作業員の人件費を削減できると共に、ドレン抜取り効率の向上が達成される。
【0011】上記ドレン吸引機が、シリンダ内にピストンを基端側に引張るスプリングとそのスプリングの引張力に対抗するゴムまりとを設けると共に、上記ドレン検出手段からの検出信号によって通電が切られる電磁コイルとその通電が切られた電磁コイルから落下して上記ゴムまりを破裂させる針を有した分銅とを設けてなるものが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】図1は本発明に係る埋設ガス配管のドレン抜き装置の実施の形態を示した概略断面図である。
【0014】まず、本発明に係る埋設ガス配管のドレン抜き装置の構成を説明する。
【0015】図示するように、地中に埋設されたガス配管1には、ガス配管1内の蒸気が凝縮して発生するドレンを溜めるためのドレン溜め2が設けられている。このドレン溜め2は、所定ピッチで複数設けられており、その下部には勾配が設けられており、その最下部にはドレンを抜き取るためのドレン管3が設けられている。
【0016】ドレン溜め2には、所定量のドレンが溜まったことを検出するドレン検出手段4が設けられている。ドレン検出手段4は、液位スイッチ5とこの液位スイッチ5に接続された制御装置6とから構成されている。
【0017】液位スイッチ5は、ガス配管1の上端から地上まで延出して気密に形成されたパイプ7内に配置された吊り棒8によって支持されており、その吊り棒8の内部には液位スイッチ5と地上に設けられた制御装置6とを接続するための配線9が挿入されている。
【0018】そして、制御装置6には、ドレン検出手段4(制御装置6)からの検出信号によって上記ドレン溜め2からのドレンの抜取りを開始するドレン吸引機11が接続されている。
【0019】このドレン吸引機11は、シリンダ12を有している。シリンダ12内には、その内部に気密に設けられたピストン14を基端側に引張るスプリング15が設けられている。シリンダ12の基端部には蓋体16が設けられており、この蓋体16とピストン14間に、スプリング15が掛け渡されている。
【0020】また、シリンダ12内で蓋体16とピストン14との間には、スプリング15の基端側への引張力に対抗するゴムまり17が、スプリング15を囲繞するように設けられている。このゴムまり17は、スプリング15の引張力に対抗してピストン14がシリンダ12内の先端部に位置するように適度な長さ及び内圧を有している。
【0021】シリンダ12の先端部は、縮径し突出して開口しており、その先端突出部26はドレン溜め2の底部から地上まで延出したドレン管3に挿入されて、気密に接続されている。
【0022】シリンダ12の容量は、ドレン溜め2内に溜められるドレンの容積と略同等となるように形成されている。
【0023】また、シリンダ12には、ドレンの抜取り状態を見るための、窓(図示せず)が設けられている。
【0024】蓋体16の上部には、電磁コイル18が設けられている。この電磁コイル18はドレン検出手段4(制御装置6)からの検出信号によって通電が切られるようになっている。この通電コイル18に接続された回路19には、電源21とスイッチ22とが設けられており、制御装置6からの信号によってスイッチ22が切られるようになっている。
【0025】電磁コイル18の下部には、通電が切られた電磁コイル18から落下する分銅23が設けられている。この分銅23の下面には、ゴムまり17を破裂させるための針24が設けられている。また、上記蓋体16には、針24が貫通する穴25が形成されている。
【0026】次に、上記構成による埋設ガス配管のドレン抜き装置の作用を説明する。
【0027】ガス配管1内において、蒸気が凝縮してドレンが発生する。そして、このドレンはドレン溜め2に一旦溜められる。ドレン溜め2内で所定深さドレンが溜まると液位スイッチ5がオンされて、ドレンが溜まったという検出信号が制御装置6からスイッチ22に送られ、回路19の通電が切られる。
【0028】これによって、電磁コイル18の磁力が失われ、分銅23が落下する。そして、針24がシリンダ12内のゴムまり17に刺さって、ゴムまり17が破裂する。これに伴って、シリンダ12の先端側に固定されていたピストン14がスプリング15の引張力によって基端側に引き上げられ、ドレン溜め2内のドレンがドレン管3を通過してシリンダ12内に吸い上げられる。
【0029】シリンダ12の容量は、ドレン溜め2内に溜められたドレンの容積と略同等であるので、一回のピストン14の移動によって、ドレン溜め2内のドレンが抜き取られる。
【0030】上述のように、本発明によれば、ドレン吸引機11によってドレンを吸い上げて抜き取るようになっているので、従来、設けられていたマンホールは不要であり、ドレン溜め2とシリンダ12とを接続するドレン管3を設けるだけでよい。従って、その施工費用が大幅に低減される。
【0031】また、ドレン検出手段4からの検出信号によってドレン吸引機11を自動で駆動させるようにしたので、全行程を作業員なしで行うことができ、その人件費を削減することができる。
【0032】さらに、ドレン検出手段4によって、ドレン溜め2内にドレンが所定量溜まったことを検出した時点でその抜取りを行うので、シリンダ12の容量いっぱいにドレンを抜き取ることができ、ドレン抜取り効率の向上が達成される。
【0033】上記構成のドレン吸引機11は、構造が簡単であると共に、スプリング15を用いたことによって特別な動力を必要としない。また、密閉されたシリンダ12内にドレンを吸い上げるようにしたので、万一、ガス配管1内のガスが吸い上げられても、大気中に放出されることはない。
【0034】上述のドレン抜取りが行われたどうかは、シリンダ12の窓を見て確認することができる。すなわち、ピストン14がシリンダ12の基端側に移動していれば、ドレン抜取りが終了しているので、回路19のスイッチ22を閉じて、通電を再開して、分銅23を電磁コイル18に取り付けると共に、シリンダ12を交換して、次回のドレン抜取りの準備を行えばよい。
【0035】上述のシリンダ12の交換作業は地上で行うことができるので、非常に作業性が良好である。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、施工費用及び人件費の低減を図ると共に、ドレン抜取り効率の向上を達成できるという優れた効果を発揮する。
【出願人】 【識別番号】000000099
【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
【出願日】 平成11年4月9日(1999.4.9)
【代理人】 【識別番号】100068021
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 信雄
【公開番号】 特開2000−291900(P2000−291900A)
【公開日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願番号】 特願平11−102932