| 【発明の名称】 |
伝送器用導圧管の配管機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒井 信二
【氏名】津井 伸彦
【氏名】瀬戸 実
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| 【要約】 |
【課題】圧力伝送器や差圧伝送器の信号配管である導圧管の配管は、従来、ニップルと袋ナット等を使用した機械的な接合により行われている。そのため機械的接合部分が多く、a.気密性能が低い、b.部品点数が非常に多いので、コストが高く、施工時間が長くなる、c.精密な組みつけ作業が必要で、専門的な施工知識と技能が要求される等の課題がある。
【解決手段】そこで本発明では、導圧口26にステンレス鋼製パイプ27を溶接した伝送器取付用のプロセスコネクタ21と、ステンレス鋼製ティー継手33と、ブロー弁35にステンレス鋼製パイプ36を溶接したドレーンプラグ34と、ステンレス鋼製パイプ39,40,41を配管要素とし、これらを溶接により接合して配管を構成する伝送器用導圧管の配管機構を提案するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導圧口にステンレス鋼製パイプを溶接した伝送器取付用のプロセスコネクタと、ステンレス鋼製ティー継手と、ブロー弁にステンレス鋼製パイプを溶接したドレーンプラグと、ステンレス鋼製パイプを配管要素とし、プロセスコネクタのステンレス鋼製パイプとティー継手の横パイプ部間に所定長、所定形状のステンレス鋼製パイプを溶接により接合すると共に、ティー継手の上側に向いた縦パイプ部に導圧管としてのステンレス鋼製パイプを溶接により接合し、更にティー継手の下側に向いた縦パイプ部とブロー弁のステンレス鋼製パイプ間に所定長のステンレス鋼製パイプを溶接により接合することを特徴とする伝送器用導圧管の配管機構【請求項2】 プロセスコネクタの伝送器取付面にはOリングの装着溝を形成して、伝送器との間にOリングを介装することを特徴とする請求項1記載の伝送器用導圧管の配管機構 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力伝送器や差圧伝送器等の伝送器用導圧管の配管機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】圧力伝送器や差圧伝送器の信号配管である導圧管の配管は、従来、ニップルと袋ナット等を使用した機械的な接合により行われている。即ち、図4〜図6は差圧伝送器における従来の配管機構の例を示すもので、符号1は差圧伝送器、2は差圧伝送器1の2個所の接合部位の夫々にボルト3により接合するプロセスコネクタ、4は均圧弁、5はブロー弁6を設けたドレーンプラグ、7は導圧管、8はティー継手、9はステンレス鋼製のパイプアセンブリであり、これらの要素をニップル10と袋ナット11を使用して機械的に接合するものである。尚、プロセスコネクタ2と差圧伝送器の接合部位間にはシール手段として、シートパッキンが使用される。図6により一部の接合部分、即ち、プロセスコネクタ2と均圧弁4間に接合するパイプアセンブリ9との接合部分を詳細に説明する。図に示すようにプロセスコネクタ2の導圧口12には雌ねじ部を形成しており、またパイプアセンブリ9は、両端側に管端部13を有し、この管端部13に袋ナット11に係合するフランジ状部14を設けると共に、両端側に袋ナット11を遊嵌した構成である。またニップル10は、中央の締付操作部15の両側に雄ねじ部16を突設した構成である。以上の構成においてニップル10の一方側の雄ねじ部16をプロセスコネクタ2の導圧口12に螺合すると共に、他方側の雄ねじ部16にパイプアセンブリ9の一方側の袋ナット11を螺合することにより、パイプアセンブリ9の管端部13がニップル10の端部に当接して接合される。同様に均圧弁4の導圧口(図6では図示省略)にニップル10の一方側の雄ねじ部16を螺合すると共に、他方側の雄ねじ部16にパイプアセンブリ9の他方側の袋ナット11を螺合することにより、パイプアセンブリ9の他方側と均圧弁4とが接合される。以上の接合において、接合部のシール性を保持するために、ニップルの雄ねじ部16にはシール用テープ(図示省略)を巻く。そして、以上の各要素は、耐圧性、気密性を確保するために、精密な組み付け作業が必要である。このような接合機構により、図4に示すように、均圧弁4とティー継手8の横パイプ部17との間及びティー継手8の下向きの縦パイプ部18とドレーンプラグ5のブロー弁6との間の接合を行い、またティー継手8の上向きの縦パイプ部18と導圧管7の間の接合を行う。尚、ティー継手8の各パイプ部17,18とパイプアセンブリ9との接合においては、ニップルは省略され、それらの各パイプ部17,18に直接に雄ねじ部(図示省略)を形成して、これに袋ナット11が螺合される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の接合機構では、次のような課題がある。 a.上述した差圧伝送器1の配管では、機械的接合部分が、差圧伝送器1側に影響のないドレーンプラグ5におけるブロー弁6のドレーン排出側を除いて、図4中に矢印で示すように、片側7個所、従って全部で14個所もある。これらの機械的接合部分は、加圧域での使用では潜在的に漏れの可能性があり、また負圧域(真空領域)では漏れ量が無視できないため、殆ど使用不能である。 b.接合するための要素、従って部品点数が非常に多いので、コストが高い。 c.精密な組みつけ作業が必要で、専門的な施工知識と技能が要求される。 d.部品点数が多いので、施工時間が長くなる。 本発明はこのような課題を解決することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために本発明では、導圧口にステンレス鋼製パイプを溶接した伝送器取付用のプロセスコネクタと、ステンレス鋼製ティー継手と、ブロー弁にステンレス鋼製パイプを溶接したドレーンプラグと、ステンレス鋼製パイプを配管要素とし、プロセスコネクタのステンレス鋼製パイプとティー継手の横パイプ部間に所定長、所定形状のステンレス鋼製パイプを溶接により接合すると共に、ティー継手の上側に向いた縦パイプ部に導圧管としてのステンレス鋼製パイプを溶接により接合し、更にティー継手の下側に向いた縦パイプ部とブロー弁のステンレス鋼製パイプ間に所定長のステンレス鋼製パイプを溶接により接合する伝送器用導圧管の配管機構を提案する。 【0005】また本発明では、以上の構成において、プロセスコネクタの伝送器取付面にはOリングの装着溝を形成して、伝送器との間にOリングを介装することを提案する。 【0006】本発明によれば、ステンレス鋼製パイプ同士の溶接による接合において、必要な配管を構成することができるので、伝送器用導圧管の配管において、機械的接合部分は、プロセスコネクタと伝送器との間のみとなるため、気密性能を高くすることができる。そして前記機械的接合部分は、Oリングを使用することにより、真空気密性能を向上することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明の配管機構を適用した差圧伝送器の配管の構成を示すものであり、図2は図1の配管を構成する要素を模式的に示すもの、また図3は要部の構成を示すものである。尚、図1においては、構成要素をわかりやすくするために、便宜的に一部の構成要素にハッチングを付している。まず、符号20は差圧伝送器であり、21は差圧伝送器20の2個所の接合部位22の夫々にボルト23により接合するプロセスコネクタである。図3に示すように差圧伝送器20の接合部位22には、導圧口24とボルト23用の雌ねじ部25を形成している。またプロセスコネクタ21は、前記導圧口24に対向する導圧口26にステンレス鋼製パイプ27を溶接して、接合部位22との接合側とは反対側に突出させている。またプロセスコネクタ21は、前記接合部位22との接合側を僅かに凸に構成すると共に、その凸部28の周囲にOリング29を装着する装着溝30を形成している。一方、差圧伝送器20の接合部位22の導圧口24の周囲は前記凸部28に対応して低段部31に構成している。またプロセスコネクタ21には前記雌ねじ部25に対応してボルト23の貫通孔32を構成している。次に符号33はステンレス鋼製ティー継手であり、符号33hは横パイプ部33h、33vは上向き、下向きの縦パイプ部33vを示すものである。また符号34はドレーンプラグであり、このドレーンプラグ34は、ブロー弁35にステンレス鋼製パイプ36を溶接しており、ブロー弁35から下向きのステンレス鋼製パイプ36には袋ナット37によりドレーン排出パイプ38を接合している。 【0008】以上の構成において、プロセスコネクタ21のステンレス鋼製パイプ27とティー継手33の横パイプ部33h間に直角に曲がった形状のステンレス鋼製パイプ39をa,bに示すように溶接により接合すると共に、ティー継手33の上側に向いた縦パイプ部33vに導圧管としてのステンレス鋼製パイプ40を個所cにおいて溶接により接合し、更にティー継手33の下側に向いた縦パイプ部33vとブロー弁35のステンレス鋼製パイプ36間に所定長のステンレス鋼製パイプ41を個所d,eにおいて溶接により接合することにより、差圧伝送器20の配管を構成することができる。この構成からわかるように、本発明における配管機構では、均圧弁を省略しているが、近来の差圧伝送器20では、零点安定性が極めて良好で、測定精度が長期に渡って保証されるため、均圧弁は必ずしも必要ではない。 【0009】以上の説明及び図からわかるように、本発明によれば、ステンレス鋼製パイプ同士の溶接による接合において、必要な配管を構成するできるので、差圧伝送器用導圧管の配管において、機械的接合部分は、差圧伝送器20側に影響のないドレーンプラグ34におけるブロー弁35のドレーン排出側を除いて、プロセスコネクタ21と差圧伝送器20との間のみ、即ち、図1の場合、2個所のみとなるため、14個所の機械的接合部分を有する従来の配管機構と比較して、気密性能を格段に向上することができる。そして、この機械的接合部分も、Oリング29を使用することにより、真空気密性能を向上することができる。この真空気密性能を測定したところ、負圧(0.05Torr)でのHeリーク試験においては、2×10-9 atm・cc/sec を満足する性能が得られた。 【0010】以上の実施の形態は、本発明を差圧伝送器用導圧管の配管に適用したものであるが、本発明は、圧力伝送器用導圧管の配管にも適用できることは勿論である。 【0011】 【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、次のような効果がある。 a.ステンレス鋼製パイプ同士の溶接による接合において必要な配管を構成することができるので、伝送器用導圧管の配管において、機械的接合部分は、プロセスコネクタと伝送器との間のみとなり、潜在的な漏洩個所が極小化されて、信頼性が向上し、気密性能を高くすることができる。そして、この機械的接合部分は、Oリングを使用することにより、真空気密性能を向上することができ、負圧域での使用を可能とすることができる。 b.配管の構成において接合するための部品点数が大幅に削減されるため、コストダウンと計装工事の簡素化が計られる。 c.溶接による接合の自動化が可能であり、安定した施工性が発揮され、施工時間を短縮すると共に、専門的な施工知識や技能の要求程度も軽減される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071102 【弁理士】 【氏名又は名称】三觜 晃司
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| 【公開番号】 |
特開2000−283399(P2000−283399A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−94045 |
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