| 【発明の名称】 |
バルブユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】長屋 暁典
【氏名】荻原 立典
|
| 【要約】 |
【課題】残留ガスの置換を効率よく行うことが可能なバルブユニットを提供すること。
【解決手段】本発明に係るバルブユニット10は、ブロック体に流路が形成されたマニホールド1に対して、流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器2,3,4が一体に取り付けられてなるものであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブ2と、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブ3とを有し、ガス供給バルブ2から排出側に形成されたプロセスガス流路22と、ガス置換バルブ3からプロセスガス流路22へ合流するよう形成されたパージガス流路25との合流点が、ガス置換バルブ3の上流側にある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるバルブユニットであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブから前記プロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路との合流点が、前記ガス置換バルブの上流側にあることを特徴とするバルブユニット。 【請求項2】 請求項1に記載のバルブユニットにおいて、前記パージガス流路が、上流側に傾斜して形成され、下流側に傾斜して形成された前記プロセスガス流路の傾斜部分に合流することを特徴とするバルブユニット。 【請求項3】 ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるバルブユニットであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブからプロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路と、前記パージガス流路と前記プロセスガス流路との入り口部を連絡するバイパス流路とを有することを特徴とするバルブユニット。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等の産業用製造装置で使用されるバルブユニットに関し、さらに詳細には、流路内に滞留する残留ガスの置換を効率的に行うことが可能なバルブユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】半導体製造工程では、従来からホトレジスト加工のエッチング等に腐食性ガス、毒性ガスおよび可燃性ガス等のプロセスガスが供給ガスとして使用されている。ホトレジスト加工(ホトレジスト塗布、露光、現像、エッチング)は、半導体製造工程において複数回繰り返されるが、そこではプロセスガスを必要に応じて供給するガス供給装置が使用されている。即ち、ホトレジスト加工においては、複数種類のプロセスガスや、同一種類であっても濃度の異なったプロセスガスが使用されることがある。そのため、密閉された空間で構成したチャンバ内で、複数の腐食性ガスや成分ガス等のプロセスガスが混合されたり、プロセスガス等に不活性ガスが混合されたりして所定の濃度にされたりして供給されている。 【0003】ところが、プロセスガスの中でも腐食性ガスは、供給後パイプ内に残留したまま放置されると、パイプ内部の金属等を腐食してしまうので、次のガス供給時に不純物が混入して半導体に悪影響を与えることがあった。また、腐食性ガスが少量でも残留すれば、次に使用するプロセスガスの成分が変化してしまい、ホトレジスト加工に大きな悪影響を与え、半導体製品の品質の劣化させる原因にもなった。さらに、前回使用のプロセスガスが可燃性ガス等の場合には、たとえ少しの残量であっても種類によっては次のガスと混合して、可燃性ガスによる燃焼や爆発が発生する恐れがあった。そこで、ガス供給装置では、複数種類の所定量のプロセスガス等をチャンバ内で混合して供給ガスを製造して半導体工程に供給した後、チャンバやガス供給装置等の内部に残留しているプロセスガスを窒素ガス等の不活性ガスで置換することが行われている。 【0004】ところで、最近では半導体製造装置の集積化が進み、ガス供給装置を構成する流路及び制御バルブなどをユニット化したバルブユニットが採用されるに至っている。図3は、そのようなバルブユニットの従来例を示す断面図である。バルブユニット100は、流路の形成されたマニホールド101に、不図示のチャンバへのプロセスガスの流れを制御するガス供給バルブ102、残留ガスを置換するためのパージガスの流れを制御するガス置換バルブ103、及びプロセスガスの流入を防止するチェック弁104が一列に並べられ一体に取り付けられている。そして、プロセスガスを流す時にはガス置換バルブ103が閉じられ、ガス供給バルブ102が開けられてプロセスガスがチャンバ側へと供給される。そのため、プロセスガスは、プロセスガス流入路111から入りガス供給バルブ102を介してプロセスガス流出路112へと流れ、排出流路113から不図示のチャンバへと供給される。 【0005】一方、残留ガスの置換時には、ガス供給バルブ102が閉じられてプロセスガスの供給が止められた後、ガス置換バルブ103が開けられてパージガス(例えば窒素ガス)が高い圧力(例えば2気圧)で流路内に流される。パージガスは、チェック弁104からガス置換バルブ103を通ってプロセスガス流出路112に直交するパージガス流入路114から排出流路113側へ勢い良く流されるとともに、高い圧力で供給されているためガス供給バルブ102側へ続くデッドスペース120内へも流入することとなる。そのため、デッドスペース120内の残留ガスは、パージガスによって希釈されとともに排出流路113側へ流されて排出される。従って、プロセスガス流出路112内にパージガスを流し続けることによって、流路内に残るプロセスガスが希釈されてガス置換が完了することになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示すような従来のバルブユニット100では、流路内の残留ガスを所望の濃度にまで希釈させるガス置換に時間がかかり、またそれに伴ってパージガスの消費量が多くなることが問題になっていた。ガス置換に長時間を要すれば、半導体製造装置のサイクルタイムが長くなって生産効率を低下させ、またパージガスの消費量が多くなれば、コスト削減への障害となるからである。 【0007】そこで、本発明は、上記の課題を解決すべく、残留ガスの置換を効率よく行うことが可能なバルブユニットを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係るバルブユニットは、ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるものであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブから前記プロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路との合流点が、前記ガス置換バルブの上流側にあることを特徴とする。例えば、前記パージガス流路を上流側に傾斜して形成し、下流側に傾斜して形成した前記プロセスガス流路の傾斜部分に合流させる。よって、プロセスガス供給後にガス供給バルブを閉じ、ガス置換バルブを開けてパージガスを流せば、パージガス流路からプロセスガス流路の合流点を通って下流側に残留ガスが押し流され、またパージガスは一般に高い圧力で供給されるため、ガス供給バルブによって閉じられてデッドスペースとなった合流点の上流側にも流れ込んで、当該スペースの残留ガスを希釈して排気させる。このとき、合流点がガス置換バルブの上流側、即ちガス供給バルブの閉弁部により近い位置にあるため、デッドスペースの容積が小さく、即ちプロセスガスの残留量が少なくなることでガス置換に要する時間を短縮し、パージガスの消費量も減らすことができる。 【0009】また、本発明に係るバルブユニットは、ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるものであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブからプロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路と、前記パージガス流路と前記プロセスガス流路との入り口部を連絡するバイパス流路とを有することを特徴とする。よって、プロセスガス供給後にガス供給バルブを閉じ、ガス置換バルブを開けてパージガスを流せば、パージガス流路からプロセスガス流路の合流点を通って下流側に残留ガスが押し流され、またバイパス流路を通って合流点の更に上流側からプロセスガス流路内の残留ガスが押し流される。また、パージガスは一般に高い圧力で供給されるため、ガス供給バルブによって閉じられてデッドスペースとなったプロセスガス流路入り口の上流側にも流れ込んで、当該スペースの残留ガスを希釈して排気させる。このとき、デッドスペースがガス供給バルブ内の僅かな空間であるため、プロセスガスの残留量が少なく、ガス置換に要する時間を短縮し、パージガスの消費量も減らすことができる。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係るバルブユニットの一実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。本実施の形態のバルブユニットは、前述したものと同様に半導体製造装置等のガス供給装置を構成するものである。図1は、バルブユニットの第1実施の形態を示す断面図である。バルブユニット10は、流路の形成されたマニホールド1上に、不図示のチャンバへのプロセスガスの流れを制御するガス供給バルブ2、残留ガスを置換するためのパージガスの流れを制御するガス置換バルブ3、及びプロセスガスの流入を防止するチェック弁4が一列に並べられ一体に取り付けられている。ガス供給バルブ2、ガス置換バルブ3及びチェック弁4は、それぞれのバルブブロック11,12,13と一体に構成され、そのバルブブロック11,12,13によってマニホールド1に取り付けられている。バルブブロック11,12,13には、それぞれ弁部に連通し、取り付け面である底面側にポート部を開設する流入路11A,12A,13Aと流出路11B,12B,13Bとが穿設されている。 【0011】そして、このバルブブロック11,12,13の流入路11A,12A,13A及び流出路11B,12B,13Bとに連通する流路がマニホールド1に穿設されている。即ち、プロセスガスの流れを制御する作業バルブ2のバルブブロック11には、プロセスガス流入路21とプロセスガス流出路22が連通している。特に、本実施の形態のものは、従来例のもの(図3参照)と比較して分かるように、プロセスガス流出路22が、マニホールド1の長手方向に穿設された水平部22Pに対し、下流側(ガス置換バルブ3側)に傾斜した傾斜部22Qによって連通している。従って、バルブブロック11の流出路11Bもプロセスガス流出路22の傾斜部22Qに合わせて傾斜して形成されている。 【0012】またマニホールド1には、チェック弁13にパージガスを供給するパージガス流入路23と、チェック弁13からガス置換バルブ3へパージガスを流すための連絡流路24とが穿設されている。更に、マニホールド1には、ガス置換バルブ3に対するバルブブロック12の流出路12Bから、プロセスガス流出路22の傾斜部22Qの途中で合流するようにパージガス供給路25が穿設されている。このパージガス供給路25は、上流側(ガス供給バルブ2側)にプロセスガス流出路22の傾斜部22Qと同程度に傾斜して形成され、そこへ連通するバルブブロック12の流出路12Bも傾斜して形成されている。なお、プロセスガス流出路22とパージガス供給路25とが、それぞれ請求項1に記載するプロセスガス流路とパージガス流路に相当する。 【0013】そこで、このようなバルブユニット10によれば、次のようにしてガス置換が行われる。先ず、プロセスガスは、ガス置換バルブ3が閉じられた状態でガス供給バルブ2が開けられて、マニホールド1のパージガス流入路21からパージガス流出路22を通って不図示のチャンバへと供給される。そして、エッチング等の処理が終了すると、ガス供給バルブ2が閉じられプロセスガスの供給が停止し、次いでガス置換が実行される。即ち、ガス供給バルブ2の閉弁に続いてガス置換バルブ3が開けられ、高圧のパージガスがプロセスガス流出路22内に押し流される。パージガスには、窒素ガスなどの不活性ガスが使用され、2気圧或いはそれ以上の圧力で供給される。よって、パージガスは、マニホールド1のパージガス流入路23及び連絡流路24を通ってチェック弁4からガス置換バルブ3へと流れ、更にパージガス供給路25からプロセスガス流出路22の傾斜部22Qへと勢い良く流入する。 【0014】プロセスガス流出路22へ流れ込んだパージガスは、そのまま残留ガスを押し流しながら排出流路26から排出する。また、パージガスは、流路内の圧力より高圧で供給されているため、傾斜部22Qをバルブブロック11の流出路11B、即ちデッドスペース28(斑点で図示)内へも流れ込む。そのため、デッドスペース28内の残留ガスは、パージガスによって希釈されるとともに排出流路26側へ流されて排出される。従って、プロセスガス流出路22内にパージガスを流し続けることによって、流路内に残るプロセスガスが希釈されてガス置換が完了することになる。 【0015】ここで、本実施の形態のバルブユニット10と図3の従来のバルブユニット100とのガス置換特性について試験結果を比較する。図4及び図5は、ガス置換特性についての試験結果をグラフで示したものである。なお、この試験では、腐食性ガスの代わりに酸素の充填された流路内に窒素ガスのパージによってガス置換を行った。図4のグラフには、バルブユニット流路内の残留酸素濃度に対するパージ時間の比較を示し、図5のグラフには、バルブユニット流路内の残留酸素濃度に対する窒素ガス消費量の比較を示している。なお、本試験は、置換ガス圧力を0.2MPaとし、毎分1リットルの置換ガス流量のもとで行った。また、実際にガス置換を行う場合には、流路内の残留ガスの濃度はガス種により許容濃度が決められており、今回の試験は0.5ppm以下に希釈するまでを比較した。 【0016】そこで、両バルブユニット10,100をほぼ基準値に達するまでのパージ時間と窒素ガス消費量で比較してみると、明らかに本実施の形態のバルブユニット10(実線で表示)の方が、従来のバルブユニット100に比べて良いガス置換特性を示した。即ち、図4に示すように、残留酸素が基準濃度に達するまでに、従来のバルブユニット100の場合は約900secものパージ時間を要したのに対し、本バルブユニット10は約200secであった。また、図5に示すように、残留酸素が基準濃度に達するまでに、従来のバルブユニット100の場合は約15リットルもの窒素ガスを消費したたのに対し、本バルブユニット10は約3.3リットルであった。従って、本実施の形態のバルブユニット10によれば、パージ時間の短縮に伴って窒素ガス消費量もで抑えることができた。 【0017】これは、プロセスガス流出路22の傾斜部22Qに、同じように傾斜させたパージガス供給路25を合流させるように形成したので、デッドスペース28を極力小さくすることができたからであると考えられる。その点において、従来のマニホールド101ではデッドスペース120内での残留ガスの容量が0.71ccであるのに対し、本実施の形態のマニホールド1では、デッドスペース28内での残留ガスの容量を0.13ccにまで低下させることができた。そして、この結果から、本実施の形態のバルブユニット10によれば、半導体製造装置のサイクルタイムを短くすることができ、製造能力の向上につながった。また、ガス置換に使用されるパージガスの消費量を少なくさせることができ、コスト削減にもなった。 【0018】次に、本発明に係るバルブユニットの第2実施の形態について説明する。図2は、バルブユニットの第2実施の形態を示す断面図である。本実施の形態のバルブユニット30は、第1実施の形態のものと同様に組み付けられ、半導体製造装置等のガス供給装置を構成するものである。従って、前記バルブユニット10(図1参照)と同一の構成部品には同符号を付して説明する。流路の形成されたマニホールド31上に、ガス供給バルブ2、ガス置換バルブ3、及びチェック弁4が一列に並べられ一体に取り付けられている。そして、これらは各バルブブロック11,12,13と一体に構成され、そのバルブブロック11,12,13によってマニホールド31に取り付けられている。バルブブロック11,12,13には、それぞれ弁部に連通し、取り付け面である底面側にポート部を開設する流入路11A,12A,13Aと流出路11B,12B,13Bとが穿設されている。 【0019】そして、このバルブブロック11,12,13の流入路11A,12A,13A及び流出路11B,12B,13Bとに連通する流路がマニホールド31に穿設されている。即ち、プロセスガスの流れを制御する作業バルブ2のバルブブロック11には、プロセスガス流入路41とプロセスガス流出路42が連通している。プロセスガス流出路42は、マニホールド31の長手方向に穿設された水平部42Pに対し、上面から垂直に穿設された垂直部42Qによって連通している。またマニホールド31には、チェック弁13にパージガスを供給するパージガス流入路43と、チェック弁13からガス置換バルブ3へパージガスを流すための連絡流路44とが穿設されている。更に、マニホールド31には、バルブブロック12の流出路12Bからプロセスガス流出路42の水平部42Pへ垂直に連通して合流するパージガス供給路45と、そのパージガス供給路45とプロセスガス流出路42との上面開口部を連通するV字形のバイパス流路46が穿設されている。なお、プロセスガス流出路42とパージガス供給路45とが、それぞれ請求項2に記載するプロセスガス流路とパージガス流路に相当する。 【0020】そこで、このようなバルブユニット30によれば、次にようにしてガス置換が行われる。先ず、プロセスガスは、ガス置換バルブ3が閉じられた状態でガス供給バルブ2が開けられて、マニホールド31のパージガス流入路41からパージガス流出路42を通って不図示のチャンバへと供給される。そして、エッチング等の処理が終了すると、ガス供給バルブ2が閉じられプロセスガスの供給が停止し、ガス置換が実行される。即ち、ガス供給バルブ2の閉弁に続いてガス置換バルブ3が開けられ、高圧のパージガスがプロセスガス流出路42内に押し流される。パージガスには、窒素ガスなどの不活性ガスが使用され、2気圧或いはそれ以上の圧力で供給される。よって、パージガスは、マニホールド31のパージガス流入路43及び連絡流路44を通ってチェック弁4からガス置換バルブ3へと流れ、更にバルブブロック12の流出路12Bからパージガス供給路45とバイパス流路46との2方向に分かれて流れ込む。 【0021】パージガス供給路45へ流れ込んだパージガスは、そのままプロセスガス流出路42内の残留ガスを押し流して排出流路26から排出する。一方、バイパス流路46へ流れ込んだパージガスは、プロセスガス流出路42内の残留ガスを上流から更に押し流して排出流路26側へ排出する。また、バイパス流路46へ流れ込んだパージガスは、高圧で供給されているため、デッドスペース48(斑点で図示)となっているバルブブロック11の流出路11B内へも流れ込む。そのため、デッドスペース48内の残留ガスは、パージガスによって希釈されとともに排出流路26側へ流されて排出される。従って、パージガスを流し続けることによって、流路内に残るプロセスガスが希釈されてガス置換が完了することになる。 【0022】そして、本実施の形態のバルブユニット30によれば、ガス置換特性の試験結果は示されていないが、更なるパージ時間の短縮を可能とし、それに伴って窒素ガス消費量もでより抑えることができる。第1実施の形態でも示したように、ガス置換特性の向上は、流路内のデッドスペースに起因していると考えられるからである。その点において本実施の形態では、マニホールド31内の残留ガスを完全に押し流すようにしたので、デッドスペース48内での残留ガスの容量が、流出路11B部分の0.09ccにまでに低下させることができたからである。また、ガス置換特性向上の根拠として、パージガスがデッドスペース48へ流れ込む方向性を挙げることもできる。即ち、パージガスは流路内の圧力より高圧で供給されるためデッドスペース内にも流入するが、本実施の形態のようにバイパス流路46がデッドスペース48の方向を向いていることにより、パージガスの流れによる運動エネルギが有効に働いてデッドスペース内に効果的に流入することが考えられるからである。 【0023】従って、本実施の形態のバルブユニット30によれば、ガス置換特性の向上により半導体製造装置のサイクルタイムを短くすることができ、製造能力の向上につながる。また、ガス置換に使用されるパージガスの消費量を少なくさせることができ、コスト削減にもなる。 【0024】なお、本発明は、前記実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記第2実施の形態では、パージガス供給路45に加えてバイパス流路46を形成したがバイパス流路46のみでパージガスを供給するようにしてもよい。 【0025】 【発明の効果】本発明は、ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるものであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側でパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブからプロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路との合流点が、前記ガス置換バルブの上流側に位置するよう構成したので、残留ガスの置換を効率よく行うことが可能なバルブユニットを提供することが可能となった。 【0026】また、本発明は、ブロック体に流路が形成されたマニホールドに対して、前記流路を通って流れる流体の流れを制御する複数の流体制御機器が一体に取り付けられてなるものであって、プロセスガスの流れを制御するガス供給バルブと、プロセスガスの流れの下流側に配置されてパージガスの流れを制御するガス置換バルブとを有し、前記ガス供給バルブから排出側に形成されたプロセスガス流路と、前記ガス置換バルブからプロセスガス流路へ合流するよう形成されたパージガス流路と、前記パージガス流路と前記プロセスガス流路との入り口部を連絡するバイパス流路とを有する構成としたので、残留ガスの置換を効率よく行うことが可能なバルブユニットを提供することが可能となった。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月19日(1999.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097009 【弁理士】 【氏名又は名称】富澤 孝 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−240900(P2000−240900A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−41964 |
|