| 【発明の名称】 |
凍結防止機能を備えた液化ガス用バルク貯槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】新美 良夫
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| 【要約】 |
【課題】長時間の消費形態の場合においても短時間の消費形態のときに得られる気化ガス発生量と同等の気化ガス発生量を得ることができ、気化ガスの消費による貯槽本体の表面に生ずる結露や氷結を防止し、気化ガスを安定して取り出すことができる液化ガス用バルク貯槽を提供すること。
【解決手段】温水循環制御手段25により40°C以下の所定温度に保持される微温水を通す放熱器15の放熱体を貯槽本体1内の液化ガスに没するように配置して、液化ガスの温度低下を防ぐように設け、気化ガスの長時間消費による貯槽本体1の表面に生ずる結露若しくは氷結を防止するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 横置き若しくは立て置きに据え付けられる貯槽本体に、貯槽本体内の気化ガスを取り出す開閉弁等の弁類を設けた液化ガス用バルク貯槽であって、前記貯槽本体内の液化ガス中に放熱器の放熱体を没するように配置し、該放熱器内に温水循環制御手段により40°C以下の所定温度に保持される微温水を送給して液化ガスの温度低下を防ぐように設け、これにより気化ガスの長時間消費による貯槽本体の表面に生ずる結露若しくは氷結を防止することを特徴とする凍結防止機能を備えた液化ガス用バルク貯槽。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主にホテル、アパートやレストラン等における気化ガスを継続して多量に消費する需要者向けの液化ガス用バルク貯槽に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のプロパン等の液化ガス用バルク貯槽においては、貯槽内の液化ガスを貯槽の外表面からの熱エネルギーを得て気化させ、その自然気化によるガスを取り出して消費する方式が一般的である。ところが、貯槽表面より内部に伝達される熱エネルギーは、外気温度と貯槽表面積により変化する。例えば、500kg容量の貯槽において、外気温度を−5°C、貯槽内の液化ガス量を30%としたときに、短時間の消費形態では1時間当たり約22kg程度のガス発生が見込まれる。しかし、その条件で長時間の消費形態とした場合において、消費時間の経過に伴い貯槽の外表面より得られる熱エネルギーより液化ガスを気化させるに必要な気化潜熱の方が大きくなった場合には、液化ガスの液温が下がると共に圧力も低下する。同時に、貯槽本体の外表面の温度も下がることから、貯槽の外表面に結露若しくは氷結を生じ、益々気化に要する熱エネルギーが低下して必要な気化ガス量を得られなくなる。そこで、気化ガスを長時間消費する場合には、ベーパーライザーを使用して強制的に気化を促進する方法が取られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記ベーパーライザーを用いた強制気化式は、例えば500kgの容量のバルク貯槽を用いて液化ガスを多量に使用する場合には適するであろう。ところが、自然気化式において、短時間の消費形態で1時間当たり22kg程度の気化ガスを発生させる能力があっても、これを長時間の消費形態とした場合には、1時間当たり7kg程度の気化ガス量しか得られない。そのため、従来のバルク貯槽では強制気化式を採用せざるを得なかった。そこで、上述した自然気化式における気化ガス発生量の低下という不都合を低コストで簡易に解消し、長時間の消費形態の場合においても短時間の消費形態のときに得られる気化ガス発生量と同等の気化ガス発生量を得られる装置の実現が、望まれていた。 【0004】この発明の目的は、長時間の消費形態の場合においても短時間の消費形態のときに得られる気化ガス発生量と同等の気化ガス発生量を得ることができ、気化ガスの長時間消費による貯槽本体の表面に生ずる結露や氷結を防止し、気化ガスを安定して取り出すことができる液化ガス用バルク貯槽を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明は、横置き若しくは立て置きに据え付けられる貯槽本体に、貯槽本体内の気化ガスを取り出す開閉弁等の弁類を設けた液化ガス用バルク貯槽であって、前記貯槽本体内の液化ガス中に放熱器の放熱体を没するように配置し、該放熱器内に温水循環制御手段により40°C以下の所定温度に保持される微温水を送給して液化ガスの温度低下を防ぐように設け、これにより気化ガスの長時間消費による貯槽本体の表面に生ずる結露若しくは氷結を防止することを特徴とする。 【0006】 【発明の作用及び効果】温水循環制御手段によって40°C以下の所定温度に保持される温水が放熱体に循環し、その放熱体から放熱が行われることにより液化ガスの液温は低下しないように制御される。そして、気化ガスの消費を長時間継続した場合においても、液化ガスの気化潜熱による液温度低下が可及的に抑制される。その結果、液化ガスの液温度低下による気化ガスの発生量の低下を防止することができ、貯槽本体の表面に結露若しくは氷結を生ずる現象が解消される。 【0007】この凍結防止機能を備えた液化ガス用バルク貯槽は、気化ガスの長時間消費に伴う液化ガスの気化潜熱による温度低下が抑制されるため、気化ガスを安定して取り出すことができるという利点がある。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1はバルク貯槽の正面図、図2は放熱器部分の縦断正面図である。 【0009】図1において、横置きに据え付けられる液化ガス用バルク貯槽の貯槽本体1は、円筒形の胴板2の開口縁にほぼ半球状の鏡板3、4を溶接加工により夫々取り付けて一体に形成されている。5は貯槽本体1の上部に設けられた吊り下げ用プレート、6は貯槽本体1を据え付ける脚である。10はその貯槽本体1の上面中央で一方の鏡板3寄りに配置され、液化ガスを外部から取り入れる雄型カップラー11や気化ガスを取り出す開閉弁12等を備えた弁類である。13はその弁類10を保護するカバーである。 【0010】15は前記貯槽本体1内の液化ガスgに没するように下方に配置された横長の放熱器であって、図2に示すように、この放熱器15は微温水を供給する供給口17を設けた中管16と同心に、排出口19を側方に設けた放熱体としての外管18を配置して密閉状に形成し、この外管18に取付穴21を備えたフランジ20を一体に設けている。その放熱器15は、貯槽本体1の鏡板4に設けた取付座7に形成された挿入口7aに外管18が挿入され、そのフランジ20を取付座7にパッキン8を介してボルト9により取り付けられている。 【0011】25は一般的なヒーターユニット及びポンプユニット(図示せず)からなる温水循環制御手段であって、上記放熱器15に送給する微温水を40°C以下の所定温度に保持するように構成されている。この温水循環制御手段25の吐出側25aと放熱器15の供給口17、その吸入側25bと放熱器15の排出口19とは、ゴムホース26等で夫々接続する。 【0012】因に、上記放熱器15に送給する微温水の温度を40°C以下と設定したのは、社団法人 日本エルピーガスプラント協会の横置円筒形貯槽基準 JLPA 202の 3.3.2 設計温度の項に、「貯槽の設計温度は、40°Cとする。」と規定されていることに準じたものである。 【0013】以上のように構成された凍結防止機能を備えた液化ガス用バルク貯槽においては、温水循環制御手段25により40°C以下の所定温度に保持される温水を常に循環させた放熱器15の外管18から液化ガスgに対して放熱が行われる。しかして、貯槽本体1内の気化ガスの消費量が一時的に増加しても液化ガスgは加温されているので、気化潜熱による温度低下が可及的に抑制される。従って、液化ガスの温度低下による貯槽本体の表面に結露若しくは氷結を生ずる現象が未然に防止され、気化ガスの安定供給が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110734 【氏名又は名称】ニイミ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090239 【弁理士】 【氏名又は名称】三宅 始
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| 【公開番号】 |
特開2000−320796(P2000−320796A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−134350 |
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