| 【発明の名称】 |
バルク供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 和夫
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| 【要約】 |
【課題】熱交換効率を向上させて自然気化により十分な発生量が確保できるようにしたバルク供給装置を提供する。
【解決手段】胴板2とその両側の鏡板3で構成されたバルク貯槽1を備えたバルク供給装置であって、バルク貯槽1内の下部に、隙間6を置いて胴板2と同心円をなすように取付けられ、かつ下端部に孔11が形成された略半円形断面の樋状の隔壁7を取り付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胴板とその両側の鏡板で構成されたバルク貯槽を備えたバルク供給装置であって、前記バルク貯槽内の下部に、隙間を置いて前記胴板と同心円をなすように取付けられ、かつ下端部に孔が形成された略半円形断面の樋状の隔壁を取り付けたことを特徴とするバルク供給装置。 【請求項2】 前記隔壁の両端縁が胴板の中心線を通る水平面付近に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のバルク供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バルク供給装置に関し、詳しくは、液化石油ガス(LPガス)の貯蔵、取出しを行うバルク貯槽の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】LPガスを貯蔵し、一般家庭や業務用に使用するには、20kg容器、50kg容器、500kg容器等があり、特に50kg容器が主流を占めていた。 【0003】近年、配送の合理化及び設置の規制緩和により、図4及び図5に示すようなバルク貯槽1の採用が普及してきており、自然気化方式を利用してLPガスを供給するようにしている。このバルク貯槽1は、胴板2とその両側の鏡板3とで構成され、一側部には供給機器類(図示せず)を覆うプロテクタ5が設けられたもので、脚部4上に設置されている。バルク貯槽1の内部には気相部15からガス取出弁に通ずる気相管16が設けられ、この気相管16から気化されたガスを供給するようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のようなバルク貯槽1においては、自然気化のための受熱部は胴板2及び鏡板3のみとなっているため、胴板2及び鏡板3付近の限られた部分での熱交換となっており、これだけでは必要な気化発生量が確保することが困難である。 【0005】同じ容量のLPガスの液を貯蔵し、自然気化方式で使用するには、このようなバルク貯槽ではなく、むしろ小さなLPガス容器を多数並べて表面積を確保した方が効率がよい。このため、大型のバルク貯槽を使用する場合は、強制気化装置(ベーパライザ)を使用せざるを得ず、高価なバルク供給装置となるという問題がある。 【0006】本発明は、上述の点に着目してなされたもので、熱交換効率を向上させて自然気化により十分な発生量の気化ガスが確保できるようにしたバルク供給装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、胴板とその両側の鏡板で構成されたバルク貯槽を備えたバルク供給装置であって、前記バルク貯槽内の下部に、隙間を置いて前記胴板2と同心円をなすように取付けられ、かつ下端部に孔が形成された略半円形断面の樋状の隔壁を取り付けたことを特徴とするものである。 【0008】このため、請求項1記載の発明では、外気温により胴板の周囲から熱を取り入れることにより、周囲の液温が上がってその部分の液が上昇し、冷えた中心部分の液は、底面方向に下がって孔から胴板と隔壁との隙間に流れ、これにより強制対流が発生する。 【0009】これにより、熱交換率が向上し、ガス化に必要な潜熱が得られ、自然気化発生量が増大する。したがって、ベーパライザ等を使用することなく、自然気化方式でバルク貯槽の採用が可能となり、安価なバルク供給装置とすることが可能となると共に、隔壁を取り付けるだけで既存のバルク貯槽をそのまま適用でき、また、隔壁は外からは見えず、外観上やスペースは従来と変わらず、設置に支障をきたすことがない。 【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のバルク供給装置であって、前記隔壁の両端縁が胴板の中心線を通る水平面付近に位置するように配置されていることを特徴とするものである。 【0011】このため、請求項2記載の発明では、胴板の周囲で十分な外気温の取り入れ量がなされると共に、効率よく強制対流が行われる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図4および図5と同一部材または同一機能のものは同一符号で示している。 【0013】図1及び図2において、バルク貯槽1は、従来と同様、胴板2とその両側の鏡板3とで構成され、一側部には供給機器類(図示せず)を覆うプロテクタ5が設けられたもので、脚部4上に設置されている。バルク貯槽1の内部には、気相部15からガス取出弁(図示せず)に通ずる気相管16が設けられ、この気相管16から気化されたガスを供給する。 【0014】本発明においては、バルク貯槽1の内部に隔壁7を設けた構造にしたものである。隔壁7は、胴板2と同心円状の半円形断面をなし、かつ長手方向は胴板7と略同じ長さの樋状の鋼板で構成され(図3参照)、胴板2の内側下部に所望の間隔の隙間6を置き、かつ両端縁8、8が胴板2の中心線9を通る水平面10付近に位置するように配置されている。隔壁7と胴板2とは、例えばスペーサ12等を介して溶接することにより、固定されている。そして、隔壁7の断面中央部、すなわち、最下端には複数の孔11が長手方向に沿って適宜の間隔で形成されている。この孔11は図示のような丸孔でも、あるいは角孔やスリット状のもの等任意の形状であってよく、また、個数も任意である。 【0015】上記構成により、外気温により胴板2の周囲から熱を取り入れることにより、図2に示すように胴板2の内面の周囲の液温が上がり始め、これに伴って周囲の液は矢印13のように上昇しはじめる。このとき、液の中心部分の温度はまだ上がっておらず冷えた状態であるため、底面方向(矢印14)に下がり、孔11から隙間6に流れ、これにより、矢印13、14方向の強制対流が発生する。 【0016】一般に液がガスになるためには潜熱が必要であるが、このように強制対流により熱交換効率が上がることで、ガス化に必要な潜熱が得られ、自然気化発生量が増大する。したがって、ベーパライザ等を使用することなく、自然気化方式でバルク貯槽の採用が可能となり、安価なバルク供給装置とすることが可能となると共に、隔壁7を取り付けるだけで既存のバルク貯槽にも適用でき、また、隔壁7は外からは見えず、外観上やスペースは従来と変わらず、設置に支障をきたすことがない。 【0017】隔壁7の両端縁8、8は、図示のように胴板2の中心線9を通る水平面10の付近に位置するように配置することが最適である。これより上方に延び過ぎると、胴板2の周囲が大きく塞がれ、外気温の取り入れ量が不足しがちとなり、これより下方すぎると、冷えた液の矢印14方向の下がりと矢印13方向の上昇流が交差して強制対流が阻害されやすいからである。ただし、両端縁8、8の位置を厳密に規定する必要はない。 【0018】 【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の発明によれば、バルク貯槽内の下部に隙間を置いて孔付きの隔壁を取り付けたので、内部液に対して強制対流が発生することにより、熱交換率が向上し、ガス化に必要な潜熱が得られ、自然気化発生量が増大する。したがって、ベーパライザ等を使用することなく、自然気化方式でのバルク貯槽の採用が可能となり、安価なバルク供給装置とすることが可能となると共に、隔壁を取り付けるだけで既存のバルク貯槽をそのまま適用でき、また、隔壁は外からは見えず、外観上やスペースは従来と変わらず、設置に支障をきたすことがない。 【0019】また、請求項2記載の発明によれば、隔壁の両端縁が胴板の中心線を通る水平面付近に位置するように配置したので、請求項1記載の発明の効果に加えて、胴板の周囲で十分な外気温の取り入れ量がなされると共に、隔壁との間の隙間を通って効率よく強制対流が行われる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月2日(1999.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−291893(P2000−291893A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−96880 |
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