| 【発明の名称】 |
バルク供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 和夫
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| 【要約】 |
【課題】バルク貯槽に加熱手段を設けることにより、冬場においても十分な自然気化発生量が確保できるようにしたバルク供給装置を提供する。
【解決手段】バルク貯槽1から自然気化方式でLPガスを供給するバルク供給装置であって、バルク貯槽1の胴板2の一部又は全部を包囲するように、金属板7の内部に流路9が形成された放熱板6を取り付け、この流路9に温水を循環させるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルク貯槽から自然気化方式でLPガスを供給するバルク供給装置であって、前記バルク貯槽の胴板の一部又は全部を包囲するように、金属板の内部に流路が形成された放熱板を取り付け、前記流路に温水を循環させるようにしたことを特徴とするバルク供給装置。 【請求項2】 前記バルク貯槽の気相部とガス器具との配管から分岐して給湯器に配管し、該給湯器からポンプを介して前記流路に温水を循環させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のバルク供給装置。 【請求項3】 前記給湯器の出口温度を略30°Cとし、前記ポンプによる温水循環量を調整することにより、前記放熱板からの放熱量を調整するようにしたことを特徴とする請求項2記載のバルク供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バルク供給装置に関し、詳しくは、バルク貯槽を用いてLPガス(液化石油ガス)を貯蔵し、かつ自然気化方式でLPガスの供給を行うバルク供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】LPガスを一般家庭や業務用に使用するには、20kg容器、50kg容器、500kg容器等があり、図6に示すように50kgの円筒形のバルク容器30によるシリンダ方式のLPガス供給が主流を占めていた。 【0003】近年、配送の合理化及び設置の規制緩和により、図7に示すようなバルク貯槽1の採用が普及してきており、ベーパライザ31を使用する強制気化方式が一般的であるが、バルク貯槽1の気相部からLPガスを取出す自然気化方式も普及しつつある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のようなバルク貯槽1においては、自然気化のための受熱部は、胴板2及び鏡板3のみとなっているため、胴板2及び鏡板3付近の限られた部分での熱交換となっており、これだけでは必要な気化発生量が確保することが困難である。さらにまた、冬場において、バルク貯槽1の外表面や気相出口ラインに霜が付着し、最悪の場合圧力調整器の大気空気孔を塞ぎ、調整圧力不良や閉塞圧力不良、あるいは圧力低下を引き起こし、ガス供給が不能になるという事態が発生することがある。 【0005】このため、同じ容量のLPガスの液を貯蔵し、自然気化方式で使用するには、バルク貯槽1ではなく、図6に示すように、小さなバルク容器30を多数並べて表面積を確保した方が効率がよい。したがって、大型のバルク貯槽を使用する場合は、図7のようにベーパライザ31を使用せざるを得ず、これでは高価なバルク供給装置となるという問題がある。 【0006】本発明は上述の点に着目してなされたもので、バルク貯槽に加熱手段を設けることにより、冬場においても十分な自然気化発生量が確保できるようにしたバルク供給装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、バルク貯槽から自然気化方式でLPガスを供給するバルク供給装置であって、前記バルク貯槽の胴板の一部又は全部を包囲するように、金属板の内部に流路が形成された放熱板を取り付け、前記流路に温水を循環させるようにしたことを特徴とするものである。 【0008】このため、請求項1記載の発明では、バルク貯槽は、常に一定の温度に保たれ、外気温が下がった場合でも気化発生量の低下が防止でき、従来の50kg容器と同等以上の気化発生量が得られる。 【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のバルク供給装置であって、前記バルク貯槽の気相部とガス器具との配管から分岐して給湯器に配管し、該給湯器からポンプを介して前記流路に温水を循環させるようにしたことを特徴とするものである。 【0010】このため、請求項2記載の発明では、既存のバルク供給設備に放熱板と給湯器とを付加することにより、安価に設置できる。 【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のバルク供給装置であって、前記給湯器の出口温度を略30°Cとし、前記ポンプによる温水循環量を調整することにより、前記放熱板からの放熱量を調整するようにしたことを特徴とするものである。 【0012】このため、請求項3記載の発明では、夏場に誤って給湯器を運転してもバルク貯槽が40°C以上になることが防止できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図7と同一部材または同一機能のものは同一符号で示している。 【0014】図1及び図2において、バルク貯槽1は、従来と同様、胴板2とその両側の鏡板3とで構成され、胴板2の上部には供給機器類(図示せず)を覆うプロテクタ5が設けられたもので、脚部4上に設置されている。 【0015】胴板2の略下半分の周囲を包囲するように放熱板6が取り付けられている。この放熱板6は、SUS,銅、アルミニュウム等の熱伝導がよく耐蝕性のある金属板7にプレス加工で溝8を形成し(図3参照)、この金属板7を重ね合わせて溶接することにより流路9を形成し、図4のように入口9aから出口9bに通ずる細い平行な流路9が全面に形成された板状体を形成し、これを湾曲して図2のように樋状としたものである。 【0016】この放熱板6を胴板2の下部に当て、バックル10等で長さ調整可能なワイヤ11を胴板2の上部に掛け渡すことにより、胴板2に接触した状態で取り付ける。 【0017】流路9の入口9aと出口9b(図4参照)には、断熱材で被覆された銅等のパイプ12、13を接続し、図5に示すように、このパイプ12、13を、適宜の配管を介して給湯器15に接続している。 【0018】給湯器15には、バルク貯槽1の気相部から配管系統、すなわち、通常のガス供給機器である取出弁17、逆止弁18、圧力調整器19、20、ガスメータ21等が設けられ、ガスメータ21からガス器具22と給湯器15とに分岐配管している。 【0019】給湯器15から流路9にポンプ16を介して温水を循環させることにより放熱板6を温め、この温度でバルク貯槽1を加熱する。これにより、特に冬場において外気温が下がった場合、給湯器15を運転してバルク貯槽1を温めることにより、自然気化発生量の低下を防止し、夏場と同じ状態で使用できる。 【0020】また、上記給湯器15の出口温度を略30°Cとし、前記ポンプによる温水循環量を調整することにより、放熱板6からの放熱量を調整するようにしている。 【0021】これは、法規により40°C以下で貯蔵を行うことが決められており、夏場に誤って給湯器15を運転しても40°C以上にならないようにするためである。 【0022】上記実施の形態では、バルク貯槽1の胴板2の約下半分に放熱板6を取り付けた例を示したが、これに限定するものではなく、例えば、供給機器類やプロテクタ5が側部にある型式のバルク貯槽の場合は胴板2の全体を包囲するようにしてもよい。また、図示のような横置き型だけでなく、縦置き型の場合にも適用できることないうまでもない。 【0023】以上のように、バルク貯槽1の胴板2を包囲するように放熱板6を取り付け、流路9に温水を循環させるようにしたので、ガス化に必要な潜熱が得られ、自然気化発生量が増大すると共に、外気温が下がった場合でも圧力不良、圧力低下等による気化発生量の低下が防止でき、従来の50kg容器と同等以上の気化発生量が得られる。 【0024】したがって、高価なベーパライザを用いることなく大型のバルク貯槽1を用いた自然気化方式のバルク供給装置が安価に設置できる。また、既存のバルク供給装置でも、放熱板6と給湯器15を追加するだけでよいので、ベーパライザを追加して強制気化方式に変更するより安価に改善できる。 【0025】また、バルク貯槽1の温度調整のみで、ガス流量には加工を加えないので、放熱板6や給湯器15の系統に不具合が生じてもガス供給には影響を及ぼすことがない。 【0026】 【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の発明によれば、バルク貯槽の胴板に放熱板を取り付けて放熱板の流路に温水を循環させるようにしたので、バルク貯槽は、外気温が下がった場合(例えば、冬場)でもガス化に必要な潜熱が得られ、自然気化発生量が増大すると共に、圧力不良、圧力低下等による気化発生量の低下が防止でき、従来の50kg容器と同等以上の気化発生量が得られる。 【0027】したがって、ベーパライザ等を使用することなく、自然気化方式でのバルク貯槽の採用が可能となる。 【0028】また、バルク貯槽の温度調整のみで気化発生量の調整ができ、ガス流量には加工を加えないので、放熱板の系統に不具合が生じてもガス供給には影響を及ぼすことがない。 【0029】また、請求項2記載の発明によれば、ガス器具への配管から分岐して給湯器を設け、この給湯器からポンプを介して放熱板の流路に温水を循環させるようにしたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、既存のバルク供給設備に放熱板と給湯器とを付加することにより、安価に設置できる。 【0030】また、請求項3記載の発明によれば、給湯器の出口温度を略30°Cとし、ポンプによる温水循環量を調整することにより放熱板からの放熱量を調整するようにしたので、請求項2記載の発明の効果に加えて、夏場に誤って給湯器を運転してもバルク貯槽が40°C以上になることが防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月6日(1999.4.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−291891(P2000−291891A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−99262 |
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