| 【発明の名称】 |
液化石油ガスのバルク供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】菅信 敏
【氏名】鈴木 正男
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| 【要約】 |
【課題】バルク容器内で気化したLPガスの再液化を極力抑える。
【解決手段】縦長形状のバルク容器15の上部に、ガス取出弁17,安全弁19および、ガス取出弁17に接続されるガス供給設備ユニット(ガス放出防止器および圧力調整器)を設ける一方、バルク容器15の側部に、液取入弁33および液取出弁35など他の付属機器を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液化石油ガスを収容するバルク容器の上部に、ガス取出弁,安全弁および前記ガス取出弁に接続されるガス供給設備ユニットを設ける一方、前記バルク容器の側部に、液取入弁および液取出弁など他の付属機器を設けたことを特徴とする液化石油ガスのバルク供給装置。 【請求項2】 ガス取出弁,安全弁およびガス供給設備ユニットを第1のプロテクタで覆うとともに、液取入弁および液取出弁など他の付属機器を第2のプロテクタで覆うことを特徴とする請求項1記載の液化石油ガスのバルク供給装置。 【請求項3】 ガス供給設備ユニットは、ガス放出防止器および圧力調整器を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の液化石油ガスのバルク供給装置。 【請求項4】 バルク容器は、縦長形状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液化石油ガスのバルク供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、液化石油ガスを収容する液化石油ガスのバルク供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】家庭用あるいは業務用の液化石油ガス(以下、LPガスと呼ぶ)は、シリンダ形のLPガスボンベを宅配して交換するシリンダ供給方式が一般的である(例えば、実開平4−136399号公報、実開平5−27500号公報参照)。 【0003】ところが、この方式は、人手不足による配送員の高齢化、配送コストの高騰などの問題があり、工業用あるいは自動車用などのLPガスに従来から適用されている、バルク供給方式が採用される傾向にある(例えば、特開昭59−74091号公報、特開昭60−251083号公報参照)。このバルク供給方式は、工場や給油所などに設置したバルク容器や各種機器からなるバルク供給装置に、バルクローリ車よりLPガスを充填するものである。 【0004】図4および図5は、バルク供給装置の一部断面を含む正面図で、図4はバルク容器1を縦長形状とした場合、図5はバルク容器1を横長形状とした場合である。図4および図5のいずれの場合においても、バルク容器1に収容されているLPガスの液相部Lの上部に気相部Gが存在している。 【0005】バルク容器1の液相部Lに対応する側部には、気相部GからLPガスを取り出すためのガス取出弁3が設けられ、ガス取出弁3に一端が接続された取出パイプ5の他端は、気相部G内に開口している。そして、上記ガス取出弁3には、図6に示すように、ガス放出防止器7,一次圧力調整器9および二次圧力調整器11が順次接続され、これらはプロテクタ13によって覆われている。なお、上記したガス放出防止器7,一次圧力調整器9および二次圧力調整器11は、図4および図5では省略してある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、LPガスは、バルク容器1内で一旦気化したガス(気相部G)が、ガス取出弁3に至る過程で再液化する傾向がある。これは、バルク容器1の上部が主に直射日光Sが当たることなどから、この上部の気相部G付近の温度T1が、バルク容器1の下部の温度T2に比べて高く、この温度差T1−T2により発生するものである。特に、バルク供給装置の設置スペースを最小限に抑えるために、図4に示す縦長形状のバルク容器1が現在商品化されており、この場合には、図5に示す横長形状のものに比べて取出パイプ5が相対的に長くなり、再液化が発生しやすいものとなっている。 【0007】気化したLPガスが再液化すると、ガス取出弁3の下流に接続されているガス放出防止器7や一次圧力調整器9および二次圧力調整器11などの機器の劣化を招き、これに伴い圧力変動あるいはガスストップなどを生じることとなる。図7は、再液化が繰り返し発生した場合の圧力調整器の出口圧力の変動を示したもので、ガスの未使用状態および使用状態を繰り返した後、最終的にガス供給がストップしている。 【0008】そこで、この発明は、バルク容器内で気化したLPガスの再液化を極力抑えることを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1の発明は、液化石油ガスを収容するバルク容器の上部に、ガス取出弁,安全弁および前記ガス取出弁に接続されるガス供給設備ユニットを設ける一方、前記バルク容器の側部に、液取入弁および液取出弁など他の付属機器を設けた構成としてある。 【0010】このような構成の液化石油ガスのバルク供給装置によれば、バルク容器内で気化したLPガスは、取出パイプを必要とすることなく、バルク容器の上部に設けたガス取出弁から直接外部に取り出されて再液化が抑制され、また安全弁をバルク容器の上部に設けることで、放出パイプも不要となる。さらに、バルク容器の側部に他の付属機器を設けることで、LPガス充填作業性や工事性およびメンテナンス性などが向上する。 【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成において、ガス取出弁,安全弁およびガス供給設備ユニットを第1のプロテクタで覆うとともに、液取入弁および液取出弁など他の付属機器を第2のプロテクタで覆う。 【0012】上記構成によれば、第1,第2のプロテクタで各部を覆うことで、美観が向上す。 【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発明の構成において、ガス供給設備ユニットは、ガス放出防止器および圧力調整器を備えている。 【0014】上記構成によれば、再液化の抑制により、ガス放出防止器および圧力調整器の劣化が抑制される。 【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明の構成において、バルク容器は、縦長形状である。 【0016】上記構成によれば、バルク容器を縦長形状として設置スペースを最小限に抑えたものでも、バルク容器の上部にガス取出弁を設けることで、再液化が抑制される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 【0018】図1は、この発明の実施の一形態を示す液化石油ガスのバルク供給装置の一部断面を含む正面図、図2は図1の左側面図、図3は図2の平面図である。バルク容器15は、縦長形状としてバルク供給装置の設置スペースを最小限に抑えたもので、内部に収容されているLPガスは、液相部Lの上部に、液相部Lが気化した気相部Gが存在し、この気相部Gが存在するバルク容器15の上部に、ガス取出弁17,安全弁19および前記ガス取出弁17に接続されるガス供給設備ユニット21が設けられている。ガス供給設備ユニット21は、ガス取出弁17側から配管23の途中に順次接続配置される、ガス放出防止器25,一次圧力調整器27および二次圧力調整器29から構成されている。 【0019】そして、上記ガス取出弁17,安全弁19およびガス供給設備ユニット21は、バルク容器15の上部に装着された第1のプロテクタ31(図3では後述する蓋部31bは省略してある。)により覆われている。この第1のプロテクタ31から、前記配管23が外部に引き出されて図示しないガスメータなどを介して燃焼器に接続される。但し、安全弁19の上端は、第1のプロテクタ31から外部に露出している。 【0020】バルク容器15の液相部Lに対応する側部には、液取入弁33,液取出弁35および図示しない均圧弁,液面計など他の付属機器がそれぞれ装着されている。液取出弁35に一端が接続される液取出パイプ37の他端は、バルク容器15の底部に開口している。そして、上記液取入弁33,液取出弁35および均圧弁,液面計は、バルク容器15の側部に装着された第2のプロテクタ39によって覆われている。 【0021】上記した第1,第2の各プロテクタ31,39は、いずれも各機器の周囲を覆うようにバルク容器15に固定される周壁部31a,39aと、周壁部31a,39aの開口を覆う開閉可能な蓋部31b,39bとで構成されている。なお、符号41で示すものは、梯子である。 【0022】上記した液化石油ガスのバルク供給装置によれば、バルク容器15内の気化したLPガス(気相部G)は、ガス取出弁17から配管23側のガス放出防止器25,一次圧力調整器27および二次圧力調整器29を経てバルク供給装置の外部に取り出され、図示しないガスメータなどを経て燃焼器へ供給される。 【0023】ここで、ガス取出弁17は、バルク容器15の上部に設けられているので、気相部Gとの温度差が殆どなく、このため気化したLPガスの再液化が抑制される。再液化が抑制されることで、ガス取出弁17の下流のガス放出防止器25,一次圧力調整器27および二次圧力調整器29などからなるガス供給設備ユニット21の劣化が抑制され、圧力調整器出口側の圧力変動あるいはガスストップなどの不具合も防止される。 【0024】また、安全弁19を、上記取出弁17と同様に、バルク容器15の上部に設けたので、側部に設けた場合に必要となる放出パイプが不要となる。 【0025】さらに、液取入弁33,液取出弁35および均圧弁,液面計を、バルク容器15の側部に設けたので、LPガスの充填作業性や工事性およびメンテナンス性が向上している。 【0026】 【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、バルク容器内で気化した液化石油ガスは、取出パイプを必要とすることなく、バルク容器の上部に設けたガス取出弁から直接外部に取り出せるので、液化石油ガスの再液化を抑制でき、これによりガス取出弁の下流に接続されるガス供給設備ユニットの劣化を抑制でき、圧力変動やガスストップなどの不具合を防止することができる。また、安全弁をバルク容器の上部に設けたため、側部に設けた場合に必要となる放出パイプを不要とすることができる。さらに、バルク容器の側部に液取入弁および液取出弁など他の付属機器を設けたため、液化石油ガスの充填作業性や工事性およびメンテナンス性などを向上させることができる。 【0027】請求項2の発明によれば、ガス取出弁,安全弁およびガス供給設備ユニットを第1のプロテクタで覆うとともに、液取入弁および液取出弁など他の付属機器を第2のプロテクタで覆っているので、美観向上を達成することができる。 【0028】請求項3の発明によれば、液化石油ガスの再液化の抑制により、ガス取出弁の下流に接続されるガス放出防止器および圧力調整器の劣化を抑制でき、圧力変動やガスストップなどの不具合を防止することができる。 【0029】請求項4の発明によれば、バルク容器を縦長形状としてバルク供給装置の設置スペースを最小限に抑えたものでも、気化した液化石油ガスの再液化を確実に抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月2日(1999.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−291886(P2000−291886A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−96885 |
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