| 【発明の名称】 |
強制対流大気熱源式極低温液化ガスの気化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】関口 優
【氏名】伊藤 進
【氏名】三浦 俊泰
【氏名】西口 豊
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】縦形フィンチューブ10…内に極低温液化ガスを供給し、このフィンチューブ10…の外側に大気を強制循環させることにより、フィンチューブ10…内に供給した前記極低温液化ガスを加熱して蒸発させる気化装置において、前記フィンチューブ10…のフィン10bの枚数を9枚以上に設定し、且つフィンチューブ10…の中央管10aの外径に対する前記フィン10bの半径方向の長さの比を2.5以上に設定し、前記フィン10bの半径方向の長さにより決定される隣接したフィンチューブ10…同士のフィン10bの外縁間の距離を前記中央管10aの外径に対する比において0.5未満に設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦形フィンチューブ内に極低温液化ガスを供給し、このフィンチューブの外側に大気を強制循環させることにより、フィンチューブ内に供給した前記極低温液化ガスを加熱して蒸発させる気化装置において、前記フィンチューブのフィンの枚数を9枚以上に設定し、且つフィンチューブの中央管の外径に対する前記フィンの半径方向の長さの比を2.5以上に設定し、前記フィンの半径方向の長さにより決定される隣接チューブ同士のフィンの外縁間の距離を前記中央管の外径に対する比において0.5未満に設定したことを特徴とする強制対流大気熱源式極低温液化ガスの気化装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、LN2、LNG等の極低温液化ガスを周囲大気の強制対流により蒸発させる縦形フィンチューブ型蒸発器を用いる気化装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】LN2、LNG等の極低温液化ガスを蒸発させるための熱源として、大気を利用する気化装置がある。この気化装置は、比較的小規模の施設において用いられるもので、この構成の従来例を図4に示す。この図4において、気化装置は、カバー1内に縦形フィンチューブ2…の管束を配列し、カバー1の下部に大気導入口3を形成し、カバー1の上部にブロワー4を取り付けると共に、前記縦形フィンチューブ2…の下部にヘッダー6を介してLNG供給管5を接続し、上部にヘッダー8を介してNG送出管7を接続した構造である。この気化装置にあっては、ブロワー4を駆動してカバー1内を負圧に形成することで大気導入口3から大気をカバー1内に吸引し、縦形フィンチューブ2…の間を上昇させ、この上昇する間に縦形フィンチューブ2…内に供給された、例えば−162℃のLNGを加熱して蒸発させるものである。 【0003】また、この気化装置の場合、縦形フィンチューブ2…におけるフィン2bの数は8枚以下であり、中央管2aの外径に対するフィン2bの半径方向の長さの比は通常2.5未満であり、フィン2bの半径方向の長さに対する隣接チューブ同士のフィン2bの外縁間の距離の比は0.5以上に設定されている。例えば、図4の場合、中央管2a=31m/m、フィン2bの長さ=52m/m、フィン2bの外縁間の距離65m/mである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来の比較的小規模の気化装置の場合、一般の自然対流式のものを使用しているため、大気側の伝熱面積には制約があり、隣接チューブ同士のフィンの外縁間についてもある程度以上の距離が離されている。このため、次のような欠点がある。 【0005】1.フィン2bの外表面温度が低く(図4の例では、−85℃程度)抑えられるため、強制対流式でありながら、霜着による性能低下の影響が大きく、長時間の連続運転ができない。 2.強制対流式としては大気流路の空隙割合が大きいため、大気側の温度変化幅(温度効率)を大きくとることができず、より多くの大気流量が必要となる。 【0006】本発明の目的は、連続運転を行っても霜着せず、更に大気を大量に対流させないで済む強制対流大気熱源式極低温液化ガスの気化装置を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、強制対流大気熱源式極低温液化ガスの気化装置において、縦形フィンチューブ内に極低温液化ガスを供給し、このフィンチューブの外側に大気を強制循環させることにより、フィンチューブ内に供給した前記極低温液化ガスを加熱して蒸発させる気化装置において、前記フィンチューブのフィンの枚数を9枚以上に設定し、且つフィンチューブの中央管の外径に対する前記フィンの半径方向の長さの比を2.5以上に設定し、前記フィンの半径方向の長さにより決定される隣接チューブ同士のフィンの外縁間の距離を前記中央管の外径に対する比において0.5未満に設定したことを特徴とするものである。 【0008】 【作用】縦形フィンチューブには、極低温液化ガスがこの下部から供給されると共に、蒸発用の大気もカバーの下部に形成した大気導入口からカバー内に導入されてカバー内を上昇し、この間にフィンチューブ内に供給された極低温液化ガスを加熱して蒸発させたのち、カバー上部に形成した大気排出口から大気中に排出される。フィンチューブ内で蒸発した極低温液化ガスは、フィンチューブの上部のヘッダーに集められたのち、送出管を経由して消費側に送出される。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明が適用される気化装置は、大気を熱源とし、この大気をブロワー等により強制的に縦向きに多数配列されたフィンチューブ間に対流させて、このフィンチューブ内に供給された極低温液化ガスを加熱し、蒸発させる型のもので、一般に強制対流大気熱源式と称されるものである。 【0010】この気化装置は、ステンレス等の金属材でカバーが形成され、このカバー内にフィンチューブが配列されていて、夫々のフィンチューブには、下部ヘッダーから極低温液化ガスが供給され、蒸発したガスは上部ヘッダーで集合されたのち、消費側に送出される。フィンチューブもステンレスのような、耐低温伝熱特性を有する金属で作られている。 【0011】フィンチューブの中央管の周囲に放射状に形成されるフィンは、等角度で9枚以上、16枚以下が実用的で、8枚以下になると温度効率が小さく、反対に17枚以上にすると温度効率は大きいが、大気の対流抵抗が著しく増大してブロワー等を大型化したりする必要があると共に騒音も大きくなる。また、フィンの数が増加すると材料費に加えて、このフィンを中央管に溶接したりする手数も増し、製作費の高騰を招き、実用的ではなくなる。 【0012】また、フィンの半径方向の長さは、中央管の外径に対する比を2.5〜3.5の範囲に設定することが望ましく、この範囲を超えた場合、温度効率が低下したり、装置が大型化することになる。 【0013】また、隣接するフィンチューブのフィンの外縁同士の間隔は、中央管の外径に対して0.1〜0.4の範囲が好ましく、この範囲を超えた場合、温度効率が低下したり、製作が難しくなったり、装置が大型化するようになる。 【0014】 【実施例】図1に基づいて本発明の実施例を詳述する。この実施例図は、大気が対流する空間(カバー)内に配置されたフィンチューブの配列の一部を示す平面図であって、従来例を示した図3に相当する。この図1において、符号の10…はフィンチューブ、10aはフィンチューブ10を構成している中央管、10bは前記中央管10aの周囲に放射状に取り付けられたフィンであって、このフィン10bは、等角度になるように12枚が取り付けられていると共に、フィン10bの半径方向における長さLは、中央管10aの外径Pに対し、その比が3.5に設定され、更に、隣接するフィンチューブ10におけるフィン10bの先端(外縁間)の間隔(距離)Wは、中央管10aの外径Pに対し、その比が0.15に設定されている。実施例の場合、P=31m/m、L=109m/m、W=15m/mである。 【0015】 【発明の効果】本発明は以上のように、従来技術に比べ、強制対流式の利点を活かして大気側の伝熱面積を大きく設定できるため、フィンの外表面温度を上昇(図2の例では従来図を同じ条件で−85℃→−44℃)させることができる。このため、霜着による性能低下の影響が緩和され、より長時間の連続運転が可能となる。 【0016】また、フィンチューブ単位長さ当りの伝熱量が増大(図2では従来図と同じ条件で約1.64倍)するため、同一パス数でもフィンチューブ長を短くすることができる。この結果、液化ガス側の圧力損失の低減が可能となる。 【0017】また、大気流路の空隙割合を小さく設定できるため、大気側の温度変化幅(温度効率)を大きくとることができ、必要大気流量の削減が可能となる。この結果、ブロワー等の小型化、低騒音化が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社 【識別番号】000220000 【氏名又は名称】東京ガス・エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067091 【弁理士】 【氏名又は名称】大橋 弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−283394(P2000−283394A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−93351 |
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