トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F17 ガスまたは液体の貯蔵または分配




【発明の名称】 ガスを充填する容器
【発明者】 【氏名】ロバート・マイケル・リー

【氏名】グラハム・シドニー・ローレンス

【要約】 【課題】容器に加圧ガスまたはガス混合物を充填するための方法および装置の提供。

【解決手段】ガス容器充填システムは最初に圧力制御器によって極めて正確に1リットルの容量を満たす。この圧力制御器は下流の熱的質量流量制御器による制御下にあって、50cc/分の一定漏出を生じさせる。これは圧力制御器の最小絞りに釣り合い、そのために弁がいかなるときにも完全には閉じず、そして制御器が限界に達しないことは確かである。充填は、充填弁を開いて定容量槽(設定圧力において正確に保持される)からミクロボンベ(micro−cylinder cylinder)へ静かに移行させるタッチスクリーン(touch screen)によって開始される。これは0.15秒未満という一定充填時間および40bargにおける±0.35%(すなわち39.9−40.1barg)という一定精度をもたらす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つの容器にあらかじめ選択された圧力のガスを充填するための装置であって、圧力P1の該ガスを含有する定容量槽(fixed volume vessel)、該定容量槽からバッファ容量槽(buffer volume vessel)に延びる管路、前記ガスが圧力P2(ここにP2はP1よりも低い)において該バッファ容量槽に達するように前記管路中のガスの圧力をモニターして制御するための圧力制御器、該バッファ容量槽から少なくとも1つの充填ノズルに延びる後続管路、該バッファ容量槽から、充填されるガスカプセルへのガスの流れを制御するための該後続管路内に配設された弁を含み、さらに該バッファ容量槽が、充填される該容器の容量または総容量よりも大きい容量を有する装置。
【請求項2】 該圧力制御器の最小絞り(turndown)に釣り合う一定漏出を生じさせるために、該圧力制御器の下流に質量流量制御器(massflow controller)を備える請求項1記載の装置。
【請求項3】 圧力P0の該ガスの源をさらに後続の管路によって該定容量槽に接続し、そして前記管路内の圧力制御器が該定容量槽に達するガスの圧力をP1(ここにP1はP0よりも低い)に制御する請求項1または2記載の装置。
【請求項4】 少なくとも1つの容器にあらかじめ選択された圧力のガスを充填する方法であって、最初に定容量槽中に圧力P1の該ガスを保持し;該定容量槽からバッファ容量槽への該ガスの流れを、該バッファ容量槽中の該ガスの圧力がP2(ここにP2はP1よりも低い)となるようにモニターして制御し;そして該圧力P2の該ガスを該バッファ容量槽から、該容器(単数または複数)に充填するための少なくとも1つのノズルに送る工程を含む方法。
【請求項5】 該ガスを圧力P0に保たれる前記ガスの源から該定容量槽に送り、該源から該定容量槽への該ガスの流れを、P1がP0よりも低いように制御する請求項4記載の方法。
【請求項6】 該容器が容量5mlのガスカプセルであり該ガスがヘリウムである請求項4または5記載の方法。
【請求項7】 前記源におけるガスの圧力P0が100barg、該定容量槽中のガスの圧力P1が80barg;該バッファ容量槽中のガスの圧力P2が45bargそして該容器中の該ガスの圧力が40barg±0.35%である請求項5または6記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器に加圧ガスまたはガス混合物を充填するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】疑いを起こさせないように、本明細書中における「ガス」という用語には単一ガスのみならずガス混合物をも含ませるつもりである。
【0003】ガスは産業の至る所および医療において多くの用途がある。鋼鉄の製造において多量のガス、例えば酸素を必要とする場合に、その酸素は空気分離装置から炉への専用配管に沿って直接供給することができる。しかし、極めて多くの用途では、ガスは最終使用者にボンベで配送される。たとえば、医療用ガスは病院、薬局または最終使用者の家にボンベで配送されることが多い。
【0004】溶接用ガス混合物は常に種々の組成のガス混合物がボンベに充填される第1の場所から溶接作業が行われる場所までの間に特殊なガスボンベで輸送される。
【0005】ガスの種類およびその用途、ボンベの材料ならびにその構造および設計により、それぞれに応じてボンベ中のガス圧が変わる。
【0006】用途により、たとえばPCT Published ApplicationWO94/24263に記載されているように、患者の皮膚からの薬剤の無針注入においては、たとえば最高80bargの高圧でガスカプセル中に保持されているヘリウムによってその推進力がもたらされる。このような医療用の場合には、ヘリウムの圧力を極めて厳密な許容値まで熟知していることが重要である。さらに、何百万ではないにしても何千というガスカプセルを充填する場合には、充填作業をやがてはぎりぎりの最小限まで縮小させることが工業的に重要である。
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、容器中のガスの圧力の精度と再現性を向上させる装置および方法を提供し、さらに充填作業を完了するのに要する時間を短縮することにある。本発明の1つの態様によれば、少くとも1つの容器にあらかじめ選択された圧力のガスを充填する装置は、圧力P1のガスを含有する定容量槽、該定容量槽からバッファ容量槽に延びる管路、前記ガスが圧力P2(ここにP2はP1よりも低い)で該バッファ容量槽に到達するように前記管路中のガスの圧力をモニターして制御するための圧力制御器、該バッファ容量槽から少くとも1つの充填ノズルまで延びる後続管路、バッファ容量槽から、充填されるガスカプセルへのガスの流れを制御するために該後続管路内に配設された弁を含み、さらに該バッファ容量槽は充填される容器の容量または総容量よりも大きい容量を有する。
【0007】好ましい態様では、圧力制御器の最小の絞りに釣り合う一定の漏出を生じさせるために圧力調整器の下流に質量流量制御器を備えている。これによって、いかなるときにも圧力制御器が完全には閉じないこともまた不動帯(dead band)に入らないことも確かである。
【0008】本発明の別の態様によれば、少くとも1つの容器にあらかじめ選択された圧力のガスを充填する方法は、最初に定容量槽中に圧力P1のガスを保持し;該定容量槽からバッファ容量槽へのガスの流れを、該バッファ容量槽中のガスの圧力がP2になるようにモニターして制御し;そして圧力P2のガスを容器(単数または複数)に充填するためにバッファ容量槽から少くとも1つのノズルに向かって通す工程を含む。
【0009】1つの態様では、容器が5ml容量のガスカプセルでガスがヘリウムである。ここで、添付線図の図面を参照しながら実施例によって本発明の態様を説明する。
【0010】図示のように、1つ以上の容器2に加圧ガスを充填するための装置1は圧力槽4の形をしたガスの源を包含し、該ガスはP0の圧力で槽4中に保持されている。管路6は圧力槽4から定容量槽8に延びる。管路6内の圧力槽4と定容量槽8との間に圧力制御器10が配設されている。
【0011】第2管路14が定容量槽8からバッファ容量槽12までの間に延びて管路14内に圧力制御器16が配設されている。
【0012】第3管路18がバッファ容量槽12から1つ以上の充填ノズル20に向って延びる。第3管路18内に弁22が配設されている。
【0013】第4管路24が第3管路18からバッファ容量槽12と弁22との間の位置に向かって延びて、前記第4管路24内に質量流量制御器26が配設されている。
【0014】使用時には、ガスを管路6に沿って圧力槽4から定容量槽8へ送出して定容量槽8に達するガスが圧力P1(ここにP1はP0よりも低い)となるように、圧力制御器10を設定する。
【0015】圧力制御器16は第2管路14中のガスの圧力をモニターし、フィードバック制御装置(feedback control)を用いて管路14に沿ってバッファ容量槽12へと流れるガスの圧力を制御する。実際には、圧力制御器16が設定圧力値に達するように閉塞器(closer)を絞る。これによって最終圧力が得られ、バッファ容量槽12は正確に圧力P2(ここにP2はP1よりも低い)に保持される。
【0016】容器2をそれぞれのノズル20と結合させてから弁22を開くと、バッファ容量槽12中に保持されたガスはほとんど瞬間的に移行して管路18を経て容器2(単数または複数)を満たす。
【0017】バッファ容量槽12が、充填される容器2の総容量よりも大きい容量を有することが重要な特徴である。
【0018】圧力制御器16がいかなるときにも完全には閉じないことを確実にもたらすことによって該制御器の精度が維持される。これは、熱的質量流量制御器26を介してバッファ容量槽12からの、圧力制御器16の最小の絞りに釣り合う微細な漏出を生じさせることによって達成される。この機構によって圧力制御器16がいかなるときにも不動帯に入らないことは確かである。
【0019】例として、医療用に、たとえば患者の皮膚からの薬剤の無針注入に用いるためのガスカプセル状容器2に充填することが必要な場合には、5mlの容量を有する各ガスカプセルにヘリウムガスを40bargの圧力まで充填する。
【0020】圧力容器4は約100bargの圧力のヘリウムガスを供給する。圧力制御器10は、容量が1リットルの定容量槽8に圧力80bargのヘリウムを充填することが可能なように設定される。ついで圧力制御器16は45bargの圧力でバッファ容量槽12にヘリウムを供給し、そして毎分50ccの一定の漏出を生じるように質量流量制御器26を設定する。この準備によって、ガスカプセルに0.15秒で、圧力が40barg±0.35%のヘリウムを充填することができる。
【0021】変更態様として、定容量槽8はそれ自体槽である必要はなく、管路6と14との間に挿入される拡大管部分であることもできよう。上記態様および特に実施例において、ガスカプセル/容器2に、圧力の精度が極めて僅かな公差内にあるヘリウムのようなガスを極めて高速で充填できることは明らかであろう。
【0022】前記装置および方法が、一定の圧力において迅速かつ高精度で実質的に任意の容量のガスボンベに充填するのに適することは明らかである。
【出願人】 【識別番号】591009657
【氏名又は名称】ザ・ビーオーシー・グループ・ピーエルシー
【氏名又は名称原語表記】THE BOC GROUP PUBLIC LIMITED COMPANY
【出願日】 平成11年11月24日(1999.11.24)
【代理人】 【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
【公開番号】 特開2000−266291(P2000−266291A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−332835