| 【発明の名称】 |
乾式逆火防止器 |
| 【発明者】 |
【氏名】梶山 哲夫
【氏名】長縄 新太郎
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| 【要約】 |
【課題】圧力損失を低減できながらも大量の燃料ガスを流通させることのできる乾式逆火防止器を提供する。
【解決手段】消炎具(16)を円筒形に形成した複数の消炎素子(17)を同心状に挿嵌配置して構成する。内外に位置している消炎素子(17)同士で形成される空間の一部を遮断弁室(5)に連通接続するとともに、遮断弁室(5)と連通していない消炎素子(17)同士間の空間を本体ケーシング(1)のガス導出口(23)に連通させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体ケーシング(1)の内部に形成した燃料ガス通路に燃料ガスの正常流の圧力で開弁作動する逆止弁体(7)と、逆火時に作動して燃料ガス通路を遮断する遮断弁体(11)とを配置し、この遮断弁体(11)の配設個所よりも正常流方向での下流側に消炎具(16)を配置してなる乾式逆火防止器において、消炎具(16)を円筒形に形成した複数の消炎素子(17)を同心状に挿嵌配置して構成し、内外に位置している消炎素子(17)同士で形成される空間の一部を遮断弁室(5)に連通接続するとともに、遮断弁室(5)と連通していない消炎素子(17)同士間の空間を本体ケーシング(1)のガス導出口(23)に連通させてあることを特徴とする乾式逆火防止器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アセチレン、エチレン、プロパンガス、都市ガス等の可燃性ガスを供給する装置や配管類に介在させて、逆火時に可燃性ガスへの逆火伝播を防止するとともに、可燃性ガスの供給を遮断する機構を有する乾式逆火防止器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、可燃性ガスの逆火伝播を阻止するための逆火防止器は多種提案されている。従来の乾式逆火防止器は、逆火時に消炎具で逆火炎を消炎し、爆圧による急激な圧力上昇で遮断弁を閉じてガス供給を止める構造になっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】近年、ガス溶断装置等で複数のガス燃焼器具を配置し、各ガス燃焼器具にガス集合配管から分岐させて燃料ガスを供給するようになってきている。このため、ガス集合配管を流れる燃料ガスの流量が大流量化している。ところが、従来この種逆火防止器に使用されている消炎具として、一般的には焼結金属製のフィルタが使用されている。しかし、焼結金属製のフィルタでは、直径や長さに製造限界があることから、単体の焼結金属製のフィルタでは圧力損失を抑制した状態で使用流量を増加させることは困難であるという問題があった。 【0004】本発明は、このような点に着目して、圧力損失を低減できながらも大量の燃料ガスを流通させることのできる乾式逆火防止器を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために本発明は、乾式逆火防止器のケーシング内に円筒形に形成した複数の消炎素子を同心状に挿嵌配置し、内外に位置している消炎素子同士で形成される空間の一部を遮断弁室に連通接続するとともに、遮断弁室と連通していない消炎素子同士間の空間を本体ケーシングのガス出口に連通させたことを特徴としている。 【0006】 【発明の作用】本発明では、筒状に形成した消炎素子を多重に挿嵌してケーシング内に配置し、内外に位置している消炎素子同士で形成される空間の一部を遮断弁室に連通接続するとともに、遮断弁室と連通していない消炎素子同士間の空間を本体ケーシングのガス出口に連通させていることから、遮断弁室から内外消炎素子間に流入した燃料ガスは、消炎素子を通過して、内外消炎素子同士の空間からガス出口に流出することになる。このため、圧力損失を抑制することができながらも大量の燃料ガスを流通させることができることになる。 【0007】 【発明の実施の形態】図は本発明を適用した乾式逆火防止器の中央縦断面図である。この乾式逆火防止器は、ケーシング(1)の内部に弁収容部(2)と消炎具収容部(3)とを直列に形成し、弁収容部(2)内に逆止弁室(4)と遮断弁室(5)が形成してある。逆止弁室(4)の一方はガス取入口(6)に連通接続しており、その他方は遮断弁室(5)に連通接続している。また、遮断弁室(5)の他方は消炎具収容部(3)に連通接続している。 【0008】逆止弁室(4)に収容した逆止弁体(7)は、ガス取入口(6)と連通するガス導入路(8)に向かってバネ(9)で閉弁付勢されており、ガス取入口(6)側に位置する逆止弁体(7)の端面部分から筒体(10)が一体突出しており、この筒体(10)がガス導入路(8)に挿嵌されている。 【0009】遮断弁室(5)は、ケーシング(1)の中心軸と直交する状態に形成してあり、遮断弁室(5)に装着し遮断弁体(11)は閉弁付勢バネ(12)で消炎具収容部(3)との連通路(13)側に閉弁付勢されている。また、この遮断弁体(11)に螺合固定した遮断弁棒(28)が消炎具収容部(3)との連通路(13)側に導出してあり、この遮断弁棒(28)の導出先端部はリセット杆(14)に当接している。このリセット杆(14)はケーシング(1)に形成したリセット杆ケース(27)に出退可能な状態で装着してあり、クリックストップ機構(15)により遮断弁体(11)が開弁姿勢となる状態に保持されている。 【0010】消炎具収容部(3)に収容される消炎具(16)は、筒形に形成された3本の焼結金属製消炎素子(17)と、この消炎素子(17)の両端部を固定する閉塞板(18)(19)とで構成してある。そして、各消炎素子(17)は入れ子式に挿嵌した状態で配置してあり、各端面をそれぞれ閉塞板(18)(19)に固定することにより、消炎素子(17)の筒壁内外に形成される空間(20)をガス通路に形成してある。 【0011】一対の閉塞板(18)(19)のうち遮断弁室(5)側に位置する閉塞板(18)には、最内側に位置する消炎素子(17a)の内側空間(20a)と、第2・第3消炎素子(17b)・(17c)間の空間(20c)を連通路(13)に連通させるための連通孔(21)が透設してある。図中符号(22)は閉塞板(18)とケーシング(1)の本体内面との間にガス通路を形成するためのスペーサである。 【0012】一方ガス導出口(23)側に位置する閉塞板(19)には、最内側に位置する消炎素子(17a)と第2消炎素子(17b)との間の空間(20b)と、第3消炎素子(17c)の外側に位置する空間(20d)をガス導出口(23)に連通させるための連通孔(24)が透設してある。図中符号(25)は閉塞板(19)とケーシング(1)の蓋体内面との間にガス通路を形成するためのスペーサ、(26)はリセット杆を開弁側に付勢している付勢バネである。 【0013】上述の構成からなる逆火防止器では、通常使用時には、ガス取入口(6)から流入した燃料ガスのガス圧で逆止弁体(7)がバネ(9)に抗して押し込まれ、逆止弁体(7)は開弁姿勢となる。したがって流入した燃料ガスは、逆止弁室(4)から遮断弁室(5)に流入する。遮断弁室(5)に装着した遮断弁体(11)は開弁姿勢に保持されていることから、遮断弁室(5)に流入した燃料ガスは消炎具収容部(3)に流入し、消炎素子(17)同士間に位置する空間から各消炎素子(17)を通過して、ガス導出口(23)から作業機器に供給されることになる。 【0014】そして、作業機器側で逆火が発生すると、その火炎及び爆圧は逆火防止器のガス導出口(23)から消炎具収容部(3)に伝播される。消炎具収容部(3)に伝搬された火炎は、消炎素子(17)を貫通しようとするが、消炎素子(17)の存在で消炎されることになる。ところでこの時、遮断弁体(11)は開弁姿勢にあることから、爆圧は消炎素子(17)を貫通して連通路(13)から遮断弁室(5)を通って逆止弁室(4)に流入し、その爆圧が閉弁付勢バネ(9)と共働する状態となるため、逆止弁体(7)が瞬時に閉弁作動する。そして、逆止弁体(7)が閉弁姿勢に切り換わると、逆止弁室(4)よりも正常流れ方向下流側では逆火圧が作用することになって内圧が上昇することから、リセット杆ケース(27)内のバネ(26)に抗して、リセット杆(14)が外側に飛び出す。リセット杆(14)が飛び出すと遮断弁体(11)も支えがなくなるので、遮断弁体(11)がリセット杆方向に移動し、遮断弁が閉の状態となり、作業機器へのガス供給が遮断されることになる。 【0015】遮断弁体(11)が閉弁姿勢に切り換わると、その遮断弁体(11)の動きでリセット杆(14)がケーシング(1)の外壁から突出することになることから、逆止防止器が作動し、作業機器へのガス供給が遮断していることを外部から認知することができる。 【0016】そして、リセット杆(14)をケーシング(1)内に押し込むと、遮断弁体(11)は開弁姿勢を維持することになるから、ガス源側のガス圧で逆止弁体(7)が開弁作動されることとあいまって、燃料ガス供給系を通常の使用状態に簡単に復旧させることができる。 【0017】 【発明の効果】本発明は、筒状に形成した消炎素子を多重に挿嵌してケーシング内に配置し、内外に位置している消炎素子同士で形成される空間の一部を遮断弁室に連通接続するとともに、遮断弁室と連通していない消炎素子同士間の空間を本体ケーシングのガス出口に連通させていることから、遮断弁室から内外消炎素子間に流入した燃料ガスは、各消炎素子を通過して、内外消炎素子同士の空間からガス出口に流出することになる。このため、小型でありながら消炎素子収容部での流路断面積を十分確保することができることになるから、ガス供給系としての圧力損失を抑制することができながらも大量の燃料ガスを流通させることができることになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000158301 【氏名又は名称】岩谷瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月23日(1999.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068892 【弁理士】 【氏名又は名称】北谷 寿一
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| 【公開番号】 |
特開2000−240899(P2000−240899A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−44579 |
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