| 【発明の名称】 |
液化ガス貯槽のボイルオフガス処理方法および液化ガス貯蔵装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 康弘
【氏名】淵元 洋一
【氏名】氏田 宗治
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| 【要約】 |
【課題】LNGなどの貯蔵中に発生するBOGを、簡単な構成で適切に処理する。
【解決手段】複数のLNG貯槽10a,10bでLNGを貯蔵しながら、発生するBOGはBOG配管18を介してBOG圧縮機などへ送り、処理する。BOGの需要が少ない深夜などでは、LNG移送ポンプ11を作動させ、LNG貯槽10aからLNGをLNG貯槽10bに移送させる。LNGは、フィード管14の先端からロート管15の受入口9に流入する。受入口9の周囲は密閉装置16によって気密に封止され、BOG配管18から流量コントロール弁17を介してBOGが導かれる。流入するLNGにBOGは巻き込まれ、ロート管15の下端の吐出口5からLNG貯槽10b内の液面下に吐き出される。時間の経過とともにBOGの発生量は増加する。BOGの吸収と放出とのタイミングを、需要のタイミングに合わせ、適切な処理を行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液面よりも上方に開口して液化ガスを受入れる受入れ口が設けられ、液面よりも下方に吐出口が設けられる受入管を備える液化ガス貯槽で、受入管に液化ガスを流入させて、受入口でボイルオフガスを吸引させ、吸引後、時間の経過とともに発生量が増加するボイルオフガスを、需要に応じて供給することを特徴とする液化ガス貯槽のボイルオフガス処理方法。 【請求項2】 液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽と、液化ガス貯槽の外で、液化ガス貯槽内の液面よりも上方に開口して液化ガスを受入れる受入口が設けられ、液化ガス貯槽内の液面よりも下方に液化ガスを吐出する吐出口が設けられる受入管と、液化ガスを、受入管の受入口に流し込むように供給する液化ガス用ポンプと、受入管の受入口の周囲を気密に外囲する密閉装置と、液化ガス貯槽からボイルオフガスを密閉装置内の受入口の周囲に導くボイルオフガス管路とを含むことを特徴とする液化ガス貯蔵装置。 【請求項3】 前記液化ガス貯槽は複数基設けられ、複数基の液化ガス貯槽のうち、前記受入管が設けられる液化ガス貯槽は、気相の設計圧力を他の液化ガス貯槽の気相の設計圧力よりも高くしておくことを特徴とする請求項2記載の液化ガス貯蔵装置。 【請求項4】 前記受入管は吐出口からの液化ガスの吐出角度が可変であることを特徴とする請求項2または3記載の液化ガス貯蔵装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガス(以下、「LNG」と略称することがある)などの液化ガスを貯蔵する際に発生するボイルオフガス(以下、「BOG」と略称することがある)の取扱いに関し、特に液化天然ガス貯槽のボイルオフガス処理方法および液化ガス貯蔵装置に関する。 【0002】 【従来の技術】都市ガスの原料や火力発電所の燃料などに広く利用されているLNGは、LNGタンカなどで大量に運搬され、LNG貯槽などに一旦貯蔵された後、需要に応じて取出される。LNGは、約−160℃の超低温の液体であり、LNG貯槽の断熱壁を通じて大気などからの熱が入込む自然入熱などによって気化し、BOGが発生する。BOGが発生すると、LNG貯槽の液面より上方の気相の圧力が上昇し、LNG貯槽の設定圧力を超える恐れがある。このため、LNG貯槽から発生するBOGは、いつまでもLNG貯槽内の気相部に留めることはできず、適切な処理を施す必要がある。 【0003】従来からのBOG処理では、LNG貯槽で発生するBOGを、BOG圧縮機で昇圧し、都市ガスの原料、あるいは火力発電所の燃料などに使用している。BOGを都市ガスの原料として使用する際には、BOGの成分が主としてメタンであり、LNG中の低沸点成分であるので、たとえば特開昭56−41297に開示されているように、BOGにエタンやプロパン等のメタンよりは分子量が大きい炭化水素を添加し、成分をLNGに近付けた上で再液化させる必要がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のBOG処理では、LNG貯槽で発生するBOGを都市ガスの原料や火力発電所の燃料などとして利用するので、都市ガスや電力の需要が少ない深夜には円滑にBOGを処理することができなくなってしまう。都市ガスの供給は、配管系統内で、圧力を段階的に低くしながら行われるので、都市ガスの需要が少ない深夜などには、BOGを最も需要量が多くなる高圧の供給系統に昇圧して送出する必要がある。このため、大規模なBOG圧縮機が必要になる。 【0005】本発明の目的は、簡単な構成で、一時的にBOGの発生量を低減させ、BOGを適切に取扱うことができる液化ガス貯槽のボイルオフガス処理方法および液化ガス貯蔵装置を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、液面よりも上方に開口して液化ガスを受入れる受入れ口が設けられ、液面よりも下方に吐出口が設けられる受入管を備える液化ガス貯槽で、受入管に液化ガスを流入させて、受入口でボイルオフガスを吸引させ、吸引後、時間の経過とともに発生量が増加するボイルオフガスを、需要に応じて供給することを特徴とする液化ガス貯槽のボイルオフガス処理方法である。 【0007】本発明に従えば、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽には、液面よりも下方に吐出口が設けられる受入管が備えられる。受入管の受入口は、液面よりも上方に開口する。受入管の受入口に液化ガスを流入させて吸引させると、受入口の圧力が下がり、周囲のボイルオフガスを巻き込んで吸引する。液化ガスの液面よりも下方に設けられる吐出口からは、受入口で巻き込まれたボイルオフガスが吐出される。ボイルオフガスは、受入口と吐出口との高度差に対応するヘッド圧で圧縮され、再液化される。受入管の吐出口付近にすでに存在している液化ガスは、液面から吐出口までの深さに対応するヘッド圧相当の過冷却状態にある。受入管の受入口に流入する液化ガスは、供給されるまでに受ける入熱で温度が上昇し、またボイルオフガスを巻き込んで再液化させる際にボイルオフガスが周囲に熱を放出するので、吐出口付近に存在していた液化ガスよりも温度が高く、過冷却度が低くなって、再度気化しやすい状態にある。液化ガス貯槽への液化ガスの受入れ後に、時間の経過とともに過冷却度の低い液化ガスは上方に拡散する。液面に近づくほど、液化ガスのヘッド圧が減少するので、液化ガスは再度気化してボイルオフガスが発生しやすくなる。液化ガスを受入管に流入させる際にボイルオフガスを吸引させるタイミングを、たとえばボイルオフガスの需要が少ない時間帯に合わせれば、ボイルオフガスを吸引した後、再び再気化してボイルオフガスが発生するようになるタイミングをボイルオフガスの需要が増大する時間帯に合わせることができ、簡単な構成でボイルオフガスを適切に処理することができる。 【0008】さらに本発明は、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽と、液化ガス貯槽の外で、液化ガス貯槽内の液面よりも上方に開口して液化ガスを受入れる受入口が設けられ、液化ガス貯槽内の液面よりも下方に液化ガスを吐出する吐出口が設けられる受入管と、液化ガスを、受入管の受入口に流し込むように供給する液化ガス用ポンプと、受入管の受入口の周囲を気密に外囲する密閉装置と、液化ガス貯槽からボイルオフガスを密閉装置内の受入口の周囲に導くボイルオフガス管路とを含むことを特徴とする液化ガス貯蔵装置である。 【0009】本発明に従えば、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽には、液化ガス貯槽の外で液化ガス貯槽内の液面よりも上方に開口して液化ガスを受入れる受入口が設けられ、液化ガス貯槽内の液面よりも下方に液化ガスを吐出する吐出口が設けられる受入管が備えられる。受入管の受入口の周囲は、密閉装置によって気密に外囲され、液化ガス貯槽からボイルオフガスを密閉装置内の受入口の周囲に導くボイルオフガス管路が設けられる。液化ガス用ポンプによって、液化ガスを受入管の受入口に流し込むように供給すると、液化ガス中にボイルオフガスが巻き込まれ、受入管の吐出口から液化ガスの液面よりも下方に液化した状態で吸収される。ボイルオフガスを液化させた液化ガスは、他の液化ガスよりも過冷却度が小さく、液面に近づくと再び気化してボイルオフガスを発生しやすい。ボイルオフガスの需要が少ない時間帯に液化ガス用ポンプを稼働させてボイルオフガスを液化ガス中に吸引させ、時間の経過にしたがって増大するボイルオフガスの発生を、ボイルオフガスの需要時間に合わせれば、ボイルオフガスを適切に処理しながら液化ガスを貯蔵することができる。 【0010】また本発明で前記液化ガス貯槽は複数基設けられ、複数基の液化ガス貯槽のうち、前記受入管が設けられる液化ガス貯槽は、ガス相の設計圧力を他の液化ガス貯槽のガス相の設計圧力よりも高くしておくことを特徴とする。 【0011】本発明に従えば、複数の液化ガス貯槽のうち、液化ガスを受入れてボイルオフガスを吸収させる液化ガス貯槽の設計圧力を他の液化ガス貯槽よりも高くしておくので、その液化ガス貯槽内のボイルオフガス発生量を他の液化ガス貯槽内よりも抑制することができ、ボイルオフガス吸収後に上昇するボイルオフガス発生量を平準化することができる。 【0012】また本発明で前記受入管は吐出口からの液化ガスの吐出角度が可変であることを特徴とする。 【0013】本発明に従えば、受入管の吐出口からの液化ガスの吐出角度が可変であるので、ボイルオフガスを巻き込んだ液化ガスを、液化ガス貯槽内の液面管に導入する際の流動方向を変化させて、ボイルオフガス吸収後に、ボイルオフガスが再気化されるまでの時間など、運転条件の調整を行うことができる。 【0014】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態として、LNG貯槽1のボイルオフガス処理のための概略的な構成を示す。LNG貯槽1には、LNG配管2を介して、LNG輸送船からのLNG、あるいは他のLNG貯槽からのLNGを輸送して供給することができる。LNG配管2の先端には、フィード管3が接続され、LNG貯槽1の外壁を貫通して内部にLNGを受入れることができる。フィード管3の先端は、LNG貯槽1の底部までLNGを導くロート管4の上端に連絡する。受入管であるロート管4の下端は、「T」形に横方向へ方向が変わり、横方向の両端側に吐出口5がそれぞれ設けられる。LNG貯槽1の上部には、BOG配管6が接続され、LNG貯槽1の液面7の上方の気相8として発生するボイルオフガスを、需要先に供給する。液面7よりも上方に、ロート管4の上端の受入口9が開口する。フィード管3の先端は、受入口9に臨むように配置され、フィード管3の先端と受入口9との間には隙間が設けられ、LNG貯槽1内の気相8と連通している。フィード管3の先端と受入口9との連絡部分は、液面7の最高液よりも高い位置に配置し、常に気相8と連通するようにされている。 【0015】フィード管3およびロート管4にLNGを流すと、LNGの流速によって、開口している受入口9の圧力は下がり、LNG貯槽1内のボイルオフガスを巻き込むことになる。巻き込み量は、LNGが液面7に達するときの落下速度に依存する。落下速度が大きくなるほど、巻き込み量は増加する。巻き込まれたボイルオフガスは、「T」形のロート管4の下端両側の吐出口5からLNG貯槽1内のLNG中に吐き出される。ロート管4の下端の形状は、図1に示すような「T」形以外にも、「L」形などが用いられることもある。「L」形では、吐出口は1カ所となる。吐き出されるボイルオフガスの全部または一部は、LNGのヘツド圧によって押し潰されて再液化する。LNGの受入れ前から吐出口5の周囲に存在しているLNGは、液面7からの深さに対応するヘツド圧相当の過冷却状態にある。受入れられるLNGは、LNG配管2内にポンプで昇圧されて供給される際や、LNG配管2で輸送される際に入熱を受けて温度が上昇している。また、巻き込まれて再液化するLNGも、ボイルオフガスが凝縮する際に周囲に熱を放出しているため、吐出口5の周囲に存在しているLNGより吐き出されるLNGの方が温度は高くなる。したがって、吐出口5から吐き出されるLNGは過冷却度が低く、再度気化しやすい状態にある。 【0016】図2は、たとえば14万klの容積を有するLNG貯槽1に、液位10mから3000m3/hの流入速度で、深夜零時から6時間かけてLNGを受入れるとき、図1のBOG配管6のA部で観測されるBOGの発生量を経時的に示す。受入れ前から、LNG貯槽1への外部からの自然入熱のために、2t/hのBOGが発生している。零時にLNGの受入れを開始すると、開始後はボイルオフガスの巻き込みが支配的になるので、A部で観測されているBOGの発生量は減少し、0t/hまで減少する場合もあり得る。すなわちLNG貯槽1から見かけ上BOGが発生していないようになる。その後時間の経過とともに、再液化した比較的温度の高いLNGが拡散して液面7に到達し始めるとBOGの発生量が増加し、6時間経過した時点で、最初と同様な2t/hのレベルとなる。この時点でLNGの受入れを終了させる。その後も高い温度のLNGが液面7に到達し続けるため、BOG発生量は増え、10時間経過時点で最大の5t/hが観測される。その後、BOGの発生量は減少し、受入れ終了後12時間で受入れ開始前の2t/hのBOG発生量に落ち着く。 【0017】LNG貯槽1で発生するBOGは、通常BOG圧縮機で昇圧し、都市ガスの燃料、あるいは火力発電所の燃料などとして利用される。深夜の零時から朝の6時頃にかけては、都市ガス需要や電力需要が減り、都市ガスとしての送出や火力発電所の燃料が必要なくなるので、BOGを円滑に処理することができなくなる。本実施形態では、LNGをフィード管3からロート管4に流入させる際にLNGの流れにBOGを巻き込んで一時的に吸収することができるので、BOGの需要量が少ない時間帯にBOGの発生量を抑えることができる。なお、吸引するBOGとして、BOG圧縮機で昇圧させておくこともできる。BOGを昇圧させれば、より多く吸収させることができる。 【0018】図3は、本発明の実施の他の形態としてのBOG貯蔵装置としての概略的な構成を示す。本実施形態では、複数基、たとえば2基のLNG貯槽10a,10bを設ける。一方のLNG貯槽10a内には、LNG移送ポンプ11を設け、LNG移送ポンプ11で昇圧されたLNGをポンプバレル12を介して上方へ流し、さらに移送配管13を介してフィード管14から受入管であるロート管15に輸送する。フィード管14の先端とロート管15の開口している受入口9とによって構成される連絡部は、LNG貯槽10bの外部に設けられ、密閉装置16によって気密に外囲される。密閉装置16内には、流量コントロール弁17を介して、BOG配管18からLNG貯槽10a,10b内のBOGを供給することができる。流量コントロール弁17は、密閉装置16内に流入するBOGの流量を制御する。密閉装置16や流量コントロール弁17は、LNG貯槽10bの外部に設置されているので、点検やメンテナンスを容易に行うことができる。 【0019】都市ガス需要や電力需要が減り、BOG処理を円滑に行うことが困難になる深夜零時から6時までの時間帯では、LNG貯槽10aからLNG貯槽10bにLNGの移送を行い、流量コントロール弁17を制御することによって、移送されるLNGにBOGを巻き込ませる。なお、本実施形態でも、LNGに吸引させるBOGは、BOG圧縮機で昇圧させ、より多量に吸引させることができる。 【0020】図4は、深夜零時から午前6時まで、LNG移送ポンプ11を稼働させて、LNG貯槽10aとLNG貯槽10bの合計の見かけのBOG発生量を減少させている状態を示す。図4中で斜線を施して示す部分が、BOG発生量の減少分に相当する。その後、見かけのBOG発生量は増加するようになるけれども、午前6時以降は都市ガスの原料あるいは火力発電所の燃料といったBOGの処理先が増加するので、BOGを円滑に処理することができる。なお、液面7よりも下方のLNG同士は、ポンプを用いて、LNG貯槽10a,10b間で、ボイルオフガスの発生量に大きく影響することなく移送させることができる。 【0021】図5は、本発明の実施のさらに他の形態の概略的な構成を示す。本実施形態で、先行して説明した実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、1つのLNG貯槽20内でのLNGの移送で、図3の実施形態と同様なBOG処理を行うことができる。 【0022】図6は、本発明の実施のさらに他の形態としてのBOG処理のための構成を示す。本実施形態の構成は、図3の実施形態と同様な2つのLNG貯槽30a,30bに、BOG流量制御弁31,32をそれぞれ追加している。図3の実施形態と同じLNGの受入れ条件、すなわち14万klのLNG貯槽30bにおいて、液位10mから3000m3/hのレートで6時間かけてLNGを受入れる場合を想定する。このとき、BOG流量制御弁32を調整して、LNG貯槽30b内の気相圧力をLNG貯槽30aよりも高くすれば、LNG貯槽30b内のBOG発生量を抑えることができる。たとえば、LNG貯槽30a,30bの気相圧力を1000mm水柱、2000mm水柱とすれば、LNG温度は−160℃,−159℃となる。これによって、LNG貯槽30bでのピークのBOG発生量を抑えることになり、より効果のあるBOG処理を行うことができる。このようにLNG貯槽30b内の気相圧力を高めるためには、LNG貯槽30bの気相の設計圧力を高くしておく必要がある。複数のLNG貯槽30a,30bを有するLNGの貯蔵基地などにおいて、すべてのLNG貯槽の気相の設計圧力を高くすることはコストがかさみ、好ましくない。LNG受入れ側のLNG貯槽の気相の設計圧力をあげておくことが好ましい。 【0023】図7は、本発明の実施のさらに他の形態として、受入管であるロート管4,15の吐出口5側の構成を示す。本実施形態では、ロート管4,15の下端の「T」形の部分の水平部の両端の吐出口5に、ガイド板40をそれぞれ設け、ヒンジ41で吐出口5に取付ける。ガイド板40は、ヒンジ41の部分を支点として揺動変位させることができ、吐出口5から吐き出される液化ガスの流れの方向を、揺動角度に応じて変化させることができる。ガイド板40の先端側には、ガイド棒42の先端が接続され、ガイド棒42を上方から操作して、ガイド板40の揺動角度を調整することができる。 【0024】本実施形態の吐出口5の構成を、図3の実施形態に適用すると、図3の実施形態では見かけのBOG発生量が減る時間は6時間であるけれども、ガイド板40を上向きにすればBOGが再液化した暖かいLNGが液面7に達する時間が短くなり、BOG発生量が減る時間が短くなる。しかしながら、その後のBOG発生量の増加も少なくなる。ガイド板40を下向きにすれば、BOGが再液化した暖かいLNGが液面7に到達する時間が長くなり、見かけのBOG発生量が減る時間を長くすることができる。しかしその後のBOG発生量の増加はより多くなる。このように、ガイド板40の角度は、運転条件によって使い分ければ、適切なBOGの処理を行うことができる。 【0025】以上説明した各実施形態では、LNGを貯蔵する場合に発生するBOGの処理について説明しているけれども、液体窒素など他の液化ガスを貯蔵する場合も、本発明を同様に適用することができる。 【0026】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、液化ガス貯槽で発生するボイルオフガスを、ボイルオフガスの需要が少ない時間帯に液化ガス中に吸収し、ボイルオフガスの需要が多くなる時間帯に再気化してボイルオフガスとして発生させることができる。ボイルオフガスの吸収から発生までは、受入管に液化ガスを供給して受入口からボイルオフガスを流入する液化ガスに巻き込むことによって行うので、簡単な構成でボイルオフガスを有効に処理することができる。 【0027】さらに本発明によれば、液化ガス貯槽に受入管を設け、受入管の上部は液化ガス貯槽の外で液化ガス貯槽内の液面よりも上方になるように開口させて受入口を設け、受入口の周囲を密閉装置で外囲し、受入口に液化ガス用ポンプで液化ガスを流し込み、ボイルオフガスを吸収させることができる。したがって、ボイルオフガスの需要が少ない時間帯に液化ガス用ポンプを稼働させてボイルオフガスを液化ガス貯槽の液面下に吸収させ、ボイルオフガスの需要が多くなる時間帯に吸収したボイルオフガスを再度気化させてボイルオフガスとして発生させれば、ボイルオフガスを適切に処理しながら液化ガスの貯蔵を行うことができる。 【0028】また本発明によれば、複数基の液化ガス貯槽のうちの、設計圧力を高くした液化ガス貯槽に液化ガスを流入させて他の液化ガス貯槽からのボイルオフガスも含めて巻き込んで吸収させることができ、設計圧力を高くしているので巻き込んだ液化ガスが再気化してボイルオフガスとして発生する際のピークの発生量を抑えることができる。 【0029】また本発明によれば、液化ガス受入管の吐出口は、吐出角度が可変であるので、液面下に吸収するボイルオフガスを再度気化させてボイルオフガスの発生量が多くなるまでの時間を吐出角度を変化させて調整することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月24日(1999.2.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−240895(P2000−240895A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−47042 |
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