| 【発明の名称】 |
破砕機の潤滑油加熱装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中嶋 紀行
【氏名】赤川 博美
【氏名】清末 久雄
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| 【要約】 |
【課題】特に冬期の夜間時における油温の低下をヒータに対して100%の電力負荷を加えるのではなく、該電力の約30%程度に電力調整を行なうことにより、安定した電力制御ができるとともに、電力消費量が少なくて済み、しかも安価な夜間、深夜電力を使用することで操業コストを低減することができる。
【解決手段】破砕機などの高負荷軸受け部をオイルタンク5からの潤滑油を強制潤滑するとともに、該潤滑油の温度をオイルタンク5内に設けたヒータ17により一定範囲に維持するようにした破砕機の潤滑油加熱装置において、前記ヒータ17の電気回路13に半導体電子回路20を組み込んだことである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 破砕機などの高負荷軸受け部をオイルタンクからの潤滑油を強制循環するとともに、該潤滑油の温度をオイルタンク内に設けたヒータにより一定範囲に維持するようにした潤滑油加熱装置において、前記ヒータの電気回路に半導体電子回路を組み込んだことを特徴とする破砕機の潤滑油加熱装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、破砕機の潤滑油加熱装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の破砕機システムにおいて、特に冬期の運転では、その始動に際して潤滑油の温度を一定温度まで上昇させなければならず、実稼働までに時間的ロスを生じることがある。また、寒冷地における運転環境では、運転後においても油温の低下を伴うこともある。このために、運転を行っていない休止中(例えば夜間)にヒータに通電しておいたり、運転中に温度調節器によって潤滑油の加熱管理制御(電力調整)を行なうことになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のような運転休止中にヒータに対して100%負荷の通電を行なうことは望ましくない。その理由は、潤滑油は水などと異なり、ヒータを内蔵したタンク内で加熱にともなう対流によって、少なくともヒータ表面の油が気化してしまい、揮発性のガスの発生となってしまうことがある他、ヒータの表面へ潤滑油不純物が付着したり、また100%負荷によるヒータの寿命が低下する。したがって、従来における電力調整は、抵抗による制限方式やライダックやトランスによる誘導方式では電力損失や装置が大きくなるなどの問題がある。潤滑油は稼働中に破砕機の大きな負荷面積を持つ各軸受け部を潤滑中に、その温度が上昇する。このため、稼働中における温度調整は、戻り配管内の油の温度を温度計(電気接点付き)により検出して、温度が低い場合は温度調節器を、また温度が高い場合は、冷媒供給機を作動して所定温度を維持するようになっている。通常、ヒータは油温の立ち上がりを早くするため、特に冬期の立ち上がりを考慮して大きい容量のものを使用することになる。このようなヒータを使用した破砕機の一日の運転が終了すると、その後の破砕機の運転休止(夜間)中は、通常ヒータは作動しないから、冬期にあっては折角所定の温度であった油温が下がってしまい、翌日下がった油温を再びヒータで加温して所定の適温まで暖めなければならず、余分な電力を使用することになり、それだけ電力消費量が嵩み、操業コストがアップすることとなる。 【0004】この発明は、前記問題を解決するために提案したものであり、特に冬期の夜間時における油温の低下をヒータに対して100%の電力負荷を加えるのではなく、該電力の約30%程度に電力調整を行なうことにより、安定した電力制御ができるとともに、電力消費量が少なくて済み、しかも安価な夜間、深夜電力を使用することで操業コストを低減することができる破砕機の潤滑油加熱装置を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、この発明の破砕機の潤滑油加熱装置は、破砕機などの高負荷軸受け部をオイルタンクからの潤滑油を強制循環するとともに、該潤滑油の温度をオイルタンク内に設けたヒータにより一定範囲に維持するようにした潤滑油加熱装置において、前記ヒータの電気回路に半導体電子回路を組み込んだことを特徴とするものである。これにより、ヒータに対する電力負荷を夜間でしかも約%30程度にすることで安定した制御が可能となる。 【0006】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図2に基づいて説明する。1は旋動式などの破砕機、2は破砕機1内の潤滑油路、3、4は潤滑油路2の注入口および排出口である。潤滑油路2は図示しない破砕機1内の各高負荷の軸受け部、駆動部(ギア)である。5は潤滑油用のオイルタンクで、該タンクと注入口3、排出口4をそれぞれ送り配管6、戻り配管7で接続し、潤滑油は送り配管6に設けたポンプ8をモータ9の起動により送り出されて潤滑路2、すなわち各軸受け部を潤滑し、排出口4からタンク5に戻るようになっている。10はストレーナである。11はオイルタンク5内に内蔵したヒータで、電源12から電気回路13を経て通電される。電気回路13に温度調節器14が配設される。温度調節器14は戻り配管4に設けた電気接点付き温度計15からの信号により作動するようになっている。16はクーラで、冷媒供給機17からの冷媒が供給される。冷媒供給機17は電気接点付き温度計15からの信号により作動するようになっている。20は電気回路13に組み込んだ半導体電子回路で、次の様な構成からなる。21はトランス、22電子回路用の電源として定電圧電源回路、23は絶縁波形整形回路、これによって60Hz(または50Hz)のパルス波形を発生させる。24は1/10分絶縁波形整形回路で、パルス波形を6Hz(5Hz)まで低下させる。25は10進カウンター回路、26は30%時分割発生回路で、カウンターの1〜3の期間のみONするように30%期間ONのドライブ波形を作成する。27はSSRドライブ回路で、ドライブ波形を増幅する。28は電力用SSRで、増幅したドライブ波形により電力制御される。 【0007】なお、半導体による電力調整としては、波形制御形が一般的であるが、交流波形の一部をカットするため、ノイズの発生を引き起こすばかりか電力供給面から波形の部分的使用は問題がある。この発明の場合の半導体電子回路20は好ましくはゼロクロス方式である。すなわち、ON/OFFは必ず波形の0°(電圧が0のとき)のときに切り換えるように制御を行なう。したがって、終段制御素子例えばトランジスタ、トライアックのスイッチング時の電力損失が発生しない。これによって効率のよい安定した電力制御が可能となり、しかも制御電力の割には小形化が可能となる。 【0008】次に、この発明の実施の形態に係る作用を説明する。電源12からの入力をトランス21によって定電圧電源回路22におとし、電子回路用の電源として定電圧電源回路22により供給させる。そして、その一部を絶縁波形整形回路23によって、60Hz(または50Hz)のパルス波形を発生させる。そのパルス波形を1/10分絶縁波形整形回路24にて、6Hz(5Hz)まで低下させ、次段の10進カウンター回路25に供給する。カウンター後段の30%時分割発生回路26ではカウンターの1〜3の期間のみONするように30%期間ONのドライブ波形を作成し、SSRドライブ回路27にて増幅し、電力用SSR28を制御するのである。 【0009】破砕機の一日の運転が終了すると、その後すなわち、破砕機の運転休止(夜間)中に、半導体電子回路20によりヒータ17に余熱用電力を供給して油温を所定温度に維持することで、翌日の始業と同時の運転開始が可能となる。実際の電力供給は1周期1.6secにおいて、30%をON、70%をOFFにすることで電力調整を行なう。 【0010】 【発明の効果】この発明は、破砕機などの高負荷軸受け部をオイルタンクからの潤滑油を強制潤滑するとともに、該潤滑油の温度をオイルタンク内に設けたヒータにより一定範囲に維持するようにするとともに、前記ヒータの電気回路に半導体電子回路を組み込んだので、この場合、運転停止直後においては、油温は潤滑に必要な温度であるから、この温度が低下しない程度に加温維持すればよいので、従来のように夜間の間に油温が下がり下がった温度から再び適温まで昇温する場合に比べて、電力消費量が少なくて済むばかりか安価な夜間、深夜電力を使用することで操業コストが低減される。また、効率のよい安定した電力制御が可能である。また、半導体電子回路制御によって、装置の小型、低価格が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142595 【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089439 【弁理士】 【氏名又は名称】青野 順三
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| 【公開番号】 |
特開2000−283390(P2000−283390A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−93823 |
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