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【発明の名称】 潤滑給油部品
【発明者】 【氏名】今川 宏明

【氏名】高市 進

【氏名】瀬野 眞透

【氏名】山下 隆之

【要約】 【課題】可動部により締結された可動ガイドへの潤滑給油装置においては、給油用ニップルにより潤滑給油が行われてきたが、可動部と可動ガイドを締結するボルトが邪魔になり、給油用ニップルを必要位置に設けることができず、全ての可動ガイドに十分に潤滑給油を行うことができず、可動ガイドの寿命を短くする原因となっている。

【解決手段】締結ボルトにより可動部と締結される可動ガイド8,9に潤滑給油を行う可動ガイドの潤滑給油装置において、中央部を貫通する給油孔17を有し、頭部に給油口18を設けた締結兼潤滑給油ボルト10により、ボルト先端が可動ガイド潤滑部に達するように、可動ガイドを締結したことを特徴とする可動ガイドの潤滑給油装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 締結ボルトにより可動部と締結される可動ガイドに潤滑給油を行う可動ガイドの潤滑給油装置において、中央部を貫通する給油孔を有し、頭部に給油口を設けた締結兼潤滑給油ボルトにより、ボルト先端が可動ガイド潤滑部に達するように、可動ガイドを締結したことを特徴とする可動ガイドの潤滑給油装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動部と締結ボルトにより締結された可動ガイドの給油対象部分へ潤滑給油を行う潤滑給油装置に関するものである。近年、生産機械の高速化に伴い、可動部材の時間当たりの可動回数が増加したため、可動ガイドへの負担が急増し、可動ガイドに対する潤滑給油の必要性が高くなってきた。
【0002】従来の可動ガイドに対する潤滑給油部品としては、給油用ニップルが知られている。以下、図5,6を参照しながら、上述した従来の潤滑給油部品について説明する。図5は、従来の潤滑給油部品の側方断面図である。図5において、6はノズル、7は可動部、8は可動ガイド(上)、9は可動ガイド(下)、13は可動部7と可動ガイド8,9をそれぞれ締結する2本の六角穴付きボルト、13aはボルトのねじ山、14は潤滑給油部品である給油用ニップルで、可動部7からその先端が可動ガイド8の潤滑部に達するように締結されている。
【0003】図6に、従来の潤滑給油部品である給油用ニップル14の側面図と平面図が示されている。図に示すように、給油用ニップル14の外部には、給油用ニップル取付用のネジ山14aが切られ、中央部には、長さ方向に貫通する給油孔15が設けられており、可動ガイドに対して給油を可能にしている。11は潤滑油漏れ防止用球、12は球11をニップル14先端に押圧するスプリングでシーリング部材を構成している。
【0004】次のその動作について説明する。図5に示すように、可動部7と可動ガイド8,9は2本の六角穴付ボルト13にて締結されており、可動ガイド8,9は1ヶ所に設けた給油用ニップル14により給油を行う構造となっている。吸油用ニップル14は図6(a)に示すように、球11とスプリング12により常時密閉状態が保たれている。給油時にはスプリング12に抗して球11を押しながら潤滑給油を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の潤滑給油部品では、可動部7と、可動ガイド8,9を締結するための六角穴付ボルト13を取り付けるスペースと、給油用ニップル14を取り付けるスペースの両方の取り付けスペースが必要なため、その取り付けスペースを少なくするため、例えば図5に示すように、可動ガイド8に六角穴付きボルト13と給油用ニップル14の両部品を取り付けている。
【0006】一方、可動ガイド8,9の可動範囲は制約されており、図5に示す位置は、可動ガイド8,9の上限位置である。そのため、図5に示すような1ヶ所の給油用ニップル14により給油を行っても、可動ガイド8には確実に給油されるが、可動ガイド9にまで十分な潤滑給油が行われない状態となり、可動ガイド9内に、潤滑油が十分に満たされない状態が発生し、磨耗が激しくなり、可動ガイド9の寿命を著しく低減する。
【0007】また、六角穴付ボルト13と、給油用ニップル14の両方を取り付ける必要が生ずる為、給油用ニップル14を取り付けるための十分なスペースがないと、給油必要位置に給油用ニップル14を設けられず、可動ガイドにたいして十分な潤滑給油を行うことが不可能となる。本発明は、上記従来の課題を解決するもので、可動ガイドと可動部の締結と、省スペースで可動ガイドへの潤滑給油を実現でき、ガイドの長寿命化を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、締結ボルトにより可動部と締結される可動ガイドに潤滑給油を行う可動ガイドの潤滑給油装置において、中央部を貫通する給油孔を有し、頭部に給油口を設けた締結兼潤滑給油ボルトにより、ボルト先端が可動ガイド潤滑部に達するように、可動ガイドを締結したことを特徴とする可動ガイドの潤滑給油装置である。
【0009】本発明によると、締結ボルトに可動部と可動ガイドとを締結する役割を担うとともに、ボルト中央部に給油口を設け、給油口より可動ガイドへの潤滑給油を可能とすることにより、1個のボルトにより、締結と潤滑給油の両方が可能となるため、省スペースで所望の位置に給油を可能とする。これにより、全ての可動ガイドへの潤滑給油を可能にし、可動ガイドの長寿命化が図られる。さらに、従来は締結用ボルトとは別に給油専用ニップル部品を設けることが必要であったが、本発明によると給油専用ニップル部品を設けることが不要になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、締結ボルトにより可動部と締結される可動ガイドに潤滑給油を行う可動ガイドの潤滑給油装置において、中央部を貫通する給油孔を有し、頭部に給油口を設けた締結兼潤滑給油ボルトにより、ボルト先端が可動ガイド潤滑部に達するように、可動ガイドを締結したことを特徴とする可動ガイドの潤滑給油装置であり、本発明によると、締結ボルトに可動部と可動ガイドとを締結する役割を担うとともに、ボルト中央部に給油口を設け、給油口より可動ガイドへの潤滑給油を可能とすることにより、1個のボルトにより、締結と潤滑給油の両方が可能となるため、省スペースで所望の位置に給油が可能となるという作用を有する。
(実施の形態)以下、本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する。
【0011】図1は本発明の部品実装装置を示す斜視図で、部品実装装置は、部品供給装置1、ロータリーヘッド2、移載テーブル3などから構成されている。前記部品実装装置のロータリーヘッド2は、図2に示すように、円筒状の溝カム4に、ノズルユニット5が適数本取り付けられている。前記ノズルユニット5は、ノズル6、可動部7、可動ガイド(上)8、可動ガイド(下)9、さらに、可動部7と可動ガイド(上)8、(下)9を締結し、かつ各ガイド(8)、(9)に潤滑給油を行う締結兼潤滑給油ボルト10から構成される。
【0012】締結兼潤滑給油ボルト10の外周には、通常の締結用六角穴付きボルト13と同様にネジ山10aが切られており、締結兼潤滑給油ボルト10の頭部中央部には、通常の六角穴付きボルト13と同様に六角の締結用穴16が設けられており、可動部7と可動ガイド8,9の締結を行う。一方、締結兼潤滑給油ボルト10は、ボルト10の長手方向中央部を貫通する給油孔17を有し、ボルト10の頭部には、給油口18を設けた構成となっている。さらに、給油口18より下側に貫通する給油孔17には、図4に示すように、従来の給油用ニップル14と同様に、球11とスプリング12からなるシール手段を用いれば、潤滑給油の漏れを防止することができる。
【0013】本発明によると、従来の六角穴付きボルトで可動ガイドを締結した位置と同位置で、締結兼潤滑給油ボルトにより可動部7と可動ガイド8,9を締結し、ボルト10の給油口に潤滑給油を行うことにより、可動ガイド8,9の潤滑部に確実に潤滑給油を行うことが可能となる。なお、上記実施の形態においては、締結兼潤滑給油ボルトは6角の締結用穴を有しているが、この形状に限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、締結兼潤滑給油ボルトを用いて、可動部と可動ガイドの締結と、ボルト頭部の給油口より可動ガイドへの潤滑給油を可能にできるという有利な効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年3月18日(1999.3.18)
【代理人】 【識別番号】100105223
【弁理士】
【氏名又は名称】岡崎 謙秀 (外1名)
【公開番号】 特開2000−266284(P2000−266284A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−74311