| 【発明の名称】 |
小物機器の支持脚 |
| 【発明者】 |
【氏名】大矢 祐一郎
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| 【要約】 |
【課題】電子レンジの底板8をH字型形状にすることにより生じる反りをなくす為のプレスによる矯正押し工程を削減することによる生産コストを縮小し、更に運転時に生じる電子レンジ6の振動を吸収することが可能な支持脚形状を提供することを目的とする。
【解決手段】電子レンジ6の全重量を支える電子レンジの底板8に取り付けられた支持脚5の形状を中空にすることで電子レンジの底板8をH字型形状による反りを中空の変形により吸収することができる。更に、中空にすることにより運転時に生じる振動をも吸収することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 小物機器底部の複数箇所に取り付けて当該小物機器を支持する支持脚であって、取り付け部と設置面を有する支持部とから構成されている支持脚において、この支持部は設置面より径大な支持部中部を有し、この支持部中部に横長の中空部を設けたことを特徴とする小物機器の支持脚。 【請求項2】 請求項1記載の支持脚をポリプロピレン等の合成樹脂から構成することを特徴とする小物機器の支持脚。 【請求項3】 前記支持部は、支持部中部が最も径大なコマ型形状を成すことを特徴とする請求項1,2記載の小物機器の支持脚。 【請求項4】 前記支持部中部は、支持部の上部に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の小物機器の支持脚。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等の小物機器を支える支持脚に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図1は一般的な電子レンジの斜視図である。又、図4は図1の電子レンジを支えている従来の支持脚の縦断面図である。 【0003】図1において電子レンジ6は直方体形状をしており、前面2には開閉ドアを備え、底部1に補強用のH字型底板8が取り付けられている。前記底板8には支持脚を差し込むための取り付け穴3が4箇所に設けられている。 【0004】図4に示す支持脚5は前記取り付け穴3に差し込まれるもので、吊鐘状取り付け部12と壷状の支持部13とこれらを連結する軸部14とから構成され、樹脂等で一体成型されている。支持部13は前記の形状を採ることにより荷重に対しての変形が生じにくい。軸部14は電子レンジの底板8の厚さとほぼ同じである。なお、取り付け穴3と取付け部12は凹凸の関係があり、支持脚5は底板8の取り付け穴3に取付け部12を圧入によりはめ込んで取り付けている。 【0005】前記底板8の材料は電子レンジ6内部に電気部品が内蔵されている為に亜鉛鉄板等の導電性材料が使用されている。又、前記底板8の形状は電子レンジ6全体の重量を支えており相当な荷重がかかる為輸送途中において変形が生じないようにH字型形状にして強度をあげている。 【0006】しかし、前記底板8をH字型形状にすると鉄板材料のひずみが生じて反りが発生する為に電子レンジ6を設置する際にがたつきが生じる。 【0007】従来、このがたつきに対する対策として底板8の4角に取り付けられた前記支持脚5の高さ7を微調整することにより、即ち、高さ7の異なる多種類の支持脚5を設け、これを選択的に取り付けることによりがたつきを防止したり、前記底板8に対しプレス工程に矯正押し工程を追加して底板8の反りをなくしていた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高さ7の異なる支持脚5を装着してがたつきを吸収する方法は生産性が悪く多種類の部品を管理しなければならない問題があり、又、底板8に対しプレス工程に矯正押し工程を追加して反りをなくす方法もコストアップの要因となる為に適切な方法でない。 【0009】しかも、電子レンジの内部には冷却ファンや高圧トランス等電子レンジ6に振動をもたらす部品が搭載されている為従来の支持脚5ではその振動を押さえ切れないという問題がある。 【0010】そこで、図5のようなゴム脚を用いることも考えられるが、このゴム脚は柔らかい為電話機のような機器自体の重量が軽い場合には有効であるが電子レンジ等の重量が重い機器の場合には支持脚自体が機器重量に負けて高さ調整をなさないという欠点がある。 【0011】本発明は、これらのことに鑑み、電子レンジ等小物機器におけるがたつきと振動を防止する支持脚を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の支持脚は、小物機器底部の複数箇所に取り付けて当該小物機器を支持する支持脚であって、取り付け部と設置面を有する支持部とから構成されている支持脚において、この支持部は設置面より径大な支持部中部を有し、この支持部中部に横長の中空部を設けたことを特徴とする小物機器の支持脚である。 【0013】請求項2記載の支持脚は、請求項1記載の支持脚をポリプロピレン等の合成樹脂から構成することを特徴とする小物機器の支持脚である。 【0014】請求項3記載の支持脚は、前記支持部は、支持部中部が最も径大なコマ型形状を成すことを特徴とする請求項1,2記載の小物機器の支持脚である。 【0015】請求項4記載の支持脚は、前記支持部中部は、支持部の上部に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の小物機器の支持脚である。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図1から図3により説明する。図1は一般的な電子レンジの斜視図で、図2、3は本発明の支持脚の縦断面図である。 【0017】図1の電子レンジは従来の技術の欄において説明したので省略する。図2は本発明の中空形状にした支持脚9の縦断面図を示している。この支持脚9は吊鐘状の取り付け部22と円柱状の軸部27と側面を開口した中空部10を設けたコマ型形状の支持部25とから構成されておりポリプロピレン等の合成樹脂による一体成型で製造されている。前記取り付け部22は電子レンジ6の取り付け穴3に圧入して取り付ける為頂上部から底部に向かって径大となっている。前記軸部27は前記取り付け部22と前記支持部25とを接続するとともに前記軸部27の厚さを変更することにより底板8の厚みを変更しても対応できるように設けられている。又、前記支持部25は円錐台形状である前記支持部上部26、円柱形状である支持部中部23、及び逆円錐台形状である前記支持部下部24から構成されている。この為前記支持部25の縦断面外周は円弧状となっている。 【0018】前記取り付け部22の底面の直径aは8mmで高さlは8.6mm、前記軸部27の底面の直径hは7mmで高さdは1.3mm、前記支持部上部26の上面の直径nは10.6mmで高さdは1.7mm、前記支持部中部23の底面の直径bは14mmで高さfは1.5mm、前記支持部下部24は底面の直径cは6.2mmで高さgは5mmである。又、前記中空部10の高さtは2mmで横幅kは9mmである。トンネル型の前記中空部10は支持部上部26と支持部中部23にわたって設置面46から4.8mmの箇所に縦幅2mm、横幅9mmの大きさでくりぬかれて開口されている。前記中空部10のトンネルの奥行きは14mmである。 【0019】前記中空部10は直方体形状をしており、上下の面は前記支持部25の設置面46と面平行の関係にあり、前記中空部10の中心軸は前記支持脚9の支持脚の中心軸45と同一になるような位置に設定されている。前記中空部10の中心軸45を前記支持脚9の中心軸と合わせることにより前記支持部25の上面に荷重がかかった場合には、前記支持部25に均一に荷重がかかることになる。更に、直方体形状である前記中空部10は垂直方向の縦幅tを変更することにより前記支持脚9の伸縮幅を調整することが可能である。また、前記中空部10の横幅kを調整して、荷重に対する伸縮幅を調節することができる。更に、前記中空部10の設置面46との平行面の面積は少なくとも設置面46の面積以上とすることにより前記支持部25の弾性力が増し前記設置面46への振動の伝達が減少される。 【0020】又、前記中空部10の直方体形状において、直方体の両サイド面を丸めることにより前記支持部25に荷重がかかった場合に前記中空部10の変形が無理なく行われる。 【0021】次に、本発明の動作原理を説明する。前記支持脚9を取り付けた前記電子レンジ6を床に設置した場合において、前記支持脚9において前記取り付け穴3には前記軸部27まで圧入されているため荷重は前記支持部上部26にかかる。そして、前記中空部10が変形することにより前記支持脚9にばね性が生じ、前記支持脚9の高さ77が変化する。前記電子レンジ6においては4本の前記支持脚9が取り付けられており、前記電子レンジ6を床に設置した場合には底板8までの高さに応じて各前記支持脚9に荷重が分散され、それぞれの荷重に対して前記中空部10が変形してそれぞれの前記支持脚9の高さ77が変化する。従って、前記電子レンジ6は前記支持脚9の前記設置面46と設置床とに隙間が生じることなく設置することができるので、がたつきを生じることがない。 【0022】又、前記底板8はプレス工程によってH字型形状に加工されているがプレス工程において反りが生じる。この反りによる前記底板8の高低差は1mm以内である。従って、前記中空部10の縦幅を2mmに設定した場合、前記底板8の反りにより生じる高低差が吸収されて電子レンジの設置時におけるばらつきを抑えることができる。 【0023】更に、電子レンジ運転時において振動が生じるが、この振動により前記電子レンジ6に取り付けた4本の前記支持脚9に振動が伝わる。従来の支持脚5(図4参照)においては振動が設置面47に直接伝わり、床面が傷ついたり運転時に騒音が発生したりする問題が生じるが、本発明の前記支持脚9によれば前記中空部10を設けたことにより前記振動を吸収することができる為前記のような問題が生じることはない。特に、前記中空部10を前記支持脚9の上部側に設けているため、左右の振動の振りが大きくてもその振幅は上部で効率良く吸収され、設置面46への振動の影響を少なくすることができる。又、材質にポリプロピレン等の硬質樹脂を利用しているので前記中空部10の空間が完全にふさがってしまうことがない。 【0024】図3は本発明の底部洞穴型形状の支持脚11の縦断面図である。取り付け部48と洞穴型形状の支持脚の支持部49と軸部50から構成されており、本発明の中空形状の支持脚9の中空部10の側面を開放した洞穴型形状をしている。前記洞穴型の形状をとることにより本発明の中空形状の支持脚9と同様の効果が得られる。 【0025】本発明の説明に関して、電子レンジの支持脚に即して説明したが、本発明の支持脚9、11は比較的重量のある小物機器全般においても適用できる。 【0026】 【発明の効果】本発明の支持脚によれば、機器底面に凹凸があっても床などに設置した場合において設置面から設置床までの高さに応じて各支持脚に荷重が分散され、それぞれの荷重に応じて支持脚の高さが変化する為設置面と設置床との隙間がなく設置することができるのでがたつきを生じることがない。例えば、電子レンジの底板のH字型形状を施すことで生じる反りに対してプレス工程による矯正押し工程を追加したり、高さの異なる支持脚を選定装着するような非効率的な生産をする必要もなく安価なポリプロピレン等の材料を使用して1種類の支持脚を生産することで対応でき、コスト的にも時間的にも縮小できる。 【0027】又、硬質樹脂を材質に選ぶことで重荷重に耐え、且つ所定の弾性を持たせることができ、更に中空部を支持部の上部に横長に設けることで振動を吸収することができる。従って、電子レンジ運転時等において生じる振動を吸収することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103296 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 隆彌
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| 【公開番号】 |
特開2000−283388(P2000−283388A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−90519 |
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