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【発明の名称】 マルチます
【発明者】 【氏名】本田 慈朗

【要約】 【課題】本発明は、マルチますの流入管接続部の位置を広く設定出来るようにすることを課題とする。

【解決手段】側面から流出管接続部3を差出し、上端から立上り管接続部4を差出したインバート部2の立上り管接続部4に立上り管5を接続した構成であって、該インバート部2の立上り管接続部4と立上り管5との接続部分12の内外面に段差がないようにして、該接続部分12の位置でも、流入管13Aが接続出来るようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】側面から流出管接続部を差出し、上端から立上り管接続部を差出したインバート部の立上り管接続部に立上り管を接続した構成であって、該インバート部の立上り管接続部と立上り管との接続部分の内外面に段差がないようにしたことを特徴とするマルチます【請求項2】該インバート部の立上り管接続部の上端管周と該立上り管の下端管周とは突合わせて接続されている請求項1に記載のマルチます【請求項3】該インバート部の立上り管接続部の上端管周に斜面を形成し、該立上り管の下端管周に該インバート部の立上り管接続部の上端管周の斜面に対応する斜面を形成し、該インバート部の立上り管接続部の上端管周の斜面と該立上り管の下端管周の斜面とを接合することによって該インバート部の立上り管接続部と立上り管とが接続されている請求項1に記載のマルチます【請求項4】該インバート部の立上り管接続部の上端管周に段部を形成し、該立上り管の下端管周に該インバート部の立上り管接続部の上端管周の段部に対応する段部を形成し、該インバート部の立上り管接続部の上端管周の段部と該立上り管の下端管周の段部とを接続することによって該インバート部の立上り管接続部と立上り管とが接続されている請求項1に記載のマルチます
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流入側の配管と流出側の配管に段差がある場合に使用されるマルチますに関するものである。
【0002】
【発明の背景】図12に示すように側面から流出管接続部(23)を差出したインバート部(22)の上端から立上り管(24)を一体的に差出したマルチます(21)が提供されている。該マルチます(21)にあっては、流入管レベルに合わせて立上り管(24)の所定箇所を窄孔し、そこに流入管接続部(25)を取付ける。該マルチます(21)は例えば射出成形によって製造されるが、立上り管を余り高くすると、立上り管(24)とインバート部(22)とを一体で成形する場合、金型が大型になりかつそれに対応して成形機も2ランクあるいは3ランク上のものが必要となり、金型製作費、成形機費のみならず、クレーン、金型反転機等の周辺設備も大型化する必要があるので、それらの費用も大巾に高くなり、かつ成形サイクルも長くなる。したがって流入側の配管と流出側の配管との段差が大きい場合には一体射出成形が適用出来にくいと云う問題点がある。そこでインバート部(22)の上端に別体の立上り管(24)を接続する構成が考えられる。このような構成では立上り管(24)は別体であるから、インバート部(22)の成形には影響することなく立上り管(24)を高くすることが出来る。
【0003】
【従来の技術】従来、図13に示すようにインバート部(22)の上端部を拡径して受口部(22A)を形成し、該受口部(22A) に立上り管(24)の下端部を接合するか、あるいは図14に示すように立上り管(24)の下端部を拡径して受口部(24A) を形成し、該受口部(24A) にインバート部(22)の上端部を接合する構成が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、インバート部と立上り管との接続部に拡径段差が生じ、この部分を窄孔して流入管接続部を取付けることが出来ず、流入管の接続箇所が制限されると云う問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、側面から流出管接続部(3) を差出し、上端から立上り管接続部(4) を差出したインバート部(2) の立上り管接続部(4) に立上り管(5) を接続した構成であって、該インバート部(2) の立上り管接続部(4) と立上り管(5) との接続部分(12)の内外面に段差がないようにしたマルチます(1) を提供するものである。該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周と該立上り管(5) の下端管周とは突合わせて接続されていることが望ましく、また該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周に斜面(4A,4B) を形成し、該立上り管(5) の下端管周に該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周の斜面(4A,4B) に対応する斜面(5A,5B) を形成し、該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周の斜面(4A,4B) と該立上り管(5) の下端管周の斜面(5A,5B) とを接合することによって該インバート部(2) の立上り管接続部(4) と立上り管(5) とが接続されていることが望ましい。また該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周に段部(4C,4D,4E,4F,4G)を形成し、該立上り管(5) の下端管周に該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周の段部(4C,4D,4E,4F,4G)に対応する段部(5C,5D,5E,5F,5G)を形成し、該インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周の段部(4C,4D,4E,4F,4G)と該立上り管(5) の下端管周の段部(5C,5D,5E,5F,5G)とを接続することによって該インバート部(2) の立上り管接続部(4) と立上り管(5) とが接続されていることが望ましい。
【0006】
【作用】本発明のマルチます(1) では、インバート部(2) とは別体に立上り管(5) を準備するので、インバート部(2) の成形性特に射出成形性に関係なく、立上り管(5) を長く(高く)して、流入管側の配管と流出管側の配管の大きな段差にも対応することが出来る。そして該インバート部(2) と立上り管(5) との接続部分(12)には内外面に段差がないようにしてあるので、接続部分にも窄孔して流入管接続部(7) を取付けることが出来る。
【0007】
【実施例】本発明を図1〜図4に示す一実施例によって説明すれば、マルチます(1) は側面から流出管接続部(3) を差出し上端から立上り管接続部(4) を差出したインバート部(2) と該インバート部(2) の立上り管接続部(4) に接続される立上り管(5) とからなる。該インバート部(2) は例えば射出成形によって製造される。
【0008】上記マルチます(1) は地中に埋設されるが、この際流入管側の配管と流出管側の配管の段差に対応した位置で、該マルチます(1) の立上り管(5) の所定位置にはホルソー等の窄孔機によって孔(6) が設けられ、該孔(6) には流入管の接続部(7) が取付けられる。
【0009】該接続部(7) は根端にフランジ(8) が設けられ、該接続部(7) は図2に示すように該マルチます(1) の立上り管(5) の内側から該孔(6) に挿入され、内側において該接続部(7) のフランジ(8) が該立上り管(5) の孔(6) の回りの内周壁に当接する。更に該接続部(7) のねじ部(9) には該立上り管(5) の外側からスペーサー(10)を介してナットリング(11)が螺着されかつ締付けられ、それによって該接続部(7) は該立上り管(5) の孔(6) に固定される。
【0010】該マルチます(1) のインバート部(2) の立上り管接続部(4) と立上り管(5) との接続部(12)において、図3に示すようにインバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周と立上り管(5) の下端管周とには外側に高く内側に低い斜面(4A,5A) が設けられ、該斜面(4A,5A) は相互対応しており、該斜面(4A,5A) 相互を接着する、いわゆる斜め継ぎすることによって該接続部分(12)が固定される。
【0011】上記構成においては、該マルチます(1) の流入管接続部(7) に流入管(13A) の挿口部(14A) を接続し、流出管接続部(3) に流出管(13B) の受口部(14B) を接続する。また上記マルチます(1) にあっては接続部分(12)に段差が存在しないので流入管(13A) のレベルによっては、図4に示すように接続部分(12)に孔(6A)を設け、該孔(6A)に流入管接続部(7) を取付けることも出来る。
【0012】本実施例以外、図5に示すようにインバート部(2) の立上り管接続部(4) と立上り管(5) との接続部分(12A) において、該立上り管接続部(4) 上端管周と該立上り管(5) の下端管周とを斜面(4A,5A) を設けずして接着してもよいが、接着強度は斜め継ぎの方が大きくなる。更に斜め継ぎの場合、図6に示すように斜面(4B,5B) の傾斜を内外逆にしてもよい。
【0013】更に図7に示すように、インバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周と立上り管(5) の下端管周とには外側に低く内側に高い段部(4C,5C) を設け、該段部(4C,5C) を相互対応させ、該段部(4C,5C) 相互を接着してもよい。また図8に示すように該段部(4D,5D) は弯曲段部であってもよい。更にまた段部の形状として図9に示すようにインバート部(2) の立上り管接続部(4) の上端管周を断面山形(4E)とし、立上り管の下端管周を断面谷形(5E)とし、あるいは図10に示すように立上り管接続部(4) の上端管周を断面谷形(4F)とし、立上り管(5) の下端管周を断面山形(5F)とし、該山形(4E,5F) に嵌着してもよい。また山形、谷形に代えて図11に示すようにU字突形(4G)とU字凹形(5G)にしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明ではマルチますのインバート部と立上り管とを別体とするので、インバート部の成形が容易となり、特に射出成形の場合金型、成形機、周辺設備等を大型化することなく製造が可能となり、これら製造の費用も高くならず、かつ立上り管を高くして流入側配管と流出側配管との大きな段差にも対応出来、しかもインバート部と立上り管との接続部分にあっても段差がないので、この部分に流入管を接続することが出来る。
【出願人】 【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
【出願日】 平成11年6月1日(1999.6.1)
【代理人】 【識別番号】100075476
【弁理士】
【氏名又は名称】宇佐見 忠男
【公開番号】 特開2000−346269(P2000−346269A)
【公開日】 平成12年12月15日(2000.12.15)
【出願番号】 特願平11−153766