| 【発明の名称】 |
パイプ支持バンド |
| 【発明者】 |
【氏名】森谷 健
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| 【要約】 |
【課題】ナットをスーと外挿してクルッと廻すだけで簡単且つ素早く螺合して締結できるパイプ支持バンドを提供する。
【解決手段】パイプPを抱持する2つ割バンド本体1の一対の取付片部11、11で足部材2の足本体22を挟み込み、上記一対の取付片部11、11の重合する位置に各々形成した貫通孔11a、11aに、外周面にネジ山51を形成したボルト5の軸部50を貫通してこれにナット4のネジ溝を螺合して締結するパイプ支持バンドにおいて、上記軸部50は、軸方向に無ネジ面51aを形成したネジ山を有しており、上記ナット4の孔部41のうち、上記軸部50のネジ山の形成された部分に対応する位置には、ネジ溝のない内面41bを形成するとともに、上記軸部50の無ネジ面51aに対応する位置には、上記軸部50のネジ山部51bと螺合するネジ溝部41aを形成した構造にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】パイプを抱持する2つ割バンド本体の一対の取付片部で足部材の足本体を挟み込み、上記一対の取付片部の重合する位置に各々形成した貫通孔に、外周面にネジ山を形成したボルトの軸部を貫通してこれにナットのネジ溝を螺合して締結するパイプ支持バンドにおいて、上記軸部は、軸方向に無ネジ面を形成したネジ山を有しており、上記ナットの孔部のうち、上記軸部のネジ山の形成された部分に対応する位置には、ネジ溝のない内面を形成するとともに、上記軸部の無ネジ面に対応する位置には、上記軸部のネジ山部と螺合するネジ溝部を形成した構造にしているパイプ支持バンド。 【請求項2】請求項1において、上記軸部には、連続するネジ山に、軸方向に沿って複数部分に分割する無ネジ面を複数条形成しており、上記ナットの孔部には、上記軸部の無ネジ面に対応した複数のネジ溝部を対応して形成しているパイプ支持バンド。 【請求項3】請求項1又は2の何れかにおいて、上記一対の取付片部のうち、一方の取付片部に開設した貫通孔の外面には、上記ナットを回動自在に固着した構造にしたパイプ支持バンド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面又は床面等に沿って配されるパイプを抱持支承して、ボルト、ナットで締結するパイプ支持バンドに関する。 【0002】 【従来の技術】パイプを抱持する2つ割バンド本体の一対の取付片部に、足部材を挟み込んでボルト、ナットで上記一対の取付片部及ぶ足部材を固着するパイプ支持バンドは公知である。 【0003】図6は、特開平10−220647号公報に開示されたパイプ支持バンドの斜視図である。このパイプ支持バンド100は、パイプを抱持した2つ割バンド本体101の一対の取付片部102、102で、壁等に固定した足部材103の足本体104を挟み込んだうえで、ボルト105及びナット106を螺合して上記一対の取付片部102、102及び足部材103を締結している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このパイプ支持バンドでは、ボルト、ナットを螺合する際には、このナットをボルトの先端から順に螺合して行かなければ両者を締結できない。そのため、ボルト、ナットを締結する任意の位置にまで、上記ボルト、ナットを回転して移動するための手間や時間を要する。 【0005】特に、多量のボルト、ナットを螺合しなければならない作業現場では、その手間や時間は多大であり、工期が遅延するという問題に繋がる。 【0006】本発明は、かかる課題を解決することを目的としたもので、ボルト、ナットを回転することなく任意の位置まで一瞬のうちに挿入し、その後これを回転するだけで両者を螺合して締結できるパイプ支持バンドを提供する。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に係るパイプ支持バンドは、パイプを抱持する2つ割バンド本体の一対の取付片部で足部材を挟み込み、上記一対の取付片部の重合する位置に各々形成した貫通孔に、外周面にネジ山を形成したボルトの軸部を貫通してこれにナットのネジ溝を螺合して締結するパイプ支持バンドにおいて、上記軸部は、軸方向に無ネジ面を形成したネジ山を有しており、上記ナットの孔部のうち、上記軸部のネジ山の形成された部分に対応する位置には、ネジ溝のない内面を形成するとともに、上記軸部の無ネジ面に対応する位置には、上記軸部のネジ山部と螺合するネジ溝部を形成した構造にしている。 【0008】この請求項1では、ボルトの軸部に形成した無ネジ面を、ナットのネジ溝部に位置合わせすれば、軸部は回転させなくても、そのままナットにスーと挿入でき、その状態で一方をクルッと回転させれば、軸部のネジ山部は、ナットのネジ溝部の内面に形成したネジ溝に螺合し、一対の取付片部をボルト、ナットで締結できる。 【0009】請求項2に係るパイプ支持バンドは、請求項1において、上記軸部には、連続するネジ山に、軸方向に沿って複数部分に分割する無ネジ面を複数条形成しており、上記ナットの孔部には、上記軸部の無ネジ面に対応した複数のネジ溝部を対応して形成している。 【0010】請求項2では、複数の無ネジ面を形成することで、請求項1に比べて、より素早く螺合できる。 【0011】請求項3に係るパイプ支持バンドは、請求項1又は2の何れかにおいて、上記一対の取付片部のうち、一方の取付片部に開設した貫通孔の外面には、上記ナットを回動自在に固着した構造にしている。 【0012】請求項3では、ナットを一方の取付片部の貫通孔に回動可能に固着しているので、作業中などにおけるナットの脱落を防止でき、安全である。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパイプ支持バンドAを図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るパイプ支持バンドAの一実施例を示す分解斜視図であり、図2は、その要部を拡大した部分斜視図、図3は、その要部の拡大縦断面図である。 【0014】このパイプ支持バンドAは、図中想像線で示すパイプPを抱持すべく、ヒンジ3を介して開閉する2つ割バンド本体1の一対の取付片部11、11で、基端を壁等に固定した足部材2の足本体22を挟み込み、両者をボルト5とナット4で締結するものである。本発明は、上記ボルト5、ナット4の螺合に際して、このボルト5の先端から上記ナット4をスーと任意の位置まで挿入し、ボルト5又はナット4をクルッと回転するだけで、両者を螺合して締結できる構造にしたことを特徴とする。 【0015】以下、各部材について詳説すると、上記2つ割バンド本体1は、パイプPを抱持する半円状の板状のバンド部10の前端にヒンジ3を設け、該バンド部10、10を開閉可能とし、これらバンド部10、10の各々の後端には一対の取付片部11、11を後方に延設している。 【0016】また、上記一対の取付片部11、11には、その重合する位置にボルト5のネジ山51が貫通する内径の貫通孔11a、11aを各々形成している。図例では、このような貫通孔11aは、上記取付片部11、11の前後位置に各々2個づつ開設しているが、その数は限定されず1つであってもよい。 【0017】上記足部材2は、壁等に固定する取付軸21aを備えた取付台座21の前方に、上記取付片部11、11と略同じ高さで且つそれよりもやや長い板状の足本体22を突設して形成している。この足本体22には、上記貫通孔11a、11aと重合する位置に、上記ボルト5のネジ山51が貫通する調節用長孔22aを長手方向に形成している。 【0018】上記ボルト5は、外周にネジ山51を形成した軸部50の基端に頭部52が設けられており、上記軸部50には、軸方向に図のような無ネジ面51aを形成する。そのため、上記無ネジ面51aを形成した上記ネジ山51以外には、ネジ山部51bが形成される。 【0019】また、無ネジ面51aとネジ山部51bとは、その配置を逆にして各々形成することも可能である。すなわち、上記無ネジ面51a及びネジ山部51bは、軸体50の軸方向に各々形成されていれば、その円周方向に各々どの程度形成するかは限定されない。ただし、上記無ネジ面51aの表面の位置は、図3に示すように上記ネジ山51の谷部51cの径よりも小径な位置に設定しておくのが好ましい。 【0020】なお、このような上記ボルト5は、既存のボルトを加工することで容易に製造できる。上記ナット4は、その孔部41のうち、上記ボルト5のネジ山部51bを形成した部分に対応する位置には、ネジ溝のない内面41bを形成するとともに、上記ボルト5の無ネジ面51aを形成した部分に対応する位置には、上記ボルト5のネジ山部51bと螺合するネジ溝42を内面に設けたネジ溝部41aを形成している。 【0021】また、上記孔部41の内面41bは、上記ボルト5のネジ山51の外径よりも僅かに大きい内径に形成している。なお、上記ナット4の内面41b及びネジ溝部41aは、上記ボルト5のネジ山部51b及び無ネジ面51aに各々対応するように形成されたが、逆に、このナット4の内面41b及びネジ溝部41aに対応させて上記ボルト5のネジ山部51b及び無ネジ面51aを形成しても勿論構わない。 【0022】図4は、上記ボルト5とナット4の他の実施例を示す斜視図である。このボルト5は、図1で示したボルト5のネジ山部51bに、軸方向に沿ってこのネジ山部51bを分割する他の無ネジ面51a’を形成している。図4では、上記他の無ネジ面51a’は、ボルト5の無ネジ面51aと対称位置に軸方向に形成したものを例示している。 【0023】一方、上記ナット4の孔部41には、ボルト5の他の無ネジ面51a’に対応する他のネジ溝部41a’を形成している。なお、上記他の無ネジ面51a’は、複数形成することも可能である。 【0024】上述のように構成したパイプ支持バンドAの取付作業の要領を図1及び図4を参照して説明する。図5(a)〜(e)は、パイプ支持バンドAの要部の動作を示した拡大縦断面図である。 【0025】先ず、足部材2の基端を壁等に固定し、足本体22を前方に突出させる。次に、2つ割りバンド本体1を開いて両バンド部10、10でパイプPを抱持し、これを閉じる際に、一対の取付片部11、11で足本体22を挟み込む。次に、一方の取付片部11の貫通孔11aから上記ボルト5の先端を、足本体22の長孔22aを介して他方の取付片部11の貫通孔11aに貫通する。この状態を図5(a)、(b)に示している。 【0026】次に、この貫通したボルト5の無ネジ面51aに、他方の取付片部11の外側からナット4のネジ溝部41aを正しく整合させてから、このナット4を軸方向に押せば、ナット4にボルト5の軸部50がスーと挿入される。この状態を図5(c)、(d)に示している。 【0027】そして、上記ボルト5又はナット4の一方をスパナ等の治具(不図示)で固定するとともに、他方をクルッと廻せば両者が螺合して締結できる。この状態を図5(e)に示している。 【0028】さらに、本実施例に示した上記ナット4は、上記取付片部11とは別体のものを使用しているが、このナット4を上記取付片部11の他方の貫通孔11aにカシメて回転自在に予め固着しておくことも可能であり、このようにナット4を他方の取付片部11に予め取り付けておけば、その作業中に誤ってナットを不用意に脱落することがなく安全である。 【0029】 【発明の効果】本発明のパイプ支持バンドによれば、ボルトの軸部の無ネジ面と、ナットの孔部のネジ溝部とを位置合わせすれば、ボルト、ナットを回転しなくても、そのままボルト又はナットに挿入でき、その状態で回転すれば、ボルトのネジ山部は、ナットのネジ溝部のネジ溝と螺合する。要するに、このパイプ支持バンドは、ナットをボルトの軸部にスーと外挿し、任意の位置でクルッと廻すだけで螺合できるものである。したがって、短時間でボルト、ナットの螺合作業を行なうことができ、多量のボルト、ナットを螺合しなければならない工事現場などでは、その作業時間を大幅に短縮できる。 【0030】また、両者を完全に締結せずに、螺合によって仮止めしておく必要のある作業状況下では、その作業時間を短縮できる効果は大きく、特に、請求項2に係るパイプ支持バンドでは、より素早く仮止めすることができる。 【0031】しかも、請求項3では、上記ナットを一方の取付片部の貫通孔に回動可能に固着しているので、作業中などに誤ってナットを脱落することがなく安全である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593178409 【氏名又は名称】株式会社オーティス
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| 【出願日】 |
平成11年5月31日(1999.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087664 【弁理士】 【氏名又は名称】中井 宏行
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| 【公開番号】 |
特開2000−337556(P2000−337556A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月5日(2000.12.5) |
| 【出願番号】 |
特願平11−151594 |
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