| 【発明の名称】 |
伸縮及び可撓性絶縁管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 清
【氏名】佐々木 裕
【氏名】松田 稔
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| 【要約】 |
【課題】地中に埋設される伸縮および可撓性絶縁管継手において、ステンレス鋼管が引っ張られるときに起こる袋ナットの脹らみによる袋ナットのねじのゆるみを防止することと、ねじの締めつけすぎによるねじの捻じ切れを防止することである。
【解決手段】継手本体(110) の他端の雄ねじ(111) に隣接して周方向に延びる第一の環状フランジ(122) を設け、さらに第一の環状フランジに対向する位置に周方向に延びる第二の環状フランジ(124) を設け、袋ナット(114) を継手本体(110) にねじこんで締めつけて対向するフランジを合わせることにより解決される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端に雌ねじを有しかつ他端に雄ねじを有する合成樹脂製の筒状の継手本体と、継手本体の他端の雄ねじに螺合する雌ねじを有しかつ管継手軸心に沿って先細になるテーパー内周面を有する金属製コアを挿入した合成樹脂製の袋ナットの金属製コアテーパー内周面と管継手に挿入されたステンレス鋼管等の外周面の間またはそこに形成される環状凹所に配置される管引抜き防止手段とからなり、前記管引抜き防止手段は、ボール及び円筒状の弾性材料製のボールレースとからなる、伸縮及び可撓性絶縁管継手において、前記継手本体の他端の雄ねじに隣接して周方向に延びる第一の環状のフランジを設け、袋ナットを前記継手本体の他端の雄ねじにねじ込んだときに、前記第一の環状フランジの対向する位置に周方向に延びる第二の環状フランジを設けたことを特徴とする伸縮及び可撓性絶縁管継手。 【請求項2】一端に雌ねじを有しかつ他端に雄ねじを有する合成樹脂製の筒状の継手本体と、継手本体の他端の雄ねじに螺合する雌ねじを有しかつ管継手軸心に沿って、外方向に向かって先細になるテーパー内周面を有する金属製コアを挿入した合成樹脂製の袋ナットと、この袋ナットの金属製コアテーパー内周面と管継手に挿入されたステンレス鋼管の外周面の間またはそこに形成される環状凹所に配置される管引抜き防止手段とからなり、前記管引抜き防止手段は、ボール及び円筒状の弾性材料製のボールレースとからなる、伸縮及び可撓性絶縁管継手において、継手本体の雄ねじと、袋ナットの雌ねじを互いに螺合したときに、継手本体の雄ねじ側端部と、袋ナットの雌ねじ側端部にそれぞれお互いに突き当たるストッパーを設けたことを特徴とする伸縮及び可撓性絶縁管継手。 【請求項3】一端に雌ねじを有しかつ他端に雄ねじを有する合成樹脂製の筒状の継手本体と、継手本体の他端の雄ねじに螺合する雌ねじを有しかつ管継手軸心に向かって先細になるテーパー内周面を有する金属製コアを挿入した合成樹脂製の袋ナットと、この袋ナットの金属製コアテーパー内周面と管継手に挿入されたステンレス鋼管等の外周面の間またはそこに形成される環状凹所に配置される管引抜き防止手段とからなり、前記管引抜き防止手段は、ボール及び円筒状の弾性材料製のボールレースとからなる、伸縮及び可撓性絶縁管継手において、袋ナットの雌ねじ部と反対側のテーパー外周面に環状の周方向リブを互いに間隔を置いて複数個設けて、ステンレス鋼管等が引っ張られたときに袋ナットの膨らみによる破壊を防止したことを特徴とする伸縮及び可撓性絶縁管継手。 【請求項4】 一端に雌ねじを有しかつ他端に雄ねじを有する合成樹脂製の筒状の継手本体と、継手本体の他端の雄ねじに螺合する雌ねじを有しかつ管継手軸心に沿って外方に向かって先細になるテーパー内周面を有する金属製コアを挿入した合成樹脂製の袋ナットと、この袋ナットの金属製コアテーパー内周面と管継手に挿入されたステンレス鋼管等の外周面の間またはそこに形成される環状凹所に配置される管引抜き防止手段とからなり、前記管引抜き防止手段は、ボール及び円筒状の弾性材料製のボールレースとからなる、伸縮及び可撓性絶縁管継手において、継手本体の雌ねじ側端部の端面に外側に開口する所定深さの環状の空間を形成し、この環状の空間に金属のリングを挿入したことを特徴とする伸縮及び可撓性絶縁管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮及び可撓性絶縁管継手及び袋ナットに関する。一般に、この種の管継手や袋ナットは、給水設備特に耐震性や可撓性が要求される、地中に埋設される屋外配管に使用される。 【0002】 【従来の技術】普通道路下の土中を延びている配水小管または給水管からの分岐部の青銅製のサドル分水栓から宅地内のメーターます内の青銅製の仕切弁まで多数のステンレス鋼管等がいくつかの伸縮及び可撓性絶縁管継手を経て延びている。これらの青銅製の弁とステンレス鋼管が合成樹脂で射出成形された継手本体と袋ナットにより絶縁されるので、青銅製弁とステンレス鋼管との間に電位差が生じない。したがって、電流による腐食が発生しない。 【0003】合成樹脂製の袋ナットは、周知のように、そのテーパー内周面をステンレス鋼板製の截頭円錐形コアで補強したものを用いる。伸縮及び可撓性絶縁管継手の使用中、ステンレス鋼管が引っ張られ、袋ナットから抜けるとき袋ナットの内側にボールレースのボールが当たり、袋ナットが破壊されるからである。 【0004】図9に示す従来の伸縮及び可撓性絶縁管継手は、一端に雌ねじ11を有しかつ他端に雄ねじ12を有する合成樹脂製の筒状の継手本体10と、継手本体の他端の雄ねじ12に螺合する雌ねじ14bを有しかつ管継手軸心に沿って外方に向かって先細になるテーパー内周面14aを有する合成樹脂またはステンレス製の袋ナット14と、この袋ナットのテーパー内周面14aに挿入されたステンレス鋼管5の外周面との間に形成される環状凹所16に配置される管引抜き防止手段とからなり、前記管引抜き防止手段はボール18及び円筒状の弾性材料製のボールレース17とからなる。 【0005】この構造の管継手本体10の雄ねじ12に袋ナット14の雌ねじ14bを螺合させて締め付けた後、ステンレス鋼管5を引き抜こうとする外力が作用したときに或る値の力までは締め付け後の状態が維持されるが、その値を超えると、ボール18がステンレス鋼管の周溝5′から離脱してボールレース17及びボール18と共に引抜き側へ移動し、その際ボール18により袋ナット14のテーパー内周面14aとステンレス鋼管5の外周面との間にくさび効果が生じ、さらに引抜きが続けられるとくさび効果が増大し、このようにして或る規定範囲の引抜き荷重でステンレス鋼管の引抜きが防止され、引抜き力がこの範囲の最大値を超えると、ステンレス鋼管5が管継手から引き抜かれる。 【0006】しかしながら、袋ナットと継手本体とはいわゆる三角形ねじにより締め付けられているが、ステンレス鋼管5が引っ張られたときに、ボール18と袋ナット14のテーパー内周面14aの間のくさび効果により半径方向外周の力が作用して、袋ナット14の脹らみを引き起こし、そのため袋ナット14のねじと継手本体10のねじ部の間が弛んで、袋ナット14が抜け易くなる。また、ステンレス鋼管5が引っ張られ、袋ナット14から抜けるときに、袋ナット14の内面のステンレスコアの補強の変形のため袋ナット14に割れが入る。また、このゆるみを防止するためにねじを締めつけすぎてねじを捻じ切る傾向がある。 【0007】また、破損に至らなくとも、ねじのくさび効果と、樹脂の伸びの特性が合いまって、「かじり」を起こし易く、締めつけトルクよりも、格段に大きな力で緩めようとしても困難であったり、或いは、緩めること(外すこと)が、不可能になる場合が少なくない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の目的は、ステンレス鋼管等が引っ張られるときに起こる袋ナットの膨らみによる袋ナットのねじのゆるみを防止することと、ねじの締めつけすぎによるねじの捻じ切れを防止することと、締結後の「かじり」問題を絶滅させること。そして袋ナットを補強することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明により、前記継手本体の他端の雄ねじに隣接して周方向に延びる第一の環状のフランジを設け、さらに前記第一の環状フランジに対向する位置に周方向に延びる第二の環状フランジを設けることにより解決される。 【0010】また、本発明による伸縮及び可撓性絶縁管継手は、継手本体の雄ねじと、袋ナットの雌ねじを互いに螺合したときに雄ねじ側端部と雌ねじ側端部にそれぞれ互いに突き当たるストッパーを設けたことを特徴とする。 【0011】尚、本発明では、雄ねじに終了側、雌ねじに開始側を採用しているが、逆の組み合わせでも成り立つ。更に、本発明による伸縮及び可撓性絶縁管継手は、袋ナット雌ねじ部と反対側テーパー外周面に環状の周方向リブを互いに間隔をおいて複数個設けて、ステンレス鋼管が引っ張られたときに袋ナットの膨らみによる破壊を防止したことを特徴とする。 【0012】加えて、本発明による伸縮及び可撓性絶縁管継手は、継手本体の雌ねじ側端部の端面に開口する所定深さの環状の空間を形成し、この環状の空間に金属のリングを挿入したことを特徴とする。 【0013】本発明で用いる合成樹脂部品には、例えばガラス繊維で補強した合成樹脂材料を用いることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して実施の形態により詳細に説明する。 【0015】図1は、地中または地上の青銅製の給水弁にステンレス鋼管を接続するための本発明による伸縮及び可撓性絶縁管継手の実施の形態を示す縦断面図である。 【0016】図1において、合成樹脂製の筒状継手本体110(図2、3、4)が合成樹脂またはステンレス鋼製の袋ナット114(図5、6、7)と組み合わされている。継手本体110はその雄ねじ112側のテーパー内周面110aとステンレス鋼管5の外周面との間に天然または人造ゴム製のパッキン113が装着されている。継手本体110の雄ねじ112には袋ナット114が、パッキン113及び継手本体110の軸方向端面と袋ナット114の内側段部との間に合成樹脂材料製のカバー115を介在させて螺着されている。カバー115は、袋ナット114の締め付けの際の摩擦抵抗を小さくすると共に、パッキン113の密着性を高めるために装着されている。 【0017】袋ナット114のテーパー内周面114a(図7)と管継手に挿入されたステンレス鋼管5の外周面との間に形成された環状凹所116に周知の管引抜き防止手段が設けられている。この管引抜き防止手段は、ゴムまたは合成樹脂のような弾性材料製の円筒状のボールレース117と、このボールレース117に周方向に配列された多数のボール118とからなり、ボールレース117はさらに、管引抜き防止手段を外部から保護する為に、カバー115と反対側に向いた端部に一体に形成されたシールリング119を有する。 【0018】請求項1の本発明の伸縮及び可撓性絶縁管継手では、図1に示すように、継手本体110の他端の雄ねじ112に隣接して第一の環状のフランジ124を周方向に設け、袋ナット114を前記継手本体110の他端の雄ねじ112にねじこんだときに、前記第一の環状のフランジ124に対向する位置に周方向に延びる第二のフランジ122を設けてある。 【0019】また、請求項2に記載の本発明の伸縮及び可撓性絶縁管継手では、継手本体110の雄ねじ112と、袋ナット114の雌ねじを互いに螺合したときに、雄ねじ112側端部に設けたストッパー112′(図2、3、4)と、袋ナット114の雌ねじ114b(図7)側端部に設けたストッパー114b′(図6、7)とが互いに突き当たるように設けてある。 【0020】さらに、請求項3に記載の伸縮及び可撓性絶縁管継手では、図7に示すように、合成樹脂製袋ナット114の雌ねじ部114bと反対側のテーパー内周面に環状の周方向リブ120を互いに間隔を置いて複数個もうけて、袋ナット114の強度を増大させてある。 【0021】 【発明の効果】請求項1の構成により、継手本体110と袋ナット114の周方向の変形に対する強度アップを図ると共に、袋ナット114を継手本体110にねじこんで締めつけて対向する両フランジ122,124を合わせることができることにより、ステンレス鋼管5が引っ張られたときに袋ナット114のねじ部114bが膨らんでねじが抜けやすくなるのを防止することができる。 【0022】請求項2の構成により、アイマーク112aを無視するような締めつけトルクの過負荷時にも捻じ切れを防止することができ、締めつけ後の「かじり」の問題も阻止することができる。 【0023】請求項3の構成により、袋ナットの周方向リブにより強度を増大させて、ステンレス鋼管が引っ張られたときに、袋ナット114の膨らみによる破壊を防止することができる。 【0024】さらに、請求項4に記載の伸縮及び可撓性絶縁管継手では、特に青銅製給水弁の接続口のテーパー雄ねじに接続される合成樹脂製継手本体110がテーパー雌ねじ111の場合、合成樹脂製継手本体110を給水弁を締めつけていくにしたがってテーパー雌ねじ111が膨らんでいくが、これを防止するために、図1に示すように、継手本体110の雌ねじ側端部の端面に開口する所定深さの環状の空間126を形成し、この環状の空間126に金属のリング128を装着する。 【0025】この請求項4の構成により、合成樹脂製継手本体110の締めつけによりそのテーパー雌ねじ111がふくらんでいくのを防止することができる。同時に環状の空間126を設けたことにより、肉厚の変化する所に出やすい成型欠陥を防止することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591196887 【氏名又は名称】大平洋特殊鋳造株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月16日(1999.4.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069556 【弁理士】 【氏名又は名称】江崎 光史 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−304174(P2000−304174A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−110023 |
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