トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 自動着脱継手装置
【発明者】 【氏名】上田 純一

【氏名】岡田 真典

【要約】 【課題】軸方向長さを短縮でき、且つ動力伝達効率が高く、小型小容量の移動手段を用いることができ、全体として大幅に小型化できる自動着脱継手装置を提供すること。

【解決手段】第1継手1が、第1接続部3と該第1接続部3を設けられた第1本体4とを有し、前記第2継手2が、前記接続状態で第1接続部3に連結される第2接続部18と該第2接続部を設けられた第2本体19と有し、第1継手1に対して第2継手2を進退させる移動手段27を備え、前記移動手段27は、第2本体19の外側面に固定されるピストン30と、ピストン30をその内面で摺動自在に保持するとともに、該ピストンを境界として第2本体19の外側面との間にヘッド側室31とボトム側室32とを区画形成するシリンダ33とを備え、前記ヘッド側室とボトム側室に作動用媒体を流出入させることにより駆動可能に構成されていること。すなわち、第2継手の可動部である第2本体を移動手段のロッド部と共用すること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記移動手段は、前記第2本体の外側面に固定されるピストンと、このピストンをその内面で摺動自在に保持するとともに、該ピストンを境界として前記第2本体の外側面との間にヘッド側室とボトム側室とを区画形成するシリンダとを備え、前記ヘッド側室とボトム側室に作動用媒体を流出入させることにより駆動可能に構成されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項2】 相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記移動手段は、シリンダと、該シリンダを軸方向に貫通するロッドと、該ロッドの外側面に固定されたピストンと、該ピストンを境界として区画形成され作動用媒体が流出入するヘッド側室とボトム側室とを備えた構造であるとともに、前記ロッドが前記第2継手の第2本体にて共用されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項3】 請求項1又は2において、前記シリンダの軸心と前記第2本体との軸心は、ほぼ一致させて形成されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記第1本体および前記第2本体の内の一方には本体用ガイドが設けられ、他方には前記本体用ガイドが挿入される本体用ガイド孔が設けられているとともに、前記本体用ガイド孔および本体用ガイドは、前記移動手段の軸心まわりに複数個対称配置されて成り、前記本体用ガイドが前記本体用ガイド孔に挿入されるにつれて、前記第1接続部と前記第2接続部との軸心が一致するように、前記第1本体は移動可能に支持されていることを特徴とする自動着脱継続手装置。
【請求項5】 請求項3又は4において、前記第2接続部の軸心と前記シリンダの軸心とがほぼ一致させて形成されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項6】 相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手および第2継手とを備え、前記第1継手が、基部に移動可能に支持される第1本体と、この第1本体に設けられた第1接続部とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と、該第2接続部を設けられた第2本体とを有し、前記第1本体または前記第2本体の内の一方には本体用ガイド孔が設けられ、他方には前記本体用ガイド孔に挿入される本体用ガイドが設けられ、前記第1本体および前記第2本体の内の少なくとも一方を他方に対して進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記第1本体は、平行リンク機構により前記進退方向と直交する方向に移動可能に前記基部に支持されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項7】 請求項6において、前記平行リンク機構が、3つ以上のユニバーサルジョイントにより構成されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【請求項8】 請求項6又は7において、前記第1接続部と前記第2接続部の内の少なくとも一方は、前記第1本体または前記第2本体に対して揺動可能に支持されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、自動着脱継手装置の従来技術の一つとして、実願平4−48674号(実開平6−1980号)に開示された流体通路接続用カップリング装置が挙げられる。このカップリング装置は、雄継手に対して雌継手を進退させる移動手段が、雌継手と軸方向直列に配置されている。
【0003】また、他の従来技術として特開昭62−151696号公報、特開昭63−19490号公報又は特開平8−166024号公報に開示された自動着脱継手装置が挙げられる。これらに開示された継手装置は、第1の継手に対して第2の継手を進退させる移動手段が、第2の継手と軸方向並列に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来構造(実願平4−48674号)では、雄継手に対して雌継手を進退させる移動手段が、雌継手と軸方向直列に配置されている構造であるため、自動着脱継手装置全体としては、雄継手、雌継手及び移動手段が一直線に並ぶことになり、軸方向に長くなるという問題があった。
【0005】また、後者の従来構造は、第1の継手に対して第2の継手を進退させる移動手段が、第2の継手と軸方向並列に配置されているので、軸方向長さは短縮できる。しかし、移動手段のロッド部と第2継手の可動部とは、連結アームを介して動力伝達される構造であり、該移動手段の動力(押圧力)の作用軸心と第2継手の可動部の可動軸心とが大きくずれているため、動力伝達効率が低くなり、移動手段として大型の大容量のものを用いざるを得ないという問題があった。
【0006】本発明の課題は、軸方向長さを短縮でき、且つ動力伝達効率が高く、小型小容量の移動手段を用いることができ、全体として大幅に小型化できる自動着脱継手装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記移動手段は、前記第2本体の外側面に固定されるピストンと、このピストンをその内面で摺動自在に保持するとともに、該ピストンを境界として前記第2本体の外側面との間にヘッド側室とボトム側室とを区画形成するシリンダとを備え、前記ヘッド側室とボトム側室に作動用媒体を流出入させることにより駆動可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0008】また、本願請求項2に記載の発明は、相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記移動手段は、シリンダと、該シリンダを軸方向に貫通するロッドと、該ロッドの外側面に固定されたピストンと、該ピストンを境界として区画形成され作動用媒体が流出入するヘッド側室とボトム側室とを備えた構造であるとともに、前記ロッドが前記第2継手の第2本体にて共用されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1又は2に記載の発明によれば、第2継手の構成部材と移動手段の構成部材をそれぞれ別個独立に形成するのではなく、第2継手の可動部である第2本体を移動手段のロッド部と共用する、即ち移動手段の一部として使用できる構成にしたので、該移動手段の動力(押圧力)の作用軸心と第2継手の可動部である第2本体の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高くなり、移動手段として小型の小容量のものを用いることが可能になる。
【0010】また、第2本体の全周にヘッド側室とボトム側室とが形成されているので、該ヘッド側室とボトム側室の所望の受圧面積を得るのに、第2本体と移動手段とを軸方に並列に設けるよりも、受圧面の径方向の長さを小さくすることができ、もって第2継手の径方向の肥大も低減することができる。しかも、移動手段と第2本体とが軸方向にオーバーラップして配置されるため、装置全体としての軸方向の長さを短縮できる。
【0011】また、本願請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載された自動着脱継手装置において、前記シリンダの軸心と前記第2本体との軸心は、ほぼ一致させて形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、第2本体とシリンダとの間に介在するピストンの受圧面積が、第2本体の軸周りに均等になる。これにより、移動手段の押圧力が、第2本体の軸周りに均等に作用するから、第2本体が進退するときに、前記押圧力により第2本体がシリンダに対して傾いて移動することを防止でき、もって動力伝達効率を向上することができる。
【0012】また、本願請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された自動着脱継続手装置において、前記第1本体および前記第2本体の内の一方には本体用ガイドが設けられ、他方には前記本体用ガイドが挿入される本体用ガイド孔が設けられているとともに、前記本体用ガイド孔および本体用ガイドは、前記移動手段の軸心まわりに複数個対称配置されて成り、前記本体用ガイドが前記本体用ガイド孔に挿入されるにつれて、前記第1接続部と前記第2接続部との軸心が一致するように、前記第1本体は移動可能に支持されていることを特徴とするものである。
【0013】第1継手と第2継手とが接続するときに、各々の本体用ガイドと本体用ガイド孔との間に摺動抵抗が発生する。本発明によれば、これら摺動抵抗の軸方向の合力と移動手段の押圧力の作用軸心とがほぼ一致するように前記第1本体が移動することになり、該移動手段の押圧力がそのまま本体用ガイドと本体用ガイド孔との摺動抵抗に抗することができる。従って、移動手段の押圧力の損失が少なくなり、出力の小さい移動手段が適用できる。
【0014】また、本願請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載された自動着脱継手装置において、前記第2接続部の軸心と前記シリンダの軸心とがほぼ一致させて形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、第1継手と第2継手とが接続するときに、シリンダの軸心と第2接続部との軸心が一致することから、該移動手段の押圧力が、そのまま第1接続部と第2接続部との接続時の抵抗に抗することができる。従って、移動手段の押圧力の損失が少なくなり、この点からも出力の小さい移動手段が適用できる。
【0015】また、本願請求項6に記載の発明は、相対的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手および第2継手とを備え、前記第1継手が、基部に移動可能に支持される第1本体と、この第1本体に設けられた第1接続部とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部と、該第2接続部を設けられた第2本体とを有し、前記第1本体または前記第2本体の内の一方には本体用ガイド孔が設けられ、他方には前記本体用ガイド孔に挿入される本体用ガイドが設けられ、前記第1本体および前記第2本体の内の少なくとも一方を他方に対して進退させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、前記第1本体は、平行リンク機構により前記進退方向と直交する方向に移動可能に前記基部に支持されていることを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、第1本体と基部とが平行リンク機構によりに前記進退方向と直交する方向に移動可能に支持されることにより、第1継手と第2継手とを接続する際に、本体用ガイド孔と本体用ガイドとの軸心とが平行に保たれつつ第1本体が移動することになり、もって本体用ガイド孔と本体用ガイドとがこじること無くなり、本体用ガイド孔と本体用ガイドとの間に発生する摺動抵抗を低減できる。これにより、その摺動抵抗に抗して、2つの本体の一方を移動させるための力は小さくて済み、移動手段として低出力の小型のものを利用できる。
【0017】また、本願請求項7に記載の発明は、請求項6に記載された自動着脱継手装置において、前記平行リンク機構が、3つ以上のユニバーサルジョイントにより構成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、ユニバーサルジョイントにより平行リンク機構を構成したので、構造簡単にして径方向(前記進退方向と直交する方向)に自在に平行移動でき、もって調心範囲が拡大できる。また、慴動抵抗も比較的小さいので、接続の際に、第1継手と第2継手とを押し付ける力が小さくてたり、移動手段としてより小さい出力のものが適用できる。
【0018】また、本願請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載された自動着脱継手装置において、前記第1接続部と前記第2接続部の内の少なくとも一方は、前記第1本体または前記第2本体に対して揺動可能に支持されていることを特徴とするものである。前記第1本体が平行リンク機構により前記進退方向と直交する方向に移動可能に前記基部に支持されている場合、第1本体と第2本体との軸心の角度にずれがあると却って、第1接続部と第2接続部との接続がしにくくなるが、本発明によれば、第1接続部または第2接続部が揺動して、第1本体と第2本体との軸心の角度のずれを許容するため、第1継手と第2継手の接続面が平行ではなくても容易にしっかりと接続できる。これにより、当該継手装置を設置する際に、第1継手と第2継手とを第1接続部の揺動する範囲内に設置すれば良くなり、この設置作業が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る自動着脱継手装置の一実施の形態を示し、第1継手と第2継手とが離間状態にある軸線に沿う縦断面図(一部は半切断面図)であり、図2は同実施の形態の横断面図(一部は半切断面図)、図3は第1継手の接続面の正面図、図4は第2継手の接続面の正面図であり、図5は第1継手と第2継手とが接続状態にある軸線に沿う縦断面図で、図6は同接続状態の横断面図である。
【0020】この自動着脱継手装置は、図1又は図2に示したように第1継手1に対して第2継手2が接離して両者が接続状態と離間状態とに切り換わるように形成されている。勿論、第2継手2に対して第1継手1が接離する構造であってもよい。第1継手1は、図2に示した如く電気用端子から成る第1接続部3と、この第1接続部3が設けられた第1本体4とを有している。第1接続部3は、前記電気用端子に限られず、例えば内部流体通路の開口等についても本発明を適用することが可能である。
【0021】第1本体4は、フランジ部7を主たる構成要素として形成されている。そして、筒体5の前端に固定された前面部6の周囲にフランジ部7が設けられて一体化されている。前面部6の中心部には、前記第1接続部3が配設固定されており、前記筒体5内には、リード線8やコネクタ9部分が収納されている。本実施の形態では、第1本体4は、固定基部10に移動可能に支持されている。すなわち、第1本体4は、そのフランジ部7の後面に可変位連結部材11の一端が接続され、該可変位連結部材11の他端が前記固定基部10に接続され、当該可変位連結部材11を介して移動可能に支持されている。その移動方向は、第1継手1の軸方向と直交する方向が主たる移動方向であるが、多少の傾き変位を許容する構造の可変位連結部材11を用いるのが望ましい。
【0022】本実施の形態では、可変位連結部材11は、平行リンク機構12により構成され、軸方向(両継手1と2の接離方向)と直交する方向に移動可能に固定基部10に支持されている。この平行リンク機構12は、4つのユニバーサルジョイントにより構成され、これら4つのユニバーサルジョイントが図3に示したように軸芯に対して対称的に配設されている。図1は該平行リンク機構12により第1本体4が軸方向と直交する方向に移動した(変位した)状態を示している。
【0023】また、本実施の形態では、第1接続部3が固定されている前面部6は、図1又は図2に示したように、その外周部が凸曲面部13に形成され、該凸曲面部13がフランジ部7の対向部に形成された凹曲面部14に慴動可能に嵌合されて、当該第1本体4に対して揺動可能に支持されている。図1において、符号15は前記揺動の基点となる位置を示し、該基点15は、基点用ビス16を前面部6の凸曲面13に形成した孔17に遊嵌することで構成されている。すなわち、基点15の他の部分が自由端となって揺動できるように形成されている。
【0024】次に、第2継手2は、図2に示した如く電気用端子から成る第2接続部18と、この第2接続部18が設けられた第2本体19とを有している。第2接続部18も、第1接続部3と同様に電気用端子に限られず、内部流体通路の開口等であっても本発明を同様に適用することが可能である。第2本体19は、本実施の形態では円筒体から成り、その前端にフランジ部20が固定され、該フランジ部20の中心部に前記第2接続部18が配設固定されている。第2本体19の内部にはリード線21やコネクタ部22等が収納されている。
【0025】本実施の形態では、前記第2本体19のフランジ部20に本体用ガイド23が軸方向と平行に突設形成され、第1本体4のフランジ部7には前記本体用ガイド23が挿入される本体用ガイド孔24が設けられている。図3及び図4にそれぞれ示したように、前記本体用ガイド23および本体用ガイド孔24は、軸心まわりに2個対称配置されている。本体用ガイド23が本体用ガイド孔24に挿入されて両継手1と2は接続状態となるように形成されている。更に、本体用ガイド23が本体用ガイド孔24に挿入されるにつれて、前記第1接続部3と前記第2接続部18との軸心が一致するように、前記第1本体4は前記平行リンク機構12を介して移動可能に支持されている。尚、第2接続部18が固定されている部分が第2本体19に対して揺動可能(第1本体4の前面部6の揺動可能構造と同様)に形成されていてもよい。
【0026】更に、本実施の形態では、図3及び図4に示したように、第1本体4側の前記前面部6にガイド孔25が穿設され、第2本体19のフランジ部20に前記ガイド孔25に挿入されるガイド26が突設形成され、前記本体用ガイド23と本体用ガイド孔24の対との組合わせで、両継手1と2の接続の際に第1接続部3と第2接続部18との軸心の一致が一層良くなるように形成されている。
【0027】第1継手1に対して第2継手2を進退させるための移動手段27は、以下のように構成されている。該移動手段27は、前記第2本体19の外側面に固定されるピストン30と、このピストン30をその内面で摺動自在に保持するとともに、該ピストン30を境界として前記第2本体19の外側面との間にヘッド側室31とボトム側室32とを区画形成するシリンダ33とを備えている。ヘッド側室31は、第2本体19の外側面とシリンダ33の内面とピストン30の片面と前側カバー34により外部と区画されている。また、ボトム側室32は、第2本体19の外側面とシリンダ33の内面とピストン30の他の片面と後側カバー35により外部と区画されている。尚、第2本体19の移動に伴う各慴動面はシール構造に形成されていることは勿論である。そして、ヘッド側室31とボトム側室32に作動用媒体を各ポート36,37を介して流出入させることにより当該移動手段27は駆動可能に構成されている。
【0028】当該移動手段27は、見方を変えるとその構造を次のように説明することができる。すなわち、シリンダ33と、該シリンダ33を軸方向に貫通するロッド40と、該ロッド40の外側面に固定されたピストン30と、該ピストン30を境界として区画形成され作動用媒体が流出入するヘッド側室31とボトム側室32とを備えた構造であって、前記ロッド40が前記第2継手2の第2本体19にて共用されているものである。
【0029】本実施の形態では、前記シリンダ33の軸心と前記第2本体19との軸心は、ほぼ一致させて形成されている。また、前記第2接続部18の軸心と前記シリンダ33の軸心とがほぼ一致させて形成されている。尚、図において、符号41はストッパ、符号42は結合(接続)確認用リミットスイッチ、符号43は分離(離間)確認用リミットスイッチ、符号44は微圧力計、符号45は微圧力スイッチを示す。
【0030】次に、上記実施の形態に係る自動着脱継手装置の作用を説明する。本実施の形態に係る自動着脱継手装置によれば、第2継手2の構成部材と移動手段27の構成部材をそれぞれ別個独立に形成するのではなく、第2継手2の可動部である第2本体19を移動手段27のロッド部40と共用する、即ち移動手段27の一部として使用できる構成であるので、移動手段27の動力(押圧力)の作用軸心と第2継手2の可動部である第2本体19の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高くなるという効果が得られる。従って、移動手段27として従来の並列配置構造のものに比べて小型で小容量のものを用いることが可能になる。
【0031】また、第2本体19の全周にヘッド側室31とボトム側室32とが形成されているので、該ヘッド側室31とボトム側室32の所望の受圧面積を得るために、第2本体19と移動手段27のシリンダ33とを軸方に並列(従来構造)に設けるよりも、受圧面の径方向の長さを小さくすることができ、もって第2継手2の径方向の肥大も低減することができる。しかも、移動手段27と第2本体19とが軸方向にオーバーラップして配置されるため、装置全体としての軸方向の長さを短縮できる。
【0032】また、シリンダ33の軸心と第2本体19との軸心をほぼ一致させて、第2本体19とシリンダ33との間に介在するピストン30の受圧面積が、第2本体19の軸周りに均等になるようにしたものは、移動手段27の押圧力が、第2本体19の軸周りに均等に作用するから、第2本体19が進退するときに、前記押圧力により第2本体19がシリンダ33に対して傾いて移動することを防止できる。従って、動力伝達効率を向上することができる。
【0033】また、前記本体用ガイド23が前記本体用ガイド孔24に挿入されるにつれて、第1接続部3と第2接続部18との軸心が一致するように、第1本体4は移動可能に支持されているものは、以下の作用効果が得られる。第1継手1と第2継手2とが接続するときに、本体用ガイド23と本体用ガイド孔24との間に摺動抵抗が発生するが、本実施の形態によれば、これら摺動抵抗の軸方向の合力と移動手段27の押圧力の作用軸心とがほぼ一致するように前記第1本体4が移動することになる。従って、該移動手段27の押圧力がそのまま本体用ガイド23と本体用ガイド孔24との摺動抵抗に抗することができ、移動手段27の押圧力の損失が少なくなる。
【0034】また、第1継手1と第2継手2とが接続するときに、シリンダ33の軸心と第2接続部18との軸心が一致するようにしたものは、該移動手段27の押圧力が、そのまま第1接続部3と第2接続部18との接続時の抵抗に抗することができる。従って、移動手段27の押圧力の損失が少なくなる。
【0035】また、第1本体4と基部10とが平行リンク機構12によりに第2継手2の進退方向と直交する方向に移動可能に支持されているものは、第1継手1と第2継手2とを接続する際に、本体用ガイド孔24と本体用ガイド23との軸心とが平行に保たれつつ第1本体4が移動することになる。従って、本体用ガイド孔24と本体用ガイド23とが慴動の際にこじること無くなり、本体用ガイド孔24と本体用ガイド23との間に発生する摺動抵抗を低減できる。その結果、その摺動抵抗に抗して、第2本体19を移動させるための力は小さくて済み、移動手段27として低出力の小型のものを利用できる。
【0036】また、ユニバーサルジョイントにより平行リンク機構12を構成したものは、第1本体4すなわち第1接続部3を構造簡単にして径方向(前記進退方向と直交する方向)に自在に平行移動でき、もって調心範囲を拡大することができる。また、慴動抵抗も比較的小さいので、接続の際に、第1継手1と第2継手2とを押し付ける力が小さくてたり、移動手段27としてより小さい出力のものが適用できる。
【0037】また、第1接続部3が第1本体4に対して揺動可能に支持されているものは、以下の作用効果が得られる。第1本体4が平行リンク機構12により前記進退方向と直交する方向に移動可能に前記基部10に支持されている場合、第1本体4と第2本体19との軸心の角度にずれがあると却って、第1接続部3と第2接続部18との接続がしにくくなる。しかし、本実施の形態によれば、第1接続部3揺動して、第1本体4と第2本体19との軸心の角度のずれを許容するため、第1継手1と第2継手2の接続面が平行ではなくても容易にしっかりと接続できるようになる。これにより、当該自動着脱継手装置を設置する際に、第1継手1と第2継手2とを第1接続部3の揺動する範囲内に設置すれば良くなり、この設置作業が簡単になる。すなわち、平行リンク機構12だけでは、第1本体4と第2本体19との軸心を平行に設置しなければ接続できないため、この設置作業が困難なものとなる問題が生じるが、本発明では前記揺動構造によりこの問題を解決できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、自動着脱継手装置の軸方向長さを短縮でき、且つ動力伝達効率を高くして、小型小容量の移動手段を用いることができ、装置全体として大幅に小型化することができる。すなわち、本発明によれば、第2継手の可動部である第2本体を移動手段の一部として(ロッド部として)使用できるので、移動手段の押圧力の作用軸心と第2継手の可動部である第2本体の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高くなり、もって移動手段として小型の小容量のものを用いることが可能になる。
【0039】また、第2本体の全周にヘッド側室とボトム側室とが形成されているので、該ヘッド側室とボトム側室の所望の受圧面積を得るために、第2本体と移動手段とを軸方に並列に設けるよりも、受圧面の径方向の長さを小さくすることができ、もって第2継手の径方向の肥大を低減することができる。しかも、移動手段と第2本体とが軸方向にオーバーラップして配置されるため、装置全体としての軸方向の長さを短縮することができる。
【出願人】 【識別番号】000004019
【氏名又は名称】株式会社ナブコ
【出願日】 平成10年12月28日(1998.12.28)
【代理人】 【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹
【公開番号】 特開2000−193177(P2000−193177A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−373118